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強き蟻
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【この小説が収録されている参考書籍】
強き蟻の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.67pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全2件 1~2 1/1ページ
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松本清張といえば、3大有名作品は、点と線/砂の器/ゼロの焦点、だろうか。 でも、ぼくが選ぶ3大作品となると、色気もあって、他のを選びたいと思う。わるいやつら/夜光の階段/天才画の女。 推理ものというよりは、犯罪者が、その意識薄く、自己都合的に犯罪を重ねたり、深みにはまっていくのが好きなのだ。 松本清張のことを推理作家というより、心境小説家と思っているので。 そして、この「強き蟻」はぼくの好きな小説なのだ。 何ともまあ、身勝手な伊佐子。悪女というものは美しさも兼ね備えているのだが、この小説を読む限り、そんなにかわいい感じはしない。 小太りのおばさんとして描かれているようなのだが、男運は強いのだ。 現実の社会に、こんな人及びそれを取り巻く人々がいたら、とても凶悪な人たちのはずなのだが、松本清張が描くとそんなに憎たらしくなくて、 「あらあら、またこんな悪巧みをして」などと、仏様になった気分で、すごく高いところから、彼女たちの行動を見ていられる。 「だめだぞ、だめだぞ」などと思いながら、人間ってしょうがないと思うのだった。 | ||||
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松本清張といえば、3大有名作品は、点と線/砂の器/ゼロの焦点、だろうか。 でも、ぼくが選ぶ3大作品となると、色気もあって、他のを選びたいと思う。わるいやつら/夜光の階段/天才画の女。 推理ものというよりは、犯罪者が、その意識薄く、自己都合的に犯罪を重ねたり、深みにはまっていくのが好きなのだ。 松本清張のことを推理作家というより、心境小説家と思っているので。 そして、この「強き蟻」はぼくの好きな小説なのだ。 何ともまあ、身勝手な伊佐子。悪女というものは美しさも兼ね備えているのだが、この小説を読む限り、そんなにかわいい感じはしない。 小太りのおばさんとして描かれているようなのだが、男運は強いのだ。 現実の社会に、こんな人及びそれを取り巻く人々がいたら、とても凶悪な人たちのはずなのだが、松本清張が描くとそんなに憎たらしくなくて、 「あらあら、またこんな悪巧みをして」などと、仏様になった気分で、すごく高いところから、彼女たちの行動を見ていられる。 「だめだぞ、だめだぞ」などと思いながら、人間ってしょうがないと思うのだった。 | ||||
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