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の評価: 4.18/5点 レビュー 11件。 Cランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.18pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全11件 1~11 1/1ページ
No.11:
(5pt)

時代はたっているが

時代に関わりなく現実感のある素晴らしい作品です。
話の内容がわかってしまうので書きませんが、犯人に焦点が絞られていくスピード感あります。
渦 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:渦 (新潮文庫)より
4101109443
No.10:
(4pt)

中身が面白い!

以前のものは同種のものと一緒に大量に処分しましたが、今一度読みたくなり探しました。 安く新品同様のものが届きました。 丁寧にしかも迅速に対応して下さったことに感謝致します。
渦 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:渦 (新潮文庫)より
4101109443
No.9:
(5pt)

当然の報いと意外な結末

渡された場面は、犯人は分かっており、これを捜査当局が一歩ずつ追い詰めて、言い逃れできないできない状態に持っていく倒錯ストーリー。
渦は、それとは異なり最後まで真犯人は明かされない。逆転満塁ホームランを喫した投手の心境になる読後感。本当にすごい。それにしても視聴率をめぐる暗躍が本編の背後にあるのだが、松本清張大先生は詳しい。いつもながら感服。
松本清張全集〈40〉渡された場面.渦 (1982年)Amazon書評・レビュー:松本清張全集〈40〉渡された場面.渦 (1982年)より
B000J7INN0
No.8:
(4pt)

まずまずの面白さ

テレビの視聴率というテーマが非常に興味があり面白そうなので、読んでみたが、中盤以降まで、なかなか、感情移入できなくて、苦労しながらの読書、でも終盤さすが、松本清張、意外なっ結末に驚かされる。
渦 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:渦 (新潮文庫)より
4101109443
No.7:
(4pt)

今なお古びない着眼点と問題意識

松本清張氏の70年代後半の作品で、視聴率を巡っての陰謀と事件を描いた異色作である。
本作の主眼は視聴率という誰もが信用あるものとしているのに、実際よく分からない存在についての問題提起であり、中盤まで人が死なない展開からも分かるように清張の代名詞とも言える社会派本格推理小説を読みたい人にはやや方向性が異なる作品かもしれない。
視聴率と殺人事件というあまり絡みようがないものを融合させているため筋の展開が強引(何故ここまでして主人公が視聴率会社について執拗に調べるのかとか・・・)な箇所が見受けられてしまうが、逆に言えばこの題材でサスペンスミステリーに仕立ててしまえるのが清張の凄さかもしれない。
30年以上も前のネットの概念すらなかった時代の作品だが、今読んでもここで提示されているメディア批判は有効である。実際本書のようにサンプル家庭を突きとめて自社制作番組を視聴するよう働きかけた事件が以前起こったのも記憶に新しいところだ。
あまり清張の傑作群という括りでは名前が出てこない作品だが、ミステリーというよりは題材の面白さで読ませる作品である。
渦 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:渦 (新潮文庫)より
4101109443
No.6:
(5pt)

個人読書履歴。一般文学通算129作品目の読書完。1977/05/30
渦 (1977年)Amazon書評・レビュー:渦 (1977年)より
B000J8SY2Y
No.5:
(5pt)

〈視聴率〉を巡るドラマと事件の謎に挑んだ意欲的傑作

テレビ界を舞台にした、視聴率の謎ーこれを巡る人間関係の中で起こる事件を正面から描いた意欲作。知っている様で実態の見えない視聴率、流石に清張氏はこのことだけでも、社会派の大家なのがわかります。深読みすれば、この作品に限り、事件等々は副産物に過ぎず、視聴率其の物を解明したかった作品だと3回読み直して解かりました。一押しの傑作です。
渦 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:渦 (新潮文庫)より
4101109443
No.4:
(3pt)

引っかけやトリックの大サービス

テレビの視聴率の元になっているモニターの数が意外と少ないというのは、何かの雑誌で読んだことがある。
この「渦」はその視聴率調査会社が舞台になっていて、カバーのあらすじには「テレビ界を操る視聴率の怪に、独特の洞察力で挑む長編」とある。
確かに書き出しからすぐ引き込まれる。
古沢啓介が興味を持つのも、客観的には(そこまで調べるか!)と思うはずなのだが、読んでいるものとしては引き込まれてしまって、(そうか、そうか)と読み進んでいく。
だが。
なんか変と思っていたら、中盤の250ページ頃になって、人が死ぬ。続いて誘拐事件も起こり、推理小説らしくなっていく!
引っかけとトリックがこれでもか!というほど盛り込まれていて、松本清張の大サービス。
最後には、意外な結末が!
いつもの松本清張の推理小説とはちょっと異なり、読者サービスの多い小説だ。
解説のなかにも、視聴率の誤差の説明があり、「面白くてためになる」を本編も解説も実践している。
こんなエンターティメントもあっていいのかもしれない。
渦 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:渦 (新潮文庫)より
4101109443
No.3:
(5pt)

視聴率とはカタツムリのこと

ここで清張が言いたかったのは、視聴率とは陰謀を含むいかがわしい数字であるということだろう。それと、江戸時代に将軍がそうであったように、現代(ネット社会以前の)の権力の指標が視聴率にあるということだろう。何を隠そう私自身もランキングに夢中なので偉そうなことは言えない。(でもこれはネット社会以後だが) それはともかく、「渦」のタイトルが清張の漢字の象徴に関する理解が、あの偉大な白川静より上をいっているとすら思わせるものがある。権力とは銀河が中心に向かって渦を巻くように、すべて真中に巻き込むことにある。そこで話は限りなく飛躍する。
渦 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:渦 (新潮文庫)より
4101109443
No.2:
(2pt)

松本清張にしては・・・

松本清張という大家の作品に向かって言うのも何だけれども、
この小説は面白くなかった。
「視聴率」という不明確なものに対する着眼点や
問題意識については「さすが!」と思う。
視聴率調査の正確性についての問題提起は鋭い視点だ。
しかし、物語の進行がぱっとしない感じ。
ほとんど登場人物たちの思い込みによって進行していく。
「AだからBと思われる。だからCであることはたしかた」
という展開ばかり。問題に関する確証が何もないなかで
行動する登場人物に対して「それでいいの?」と思ってしまう。
そんな進行に嫌気が差し、
途中から読むのがしんどくなってしまった。
最後で真相が明らかにされていくのだが、
納得のできないエピソードがいくつか残る。
また、伏線でないエピソードを盛り込みすぎたと思う。
読者としては真剣に読んで関係を推測しようと
躍起になっているというのに、結局は無関係なのだ。
そんな読者の惹きつけ方は好きじゃないな。
いまいちスッキリしない読後感は、著者がこの物語で
何を言いたかったのか解らないことかもしれない。
冒頭あたりで視聴率に対して問題提起をしている部分は、
その問題に対して私も「ふむふむ」と思いながら
読み進んだのだが、その後の展開が・・・
視聴率調査に対して論理的に根拠を追求していくのかと思いきや、
そうではない。視聴率については結局曖昧なままで終わってしまう。
日経新聞に連載された小説ということだが、
方向転換せざるを得ない事情でもあったのだろうか。
あと、この小説は昭和52年のものであるが、
昭和36年の作品である『影の地帯』とは文体が変わっている。
句読点の打ち方が劇的に違う。
私の読みやすさとしては、この『渦』の方が読みやすい。
あくまで、私の好みですが。
渦 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:渦 (新潮文庫)より
4101109443
No.1:
(4pt)

時事的意識で読めます。

日本テレビの視聴率操作の問題がニュースとして流れ、斯界には激震が走ったかのような事態になりました(2003年の秋)。この出来事は「信じられない」と評されていましたが、わたくしとしましては別段おどろきませんでした。松本清張の「渦」を読んでいましたし、もともと実体がさだかでもないようなものだと察しがついております。視聴率なるものを俎上にあげながら、社会派推理ものとしての清張文学になっています。長編ではまず「砂の器」や「ゼロの焦点」や「点と線」が代表的であり、わたくしとしては「落差」などのほうにより興趣をおぼえましたが、この「渦」はそれらほどではないにしても考えさせられる名品だと感じました。星4つというのは、あくまで清張作品のなかにおいてはという意味です。
渦 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:渦 (新潮文庫)より
4101109443

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