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わるいやつら
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【この小説が収録されている参考書籍】
わるいやつらの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.74pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全30件 1~20 1/2ページ
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傷みはほとんどありませんでした。梱包もていねいです。 | ||||
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金と女、金と男、社会的地位、人間の欲望の原点に迫る人間ドラマの傑作。清張の迫真的な描写力とストーリー展開で一気に読者を巻き込んでいく。 | ||||
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最近松本清張記念館に行き久しぶりに清張にはまっています。まだ全集新品で変えることに感謝。 | ||||
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とにかく主人公が悪い奴で、面白過ぎ。悪いくせにちょっと気が弱かったり。出てくる人物の性格がみんな魅力的。聖人君子みたいなのは全然いない。小難しい用語も全然ないし、思わず、主人公にはまってしまう。どんどん読み進めてしまう。最後は意外だったなあ。 | ||||
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子供の時映画版予告編でちらっと観たダンディな片岡孝夫の姿が強烈に目に焼き付いた本作。主人公がどんな色悪ぶりを発揮してくれるか期待して読み始めたのだが、どんどん予想と反する方向に展開していく。終盤に至って、あらそういうことだったのねと納得。 しかし、それにしてもこの主人公はちょっと僕には理解しがたい。最初物凄い女ったらしかと思っていたのだが、途中女性経験はそれほどないと書いてある。さほど経験もないくせに女から財産を巻き上げようなんて、虫が良いのを通り越して誇大妄想の域ではないか。恐らく終盤の展開に会うように造形された人物なのだろう。「けものみち」の主人公が生々しいまでの悪女のリアリティを備えていたので、ちょっと残念だった。 あと、主人公が病院の院長なのに、病院経営の内情がさほど物語に絡んでこないのも不満。同族経営であるがゆえのドロドロ、古参の看護婦、事務員の陰湿な人間関係などいくらでも面白い話は作れると思うのだが…。当時山崎豊子の「白い巨塔」が話題になっていたので、二番煎じの誹りを避けたか。しかし大学病院とこういう中規模経営の”町医者”とはまた実情は別のはず。人間臭い内幕ものを書いてほしかったというのが正直な感想。 清張作品としては中程度の出来か。でも終盤の畳みかけるような展開はさすが。序盤はちょっと退屈だが十分読む価値はあると思う。 | ||||
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社会的地位のためだけに開業医を続けている医師の戸谷にとって、女性は病院の赤字を補填してくれる金づる。複数の愛人を取り回すなかで、意中の人と見定めた槇村隆子に求愛するも、瀬戸際で逃げられ思うようになびかず。さらなるカネが必要だと悟った戸谷は古い愛人の夫を殺して資産を巻き上げようと企みます。 戸谷の愛人の一人で殺人の共犯者でもある看護師の寺島チセが燃やす蒼白い嫉妬が前半の見どころ。行動を逐一監視する薄気味の悪さが災いして戸谷にとうとう殺されてしまいます。 1961年の小説ながらも古びたところを感じさせず一気に読ませる展開。戸谷の完全犯罪が暴かれる下巻が楽しみになってきました。 | ||||
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上巻だけです。 | ||||
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「・・・これほど、人間の死について杜撰な手続きはなかった。医者に対して信頼しているからといえば体裁はいいが、何といい加減なやり方であろう」 本当に悪い奴は誰か? | ||||
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わるいやつらは山ほどいるが、奸計たくみに金持ちのお坊ちゃんを騙し、手を汚さず自ら欲するものを易々と手中におさめてしまうやつらが一番悪いのではなかろうか?しかし・・ ・「・・・戸谷は嗤った。世間は、女性といえば必ず弱い者と決めている。一番腹黒いのは女ではなかろうか。・・・」 | ||||
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著者の傑作ほんしょを、やっと読み始めた、さすがに、面白い、文庫上下、イッキに読破。 | ||||
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松本清張さんの本では普通のことだけど、ある程度読み進んだらもう完全にハマってしまいました。 とくに下巻は一気でした。 悪徳医師、戸谷(とや)信一(32歳) と交渉を持った女性は以下のとおり。 ・横武たつ子 32歳・・・・大きな家具屋さんの妻。 ・寺島トヨ 40歳・・・・戸谷信一の医院の婦長。元信一の父親の妾であり、息子の信一に初めて性の手ほどきをした女性。独身。 ・藤島チセ 47歳・・・・実業家。銀座に高級用品店を持っている。人妻だが、老いた夫は甲斐性無し。 ・槙村隆子 27歳・・・・若くして洋装店を経営する美貌の独身女性。離婚歴あり。 さらに、この作品の男性のキーパーソンとも狂言回しともいえる、弁護士の下見沢(しもみざわ)作雄。 ネタバレ防止のため、この男性について多くは語らない。が、派手な女性遍歴が特徴の戸谷信一とは対照的に、 地味で女性にもてそうにないこの男性が、本作最後のクライマックスを構築しており、本作のかなめを成す人物で あることは間違いない。 作品の面白さは既に他のレビュアーの方々のお墨付きがあるので確かですが、ちょっと気になったことを一点。 書かれた時代のせいもあるでしょうが、女性の肉体年齢にともなう容姿の衰えが、早いのなんのって。現在からは考えられません。 この作品が書かれたのは今から60年近く前。その頃は、三十過ぎたらすでに若くなく、四十過ぎたら、もうひどい書き方なんです。 寺島トヨは痩せた四十歳の女だ。眼窩がくぼみ、皺が深い。女の感じはとうに失せている。(上巻9ページ) ちょっとひど過ぎません? 世の男性のみなさんにとって幸いなことに、60年後の現在では、40歳はおろか、50歳を過ぎてもなおキレイな素肌と 若々しいプロポーションを保っている女性はざらです。 最後まで読むと分かるけど、数えきれないほど多くの女性と交渉をもった悪党、戸谷信一を本気で心から愛した女性、死ぬ気で愛した女性は、 戸谷と同い年(32歳) の横武たつ子です。 でも、その横武たつ子の肉体を表現した箇所 (戸谷といっしょにお風呂に入るシーン) を読むと、何というか、やり切れませんね。 横武たつ子の体は艶々(つやつや)している。三十二歳とは思えない若さが充実していた。彼女の顔と身体は、頸(くび)を境にして 別物のようだった。身体のほうがずっと若い。(上巻23ページ) あまりといえばあまりの表現じゃないですか。 清張さん、もっと長生きして、100歳まで生きて (つまり2009年まで生きて) いま現在の、30過ぎても、40過ぎても 若々しい女性たちを見て欲しかった。 | ||||
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なるほど、確かにそうなのでしょうね、反論のしようがありません。 しかし、私にとって、本書が松本清張のベスト・オブ・ザ・ベストなんですわ・・・ 理由は、100%感情移入できるからですよ、当然、主人公に対してです いやぁ、もう価値観の違いとしか言えません 実際、戸谷=私 なんですよ まるで自分のことが書かれているような小説なんです 主要登場人物も、全て完成系の人物映像として私の脳内を駆け巡るのです。 場所も風景も全部です、完成系の状態で、再現されるんです 殺人光景も全部観えます ラストシーンで刑務所に護送される姿も完全に観えるですわ 恐らく、精神医学上で、私は重大な障害にかかっているかも 病名 妄想・バーチャル・捏造おじさん 冗談はさておき、最も愛する小説であることは事実です。 理由は、わかりません | ||||
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「全一冊決定版」は、なかなかなく、入手でき喜んでいます。しかも、「24刷」が知り得る限り、「最新版」のようです。もし、「23刷」以前のものがあれば、ぜひ欲しいところです。 | ||||
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大変面白かった。作品紹介は次のとおり。どのように美しくても、経済力のない女は虫のように無価値だ”医学界の重鎮だった亡父の後を継ぎ病院長となった32歳の戸谷信一は、熱心に患者を診療することもなく、経営に専心するでもない。病院の経営は苦しく、赤字は増えるばかりだが、彼は苦にしない。穴埋めの金は、女から絞り取ればいい…。色と欲のため、厚い病院の壁の中で計画される恐るべき完全犯罪。 一般文学通算28作品目の読書完。1973/05/15 | ||||
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主人公の戸谷は病院の院長を務めているが、経営は悪化するばかり。その穴埋めに複数の愛人からお金を貢がせる。この本の題名通り、まず主人公は非情な人間だ。そこからエスカレートして、自分の不利に働く愛人や愛人の主人を計画的に殺害していく。医師という立場を利用し、完全犯罪を実行しようとする。 しかし、共犯者になるもの、そして頼りにしていた人たちからの裏切りなどが重なっていく。 警察から参考人として連行され、追い詰められていく様子が見事に描かれている。 犯罪を犯していく戸谷の心理描写も素晴らしい。 松本清張ならではの一冊ではないだろうか。 誰が一番悪い奴か、読んでからのお楽しみ。 | ||||
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主人公の戸谷は病院の院長を務めているが、経営は悪化するばかり。その穴埋めに複数の愛人からお金を貢がせる。この本の題名通り、まず主人公は非情な人間だ。そこからエスカレートして、自分の不利に働く愛人や愛人の主人を計画的に殺害していく。医師という立場を利用し、完全犯罪を実行しようとする。 しかし、共犯者になるもの、そして頼りにしていた人たちからの裏切りなどが重なっていく。 警察から参考人として連行され、追い詰められていく様子が見事に描かれている。 犯罪を犯していく戸谷の心理描写も素晴らしい。 松本清張ならではの一冊ではないだろうか。 誰が一番悪い奴か、読んでからのお楽しみ。 | ||||
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小悪党の群れ。その中で一番悪いやつはだれか。監督は野村芳太郎。そうそうたる俳優陣。こんなに勢揃いされると 驚く。小悪党医師を演じる片岡孝夫(ちっとも医者らしくないところが見物)。かれをとりまく五人の女性たち。事務方を演じる今は亡き藤田まこと。刑事役の故緒形健。結局だれが一番悪いやつだったのか。それにしても 松阪慶子は美しい。その美しさを確認することができるだけでも価値ある一作である。解説本は、あの時代背景を彷彿させてくれる。一番の読み物は『特集 野村芳太郎の台本』であろう。 | ||||
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松本清張は、あまり読んだことがなかったのですが、生誕100年の宣伝で、読み始めました。重い本を読んだ後の箸休め的な読み方です。 ストーリーの結末は、すぐ予想はつきましたが、読者を引き込む文章力はさすがだと思います。楽しんで読めました。私には『けものみち』より おもしろく感じました。 | ||||
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松本清張といえば、日本を代表する推理作家なのだけれど、ぼくの印象では、日本を代表する心理小説家なのだった。 清水義範の心理小説もおもしろいが、松本清張には、「深刻な」心理小説を書けるということで、読み応えがあるのだ。 この悪い奴らは中でも傑作だ。松本清張は、この中の登場人物のいったい誰がいちばん「悪いやつ」と思っているのだろう? あとがきの小松伸六さんによれば、槇村隆子だそうだ。 ところで、この本を読んでいて、不謹慎にも「これはコメディではないのか!」と思ったのも事実だ。 主人公の戸谷信一は、ワルのはずなのだが、どうにも間抜けというか、世の中を軽んじているというか、それはコメディの主役の言動そのままだ。 不思議だ。それなのに、深刻な社会は小説として読んでしまうのだから。 | ||||
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主人公・戸谷は見事なまでの「バカ殿」。「黒革の手帖」の元子も金を自分の努力では作らずに他人からゆすり取るばかりで、調子に乗って最後は自滅してしまったが、この場合はもっと上に行きたいという野心ゆえだったし、対峙したのも闇に紛れて悪いことをしている連中だった。だが戸谷の場合は、子どもがだだをこねているのと同じ。放り出している病院を支えてくれている人たちをモノのように扱い、少しでも自分の気に入らないならすぐにクビという考えに持っていく。自分が失敗したら他人や運のせいにするばかり。例え親の七光りでも一応医者になれる頭脳を持っているならば、もう少し先のことも見通せるだろうに、何でもかんでもその場限りでしのげば何とかなるという様はあまりに無教養で幼稚。骨董通と自惚れていたら、手にしていたお宝はニセモノばかりだったというところにも、こいつの浅薄さがよく出ていた。犯罪者にはたいてい暗い過去や心の傷があり、完全に悪者してはいけないという気持ちをどうしても持ってしまうが、戸谷の場合はまったく同情しなくてよかったから、読んでとてもスッキリした(笑) | ||||
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