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山女日記
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山女日記の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.78pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全87件 81~87 5/5ページ
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北は利尻山から南はニュージーランド北島のトンガリロまで、山ガールが 心のササクレを抱えながら登る、7編の連作掌編。 それぞれの山の景色の描写も良いが、共感を呼ぶであろう主人公たちの 上りながら心に浮かぶあれこれが、美しい景色と山登りという非日常の 描写と巧みなコントラストを作っている。 つまり、山登りは「無心」に登っているわけじゃないんだ。 | ||||
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山登りを通じて、20〜40代の女性の人生の一面を描く、という意図はわかります。でも、最終章「トンガリロ」以外は 舞台である山の描写がスカスカで、こんな書き方なら舞台が山である必要性を感じません。もっと読者を小説の世界へいざなうように書いて欲しかったと残念に思います。 | ||||
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はじめに驚いたのは、「女性はこんなに沢山考えて山に登るのか!」ということでした。日常生活なんてのは、それこそ山あり谷ありで目標が見えない、周りが見えず苦しい事も沢山あるから、登山くらいは、自分のために行程や荷物の量、交通、宿泊、費用等考えることも含めて登山の楽しみ、醍醐味かなと思っています。稜線に出るころには、考え事やいろんな俗世の事柄は、披露とともになくなってしまっていますから、個人的には親しみを感じませんでした。しかし、山に親しむことは、女性として大変評価できると思います。物語としては短編で、色々な主人公が出てくるので、共感したり、不思議に感じたり、つまらなかったり、笑えたり、アラカルトです。 | ||||
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山好きな人にも、これからという人にもお勧めできます。 短編集のようで、どこかでそれぞれがつながっていて、前に読んだ話が次の話でまた拡がる感じです。 | ||||
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30代女性が主人公の登山をテーマとした連作小説である。「花の鎖」を読んでいた時に、ふらりと本屋に入った時に見つけて、買うか否か迷ったけど、結局買ってしまった。 ここで取り上げられているのは、 妙高山 火打山 槍ヶ岳 利尻岳 白馬岳 金時山 トンガリロ(ニュージーランド) その内容も、微妙に連携している。 第一話である妙高山、主人公は30歳目前のデパートに勤める江藤律子。彼女は自分のデパートのアウトドアフェアで、ダナーの登山靴に一目惚れ、山にも登らないのにその靴を買ってしまう。買ってから、ほかの登山用具、ザックとか揃えて妙高山に登るという。 男性である私から見ると靴を見て一目惚れしてそこから登山を始めるというのは「本当かよ」とつい突っ込みたくなる。私としては、「この時期にこの山に登るからこの靴を買う」という発想であるが、全くの逆と思える。 そういえば、この前に読んだ「花の鎖」でも、「倉田先輩は、靴・ザックなど赤でまとめている・・」という記述が出てきて、女性というのはこういうところに気を使うのだなと改めて感じた。 第二話では、同じ山に登ろうとしている女性である。実はお見合いパーティーで出会った男性と登っているのだか・・。 利尻岳と白馬岳は、同じ姉妹が主人公。白馬岳は、姉の子供が出てくる。この子がとてもかわいい。 やはり、買ってよかった。 | ||||
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湊かなえさん作でタイトルが「山女日記」なら、「一緒に登山した女性たちの中の1人が事件に巻き込まれ、残った人間は罪悪感と猜疑心にさいなまれ、やがて狂気に」といったサスペンス風の話かと思いきや、本作では恐ろしい事件は何も起こりません。 恋愛や結婚や人間関係や仕事について、人の言葉に傷つき、姉妹や知人に劣等感を持ち、漠然とした苛立ちを感じる。 この短編集では、そんな20代から40代のいわゆる「オトナ女子」なら共感できる悩みを持つ人物が、数多く出てきます。 その女性たちが、登山で美しい風景に触れ、トラブルに遭遇し、同行者との人間関係に悩み、登り切った達成感にひたる。 その過程で自分を見つめ直し、普段は言えなかったことも口に出し、時には同行者と喧嘩しながらも、最後は前向きな気持ちになる。 いわばオトナの自分探しの物語です。 この作者は女性の言動や気持ちを描くのがうまく、特に会社の同期3人組でのお互いへの感情や疎外感などが細かく描写されており、そうそう、こういうことあるなと読みながら思いました。 またこの作者のお得意パターンの、あるストーリーのメインキャラクターが他のストーリーのサブキャラクターとして登場することにより、「隣の芝生は青い」「みんな幸せそうでも実は悩んでいる」ということがよく表現されています。 読んだ後に、自分も頑張らなくてはと思うような、ちょっと自信をなくした時に読むのにピッタリの本だと思います。 余談ですが、登山のご飯やおやつが、高級品からジャンクまでバラエティ豊かで美味しそうなのも、この作品の隠れた楽しみです。 | ||||
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いろいろな山岳小説を読みましたが、山に登ってまで喧嘩する人達の話は初めて読みました。登場人物は皆一癖ある人達で、この作者らしいです。 | ||||
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