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秘密
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秘密の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.07pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全642件 321~340 17/33ページ
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テレビドラマが始まったことを切っ掛けにこの本を注文し数時間で読破しました。 後半のスピーディーな展開は時間を忘れさせてくれます。 そして、多くの皆様がレビューで語ったようにラストで心が揺れました。 夫目線から話を進めることで、物語の核心となる妻の気持ちを「秘密」にしている ことで、私は色々な事を考えることができました。 物語の本質が「裏切」であるのに、「愛」を感じることができる不思議な本。 評価が低いのは、私がこの本について出した結論が、 「日常から逸した出来事の為に、心変わりした妻を許した優しい夫の物語」 であり、それが後味の悪さが残したからです。 | ||||
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私は映画版を見て「秘密」形を変えた夫婦の生き方について衝撃受けた記憶は今でも鮮明に覚えてます。交通事故をきっかけに亡くなった母は娘の体に宿り生きていく葛藤、夫婦としての葛藤など多くの難関が二人に降りかかる物語に感動しました。映画版と設定違いますが伝えたい想いは同じです。ラストに向けての付箋は小説版が詳しいです。2010年TVドラマとして放送開始で視聴して満足しました。あのラストへ向かってのドキドキ感は切なくも儚なくもなります。これからの展開見守ります。作者さんへ再販希望です素晴らしい作品ありがとうございます。 | ||||
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読み終えて2日目になりましたが、今だに立ち直れません。(笑) あと一週間くらいかかるかも。 映画になり、ドラマにもなった。 それだけのことはある。 命。親子の愛情。夫婦の絆。 すれ違いとギャップ。 そして、運命。 事故の被害にあった家族達。 事故を起こして逝ってしまったバス運転手にも、家族にかかわる複雑な背景がある。 直子と藻奈美、そして主役の平助。 巧みでよく錬られたストーリ。 微妙な人間心理と意表を突く展開が重なり合う。 読み手の心を揺さぶり続けながら、最後までぐいぐい引き込む。 そして、このまま感涙路線で終わりかと思ったら。。。。 なんともいえないエンディング。 見事な傑作小説だということは認める。 しかし、この最後の部分は、 ミステリー作家としては当然このように持ってゆくべきオチなのかもしれないが、 一気に打ちのめされてしまった。 | ||||
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うすっぺらい……申し訳ないですが私はそう感じましたm(_ _)m | ||||
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ほとんど本を読まなかった私が 最近時間ができて読書をはじめました。 ただ、ここ数冊は読んだあとに時間の無駄だったかな、はぁ。 とため息が続いており、 虚無感というのか寂しさというのか、私事もあいまってか、悲しいような気分でした。 そんな中、面白い本に出会いたくてさまよっていた所、 なにげもなく手に取ってこの本に出会いました。 難しい事は語れないのですが、 とてもおもしろかったです。 著者の巧みさに驚きました。 本の感想を書くのも 始めてなので(学生時代の読書感想文をのぞく)うまく表現できませんでしたが、 一気に読み進み、読んで良かったと思える本でした。 現在平成22年10月。 平成10年9月に単行本が刊行されていたとあとで知りました。 少しも古さというか、違和感がありません。 むしろなにか新鮮ささえも感じました。 この本に出会えて良かったです。 | ||||
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【ネタバレ】 先ほど読み終わりました。いやー、すごく後を引く小説ですね。感動作、なんて一言で片付けることが到底できない。 他の方のレビューを見ていると、衝撃のラストに賛否両論、といった感じですが、最後のシーンは決してひとつの事実を示しているのではなく、解釈は読み手に任されています。直子のままで藻奈美は最後まで出てこなかったのかどうかは、明示されていません。もしかしたら、直子が藻奈美に手紙を書いて、テディベアの中に指輪があること、それを自分の指輪に作り変えてほしいこと、そうすれば直子がずっと藻奈美のそばにいれるから、と、直子が消える間際に伝えてたのかもしれません。 平介が2回殴ったのは、最後の6年間は間違いなく平介にとって藻奈美=直子、だったわけで、そういう意味で殴ったのかも・・・。 と解釈すれば、「直子が藻奈美と直子の2つの人格を、平介の前で演じきれるわけがない」というツッコミも意味を成さなくなります。だって、藻奈美は実際に蘇ったんですから・・・。 ・・・なんて、話は尽きないですね。 解釈はいくつもあれど、現実に妻と幼い娘がいる私としては、読後、「妻と娘の存在の大切さ」を改めて実感させてくれた小説でした。帰ったら妻と娘を無言で強く抱きしめてしまいそうです。 | ||||
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「直子の気持ちがわからない」という感想が多いですが、 私はとても共感出来ました。 もし、自分が娘の身体に入ってしまったら・・・ しっかりと娘の一生を引き継いであげたいと思います。 これからもずっと続くはずだった娘の人生を、終わらせるなんて考えられません。 娘の代わりに生きてあげたい!と思いますね。 若い身体になって人生をやり直しているわけではないんです。 自分の人生を終わらせて、娘のために生きていくのです。 平介に対しては、娘として親孝行してあげればいいと思うのです。 平介にとって「娘の姿をした妻」と暮らすよりも、 「普通の娘」と過ごす方が幸せだと思います。 ただ、私が直子なら結婚せずに独身のまま平介のそばに いてあげるという選択もあったかな〜と。 でも、正直、「夫」よりも「娘」が大切なので、 娘にとって一番幸せであろう道を選ぶでしょう。 「あなた、ごめんなさい・・・」 | ||||
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直子の選択を批判している人はちゃんと読んでいるのだろうか?その選択には過程がある。すごく感情移入しました。クリスマスのぐたりから平介が父として生きる決心をした時の2人の心情が伝わり、やるせなかった。時間をかけて読んで欲しい作品 | ||||
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切ないです。 途中涙で文字が歪んで見えてしまい読むのが大変でした。 山下公園ですっかりハッピーエンドで終わるものかと思ってたので…。 平介が25歳の藻奈美のウェディングドレス姿を褒める文也に対し「三十年も前からわかってる」と言ったことにぐっときました。 一気に読んでしまいましたが、何度も読み返しては奥が深いなと感じています。 | ||||
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安易なハッピーエンドが好きではないので東野作品とは相性がよかったのですが・・・ 自分は20代後半の♂ですが、主人公に感情移入しすぎて読み進めるのが苦しくなってギブアップ。 最後まで読んではいませんが、どっちに転んでも主人公は地獄の苦しみでしょう これなら死別してたほうがマシだったとすら思えます。 | ||||
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今ある現実をどう受け止めていくのか。 前向きに転換していくのか、いけるのか。 仮想の物語だからこそ、非常に深い内容を提示している。 物語終盤、事故を起こしたバス運転手・梶川の残した言葉が、主人公・平介を打つ。 「昔、自分と文也との間に血の繋がりがないと聞かされた時、 父親の気持ちになれるかどうかということばかり考えた。 自分が愛する者にとって幸せな道を選ぶという発想がなかった。 あんなに文也のことが好きだったのに、俺は何という馬鹿だったのか」 梶川の心を知った平介は、自分を省みる。そして決意する。 そして、平介の心を理解した妻・直子が苦悩する。 そして娘・藻奈美があらわれてくる。 しかしそれは単に妻が消えて、娘が戻ってくるというストーリーではなかった。 最後の最後、”秘密”というタイトルが指すものがわかるにつれ、 直子が何を考え、決断したのか、衝撃と共に読み手は思いをはせる。 これは、妻があり、子がある父が、読むべき本と感じる。 私自身がそうだから。 ”自分が愛する者にとって幸せな道を選ぶ”ことが、 男が父親へとなる大事な転換点であり、覚悟だと知った。 それを思えばこそ、直子の夫への深い愛が胸に迫る。 言葉がなくとも痛く刺さる。 夫婦、家族を考える上で、非常に大事な何かを考えさせてくれる名作。 そして、最後、この物語の将来を想像するとつらすぎる。。。 極限のなかだからこそ、つきつけられるもの、わかるものがあるのか。 あくまで小説でよかった。 | ||||
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その「秘密」とは、 妻の思いやり。そして、夫の優しさだと思います。 胸が苦しくなりました。 | ||||
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この作品でのテーマは夫婦の愛だと感じた。途中までの両者の葛藤、そして平介の嫉妬を交えた心理の描写はさすがだと言える。そして平介視点で物語が進むため、直子の本当の心理が語られない故の賛否両論のラスト。読み終わった後に深く考える事ができ、小説としてはかなりの名作だと自分では感じた。しかし何故最高の評価を付けなかったかと言うと、『夫婦』に視点を向け過ぎ、『家族』を無視したからだろう。あの終わり方だと娘があまりに可哀相ではないだろうか。平介と直子以外は娘がいなくなった事も知らず、思われる事も無い、直子の決断は娘を完全に消す決断だったとも言える。もう少し『家族』への愛があれば完璧な作品になったと感じた。 | ||||
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読書が好きでたくさんの小説を読んできましたが、 その中でもダントツで一番に感動し面白かった小説です。 交通事故で娘の体に意識が宿ってしまった母親:直子。 妻と知りながらも直子を娘:もなみとして接することになる夫:平介。 夫婦であろうとしながらもだんだんとすれ違っていく二人。。 娘として父親を嫌悪する気持ちがでてきたことに戸惑う直子や 若い男に嫉妬してしまう平介、きれいごとだけでは解決できない性の問題。 二人の心理描写が実に巧みで、、どちらの気持ちも痛いほどわかり、切なくてたまりません。 そして夫婦が壊れかけたとき、もなみの意識がよみがえり直子の意識は消えていく。。 ここまでならまだ想像どおりの泣ける話なのですが、 この本がすごいのはラストの数ページです。 ラスト数ページで見事に予想をひっくりかえされ、さらに切なく泣けてしまいます。 読後にいつまでも余韻ののこる本です。 あまりに大好きで自分用と人に貸す用の2冊もっており ことあるごとに人に勧めています。 また今まで勧めた人全てに読んでよかった!と言われています。 ぜひ一人でも多くの人に読んで欲しい一冊です。 | ||||
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まずこの本は凄い。絶賛の理由はとにかく読後に残ること。 一般に良い小説には2通りあり、1つめはぐいぐい引き込まれること、つまり読んでいる最中に楽しむ本。2つめは読み終わった後に強烈に後を引くこと。つまり読み終わった後に楽しむ本。 東野圭吾の『秘密』は完全な後者であり、その残り度は小説の中で群を抜いている。匹敵できるのは、同じ東野氏の『容疑者Xの献身』くらいだろう。 その上で1点のみ、本作に不満を感じた。ラストのひとひねりは無い方がよかったのでは? つまり藻奈美の意識が甦ったので直子が姿を消す、で終えれば完璧だったと思う。これなら直子の選択に読者は納得できる。なぜならその場合、直子には、平介以上に藻奈美に対する責任があるからだ。 藻奈美が眠れば自動的に直子が現れるのでは、新婚生活が崩壊する。よって娘の人生のためには、直子は消えざるを得ず、そこに一切のモヤモヤは発生せず、読者はすっきりと号泣できる。 ところが最後のひとひねりを加えると、つまり娘は戻ってきておらず直子の自作自演だったとすると、直子は消える必要がない。 新婚家庭では藻奈美を演じ、平介の前ではこれまで通り直子に戻ればよい。従来と同じのやり方で、娘の体を預かっている責任と、平介への愛の両方を問題なくこなせることになる。よって本書のラストを採用するなら、直子はなぜ消えたの? というモヤモヤが残る。 意地悪な見方をすると、直子はこの場合、自分自身のために消えたように見える。二重生活を続けることが面倒になった、あるいは娘になりきって第二の人生を歩みたくなった。いずれにせよ自分(と娘)を優先して平介を見捨てたように見える。最後の指輪のくだりは、そのためのエクスキューズに見える。 最後の恋愛発生の件でも、藻奈美だから若い男に惚れるのが自然なのであって、その正体が実は直子だったら、「げっ」 となる。 平介という旦那がおりながら、なぜ若い男との再婚に踏み出すのか? 若い体を手に入れた女房に捨てられたように見えるとすれば、既にいくつかのレビューにあるように、「平介がかわいそうすぎる」。それが一部の読者に後味悪く感じさせ、賛否両論の源になったかもしれない。 とはいえ、それ以外の部分が素晴らしいので、星5つの評価は変わらない。他の人にも勧めたい。 | ||||
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正直後味の悪い終わりかた。せっかく、娘が戻ってきたと思ったら、実は嫁さんだった?これでは娘可哀想過ぎ。東野の作品は意外性を出すためだけに、倫理を無視することがある。確かに意外だが、これでは何が言いたいのかわからない。娘より、夫と妻のバカップルぶりの方が大事ということ?んな馬鹿な。クライマックスをどうもっていけるかそれが評価の分かれ目。ゆえに星2、7個。 | ||||
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「殴らせてくれ」 妻と一人娘を乗せたバスが崖から転落。妻の葬儀のあと、意識取り戻した娘に宿っていたのは妻の人格だった。 夫として、父として。そして、男として生きる葛藤を学んだ。 | ||||
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間違いなく傑作。前半は明るい雰囲気があるが、その中でも忍び寄らざるを得ない将来の不幸が見え隠れしている。 後半は涙が止まらない。 陳腐な言い方になるけど、だんなへの、妻への無私の愛。でもそれを遂げると、愛する人が他人の元に行ってしまう。 これは愛なのか?これでも夫婦なのか?だからこそ夫婦なのか? 夫婦だからこそセックスに対して冷静になれ、そして相手に対する残酷さに気付いてしまうんだろう。 これが恋人同士だったら、こんなにも悲しい話ではないのに。 娘の体を幸せにすることが娘への愛なのか? 考えさせられると共に、妻を、家族を愛することで幸せになれるという自分の立場が、こんなにも有り難いことなのかと、思った。 | ||||
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これまで本は割りと読んできたが、間違いなく3本指に入る感動を与えてくれた。 これが優れた文学というものにあたるのかどうかは分からないが、家庭を持ったことのある中年男として、はじまりから共感でき、読みながら涙、笑いをこらえるのが難しかった。ここにあるのは、ひょっとしたら美しい文体というものではないのかもしれないが、稀有な物語にまとう感動を失われることなくストレートに伝えてくれる。 400ページを超える大作だが、読み始めのハイペースは最後まで落ちることはなかった。退屈にさせる要素は皆無。 娘を守ろうとする母の無意識の献身の描写は涙を誘い、主人公が娘(妻)のストーカーそのものと化す場面では、吹きだしてしまいそうになる。このあたりの異常にも思える行動を想起できる想像力は、それこそ才能なのだろう。そして、その内容を伝える文体が不器用にもストレートながら、それが逆にただならぬ主人公の心情をより際立たせている。 | ||||
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直接的でないとはいえ、娘が死んだ事故に起因する若者と結婚したりしますかね?文也に罪はないし理不尽だとわかっていても、藻奈美を殺した関係者には関わりたくない、許せない、と思うのが娘を忘れられない母親ってもんじゃないでしょうか?直子は我が娘より女としての自分のほうが大事だったんでしょうかねえ。この結婚が、実は計画的な復讐劇の始まりだとしたらまだ納得がいくのですが…また、お喋りな登場人物たちが梶川運転手に関する情報をぺらぺら喋りするぎるのも気になりました。いくら関係があるからって、他人の平介をわざわざ呼んだり訪ねたりしてまで自分の家の恥をぺらぺら喋るでしょうかお喋りな登場人物頼みでストーリーを進行させるのはなだかなぁ | ||||
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