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大江戸科学捜査 八丁堀のおゆう



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大江戸科学捜査 八丁堀のおゆうの評価: 4.17/5点 レビュー 23件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.17pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全23件 21~23 2/2ページ
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No.3:
(5pt)

主人公以外もキャラ立ちしてます

ストーリーは2転3転するので推理モノ 好きには、楽しい作品です。 やられたというどんでん返しよりも、そういう事なのか?と考えさせられるラストが良かったです。 私がとくに気に言ったのは登場人物のイメージが浮かぶような描写とそれぞれのキャラがこれから、どうなって行くの?と続編をほのめかしているような部分があって、続きあったら面白そうと思いました。 他の方のレビューにもありましたが、映像化されるのも期待します。 映画化がいいと思いますね
大江戸科学捜査 八丁堀のおゆう (宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ)Amazon書評・レビュー:大江戸科学捜査 八丁堀のおゆう (宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ)より
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No.2:
(3pt)

最後の最後に大失敗

こういうの、「タイムトラベルもの」は、現実には絶対有得ない物語であり、いわば歌舞伎の舞台で繰り広げられる『仮名手本忠臣蔵』の「雪の吉良邸討入り場面(大地は板張、積った雪は綿、降る雪は紙切れ、刀が竹光なのは観客みな了解)」みたいなものと言おうか。このお話が虚構世界のストーリーということは読者も百も承知のうえ、本書の場合だと、現代の東京と2百年前の江戸を股に掛けたスタイルの「推理ドラマ」をゲーム感覚的に著者、読者ともに大いに楽しもうではないかという趣向のものだろう。
  したがって、本書の見せどころは、ひとつは、「事件の真相に辿りつくまでの推理ドラマ」のところと、もうひとつは「主人公が2百年前の時代と現代とのあいだで時空を跳んで行き来する女性なる真実が、何時、どこで、どういうかたちで周囲の人々に発覚するか、あるいは最後まで隠し通せるのか、ハラハラ、ドキドキの逃走劇」というあたりの妙味だろう。
  この「タイムトンネル」の江戸時代側の出入口が木造家屋の「仕舞屋」という設定など、「火事と喧嘩は江戸の華」てんで、もしかしたら大火で「タイムマシン」が焼け落ち、現代に戻れなくなるとでも言うような仕掛けの結末になるかと思ったが、そんな余計なリアリティーなんぞに鼻から拘わることなくストーリーが進み、大いに結構なる展開だと思ったのに、それでも、「推理ドラマ」部分の出来の好さ、面白さに比べると、主人公が「タイムトラベラー」との「真実」が発覚しそうになるときの逃げ口上や発覚までのプロットは、いまいち不満の残る出来だねぇ。
   もし小煩く突っ込むつもりなら、現代の標準語と江戸時代の江戸弁とは、発音構造も用語の活用も大きく異なっているので、主人公との会話で、江戸時代人の相手方に違和感を持たれないはずはなく、まともに通じるかどうかすら怪しいくらい(※たとえば「江戸」は、現代語なら「edo」だが、江戸弁では「yendo」と発音)。そこで既に、「こいつは何者で何処から来た奴なのか」と疑いを持たれてしまうのが当然なわけであり、この種の小説では、そういうことは問題外にしておこうというお約束の割り切り方が、どうも、もう一つ腰がフラフラして定まらず中途半端なんだよねぇ。
  とくにいけないのが、最後の10ページぶん。こんなのはブチ壊し以外の何ものでもないな。
  著者自身、やはり処女作ということなんで、自分の作品にいまひとつ自信が持てなかったのか、手持ち材料ありったけをご披露に及んでしまうという、いかにもアマチュア作家らしい失敗を犯してしまったね。これでマイナス-★2つ。
  なお、時代考証の点は、それなりに勉強している様子。この小説中に筋書きの組替えを要するような類のチョンボは見当たらなかったが、ただ、江戸時代の貨幣に関する以下のミステイクは機会があったら訂正しておいたほうが良いだろう。
  この物語、『南町奉行、筒井和泉守政憲は今年の初めに長崎奉行から転任して来たばかり」という時代設定なので文政4年(1821年)あたりだろう。だとすると、この時代には、まだ銀貨の『1分銀』(※別名「天保1部銀」という)は発行されておらず、存在したのは金貨の『1分金』のみ。また、小判25両包を「切り餅」と称するのもチョンボ。「切り餅」とは長方形の「1分金」100枚(※=25両)包、もしくは「南鐐2朱銀」80枚(※=10両)包など、包み紙に中身を保証する旨、両替商が表書きして封印したやつを言った。小判の25両包では、関東風の「切り餅」のように四角形にならないだろう。よく時代劇で25両包に見せた小判型の紙包みを「切り餅」と言ってるのは、小道具係の手抜きに騙された演出の過ち。また小銭のほう、江戸時代には金、銀、銅3貨それぞれの交換相場が変動制になっていたんだが、明和年間以降になると真鍮銭の「4文銭」(※波銭とも言う)大量増発で、この文化文政年間には大幅に銭相場が下がって、小判1両あたり6貫文(※1貫文=銭1000文)から6貫5百文のあいだくらいで取引きされていた。こういうところまで確っかり目配りが利いていたらプロ作家の評価がグッと高くなったといえる。
  ほか、「玄関」というのについての誤解など細かいミス幾つかは、アマチュアさんのご愛嬌ていどとしておくわ。
大江戸科学捜査 八丁堀のおゆう (宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ)Amazon書評・レビュー:大江戸科学捜査 八丁堀のおゆう (宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ)より
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No.1:
(4pt)

江戸と東京、押入でリンクしてる

ネタバレあり。

現代の東京と江戸が押入で繋がってる設定とか、突っ込みどころは多々あるかもしれませんが、ストーリーが二転三転、先が気になってあっという間に読み終えてしまいました。江戸の同心達の筋の通った仕事ぶりや、 現代の変人科学者がご都合主義ではなくちゃんと意志を持っているところ等、キャラクターがとても魅力的です。
ただ、作者が男性だからなのでしょうか、主人公のセリフや行動パターン、色事(未遂)の描き方が女性目線だと強引、というか雑に感じられたのと、何よりラストのどんでん返し、これは本当に蛇足(少なくともこの段階では)だと思ったので☆−2。でも続きが読みたいので+1、です。
大江戸科学捜査 八丁堀のおゆう (宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ)Amazon書評・レビュー:大江戸科学捜査 八丁堀のおゆう (宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ)より
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