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二重葉脈
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【この小説が収録されている参考書籍】
二重葉脈の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.88pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全6件 1~6 1/1ページ
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会社更生法は、誰のためにあるのか?下請け業者やその従業員たちのためでないことだけは確かである。 | ||||
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東京オリンピックの2年後に発表された作品。 電話のない家の人が連絡先として近所で電話を持っている家の電話番号を知人や仕事先に示して、電話がかかってくると呼びに来てもらうという、「呼び出し電話」という慣行が存在した時代だ。 そんな時代の経済犯罪を題材にした、社会派推理の典型的な作品といえる。 推理小説としては、狭い意味のパズラーとしての本格推理小説を期待してはいけない。刑事の追及が丹念に描かれるが、それは論理の緻密さとは別のものだ。むしろ刑事たちの行動は一種のレッド・へリングだといえる。その意味で暗示的なタイトルだが、フェアプレイとは言いかねる 早い話、この書き方だと誰が犯人でも文句の付けようがない代わりに納得感も得られない。この不完全燃焼感は、犯行の手口の解明が真犯人を絞り込む手がかりになっていないという構造が原因だろう。 限定された条件下、ロジカルに詰めていくという興奮は味わえない。 しかしそれはこの作品が狭義ののパズラーでない以上当然だ。原理主義的に否定し去るのではなく、清張の人間観察を味わうほうがいいだろう。 この小説の魅力は人間の性(さが)のかなしさだ。子供の頃、書店に並ぶカッパ・ノベルを前に「大人になったらこれを端から端まで全部読む」と憧れた清張作品。この作品もまさに大人が書いた、大人のための、大人の小説だと味わい深く感じる。 さすが清張は芥川賞作家だ、と感じる作品でもある。 | ||||
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中盤少し退屈な長編作品だが、終盤さすが意外な犯人でよませる。 | ||||
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個人読書履歴。一般文学通算94作品目の読書完。1976/11/15 | ||||
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イコマ電気の倒産と、そこに連なる下請け中小企業の社長。イコマの役員の陰謀でイコマ電気を倒産に追い込み、私腹を肥やしたと追及の手を緩めない下請けの社長たち。社長と役員の不正を追及し、資金回収に奔走するが、共謀していたと見られる人間が次々に不審な死を遂げる。二重、三重にもつれたつながりと、思いもつかない犯行の手口と犯人に、最期の最期で驚かされる。単なる殺人事件の謎解きではなく、犯罪とそこにうごめく人間模様を描き出している、松本清張ならではの面白さにあふれている。 | ||||
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イコマ電気の倒産と、そこに連なる下請け中小企業の社長。イコマの役員の陰謀でイコマ電気を倒産に追い込み、私腹を肥やしたと追及の手を緩めない下請けの社長たち。社長と役員の不正を追及し、資金回収に奔走するが、共謀していたと見られる人間が次々に不審な死を遂げる。二重、三重にもつれたつながりと、思いもつかない犯行の手口と犯人に、最期の最期で驚かされる。単なる殺人事件の謎解きではなく、犯罪とそこにうごめく人間模様を描き出している、松本清張ならではの面白さにあふれている。 | ||||
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