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エンジェルメイカー
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【この小説が収録されている参考書籍】
エンジェルメイカーの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.12pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全8件 1~8 1/1ページ
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上中下巻をまとめて買い、いま中巻の半ばまで読んでいるが、とりあえず上巻を読んでひとこと言いたくなったので書く。作品を通してのレビューは下巻で書こうと思う。 訳者による注釈が多すぎる。 表現がくどかったり、ひねりすぎたユーモアがダラダラと語られるのは、英国の作家だし覚悟していたから別に構わない。そういうリズムに慣れれば読み進められるものだ。 だが、頻繁に入れられる注釈がそのリズムを徹底的に乱してくるので、読みづらいことこの上ない。 この訳者は、新しい単語が出てくるたびに、いちいち注釈をつけてくる。 ハヤカワの海外ミステリを買って読むような人間が『トミーガン』が何なのか知らないと、本当に思っているのか。 『バリー・マニロウ』が歌手だと説明しないとだめなのか。聞き慣れない名前の酒が出てきたら原料や産地まで書いてやらないとだめなのか。 読者を馬鹿だと思っているのか。 知らなくたって、別にいいじゃないか。私が中学生の時に読んだツルゲーネフの『猟人日記』には、『サモワール』という言葉が数え切れないほど出てきたが、それが何なのか、説明など一切なかった。それでも、お茶に必要な道具だと文脈からわかるし、それだけわかれば充分だろう。後ででも調べられるし、私は実際そうした。 とにかく、この訳者が想定する読者は、中学生以下なのだろうか。面白い本をつまらなくして楽しいのだろうか。 | ||||
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主人公が、いつもとは違う、ちょっとした仕事を引き受けるところから始まる物語。うまい書き出しである。それが、どんどん話が大きくなっていく。でも、ちょっと話がぶっとびすぎである。ここまでぶっとぶとSFじゃないの、というところまで話はぶっとぶ。ついていける人には、このボリュームは快感だが、ついていけない人間には、途中下車のボリュームである。 | ||||
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※削除申請(2件) | ||||
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まず手に取って思うのはブックエンドに頼らなくても自立するその分厚さ!(笑)そして一読、ミステリー?SF?スチームパンクいや活字で表現されたバンデシネ!文面に描かれた場面はあくまでスタイリッシュで映像的!〈夜の市場〉、超近代兵器、ボンドさながら女エージェント、悪の藩主、マッドサイエンティスト、謎の宗教団、有能な弁護士、殺人鬼とこれでもかと繰り出されてくるキャラクター達!そして回想シーンが煩わしい反面、一冊で二度おいしいお得感もあれば、前半の辛抱を補うかのように後半のスピード感は半端ない!サイコ―!! | ||||
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力づくでこのこの物語を書いた作者と読んだ読者にご苦労さん。 いくら説明しても登場人物も魅力的でないし、世界観もご都合主義的。 主人公の二重人格的苦悩をいろいろ書いているがあんまり伝わってこないし。 「理解機関」は動かさないのが第一選択ならそもそも作るなよ動かすなよ。 イーディは何がしたかったんだよ。 なんかの比喩なのか?そんなのわからんし。 作者も人がいっぱい死ぬのに後ろめたさが感じてるみたいだが中途半端な良心がいらいらさせる。 まあ雰囲気だけはたのしめたぐらいかな。 | ||||
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SFとアクション、愛すべきキャラクターと全てを味わえる作品。 すぐにもう一度読み始めます。 | ||||
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この本新ハヤカワSFシリーズの一巻であったとしても全く違和感がありません。いやむしろその方が腑に落ちます。即ち、記念すべき新ハヤカワSFシリーズ巻頭の〈リヴァイアサン〉3部作のアダルト版?、ほんのちょっとだけ改変された歴史、機械じかけへの偏愛、ピンチョンばりの不穏でトンデモなディテールの背景に、力強くわかりやすい二本筋のプロット、しかし展開は予想外・・・。この作者の前作のアマゾンレビューがいささか芳しくなかったため暫し購入を躊躇しましたが、この本はスゴイ、最高です!スチームパンク?いやいや作者のメンタリティーはジャンルSFも遥かに超越(というか踏みはず)していて、これではお堅いミステリファンにとっては「?」な内容でしょうが、SFファンの私は超絶受けまくりで、久々に寝食忘れてワクワクする読書体験をさせてもらいました。翻訳も素晴らしいです! | ||||
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主人公の時計職人ジョーは、友人からのつてで、奇妙な機械の修理を依頼されます。その奇妙な機械は、第二次世界大戦中に企てられた陰謀の中で、重要な役割を果たす装置だったのですが、それを知らずに修理を引き受けたジョーのまわりには、怪しげな人物が周囲をうろつき、さらには追われる立場へと、それまでのジョーの穏やかな生活は一変します。 この冒頭から、全編を通じて、大小様々な「機械仕掛け」のものが登場します。 (時計から機関車、潜水艦まで) 機械それぞれが、現存しない作中の創造物なのですが、非常に仔細に描かれており、機械の外形、そしてネジや歯車、ぜんまいといった細部までもが目に浮かび、レトリックな味わいを感じさせます。 また、作中に日本やアジア周辺地域が幾度も登場し、東洋的な雰囲気も巧みに差し込まれていたと思います。 ストーリーの主軸そのものは非常にシンプルです。 ジョーが手にしてしまった、これまでは封印状態にあった、かつての陰謀を再起動させる「鍵」を巡っての攻防と逃亡。 展開は良い意味で、作者の好き放題といって良いでしょう。それゆえ、首を傾げる合間もなく、もう、ひたすら引き込まれるばかりでした。 その陰謀に絡んで暗躍する人物たちが善悪双方、そろいも揃って特徴的で、たんにキワモノぶりだけではなく、それぞれの生い立ち、信念がしっかりと描かれており、登場人物のキャラクターと活躍ぶりもこの作品の面白さとして、堪能できました。 奇想天外な展開とは対照的に、主人公ジョーの人間性、家族関係について、深く、じっくりと描かれていたのも良かったと思います。 ただ、このヒューマンな部分にも急展開が待ち受けているとは。。。祖父はマジメな時計職人、父は大物ギャング、そしてジョー自身は、父のように道を踏み外すことなく、祖父の技術を受け継ぎ、時計職人としてマジメにすごしているのですが、とあるきっかけで「覚醒」するジョーの姿には、なかなかの興奮を覚えました。 2段組(ポケミスサイズ)で700ページ超と、かなりのボリュームとなる本作ですが、上述の魅力に満ちていたのと、ひとつひとつの文章が歯切れ良く、また、ユーモアも散りばめられており、冗長さを感じることなく、楽しめたと思います。 | ||||
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