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月は無慈悲な夜の女王
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【この小説が収録されている参考書籍】
月は無慈悲な夜の女王の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.55pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全130件 121~130 7/7ページ
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驚くべきことは、アポロ以前にこの本が書かれていることです。月での生活や、地球との相違などが、まだ人類が月面に到着する以前に、実に細かくかかれています。 昨今の月ブーム再熱により、見直される一冊ではないかと思います。 内容は、どっぷりとしたSFです。とにかく何でもいいからSFを読みたいという人であれば、薦められる一冊です。 ボリュームがたっぷりあるので、一週間くらい時間をかけて読むのがよいと思います。 | ||||
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ストーリーはテクノロジー,政治からヒューマンドラマまでがバランスよくちりばめられており,SFという分野に限らずとも傑作である。読ませる小説の多いハインラインの作品中でも3指に入るだろう。 しかし・・・である。ひさびさに読み返してみたが,途中で食傷気味に「だれて」しまい時間も忘れて読みふけるというわけにはいかない。最後まで読み終わって振り返ってみても,キャラクター,ストーリー展開ともほぼ完璧に構築されており,これ以上は望みようがない小説なのだが,なぜだろうか。内容としては文句なしに星5つなのだが,日本語版はある理由でマイナス星2つ・・・結果として星3つくらいが妥当と感じてしまう。 その理由は,すべて拙い訳文にあると思う。もちろん好みの問題もあり,人によっては雰囲気のある訳文と感じるかもしれないが,三人称の場面描写段落で突然現れる主語が省略された一人称の文章や,舌足らずの中国人のような助詞の使い方など,明らかに日本語がおかしい文章が多すぎる。訳者は文章の躍動感を伝えようとしているのだろうが,格調ある文章で韻律を構築することと,崩れた正しくない日本語を使うことを取り違えているのではないか。あえて苦言を呈しましたが,名作だけにまっとうな日本語による新訳を望みます。 | ||||
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ハインラインと言うと右翼SFの代表者みたいに扱われるが、 革命戦争をテーマにした左翼SFの傑作が、本書である。 地球の圧制に苦しむ月都市側が主人公である。 資源も人口も乏しい月が地球に勝てるのか? 圧倒的に不利な状況から、自由と尊厳を求めて、 地球に独立戦争を挑む月側に感情移入して、 抜群のストーリーテラーのハインラインの筆と、 矢野先生の名訳に酔いしれて下さい。 月側の参謀が、コンピュータ「マイクロフト」なのには、 シャーロキアンはにやりとするだろう。 ほとんど軍事力を持たない月が、 ラストに凄い新兵器を投入するシーンは素晴らしいカタルシスだが、 あれを兵器に転用出来ると考え付いたのは、 「マイクロフト」である。 ホーガンの「未来の二つの顔」のプロローグで、 コンピュータが業務上過失致死事件を発生させてしまうが、 あれって、「月は無慈悲な夜の女王」のラストを想起してしまうよね。 反戦左翼SFが多いホーガンだが、 好戦右翼SF作家ハインラインへオマージュする心を持っていたと解釈しては穿ち過ぎか?w | ||||
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いまさら私が何を言っても、この作品の素晴らしさは普遍でしょう。 ハインラインは自他共に認める右フックの人ですが、その人が革命物を書く、このすごさ。 おまけに革命の計画遂行の仕方などは、ちょっとそこにいる赤軍派のお兄さん、お姉さん、読んで参考にしてね、と言いたくなります。 月世界での生活、そして一妻多夫性の社会制度など、ウーンとうなりたくなる説得力があります。 そして月世界の独立のためにひとつひとつやり遂げていく姿勢。確かにマイクロフトという万能コンピューターがいたおかげですが、 それ以上に人間のあり方が重要なファクターです。 とにかく、右翼のガチガチと思われていたハインラインが決してそんな枠に収まる人ではないことを証明した作品です。 「悪徳なんかこわくない」などではさらにハインラインの前衛性がわかります。 とにかくすごい人でした。 | ||||
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少し敷居が高いと感じます。翻訳がややきつい。 海外SF読みの方には普通なのでしょうが、なんとも読みにくさを感じます。タイトルは神ですが。 ストーリーはすばらしい。組織論、政治、外交、月世界の描写に電脳生命体マイクと見所満載です。 しかし、なんだか読みにくいんですよね。 | ||||
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”宇宙の戦士”もそうですが、今書かれたとしても十分に通用する内容です。やっぱり名作は色あせないってことなんでしょうね。 ハインラインは、何十年も前に発表したこの作品で、現在のネット社会に通じる未来をすでに予見しています。 今になって読んでみると、改めて彼の偉大さを理解できます。 物語の舞台は、移住した人類が月に築いた月面都市です。この都市では、あらゆる生活インフラが複雑なコンピューター同士の接続 (今ではあたり前のネットの概念にちかい)によって処理されており、ある日突然、その複雑な接続の中から意識体が生まれます。 この意識体が物語りの核となるのですが、このアイデア自体すごいと思いません? この小説が書かれた当時はインターネットすらなかったのですから。 他にも戦争や革命の要諦、他者との交渉術(外交)といった内容にも、軍隊経験者のハインラインらしく、 踏み込んで描かれており、組織マネージメントという観点から読んでも、とても興味深い内容になっています。 | ||||
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長編ですが、楽しくてあっという間に読めること請け合いです。植民地であった月世界が地球から独立する話で、いかにもアメリカ人の独立の意気あふれる元気いっぱいの作品。 社会とは何か、政府とは何か、自由取引とは、自己責任とは、そして自由とは、、、「小さな政府」など現時点いろんなテーマを原点にもどって考えさせられるテキストにもなっています。”there ain’t free lunch”というのは特に気に入ってます。登場人物がマイクを含めみんな生き生きして、特にワイオミング・ノットの“why not?”は最高。 あと、解説も良いです。 | ||||
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古典的なSF長編エンターテイメントの傑作だと思います。 地球の支配を受ける月の独立戦争を描く作品です。 ロシア系のディテールも入りますが アメリカの独立戦争や、アイルランドの独立戦争がイメージになっているようです。 主人公のコンピュータ技師はオーストラリア移民のアイリッシュ。 パブでアイリッシュシチューを食べているシーンが泣かせます。 古いノリですがアメリカではさぞかし受けただろうと 思えます。 「無料のものはない」という厳しい環境の中で営まれる 月世界の共生家族制度「ライン」や慎ましくもたくましい 家族の生き様や情熱が現代の我々に示唆するものは大きいと思います。 美しく知的なヒロイン、ワイオミングはマトリックスのトリニティの 原型の様にも思えます。 SFの形をとりながらも、自由を求める人々の強烈なうねりと熱気がこの本のテーマなのでしょう。 愛らしいコンピュータと人間群像を見事に描いた作品です。 | ||||
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意識を持ったコンピューターと地球からの独立を望む月植民地の住人が手を携え、強大な地球と抗争し、独立を勝ち取っていきます。 その組織作りや地球への攻撃方法などが、「えっ」と思うくらい意外ながらとてもリアルで引き込まれていきます。背景の月世界やその住人たちの描写もアメリカの開拓時代の雰囲気で生き生きとしていて身近に感じられます。 SFにおける宇宙を股に架けた人類の歴史の中の「一番最初の星間戦争」ではないでしょうか?評判を気にするより素直に読んだ方が良い作品だと思います。 | ||||
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「宇宙の戦士」あたりを読んで、ハインラインがファシストだとばかり思っていた人達が、その共産主義っぽい世界にひっくり返った本。だからと言って、難しいことはうっちゃっていても十分に楽しめる、純エンタテイメントでもある。 | ||||
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