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ゼンデギ



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【この小説が収録されている参考書籍】
ゼンデギ (ハヤカワ文庫SF)

ゼンデギの評価: 2.89/5点 レビュー 9件。 Dランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点2.89pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全3件 1~3 1/1ページ
No.3:
(2pt)

イーガン持ち前の並外れた科学的想像力・洞察力を期待して読むと、期待外れになる恐れのある作品

本作は日本語訳にして550ページ超にも及びますが、SFの骨子となる科学技術の構想に関する部分の情報量は全体のページ数の多さに比して遥かに少なく、本作自体の内容としては短編小説で事足りるレベルだと思いました。

イランの政治・社会情勢に関する部分、ゼンデギ(ペルシア語でlifeの意)内部での中世ヨーロッパ時代の冒険の部分などは、本作の科学技術である意識の近似的なデジタルコピーとはほとんど関係が無いといっても過言ではなく、作品全体に渡って科学技術と関係性の低い記述が多く、作中の言葉を借りれば、まさに音や映像の圧縮技術のように、この作品も冗長な文章を削ぎ落し、数分の1のサイズに圧縮してもなお読み手に与える印象は結果的に変わらないのではないかと思える程でした。

あくまでも想像ですが、元々短編用だったストーリーを長編用に肉付けしたのではないか、しかも作業的肉付けに終始したために、まるで550ページにも及ぶ乱数表を読まされているような気分になる作品が完成したのではないかと思いました。

しかしながら、その”肉付け”においては、与えられた一本のマッチ棒を巨大な特製火炎放射器に作り変えてしまうように、与えられた僅かな種を多角的・俯瞰的に解釈し、次々にイメージを展開・関連させていくというイーガンの力押し技を垣間見ることができるので、イーガン節が好きな人にはオススメできる作品であると言えます。

そのほか、企業の現場のリアルな描写や、産業サスペンスの要素などが含まれていたり、第26節においてデジタルコピーのマーティンが初めてテストランするシーンでは感動と涙を誘うものがありました。

気力がある方は是非一読されてはいかかでしょうか。
ゼンデギ (ハヤカワ文庫SF)Amazon書評・レビュー:ゼンデギ (ハヤカワ文庫SF)より
4150120145
No.2:
(1pt)

微妙でした

ディアスポラが好きなので期待して買った。
しかし、のっけからイラン革命の描写がぐだぐだと続いて辟易。せめてリアリティがあればいいのだが、登場するイラン人がイラン人のふりをしたアメリカ人のようにしか見えなかった。なぜイラン人が英語のジョークを交えて演説をするのか……。
それでも我慢して最後まで読み通したが、結末は「え? これだけ?」という感じ。
結局人の意識を電脳化する話は一歩も進んでないような終わり方だった。物語としてのカタルシスも微妙。てっきり、技術の普及によって急速に社会が変貌して……となるものと期待していたのだが、これも裏切られてしまった。
ぐっと絞って短編にしたらそれなりに読めたかもしれないが、長編としては無駄に長いばかりでいいところがなかった。
残念。
ゼンデギ (ハヤカワ文庫SF)Amazon書評・レビュー:ゼンデギ (ハヤカワ文庫SF)より
4150120145
No.1:
(1pt)

翻訳が悪いのか原作が終わってるのか、または両方なのか

いい加減この翻訳者やめて欲しいです。おそらくイーガンのわかりにくさは、この直訳、機械翻訳調のダサい日本語によるところが大きいのではないかと思います。何度も読み返してやっと意味が通じるような文章が多いのです。これでカッコつけてるつもりなんでしょうか?わかりやすく意味を伝える文章をきちんと書ける人が翻訳したら「イーガンはわかりにくい」という評価も少しは変わると思います。いつも同じ人が翻訳を担当するのは特別なわけでもあるのでしょうか。この状況は非常に残念であり、もったいないことだと思います。こんな評価があることを原作者にも知ってもらいたい。翻訳者には「ニューロマンサー」の翻訳者(故人ですけど)の爪の垢でも煎じて飲め、と言いたいです。あと、どうでもいいことですが、インタビューの表記がインタビュウとなっています。これまた何ともダサい表記で、出てくるたびにイラッとしました。校正の人、ちゃんと仕事してください!
内容については、これが最先端のSFだなんてよく言えると思います。小説(物語)としての面白さは最初からこの作家に期待していないのでコメントはしませんが、肝心のアイデアが「順列都市」から1ミリも進化してない。あーあ、時間の無駄だったなあ。他を探せばワクワクするような最先端のSFはたくさんあります。ネームバリューにだまされた私が馬鹿でした。そろそろイーガンおしまいですね。
ゼンデギ (ハヤカワ文庫SF)Amazon書評・レビュー:ゼンデギ (ハヤカワ文庫SF)より
4150120145

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