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の評価: 4.18/5点 レビュー 11件。 Cランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.18pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全1件 1~1 1/1ページ
No.1:
(3pt)

引っかけやトリックの大サービス

テレビの視聴率の元になっているモニターの数が意外と少ないというのは、何かの雑誌で読んだことがある。
この「渦」はその視聴率調査会社が舞台になっていて、カバーのあらすじには「テレビ界を操る視聴率の怪に、独特の洞察力で挑む長編」とある。
確かに書き出しからすぐ引き込まれる。
古沢啓介が興味を持つのも、客観的には(そこまで調べるか!)と思うはずなのだが、読んでいるものとしては引き込まれてしまって、(そうか、そうか)と読み進んでいく。
だが。
なんか変と思っていたら、中盤の250ページ頃になって、人が死ぬ。続いて誘拐事件も起こり、推理小説らしくなっていく!
引っかけとトリックがこれでもか!というほど盛り込まれていて、松本清張の大サービス。
最後には、意外な結末が!
いつもの松本清張の推理小説とはちょっと異なり、読者サービスの多い小説だ。
解説のなかにも、視聴率の誤差の説明があり、「面白くてためになる」を本編も解説も実践している。
こんなエンターティメントもあっていいのかもしれない。
渦 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:渦 (新潮文庫)より
4101109443

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