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先導者
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先導者の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.25pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全4件 1~4 1/1ページ
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ホラーというよりファンタジーに近い。静謐な雰囲気が文面から滲みでてくるようでとても良かった。 | ||||
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素晴らしい!たまにこの手の傑作が出てくるから止められないのですよ、角川ホラー文庫収集を。 圧倒的な文章力で綴られる究極の儚さと死界の幽玄さ、途方もなく美しく震えがくる程切ない、深い余韻を与えてくれる一冊、おススメします。 | ||||
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久しぶりの本格長編ホラー小説の登場に興奮しながら読みました。御役という死者の魂を導き、生まれ変わりを先導する「先導者」の物語を一人称で長々と物語っています。死後の世界の描写が幻想的だし、お話の持って行き方も上手い(主人公が果たして何者なのか、物語の中盤になるまで明かされないところもいいですね)し、言葉遣いも丁寧で緻密なので壮大な死後の世界を迫力ある表現で演出しています。登場人物の行動にもムリを感じないしかなり優れた物語です。 ただ、これが日本ホラー小説大賞の受賞作ということを考えると…。舞台設定がSFファンタジーで誰も知らない死後の世界と「先導者」というユニークな仕事が初期設定された上で話しが進むので、「へえー…ふぅーん…そうなんだ…なるほどねぇ…」というリアクションになってしまい、恐怖を感じる余地は全くありませんでした。 だから、★5つからホラーとしては物足りないという点で一つ引いて、★4つです。 | ||||
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ホラー小説大賞受賞作品で、ほぼ通例通り新人の初刊行本となります。 著者の小杉氏は幾度となくホラ大に応募し、その都度撃沈してきた、いわばホラ大の常連のようですが、やっとの受賞を果たしたこの「先導者」、そんじょそこらの新人作家を束ねても敵わないような、厳格な大作となっています。 物語は、死後まもない人間の魂を、富のある家系に転生させるべく、御堂と呼ばれる場所に連れて行く、(わたし)こと先導者の一生を綴った内容です。 惜しいのは装丁。二年前の受賞作、「お初の繭」と比べるのは浅はかかもしれませんが、いかんせん表紙が地味。水彩画と思しき表紙絵は、この作品にはマッチしてはいますが、ジャケ買いされる傾向が強い近年の小説に混在していればどうしても迫力を欠きます。つまり商業的には非常に「もったいない」印象を拭えません。文庫化の際には表紙の描きなおしを望みます。 売れて欲しい作品ではありますが、文章が2001年大賞受賞作のジュリエットをも凌駕する、格式高いレベルであるため、読み手を選ばざるをえないといえます。それだけ現代人が読みやすい文章を求めているという事でもあり、悲しくもあるところです。同じく大賞を受賞した夜市のような文章であればもっと素晴らしい作品であると瞬く間に伝播していったでしょう。 誤解も招く言い方かもしれませんが、この先導者が紛れもない、2012年の文芸界の傑作であることには違いありません。ディナーのあとに謎解きだとか陳腐な小説は勘弁してくれと願う小説愛好家にはぜひおすすめします | ||||
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