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神様ゲーム
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神様ゲームの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.68pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全93件 41~60 3/5ページ
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ラストのネタ晴らしは子供に見せたくない はっきりと書かれていない分、おとなに「どうゆうこと?」と聞かれるとなんと返せばよいのかわからない 学級文庫には置けません | ||||
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評判どおりの後味の悪さと最後の一撃の結末でした。次は「さよなら神様」にとりかかります。 | ||||
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前評判からは、神様というキャラクターを通して観測者の視点を要素に取り入れた刑事コロンボ的ミステリーを想像していたのだが・・・。 無慈悲に突きつけられる現実に理性と推測で立ち向かう主人公の存在がかろうじてミステリーだが、神様とのゲームのルールである”天誅”という因果応報の存在で脆くも崩れ去る。 殺人の罪は死という代償によって知らされる。家族への裏切りの罪は、家族の喪失という代償によって明らかにされる。神様は死だけが天誅だとは一言も言っていない。 そして主人公の運命は、罪は償わねばならないという彼本人の選択によって決定されてしまった。 神には触れてはならない。関わってはならない。 最後のどんでん返しで読み取れるメッセージは宗教的というべきか、もはやホラーといってもいいだろう。 | ||||
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文体は子供向けですが、内容は大人でも楽しめるものです。リーダビリティが高く、読み手が止まりません。間違いなく傑作の部類に入ります。ただ、一点、小学四年生としては、ちょっと考え方や嗜好が幼過ぎるかな、というところは気になります。 | ||||
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2005年に「ミステリーランド」の一冊として出たものの新書化。 子ども向けに書かれたものだが、大人が読んでも充分に楽しめる。 登場人物のひとりである「神様」の存在が非常に独特だ。意地悪で不思議で危うい。彼の存在が、物語全体に緊張感を与えている。 子ども向けとは思えないほどの意地悪な要素も満載で、なかなか楽しい一冊だ。 トリックは可もなく不可もなく。 | ||||
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もともとミステリーランドシリーズの一冊として刊行された小学生向けのジュブナイルミステリーの体裁のはずだが、このシリーズの島田荘司氏の作品とはまた違ったベクトルで全く子供向けではない作品となってしまっている作品。 このシリーズ、歌野 晶午氏や綾辻氏でも普段の持ち味は押さえて、ちゃんと子供向けを意識していたのに麻耶氏は確信犯だろうが、全くいつもの麻耶テイスト全開で子供向けに薄める気配まるでなし、結果、子供はおろか大人でも反応に困るような大問題作となっている。 一応小学生が主役で探偵団趣向など子供向けの雰囲気は醸し出しているが、猫殺し、あっさりと同級生を残酷に殺害、陰鬱な事件の真相など最後になるに従って容赦ない付き放しぶりで、麻耶氏の全著作と比較しても屈指の異色作だろう。 麻耶氏の作品らしく、論理的推理を越える神視点の探偵というテーマをここでも追求。 読後も全くスッキリしないモヤモヤ感が残る作品だが、子供向けレーベルの作品ということでスルーしていた人は是非読んで頂きたい。子供向けの手加減なしなので大人の方が向いている。 | ||||
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学校図書館司書をしているので、子どもたちより先に読んでみたところ・・・ 子どもにはキツイ内容だったので、学校にはやめておくことにしました。 でも、大人のずるさや自分の運命なんかを考えるようになる年齢の子どもたちが読むのはいいかなと思います。 大人が思うよりも子どもたちはいろいろなことをわかっていても知らないふりをしているような気がします。 それにしても、神様のウインクが忘れられません。 | ||||
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ある能楽師が「能は演劇という集合の中に含まれているが、その境界は曖昧である。多くの能楽師は能という集合の中心で満足しているか、もしくは独自性を追求するあまり能から外へ飛び出してしまう。私はどこまでやったら能でなくなって、どこまでなら能と呼べるのか、その境界を探している」と言っていた。芸術とはかくあるべきと思う。 松尾芭蕉が言うところの「格に入りて格より出ざる時は狭く、格に入らざる時は邪道に走る。格に入り格より出でて初めて自在を得べし」だろう。 貴族探偵、隻眼の少女、メルカトルかく語りき、そしてこの神様ゲーム…麻耶雄嵩という作家は、「そもそも本格ミステリとはなんなのか?」とうい問に愚直に取り組んでいる作家なのだ。能でも本格ミステリでも、そこには目に見えないルールや不文律が多く存在している。だがそれをそのまま鵜呑みにしてたって同じような作品しか生まれないし、そこから逸脱しては芸がない。 「どんな推理も間違っている可能性がある」 これは、麻耶がずっと取り組んできた問題であり、ほとんどの作家、読者が目を背けてきたことである。 探偵が推理を語り、犯人を指摘する。この構図に誰も何も疑問を持たないが、実際は推理なんて穴だらけで、どんなに綿密に作られた(ように見える)推理小説でも論理の穴なんていくらでもあり、結末なんて作者の気分次第でころころ自由にどんでん返し。どんなに真実らしく見えても、それ以上の解答だっていくらでも存在する。だがどうしてそれで警察や読者が納得するかというと、それは探偵が「真実」として語るから。探偵はその小説の中の世界において、神様なのだ。「じゃあ、探偵がこいつが犯人!って言えば、そもそも推理なんて必要ないんじゃね?なんでミステリには推理が必要なの?」という限界ギリギリのラインを書いた本格ミステリ、それがこの「神様ゲーム」である。 もちろん、これが本格ミステリの枠にとどまっていられるのは、主人公が展開する綿密な推理があるからである。でないとこの小説はミステリではない。作者が自分で築き上げたガッチガチの論理を、何の論理もなくぶち壊すから狂気があり、意味があり、面白さがあり、芸がある。 言うなれば、この小説は子供向けでも大人向けでもなく、既存のミステリに読み飽きた玄人…淀みきった本格ミステリの中心で楽しめず、本格ミステリから外れたミステリも楽しめない、どうしようもなく舌が肥えてしまった哀れな人達のための本格ミステリ小説なのだ。 | ||||
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中2の息子が最初に読んで、結末を理解できずに私に質問したのが、 この本を読むきっかけとなった。 結果、緻密ながらも簡潔に要所を捉えた的確な描写と次々変わり行く展開にどんどん吸い込まれ、 そして、所々で予想が見事に裏切られ、最後はあまりにも気味悪い結末で最大のショックを受ける。 思わず「え〜!そうだったの〜!ありえない。。。ウソでしょう!」と声出して叫んでしまったぐらい、 作者の思うがままにこっちの心が操られ、弄ばれた感すら残る。 子供に見せたくない本ではあったが、思い出すだけで未だに気分が悪くなるこんな厄介な本は他を見ない。 これからもずっと頭の隅でひっそり潜む悪魔の笑い声が聞こえてくるような不気味さが、この本にはある。 悪い意味でもいい意味でも、印象に残る一冊でした。 | ||||
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この小説で麻耶雄高が子供たちに伝えたかった事を考えてみました。 '@この世に救いがない 主人公の芳雄は神様に自らの過酷な運命を次々告げられます。その上信じていた周囲の人に裏切られ続けます。 'A人生に回答はない 芳雄はラスト近く自ら事件の謎を解明し、その残酷な真実に向かい合うことを決意します。しかし「真の真実」はそのような芳雄の決意すら裏切ります。 推理小説には回答がありますが人生には回答はありません。推理小説は「謎→回答」という結論がありますが人生は「試練→乗り越える→試練→乗り越える→試練→・・・」というようにどこまで行っても無限ループです。麻耶雄高はこれから社会に出て行く子供たちにそのようなメッセージを伝えたかったのではないでしょうか? | ||||
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児童向けの本ですが、著者特有の歪み全開です。読後の感想も他の作品同様に悪いですが、読みやすい部類に入るので麻耶ワールド入門書として最適です。図書館に旧版があることも多いですしね。 | ||||
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「神様の言葉は絶対」――そこに理由も裏付けも何もなく、ただ真実が真実として提示される。これは近年では竜騎士07氏による『うみねこのなく頃に』に登場した「赤き真実」に似たシステムであり、ミステリにおける新しい手法の一つだと個人的には評価している。真実を決定するのがこちらは神様で、あちらは魔女である(うみねこがミステリなのかどうかはさておき、ひぐらし同様システムは斬新な部分があった)。 本作においては神様の言葉「赤き真実」によってあらかじめ犯人が「誰」かは示され、「なぜ」「どうやって」という部分について主人公が推理していく体裁がとられている。ただ本当に神様の言うことは正しいのか?という前提部分について「信じない」選択肢が消せないため、読み進める中で不安が常につきまとう。それがラストの衝撃的な展開のみならず本作全体の多重解釈の一因ともなっている。 ただ読むだけであれば『隻眼の少女』以上に読みやすく、分量が少ないこともありすぐに読み終わる。しかし麻耶作品の醍醐味である終末のカタストロフィ――自分で納得できる解釈を付与しない限りモヤモヤし続ける「呪い」のような読了感は健在で、ラストのどんでん返しは普通に読み進めていたら「は???」となること請け合いである。その解釈は幾つかの可能性に分かれると思うが、(注:ただしどれも邪悪です)なところがもうたまらない。 本作に限らず麻耶作品で高評価と低評価を分ける起因はまさにここにあると思うのだが、個人的にはむしろそれが楽しみでわざわざ高い本を買って読むのだし、ファンの方は大体そうだろうと思う。ただこれを小学生の子供に読ませたいかというと素直に頷けない部分があるのであえて-1。それも「あの麻耶」を子供向けとして出版した出版社側の問題だろう。 | ||||
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神様のいうとおり。 答えはすでに決まっている。 それがすべてだ。 読者にできるのは考えることだけ。 答えはすでに決まっているのだ。 10代の頃に『夏と冬の奏鳴曲』に感銘して以来の麻耶雄嵩ファンだけど、この作品には久しぶりにグッときました。 小学生を主人公とした、ビターなテイストの作品で、いかにも麻耶雄嵩らいしいお話ですね。 合わない人には、徹底的に合わない作品だろうけどね。 加えて言うと、「読者にできるのは考えることだけ」って書いたけど、実際のところあまり考える必要もなかったりするんです。 直感的に、この結論を受け入れられるひとだけだが、この作品を面白がれるひとだと思うから。 それは、多分『夏と冬の奏鳴曲』についても同じだと思います。 | ||||
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読後それまでの世界をひっくり返す、 ミステリ独特の楽しみを最高のかたちで読ませてくれる傑作です。 本当にすばらしい。 これをミステリーランドで刊行したところに、 作者と編集者の恐ろしさを感じますが、 読みやすい文章で、すべてを理解していると思って読み進めると 足下をすくわれること間違いありません。 | ||||
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このシリーズは綾辻さんの「びっくり館の殺人」とこれしか読んでませんが、両方とも子供には内容がきつすぎる気がします。 トラウマになりそうなオチや展開もそうですが、特にこちらは子供の知識では理解できないであろう悪趣味な固有名詞が所々見受けられます。 ジェノサイドロボはギリギリかなとも思いますが、ネクロフィリアロボは児童向けではアウトでは? 児童向けなので文章量は少ないです。 大人にとっては短時間で楽しめる良質な「怖い本」だと思います。 個人的には小さい子供にはあまり読ませたくないです。 | ||||
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探偵が神様という設定で、あまりに呆気なく答えを出している。だが、推理小説の要素は決して消えない。先に答えを出すことで「どうやって」を読者に考えさせているため、むしろ謎解きの面白さを与えている。 犯行動機や主人公の悲運など麻耶らしい悪意を感じるのだが、それも味があっていい。 | ||||
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探偵が神様という設定で、あまりに呆気なく答えを出している。だが、推理小説の要素は決して消えない。先に答えを出すことで「なぜか」を読者に考えさせているため、むしろ謎解きの面白さを与えている。 犯行動機や主人公の悲運など麻耶らしい悪意を感じるのだが、それも味があっていい。 | ||||
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「ミステリーランド」シリーズの一作 2006年度版このミス 5位 これは本当に子供向けに書かれた作品なのか かなり、ブラックな内容だった しかも、このラストは??? 多重解決ものの、真の解決を書かないバージョン??? 「猫事件」の方は論理的には解決しなかった また、「殺人事件」も真の解決はしなかった??? 探偵(役)の絶対性や論理的に真実にたどり着くことを否定した作品だったのか??? とにかく、神の存在をどう捕らえるかにもよる | ||||
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「ミステリーランド」シリーズの一作 2006年度版このミス 5位 これは本当に子供向けに書かれた作品なのか かなり、ブラックな内容だった しかも、このラストは??? 多重解決ものの、真の解決を書かないバージョン??? 「猫事件」の方は論理的には解決しなかった また、「殺人事件」も真の解決はしなかった??? 探偵(役)の絶対性や論理的に真実にたどり着くことを否定した作品だったのか??? とにかく、神の存在をどう捕らえるかにもよる | ||||
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全体的に漂う雰囲気は子供向けを装ってはいるものの・・・ この本の本当の対象はむしろ成人でしょう。 ある種のビルドゥングス小説とも呼べるかも知れないが、神様が芳雄に告げる「真実」はいつだって(それが真実であるために尚更)残酷。 結末にも唖然。これが麻耶雄嵩作品ということを考えると納得。 値段は張るが是非とも読んで欲しい本です。 文庫化してくれればもっといろんな方に読んで貰えるだろうに… とにかく、読み終わった直後、誰かに何か言わなければこの昂ぶりが収まらないような、そんな本でした。 | ||||
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