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(短編集)
メルカトルと美袋のための殺人
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メルカトルと美袋のための殺人の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.18pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全25件 1~20 1/2ページ
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状態も綺麗で梱包も丁寧でした! | ||||
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こちらの作家に触れるならまず最初にこれを、と勧められて初めて読みましたが、奇抜な読み味が癖になりました!他の作品も集めてみようと思います。長編がまだ読めていませんが、入門におすすめです。 | ||||
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「翼ある闇」を読んだ後にこの「メルカトルと美袋」を読んだので鮎の事は事前に知っていました。 ・・・こんなにもクズだったんですねコイツ。 決して名探偵が鮮やか爽やかに大活躍する話ではないのでくれぐれもご注意ください。 しかし麻耶雄嵩氏は名探偵に恨みでもあるんでしょうかw扱いが酷すぎる。 でもとても楽しいですよ!普通の名探偵モノでは満足できない人は是非どうぞ。 | ||||
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『メルカトルかく語りき』の方を先に読んで、それが面白かったのでこの本も読んだ(発売の順番は逆)。推理が論理的でありながら、実験的なこともしていて、それが面白かった。短編集で全部で七編あるが、どれも良かった。 | ||||
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確かに本格ミステリーのようなじっくり読ませるものではないし、推理が力技すぎて ほとんどこじつけというかごまかされているような気になるところもあるが、おそらく それも含めて、本書は登場人物、もちろんとりわけメルカトルのやり取り楽しむ小説 だと思う。語り手が殺してやりたいと思うような(アンチ)ヒーローものなんて、なかなか ないと思うので、こういう読書もありだなぁと思わせる一冊で、私は楽しんで読めました。 ただし、誰もがそう思うとは思わないので、ご注意ください。 | ||||
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実家に眠っていた麻耶雄嵩の第一短編集を、約10年ぶりに読み返し。 改めて、銘探偵:メルカトル鮎、いいですね(*'-`) 好きな探偵は誰かと問われれば、 鴉城蒼司(JDC)か、メルカトル鮎か。 高校生の頃、虜になった推理小説の世界に於ける主役は御二方の何方かで、、 o(・x・)/ 339頁 「私の計画に狂いはない」 | ||||
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短編集。 ただ、最初の作品『遠くで瑠璃鳥の啼く声が聞こえる』の出来が良すぎるので、後半になると尻すぼみになっていく感じが否めない。 とくに最後の3作品はメルカトルらしさがあまり見られず、なんか「フツー」のパズラー系作品になってしまっているような感じ。 個人的には「小人閑居為不善」あたりも好き。 | ||||
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”かく語りき”の解説で言及された「シベリア急行西へ」が気になって、載ってるのを探して手にした一冊。 ”かく語りき”に比べ、一応”犯人”は最終的には一人に絞られるし、 ミステリー的には、いくぶんスッキリする物語ばかりになっております(後味がいいとは限らない)。 「化粧した男の冒険」では、翌日観覧予定のショーのために、えらく解決を急ぎますが、 御手洗潔シリーズの一篇、「疾走する死者」で、2時間後のTV番組(チック・コリアLIVE)のために 超特急で解決したのを思い出させます。 (まぁそっちを先に読んでたからというだけの話ですが) だからというわけではないですが、御手洗潔と対決させてみたいですねぇ、メルカトル鮎さん。 | ||||
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今までメルカトルは最後にしか出ず面白みが無いと思っていましたがその答えが載っています なぜならばすぐ解決してしまい長編物語にならないという説得力ある理由からです 本書短編物でメルカトルが多く登場し破天荒な行動、活躍で楽しませてくれます 事件の謎については読者をハッとっさせるような構成かつ理解しやすいので満足度が高いです | ||||
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いわゆる「ほのぼの系ミステリ」とは対極に位置する作品。主人公の探偵メルカトル鮎の、抜群の推理力、ずるさ、相手を馬鹿にしたえらそうなしゃべり方のルーツは鮎川哲也の星影龍三であり、そのまたルーツはヴァン・ダインのファイロ・ヴァンスだろう。そのキャラクターがさらに強調されている。とにかく一筋縄ではいかない凝りに凝った仕掛けで「真相を当てさせない」ことを至上としているので、普通の意味での満足感を得ようとする向きにはそぐわない。ありきたりの解決やめでたしめでたしの勧善懲悪などにはあきたという方にこそもってこいの作品である。少々、いやかなりずるい目にあわされても、それを快感と感じるような人間にとってはこれ以上の作品はない。 | ||||
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この一冊の中で何度「鬼畜!」と言われていることか(笑) ややネタバレですが・・ 特に鬼だったのは井戸の香織ちゃんのくだり・・・ 住めば都て!!!思わず吹き出してしまった 私が香織ちゃんだったら・・・とてもいたたまれません。 助けてあげてーー | ||||
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麻耶氏の90年代前半に各雑誌にて掲載された短編を集めたもので、全てにおいて氏のお馴染みのキャラのメルカトル鮎が活躍する。 メルカトルは情報を聞いて即効犯人がたちどころに分かる神にも似た位置づけなので、自ら語っているように短編向きの探偵であり、氏の長編はあまりしっくりこなかった本格ミステリー好きの人にも本作ならばかなり純粋な推理短編集の体裁は保っているので違和感なく読めるだろう。 論理で解決に導くという本格ものということで、先輩の法月氏の短編集などと変わらないはずなのだが、やはり探偵役のメルカトル鮎のあまりの倫理観のないピカレスクな探偵ぶりはこの作者ならではという感じで、探偵役が全く尊敬できない。これほど酷い探偵は他にないだろう。 | ||||
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「隻眼の少女」で遅ればせながら著者に興味を持ち、本書を読みました。ミステリマニアではないのですが、これは反則技なんでは、と思いつつ読んでしまいました。「本格ミステリは、この小説の後どういうことが書けるのだろう」「ある意味この短編集は極致なのでは」と思いもしましたが、一種の論述トリックと考えれば、そんなに大層な小説では無いかもしれません(文庫の解説を読んで理解できました)。 それから、本格ミステリを読んだことの無い人には、絶対にオススメしないです。まずは「時計館の殺人」など傑作をいくつか読んで、それから本書を読んだ方がいいです。 逆にミステリ好きな方は必読です。 | ||||
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もとから探偵には罪を犯した人間を暴いて、正義を諭し、連行される犯人の後ろ姿を憂いの眼差しで見送る義務など別にないから、「メルカトルらしいな(笑)」と思えば良いと思います。 | ||||
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私は本格ミステリマニアの中でもかなり好き嫌いが激しい方だが、この作品については文句なしの星五つで、何故この傑作が今まで品切れ重版未定状態でずっと放置されていたのかが最大のミステリー。ミステリマニア以外の人に本格ミステリを薦める場合、私はこの短編集を使っているが、外したことがない。 並の作家はせいぜいがトリックで目新しさを出せるかどうか(キャラの目新しさしか売りがない作家も多いのだが)で四苦八苦しているが、麻耶は独自の問題意識によって、まったく新しい作品を次々と生み出す。密室だの叙述だの物理だの、彼にはそんな枠組みに捕われない創作ができる。そしてどんな状況にも適応できるメルカトルだからこそ、この枠組みすらない短編集を「本格ミステリ」として成り立たせられる。 瑠璃鳥も小人も化粧した男も規格外の面白さなのだが、個人的なお気に入りは「ノスタルジア」。これは論理的に謎を解くことができるが、どんなに犯人当てが得意な人間でも、絶対に解くことができないと思わせる滅茶苦茶な作品で、メルカトルが書いたという設定に合わせ文体もトリックの趣向も他とまったく変えている。メルカトルの稚気に溢れた娯楽作品であると同時に、叙述やらどんでん返しやらに躍起になっている他の本格ミステリ作家に対して、お前達がやっていること突き詰めたらこうなるでしょ?と風刺しているような気がしてしまう。私も一時期は綾辻行人などに夢中になったが、あの方法論はその後発展を見せず、いくつかの変化系は見せたものの、最終的には行き詰まりを迎えている。だからこそ題名が「ノスタルジア」なのだろう。かと言って品がなくただどんでん返ししているだけではなく、よくこんなこと考えたな!と呆れかえるぐらいアイディアに満ちた作品で、まったく腹が立たない。 昨年本格ミステリ界を震撼させた麻耶の「隻眼の少女」を見てもわかるように、真の創造は問題意識なくしては生まれないし、本格ミステリは何かという強い問題意識とそれを支える技術、才能を持っている作家を、私は麻耶以外に知らない。 どうでも良い話だが、「シベリア急行西へ」はメタルダーファンには抱腹絶倒間違いない(笑)。水難には鹿鳴館香が出てくるなど、特撮好きにはたまらない。 | ||||
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他の麻耶作品にも度々登場する「メルカトル鮎」という奇妙な名前の探偵の最初で最後(おそらく)の短編集です。 他の作品ではメルカトルの性格がよく掴めなかったのですが、この作品を読んで予想以上にブラックでシニカルだったことが判明しました。 一番面白かったのは「水難」です。探偵役(メルカトル)に殺意を抱くワトソン役(美袋)がかつていたでしょうか。 麻耶氏の作品は「蛍」以外文体が硬く読みにくい印象がありますが、この作品は非常に読みやすいです。 | ||||
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他の麻耶作品にも度々登場する「メルカトル鮎」という奇妙な名前の探偵の最初で最後(おそらく)の短編集です。 他の作品ではメルカトルの性格がよく掴めなかったのですが、この作品を読んで予想以上にブラックでシニカルだったことが判明しました。 一番面白かったのは「水難」です。探偵役(メルカトル)に殺意を抱くワトソン役(美袋)がかつていたでしょうか。 麻耶氏の作品は「蛍」以外文体が硬く読みにくい印象がありますが、この作品は非常に読みやすいです。 | ||||
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◆「シベリア急行西へ」 シベリア急行の列車内で起きた殺人事件。 本作は、もともと著者が在籍していた京大推理小説研究会伝統の 犯人当て小説として書かれたものだそうで、銘探偵・メルカトルが 登場しますが、正攻法のロジックによって真相が究明されています。 とくに、旅客機の尾翼が線路に落ちるという事故のため、 列車が急停車を余儀なくされることで、容疑者のアリバイ を無効にするテクニックが秀逸でした。 ◆「化粧した男の冒険」 ◆「遠くで瑠璃鳥の啼く声が聞こえる」 | ||||
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◆「シベリア急行西へ」 シベリア急行の列車内で起きた殺人事件。 本作は、もともと著者が在籍していた京大推理小説研究会伝統の 犯人当て小説として書かれたものだそうで、銘探偵・メルカトルが 登場しますが、正攻法のロジックによって真相が究明されています。 とくに、旅客機の尾翼が線路に落ちるという事故のため、 列車が急停車を余儀なくされることで、容疑者のアリバイ を無効にするテクニックが秀逸でした。 ◆「化粧した男の冒険」 ◆「遠くで瑠璃鳥の啼く声が聞こえる」 | ||||
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メルカトル。短編小説に向く探偵、と自ら豪語するメルカトル。夏と冬のソナタであの演出は、やっぱり出てきた瞬間にすべての謎を解いてしまうからなんですな。そんなわけで、短編集です。 しょっぱなの『遠くで瑠璃鳥の啼く声が聞こえる』がなんといっても傑作。こういうのを期待してしまう、麻耶さんにはやっぱり。 メルカトルの鬼畜っぷりと、それに振り回される美袋の狂った関係がダークな世界観につつまれて、なんというか短編集のくせに一種異様な空気に包まれている。傑作。 文章もかなり読みやすくなっているので、平気だと思う。 | ||||
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