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フェニックスの弔鐘



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フェニックスの弔鐘の評価: 4.00/5点 レビュー 2件。 Dランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.00pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全1件 1~1 1/1ページ
No.1:
(5pt)

乱歩賞全集最終巻(今のところ)

「剣の道殺人事件」……剣豪小説の第一人者・鳥羽亮氏の記念すべきデビュー作。衆人環視の剣道の試合中に発生した選手殺人事件。
 目撃者数百人! 犯行時刻は秒単位で判明しており、容疑者も一人しかいない! しかし、その容疑者は犯行不可能&動機がないという、予想外の展開に。果たして、この容疑者は犯人なのか? そして、もし犯人だとしたら、小手を装着している手で、どうやって防具を着けている被害者を刺殺出来たのか? 難航する捜査の中、第二・第三の被害者が! 
 剣道という舞台設定だからこそ使える驚愕のトリックと、悲しき犯行動機が衝撃的です。前々年受賞のスポーツ・ミステリー「白色の残像」よりも遥かに後味が悪い(「白色の残像」は爽やかなラストだったのですが)今作の印象は、陰鬱な究道精神と関係しているようです。

「フェニックスの弔鐘」……「プラハからの道化たち」や「川の深さは」に繋がる、国家意識と生きる人間の在り方をテーマに据えたサスペンスミステリーです。いわゆる推理小説ではない。この作品は、江戸川乱歩史上最大の被害者数を記録することとなる作品です。スケールが段違い。
 正義と悪ではなく、どちらも「我こそは正義」と考えるからこそ起こりうる悲劇を生々しく描いています。
剣の道殺人事件・フェニックスの弔鐘―江戸川乱歩賞全集〈18〉 (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:剣の道殺人事件・フェニックスの弔鐘―江戸川乱歩賞全集〈18〉 (講談社文庫)より
406275195X

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