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鴉
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鴉の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.32pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全28件 21~28 2/2ページ
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単行本(1997年)→新書版(1999年)→文庫(2000年)。 新書化、文庫化の速度が異常に早い。まあ、それだけの面白さがあるとは思うのだが、倫理的にはどうなのか。 けっこう大掛かりなトリックが仕掛けられており、さすがに感心させられた。ただ、こういうトリックは他の作家にやって欲しかったというのが、率直な感想。というのも、文章に魅力がなく、ストーリーもつまらないからだ。この人の話で500頁以上も読まされるのは、苦痛でしかない。といって、この物語には膨大な頁数が必要なのも事実だし。 アンチ・ミステリとしてもあまり評価しない。 | ||||
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閉ざされた山村で起こる連続殺人とその村で信仰される"神"の謎。その村に偶然迷い込んだ若者がその謎に挑もうとするのだが...。メイン・トリックと並行して、叙述トリックが施されるといった凝った創りで、作者の本領発揮。一説によると当時「S.water for drink」等が新本格の旗手等ともてはやされている風潮に警告を発するために"模範"として書かれたそうな。タイトルの「鴉」はたやすくポー(の詩)を連想させるが、本格の醍醐味を堪能させてくれる作者の代表作。 | ||||
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非常に長い作品ですが、比較的その点は気になりませんでした。 翼ある闇に比べて読みやすいせいもあるでしょうし、ノスタルジックな雰囲気や、 謎に満ちた閉ざされた村、という舞台設定が効果的。 一体誰が何の目的で殺しまわっているのか、しっくりこない違和感を感じつつ 読み進めると意外な真相へ到達しますが、正直、カタルシスを得るまでには至り ませんでした。トリックは想定外でしたが、そんな馬鹿なという気持ちが大きい ですかね。リアリティを重要視されない方にはお勧め。 | ||||
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主人公よりもメルカトルとかのほうがやはり気になりますね。 麻耶さんの最高にしてミステリの歴史に残る大傑作、夏と冬のソナタとかと比べるとやっぱり、純粋な面白さの点で劣ってしまうのだが、それでも普通のミステリと比べれば断然面白い。 隔絶された村の中で起こるいかにもな事件だが、色々ひねりがあってすばらしい。小野不由美の黒祀の島をイメージしてもらえればいいと思う。ネタが微妙にわかってしまうのが残念なところ。 | ||||
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兄弟とはこうも悲しくも切なくもあるのか、と感じさせる作品。弟は兄を恨み、兄は弟を妬む。しかし、小説としては駄作。重力ピエロのような重厚さは感じられない。悲しい性。それを利用するのも好ましくは感じられない。ただ騙される。騙されたい奴はかかって来い、といってみる。 | ||||
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舞台設定の雰囲気がいい。地図にない異郷の村、どこかヒヤリとする感じ。純日本風の村と住人。そこで起こる事件の数々。そして銘探偵の登場(純日本風の舞台では特に異質。そこがまたいい)しかし本書の凄いところは別にある。それは酩酊を伴うカタストロフィ。 | ||||
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長編ミステリ。文庫で549ページもある。 人間関係が複雑に絡み合っているのだが、土台になっているのは、主人公の、弟への屈託した思い。過去を精算するために現在がある、というパターン。 主人公と弟の名が、可允(かいん)と襾鈴(あべる)というあたりで、そんな名前を付ける親がいるわけないだろう、と思うが、なぜそういう名になっているのかは最後で明らかになる。 外界から隔絶した村が舞台。どうやって隔絶を保っているのかはわからない。金属製品はどこから手に入れているのだろう。 村の設定は、諸星大二郎風。 殺人があり、主人公による謎解きがあり、どんでん返しがある。 長くても退屈せずに読み終えたが、どうもなじめない。 | ||||
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麻耶雄高の、本作品発表時点での手持ちの技術を総動員した作品。それゆえ出来は濃厚だが、麻耶作品を順番に読んでいる者には、単なる自己模倣にも映る。 | ||||
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