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月は無慈悲な夜の女王
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【この小説が収録されている参考書籍】
月は無慈悲な夜の女王の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.62pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全143件 121~140 7/8ページ
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他の方も指摘しているように、せっかくの壮大な物語が稚拙な訳文で台無しにされている。 原文を強引に直訳したような日本語訳は途方もなく読みづらく、何度読み返しても理解不能な箇所があったほど。 これは原文にも問題があるのかも知れないが、例えば「かれ」や「そいつら」といった代名詞がいったい誰を指すのか曖昧になったり、隣接する文章同士の脈絡が途切れていきなり話が飛んだりと、とにかく読了するまでに要らぬ労力を強いられてしまった。 読みづらい文章とは、難解か悪文かそれらの両方であることが多いが、本作のばあい特別難解な内容でもないので、やはり日本語訳がかなりの悪文であると思われる。 もう少し日本語のニュアンスに即した意訳に出来なかったのか? これではネットの自動翻訳の訳文と大差ないよ。 | ||||
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この訳者の文章になれないと、何が何だかわからないような日本語がずらずらのっていて、 読み砕くのに非常に時間がかかってしょうがない。 概念とか展開とかが古いのは仕方がないとしても、 まるで中国人が訳しているようなこの文章では、物語に入りこむことすら難しい。 どなたか、このひどい日本語訳を、さらにまともな日本語に訳してくれることを望む。 古い時代の本の上、この訳で1200円は高すぎる。 読者は我慢の奴隷ではない。 | ||||
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友人にジョークを聞いて欲しかったコンピュータ(「冗談には二つの種類がある」)が、地球から自立したい月世界(「無料の昼飯はない!」)で、コンピュータ技師の主人公や魅力的な職業的ホストマザーたちと革命を起こす話です。革命思想のバックボーンを担う老教授がまたかっこよく、色々な警句が出て来ますが、それがいちいちクールです。 少々長いですが、展開もスリリングで冗舌になりすぎずドライブ感があるので最後まで飽きずに読むことができます。 | ||||
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開拓時代の暑苦しさ、古臭いSF的アイデアなど、多少は時代にそぐわなくはなってしまいましたが、 その分を補って余りあるほど人口知能のマイク君が魅力的です。 | ||||
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本書の発表後、タカ派色の強い「宇宙の戦士」に対してあまりに左翼的だと評価されたらしい。 確かにアメリカの独立戦争とシンクロする内容であるが、同時に社会主義革命の様相を帯びている。と言うか読み方によっては、本書はある意味、革命礼賛のテキストではないかと思えてくる。特にデ・ラ・パス教授の台詞の多くは革命思想に満ちている。 もちろん他にも魅力的な登場人物たちが多数活躍する。皆、クラシックなSF映画に出演したハリウッドの俳優のようだ。 とにかく分厚いので、読了するまで時間がかかるかもしれないが、SFというジャンルを超えて楽しめる、いかにもハインラインらしい傑作である。 | ||||
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かなり長編ですが、読み終えた後の感動はすさまじい つき世界とは恐ろしいところ ルールはなく女性が決定権を持つ、だがどこかユニークな世界である 三人の主役+機械のマイクの物語の軸のバランスがとてもよく面白い なんでもござれの万能謙虚主人公、熱き老人、ツンデレワイオミング嬢 マイクよ永遠に かれは人間に呆れてしまったのでしょうか? | ||||
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未来を舞台とした革命物で、未来社会の考察に特徴があります。 ハインラインが繰り返し使ったモチーフの代表作となる長編です。 長さが気になるところです。 | ||||
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巨匠ハインラインの手による、あまりにも《アメリカ的》な革命物語です。この作品の元ネタは、やっぱりアメリカ合衆国の大英帝国に対する《独立》にあるのでしょう。月植民地が、地球政府に対して反乱を起こすなんて、あまりにも《アメリカ的》な設定です。この《アメリカ的》な世界観が好きか嫌いかで、この作品に対する評価は変わって来るのでしょう。個人的には、好きですね。 | ||||
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ラノベなど、さまざまな形態で著作活動がある現代日本の中では、本書の基本プロットは単純であるといってもいい。 なのに、引き込まれる! わくわくする! 次の展開を予想させない! ふしぎ! | ||||
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ハインラインの極めつけ、剛速球直球ど真ん中...ってことは正統派SFの最高峰?話の盛り上げ方が上手いよなあ。SFガジェットも揃えてるし。ハインライン節ってのか、熱い信念を持ち、知恵をよく絞り(ここが重要)、優れたリーダーシップを発揮する登場人物が感動的。当時ずば抜けて分厚いSFだったけど一気に読んだ。 | ||||
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ハインラインの小説は「夏への扉」しか読んだことがなく、「夏への扉」がとても面白かったので、それでは本格的なSFをということで、本作品を購入したのだが、僕にとって、この作品はとても最後まで読むだけの忍耐力がなかった。 小説の語り口は、「夏への扉」同様に、軽い口調で、「時計仕掛けのオレンジ」のような未来の(?)スラングみたいなものがよくでてくる(これをよく訳したものだと訳者を尊敬)。それはそれでよいのだが、とにかく...話が全然前に進まない!!! わき道の話が多すぎて、話に惹きつけられないのだ。この作品に5つ星を捧げている多くのSFファンの方は、このわき道の話にも未来のファンタジックな要素がちりばめられているということで、そういう人には本当に面白いのだろうけれど、僕はとにかくストーリーを楽しみたいのでこれがつらい。 2点目として、この作品、SFであってSFでない。「夏への扉」のように最初からSFが主体ではないとわかっているのはよいのだが、この作品の場合、一応、月世界の地球政府への反乱を描いた小説なので、「サイエンス」な設定と「驚きだがあり得る」展開を期待しているのだが、ベーカー街の少年探偵団が地球政府のスパイを監視するなんてふにゃけた展開になってきた時点で、私はさじをなげました。 | ||||
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非常に素直な設定で素直なストーリー。万能コンピュータの助けを借りて同じ遺伝子を持つ異星種族間戦争を起こす話なのだけど、万能コンピュータを登場させることで、絶対不可侵的な存在による啓示を与え、最後にソフトランディングさせる結末で、ハインラインの典型的な作風の小説だと思いました。 異なる遺伝子同士の戦争の「宇宙の戦士」のどきつさが、ここではなりを潜めているのもハインラインらしい。 小生的には、そこをもっとえぐってほしかった。ハインラインは根っから人類に敬意を持っている作家ですね。 | ||||
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月に住む人類の、地球からの独立戦争を描いたSFです。 新大陸アメリカが、自由を求めてイギリスと戦った独立戦争の未来版のよう ではありますが、コンピュータと人間の望ましい関係というテーマを内包し ています。 30年前に執筆された本ですが、少しも古さを感じさせません。今現在の科学 知識を基にこの本を書き直したとしても、ほとんど同じ内容になるように思 います。 コンピュータの能力が向上し、コンピュータが単なる計算機でなくなった今 こそ、万能コンピューターが人間にとってどういう存在であるべきかという 作者の問いかけを、真剣に考えなければいけないように感じます。 今書かれた本としてもトップクラスの名作です。古典的名作だという先入観 を捨てて読んでみてください。 | ||||
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驚くべきことは、アポロ以前にこの本が書かれていることです。月での生活や、地球との相違などが、まだ人類が月面に到着する以前に、実に細かくかかれています。 昨今の月ブーム再熱により、見直される一冊ではないかと思います。 内容は、どっぷりとしたSFです。とにかく何でもいいからSFを読みたいという人であれば、薦められる一冊です。 ボリュームがたっぷりあるので、一週間くらい時間をかけて読むのがよいと思います。 | ||||
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ストーリーはテクノロジー,政治からヒューマンドラマまでがバランスよくちりばめられており,SFという分野に限らずとも傑作である。読ませる小説の多いハインラインの作品中でも3指に入るだろう。 しかし・・・である。ひさびさに読み返してみたが,途中で食傷気味に「だれて」しまい時間も忘れて読みふけるというわけにはいかない。最後まで読み終わって振り返ってみても,キャラクター,ストーリー展開ともほぼ完璧に構築されており,これ以上は望みようがない小説なのだが,なぜだろうか。内容としては文句なしに星5つなのだが,日本語版はある理由でマイナス星2つ・・・結果として星3つくらいが妥当と感じてしまう。 その理由は,すべて拙い訳文にあると思う。もちろん好みの問題もあり,人によっては雰囲気のある訳文と感じるかもしれないが,三人称の場面描写段落で突然現れる主語が省略された一人称の文章や,舌足らずの中国人のような助詞の使い方など,明らかに日本語がおかしい文章が多すぎる。訳者は文章の躍動感を伝えようとしているのだろうが,格調ある文章で韻律を構築することと,崩れた正しくない日本語を使うことを取り違えているのではないか。あえて苦言を呈しましたが,名作だけにまっとうな日本語による新訳を望みます。 | ||||
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ハインラインと言うと右翼SFの代表者みたいに扱われるが、 革命戦争をテーマにした左翼SFの傑作が、本書である。 地球の圧制に苦しむ月都市側が主人公である。 資源も人口も乏しい月が地球に勝てるのか? 圧倒的に不利な状況から、自由と尊厳を求めて、 地球に独立戦争を挑む月側に感情移入して、 抜群のストーリーテラーのハインラインの筆と、 矢野先生の名訳に酔いしれて下さい。 月側の参謀が、コンピュータ「マイクロフト」なのには、 シャーロキアンはにやりとするだろう。 ほとんど軍事力を持たない月が、 ラストに凄い新兵器を投入するシーンは素晴らしいカタルシスだが、 あれを兵器に転用出来ると考え付いたのは、 「マイクロフト」である。 ホーガンの「未来の二つの顔」のプロローグで、 コンピュータが業務上過失致死事件を発生させてしまうが、 あれって、「月は無慈悲な夜の女王」のラストを想起してしまうよね。 反戦左翼SFが多いホーガンだが、 好戦右翼SF作家ハインラインへオマージュする心を持っていたと解釈しては穿ち過ぎか?w | ||||
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いまさら私が何を言っても、この作品の素晴らしさは普遍でしょう。 ハインラインは自他共に認める右フックの人ですが、その人が革命物を書く、このすごさ。 おまけに革命の計画遂行の仕方などは、ちょっとそこにいる赤軍派のお兄さん、お姉さん、読んで参考にしてね、と言いたくなります。 月世界での生活、そして一妻多夫性の社会制度など、ウーンとうなりたくなる説得力があります。 そして月世界の独立のためにひとつひとつやり遂げていく姿勢。確かにマイクロフトという万能コンピューターがいたおかげですが、 それ以上に人間のあり方が重要なファクターです。 とにかく、右翼のガチガチと思われていたハインラインが決してそんな枠に収まる人ではないことを証明した作品です。 「悪徳なんかこわくない」などではさらにハインラインの前衛性がわかります。 とにかくすごい人でした。 | ||||
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少し敷居が高いと感じます。翻訳がややきつい。 海外SF読みの方には普通なのでしょうが、なんとも読みにくさを感じます。タイトルは神ですが。 ストーリーはすばらしい。組織論、政治、外交、月世界の描写に電脳生命体マイクと見所満載です。 しかし、なんだか読みにくいんですよね。 | ||||
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”宇宙の戦士”もそうですが、今書かれたとしても十分に通用する内容です。やっぱり名作は色あせないってことなんでしょうね。 ハインラインは、何十年も前に発表したこの作品で、現在のネット社会に通じる未来をすでに予見しています。 今になって読んでみると、改めて彼の偉大さを理解できます。 物語の舞台は、移住した人類が月に築いた月面都市です。この都市では、あらゆる生活インフラが複雑なコンピューター同士の接続 (今ではあたり前のネットの概念にちかい)によって処理されており、ある日突然、その複雑な接続の中から意識体が生まれます。 この意識体が物語りの核となるのですが、このアイデア自体すごいと思いません? この小説が書かれた当時はインターネットすらなかったのですから。 他にも戦争や革命の要諦、他者との交渉術(外交)といった内容にも、軍隊経験者のハインラインらしく、 踏み込んで描かれており、組織マネージメントという観点から読んでも、とても興味深い内容になっています。 | ||||
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長編ですが、楽しくてあっという間に読めること請け合いです。植民地であった月世界が地球から独立する話で、いかにもアメリカ人の独立の意気あふれる元気いっぱいの作品。 社会とは何か、政府とは何か、自由取引とは、自己責任とは、そして自由とは、、、「小さな政府」など現時点いろんなテーマを原点にもどって考えさせられるテキストにもなっています。”there ain’t free lunch”というのは特に気に入ってます。登場人物がマイクを含めみんな生き生きして、特にワイオミング・ノットの“why not?”は最高。 あと、解説も良いです。 | ||||
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