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日蝕



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【この小説が収録されている参考書籍】
日蝕
日蝕 (新潮文庫)
日蝕・一月物語 (新潮文庫)

日蝕の評価: 3.11/5点 レビュー 90件。 Dランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.11pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全90件 1~20 1/5ページ
No.90:
(1pt)

題名のインパクトに内容が負けている

インテリが相当の努力をしたのだろうという印象はあるが、作家としての輝きは微塵も感じない。
題名などからも、三島由紀夫をリスペクトしているのだろうが、到底彼の足元にも及ばない。
日蝕 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:日蝕 (新潮文庫)より
4101290318
No.89:
(4pt)

『日蝕』は後味が良くない

『一月物語』は幽玄な世界を描いていて、その雰囲気に浸ることができた。
しかし『日蝕』は……著者は何をえがこうとしたのでしょうか?
文体のせいで最初はごまかされてしまったが、著者は肝心なところを
明らかにせず読者の想像に任せていて、後味の悪さが残った。
ドミニコ会からは日本の禁教時代に布教に来て、数人が殉教しているが、
この小説の主人公のドミニコ会士には、どこか卑怯な感じが付きまとう。
錬金術師のピエェルとは信頼関係があったはずなのに、裁かれようと
する彼をかばいもせず、魔女とされた何者かの恐ろしい火刑を目の当たりに
しながら、平然と何の危険も及ばない司祭としての生活に戻ってゆく……。
私はおろかものなので、本当のところはわからない。
中世の恐ろしい異端審問や魔女狩りが横行した暗い一面を描いたとすれば
多分成功しているのだろう。
追記
人類には肉体的に両性具有者はいないそうである。
が、半陰陽として生まれる人はいる。それは生まれつきのものなので、
本人には罪はない。しかしそれを魔女の証拠とされて、火刑に処された例は
ある。
異端審問も魔女裁判も裁くのは学者のを輩出しているドミニコ会士などの
異端審問官である司祭で、裁いた後は世俗の刑吏の手に渡される。
それゆえ、残酷極まりない刑に処せられて……。
それを村中の人々が集まって見物するなど、おぞましいことである。
処刑の後、この村の魔女のせいとされた疫病の蔓延やや天候の異常は
おさまったのだろうか?
村中を覆っていた暗い不安はきえたのだろうか?
日蝕・一月物語 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:日蝕・一月物語 (新潮文庫)より
4101290407
No.88:
(5pt)

キリスト教の歴史を知らないと理解するのに難しい!

文章もさることながら、キリスト教の歴史を知らない方にはちんぷんかんぷんでしょう。
 私は一応、聖書を何回か読んで、キリスト教の歴史を多少は知っていたので、付いて行けましたが、全く分からない方はキリスト教の基礎知識を先に読んでからの方がより、作者のこの本が楽しく読めると思います!
 高見沢俊彦とアルフィーがお好きという、共通点にも惹かれました!
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4101290318
No.87:
(2pt)

難しずきました。

久しぶりですが、私にはあいませんでした。(悲)
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4101290407
No.86:
(5pt)

思ったより早く届いたこと

迅速で丁寧な対応、ありがとうございます。思ったより美品でうれしいです。
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4101290318
No.85:
(3pt)

主人公の心情に共感できず、、、

分人主義を解説した『私とは何か 「個人」から「分人」へ』が面白かったので、デビュー作から読んでみました。僕の読解力が足りない可能性は大ありですが、主人公の心情に共感できず、世界観に入り込めなかった感じでした。三作品目の『葬送』も既に購入済なので、そちらに期待。
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4101290407
No.84:
(4pt)

もののけ姫を思い出しました

最初見た時、難しい言葉が並びすぎてると敬遠してましたが、改めて読むとそこまで難しくはなかったです。あのクリーチャーはなんだろうと不思議だったけど、ヘルメスとアフロディティの末裔みたいに思うとスッキリしました。もののけ姫のダイダラボッチみたい。神秘主義とキリスト教が刺違える瞬間、ルネサンスがすぐそこというような時代。
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4101290407
No.83:
(4pt)

古風かつ華麗な文体は読んでいて楽しく、語彙が増える

神学を学ぶ若者が錬金術師と出会う、ルネサンス期ヨーロッパが舞台のお話。霊魂と身体、男性と女性、天と地といったあらゆる境界が混沌に帰す神秘体験を描いたクライマックスシーンには圧倒される。古風かつ華麗な文体は読んでいて楽しく、語彙が増える。
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4101290318
No.82:
(5pt)

難漢字の多さで決めつけてはいけない

なじみのない漢字が多く難解なように見えますが、文章にリズム感があって、さほど読みづらくはありません。ヨーロッパ中世史やキリスト教(カトリック)の知識がある程度あれば、大変興味深く読めると思います。お話は後半にかけてどんどん盛り上がり、クライマックスが見事です。
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4101290318
No.81:
(3pt)

キリストの再臨か?三島由紀夫の再臨か?

三島由紀夫の『金閣寺』に似たリズムを文体に感じることはできる。だが、『金閣寺』の場合は主人公の現実世界の解釈に論理の美的飛躍があるが、平野啓一郎の『日蝕』にはただ論理の飛躍のみが散見されるだけである。
『金閣寺』は、美的に現実を飛び越えてみせることで読者は驚き三島由紀夫の世界に酔い唸らさられるのだが、平野啓一郎の日蝕においての論理の跳躍は味気なくやや陳腐さを覚えてしまう。若書きであるから、それも仕方のないことか。
それを補うためであるのか、森鴎外的な・文語体的な・古語的な言葉の多用があり、それも借り物の感を拭えず、成功しているかどうかも微妙なところではある。
ただ、物語自体は面白くなくはない。
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4101290407
No.80:
(4pt)

納得の芥川賞受賞作

15世紀末のフランスを舞台に神学僧と錬金術師の交流を描いた作品。

小難しい漢字が濫用(?)されているが、その割に読みづらくはない。読み進めるうちに、むしろ、物語の雰囲気とはマッチしていると感じられる。

ドミニコ会の神学僧が、異端の書にみとめた一片の真実を巡り、訪れた錬金術師の元で神秘体験をするという展開だ。やや退屈な序盤からクライマックスにかけて大いに盛り上がりを見せてくれる。ダークファンタジーとしても読むことができるだろう。

神学僧が見た両性具有者の火刑は何を意味するのか…。なるほど、納得の芥川賞受賞作である。
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No.79:
(2pt)

芥川龍之介の文章

言葉違いや文章表現が芥川龍之介が書いた作品のようで、期待していた新しさは無かった。
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4101290407
No.78:
(3pt)

漢字と古文の言葉遣いの勉強になるから芥川賞?

難読漢字ドリルとして芥川賞(ネタ賞)が与えられたということは良く分かりました。
面白いといえば面白いです。
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4101290318
No.77:
(5pt)

俄かに触れた、錬金術師の本丸。

久しぶりに小説を読んだ。
三島由紀夫の再来と言われた人の小説だった。
 
蓋し(けだし:思うに )、
漢字が難しかった 笑
 
内容は、中世ヨーロッパにおける
錬金術師と、主人公である「私」の
内容だった。
 
筆者が当時23才で
この本がデビュー作だとしたら、
他に書ける人がいるのだろうかと
思うほどの文体と、
着目点だった。
 
筆者は、宗教的な神秘
つまり、教義を超えたなにかに
"物理的に "、
しかも、それを "超えて"表現
したかったのだろうと思う。
 
いいかえれば、
身近に、現代的な
みんなが思慮できる
ところをおさえつつ、
 
その延長にあっても、
思慮することのない、
本懐を伝えようと
したのだろう。
 
これが、評価されたのが
意外だった
 
はねのけられるような部分を
突きつけて、
読者に謎をせまった。
 
この本当の価値は、
迫られた読者が
その謎の余韻に
想いをひたし
 
その向こうを
その両目を通して
思いやろうとする中に
 
微かにある
錬金術師が伝えたかった
本丸についての
 
微かな同じ問いへの
衝動が生まれる事にあるだろう
 
それを、現代の人たちに、
ある種のなまめかしさをもった
「こんにち」の問題として
考えせしめた事が
 
その大きな仕事の役割であった
だろう事を考えたい。
 

 
 
※錬金術師の本丸に
到達しようとするのは、哲学的アプローチでは、おそらく不可能であると思う
 
それは、錬金術師の本丸が
おそらく、神秘そのもの を
示しているからだろう

(この領域は、
隠語により、守られてきた。
そして、曲解されてきた。)
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4101290318
No.76:
(5pt)

This is a tour de force

The author was in his early twenties when he published this novel, revealing extraordinary learning and a superb command of elegantly archaic Japanese. The setting, amazingly enough, is southern France at the end of the 15th century, the narrator an earnest Dominican friar, who embarks on a theological quest that turns into a mind-bending adventure.
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4101290407
No.75:
(3pt)

この作品を評価する人は本当に理解しているのか

日蝕が2点、一月物語が4点でならして評価「3」です。日蝕については、芥川賞選考委員の石原慎太郎氏が「この衒学趣味といい、たいそうな擬古文といい、果たしてこうした手法を用いなければ現代文学は蘇生し得ないのだろうか。私は決してそうは思わない。」とのコメントを残していたが、私はむしろこのたいそうな擬古文に心地よさを感じ、物語終盤までは海外の古典文学の翻訳を読んでいるかの様な錯覚をもって(よい意味で)、読みすすめることができました。ただ、両性具有者が象徴することが何なのかまったくわ分からない。「両性具有者(ルビ:アンドロギュノス)は私自身であったのかも知れない」などどいう安易な結論を一片たりとも理解することはできませんでした。

一方、一月物語は良いですね。蝶々という死の象徴に導かれ、あの世とこの世の境界を官能的に紡ぎだす、言わば古典的な怪奇譚がテンポよく描かれています。雨月物語の様でした。
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No.74:
(2pt)

難解

文面は難解であり読み応えがあるが、当て字が多くさらに表現が難解である。
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4101290407
No.73:
(5pt)

ルビがふってあるのが素晴らしい

なんとか読めました。この作品が発表されたのは20年くらい前だと思います。芥川賞だから文藝春秋に全文掲載されてました。若輩者の私は読んで見た。漢字が読めなくて挫折した。で、このたび、平野啓一郎さんの新書、私とはなにかを読みまして、平野啓一郎さんの処女作も読んどこうと思い、再挑戦したのです。文庫はルビがいっぱいふってあって読めました。文体になれれば最後まで読めます。23歳でこの作品は凄い。20年もいろんな本を読んできて、すっかりおっさんになった私が、やっと読めた本を23歳で書いてます。どんな頭してるんでしょう。一月物語も素晴らしい。この2作を同時に読めるのは贅沢です。630円は安い。安すぎです。日蝕はキリスト教の話なのでわかりにくいですね。
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4101290407
No.72:
(3pt)

難解

読み終わった後に、すっきりする物語ではない。つまり、物語を理解するには時代背景や登場人物の役割を理解しなければいけない。じっくり腰を据えて読む必要がある。
日蝕・一月物語 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:日蝕・一月物語 (新潮文庫)より
4101290407
No.71:
(5pt)

著者の学生当時からの圧倒的な才能を実感したい誰かへ

"それは雲ではなかった。太陽とそっくり同じ形をした黒い翳、今一つの黒い太陽。ー日蝕である。"1998年発刊、当時最年少の芥川賞受賞作として話題になった本書は、神学の知識に裏付けられた宗教と学問の対立、神秘体験を独特かつスタイリッシュな文体で描く【シンプルさと難解さを両立させた】意欲作。

個人的には、著者の本は提唱している『分人主義』他のエッセイ本こそ既読であったものの、実は小説は未読であった事から。最初の一冊として、受賞当時に賞賛と多くのバッシングの両方を浴びた(らしい)本書を手にとりました。

さて、そんな本書は物語としては舞台設定こそ(おそらく意図して)あまり日本人には馴染みがないと思われる15世紀後半の【宗教と学問、信仰と理性の狭間で揺れる】フランスを舞台にしつつも、割とシンプルなーそれこそファミコン時代のRPG【ドラクエの様な一方通行さ】で、修学中の神学者の神秘体験をファンタジー風味でありつつも迫力をもって描いていて終始圧倒されるわけですが。

一方で、本書で使用されている『江戸時代中期から明治にかけて,国学者が好んで用いた文体』擬古文(ぎこぶん)を模くしたらしい独特な文体は、古い異国の神秘的物語を描くには雰囲気づくりとしても一定の効果を果たしていると感じつつも、単なる難解さだけの中二病的な自己満足ナルシズムとも捉える事もでき。私はどちらかと言えば好みでしたが、ここら辺が読後に【評価のわかれる所】ではないかと思いました。

とはいえ、本書以降の著者のパターンに安住しない【挑戦的な執筆姿勢】を予感させる本作。若者らしい相当の覚悟や充分な推敲が文面から伝わってきつつも、ある種『若者らしくない』題材のこの作品を受け止めた、当時の芥川賞審査員の文壇の重鎮たちの当惑が浮かんでくるようで。何とも外野的に(失礼ながら)にやにやしてしまったり。

読みやすくも難解さに振り回される。そんな不思議な読後感の作品を探す誰か。著者の学生当時からの圧倒的な才能を実感したい誰かにオススメ。
日蝕 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:日蝕 (新潮文庫)より
4101290318

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