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(アンソロジー)
密室と奇蹟 J・D・カー生誕百周年記念アンソロジー
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密室と奇蹟 J・D・カー生誕百周年記念アンソロジーの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.83pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全3件 1~3 1/1ページ
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ディスクン・カーの書下ろしパスティーシュを集めたアンソロジー。2006年出版のものの文庫化である。 先日亡くなった小林泰三をはじめ、なかなかの執筆陣である。 最初から順に読んでいくわけだが、冒頭の芦辺作品でいきなり面食らう。放送局ネタ?しかもカー本人が登場? 次の桜庭も面食らう。舞台がムーランルージュというのは如何にもという感じなのだが、ある意味で怪奇趣味、ある意味で光と影の対比。うーん。 田中は例によって歴史ものに振りきっていたり、小林はタイトルから見立てかと思うとイヤイヤという意表もの。どれもこれも味わいが全然違う。アンソロジーのあるべき姿という話もありますが、なかなかついていくのが大変である。最後の二階堂作品は、いかにもという書きっぷりの密室もの。 全体的に作品レベルは高いですが、とにかくバラバラ感にちゃんとついていければ楽しめるんじゃないかと思います。 | ||||
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密室の巨匠J・D・カーに捧げる不可能犯罪アンソロジーであります。密室でも不可能犯罪でもない収録作も2編ほどありますけれども。 ページ数の割りに読了までに時間がかかったな、と思ったら1ページあたり25字×21行×2段! 最近の単行本なら50ページは分厚くなっていますよね。 それぞれ出来にばらつきがある中、ベストは巻頭の芦辺拓先生。主人公をカー本人が務め、生放送のラジオドラマで思いも寄らない解決を作ってみせます。 どこがカーへのオマージュやら、いつもの調子の田中啓文先生が素敵。 小林泰三先生は姉妹殺しの真相が分からないままで、不条理ホラーの味わい。 柄刀一先生、建物の見取り図つけてください そして、いまは亡き加賀美雅之先生ならではの夢の競演にしんみり。 | ||||
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推理小説好きは、アガサ・クリスティやコナン・ドイルあたりからこの世界に入って、好みの作家を探して行った人が多いのでは? そういう意味では、若い頃D.カーを何冊か読んだのですが、あまりピンとこなかったのかそんなに傾向していきませんでした。 ただ、教科書に載っているような純文学も大人になって改めて読むと「なんだ、こんなにおもしろかったのか」と気づくことが多々あったので、D.カーも再読しようかな、と思わせてしまうのがこの『密室と奇蹟』です。それぞれの作家が、D.カーのテイストや作品に登場する名探偵を自分テイストに調理したアンソロジーは、いろいろなものをちょっとずつ味わう楽しみがあります。 読み終わった後は、バンコランやH.Mが活躍するご本家を読みたくなってしまいました。 | ||||
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