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先導者



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【この小説が収録されている参考書籍】
先導者
先導者 (角川ホラー文庫)

先導者の評価: 3.25/5点 レビュー 8件。 Cランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.25pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全1件 1~1 1/1ページ
No.1:
(3pt)

この世界観は秀逸

「死者を導く者」をキーアイディアに、シンプルにまとめた、秀逸な作品。もう、それだけで読む価値はある。先導者のリアリティは抜群。おそらく、著者は、物語を紡ぎながら一緒にこの世界を体験したのではないか。読む者も先導者に導かれ、彼我の世界を堪能できる。
しかし、読後感が今ひとつであることも否めない。物語の落としどころが、あれしかないのは、まぁ仕方ないかもしれないが、もうひとあがきして、読む者を呆然とさせるようなラストがついていたら、と無い物ねだりしたくなる。欠点として挙げるとしたら、2点。彼岸の世界をコントロールするのが、現世利益にしがみつく組織というのは、どうもリアリティがない。彼の地を知る者達は、そちらに軸足を移していくのが自然ではないだろうか。もう一点は、好みの問題でもあるが、やはり、この文体。このスタイルを選ぶのであれば、やり切って欲しい。少なくとも、私には、ところどころ、バランスを崩しているように見えた。注意深く言葉を選んでいるにもかかわらず、不注意に思われる重複や、軽い言葉使いがあると、かえってそちらが目立つ。文体が地肉となっていない印象を受けてしまった。一人称独白体であることもあいまって、描写を語りで書かなければならず、主人公が饒舌すぎるようにも思える。もう一点、これは完全に好き嫌いの部分だが、最初の御役のエピソードはもっと後にあった方がいいような気がする。
先導者 (角川ホラー文庫)Amazon書評・レビュー:先導者 (角川ホラー文庫)より
4041020727

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