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秘密
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秘密の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.07pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全642件 461~480 24/33ページ
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「感動した」との表現はあたらない。驚愕し身の毛がよだったのが本当。最愛の人が幸せになる方法を選ぼうとのことが最大のテーマ。娘の体に宿った母の直子の魂は、最善の方法を選び消えていった。 しかし、なぜ結婚指輪に手がかりを残すようなことをしたのだろう。内緒にしてほしいとの頼みは、ほとんどそっと伝えてほしいの同義語でしかない。なぜ事故の加害者の息子を結婚相手に選んだのだろう。永遠の苦しみを父に強いることにしかならない。これからの父の耐え続けなければならない人生、生活を考えると、残酷としか言いようがない結末。ただ秘密をつくりながらも手がかりを残したくなるのも人間の弱さがなせる業か。 | ||||
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読み進むうちに物語にのめりこんだ。最後には驚愕した。 最後の1文まで目が話せなかった小説に出会うのは何年ぶりだろうか・・・ 冒頭の悲しい事故のくだりから、いきなり泣いてしまった。描写が簡潔だが 的確なため、容易に自分を主人公に重ねることができたから。。 そして訪れるひとつの奇蹟。心に射すわずかな希望。だがそれは同時に心に 降り積もっていく切なさの始まり。。。 この物語は実にさまざまなテーマを読者に提示する。夫婦愛、親子愛、相手を 思いやる心、女性の自立、中年男性の孤独、加害者と被害者の心、そして さまざまな愛の形について。。。 物語の随所にちりばめられた伏線がいたるところで活きてくるのも見事。 タイトルのもつ深い意味にも脱帽だ。さまざまな人から絶賛されるのもうな ずける。 白夜行等とは全く違ったテイスト。この物語は傑作だ! | ||||
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読み終わった後、こんな複雑な気持ちになった本は初めてです。 かなり面白く構成されていて、読みやすい。 登場人物の心理がダイレクトに伝わってきます。 自分が愛する人の幸せをいちばんに考えるって、 言うのは簡単だけど、実行するのは簡単じゃない。 ラストに出てくる予想外の展開は、 「えっ!そういうことだったの!?」と思わず声に出してしまう程圧倒されました。 読者の予想を良い意味で裏切ってくれます。 | ||||
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以前テレビで映画を見た記憶がある。 かすかにラストシーンを覚えているが、 ロングセラーということで読んでみることにした。 内容は文句無しで面白い。 直子が第二の人生を歩む中で、己の道を突き進む直子とそれを渋々認める平介。 「勉強がしたいの」「あたしは藻奈美に、とにかく自立できる女性になってほしかったの」 「この奇跡を無駄にしたくないのよ」 これらの台詞に女性としてのかっこよさを覚える。 そして永遠に語られることのない秘密。 この一連のストーリーは無駄がなく美しい。 後からじわーっと込み上げてくるものがある。 | ||||
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最近立て続けに東野さんの本を読んでるのですが、 この本、僕には向いていなかったなぁ 東野さんの本で、初めて読みきるのを挫折しそうになりました。 | ||||
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設定もおもしろいし、話もおもしろい。 展開もいいのだが、どうも釈然としない思いが 読んでいて残ってしまう。 直子が娘になりきったあたりの話と 父になるべきか夫となるべきかの葛藤あたりはおもしろいが、 結末はちょっと残念というか 意外だったけどそれで?という感じもしないでもない。 そもそも「こんな話あり得ない」と思ってしまうと 読んでいても感情移入ができない。 | ||||
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初めて手にして読んだ東野作品でしたが、あまりのラストに ショックを受け、その後暫く東野作品を読むことができなく なりました。小説の中のしかも非現実的な話とはいえ、どう してもこのラストは腹に落ちません..。 | ||||
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京都のとある歌い手さんが 『ほんまに良い小説でした。(中略)とにかく一度読んでみてくだ〜さい。』 っとブログに書かれていたので読み始めると... (◎θ◎)こんなんアリかよ?みたいな...。 もって行き場のない悲しみや怒り、割り切れない思い...受け入れられそうにない事実を目の当たりにした時の揺れ動く感情が見事に描き出されている作品でした。 自分が愛する者にとって幸せな道を選ぶ。。 自分を殺して生きることができるだろうか??? この本は“ 究極の愛 ”を描いているの...かも知れない。 | ||||
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最後「え?え?え?・・・えええー!」と 声を発せずにはいられませんでした。 そして最後まで読み終え、直子の決断に号泣です。 本を閉じたのにやりきれない気持ちで 涙がしばらく止まりませんでした。 中盤までは、心は妻で体は娘でありしかもその体が成長していくことに お互い悩み葛藤していく様子には 自分がもし主人公の立場でもそうなるだろうなぁとか 体が娘になった場合の妻だったら同じように考えるだろうなぁと 共感できたのですが、やはりポイントはラストです。 こういう愛の形もあるのねと。 既婚者の方であればぜひ。 | ||||
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感情移入させられすぎて気が狂いそうになります。 あらすじなら100字程度にまとめられそうな話なのですが、 本当にすごい作家さんです。 途中で読むのをやめて寝るなんてできないので まとまった時間のあるときに読まないと次の日の仕事が辛いです。 でも、感情移入させてなんぼの本なので男性向けかもしれません。 | ||||
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娘が置いてけぼりであまりにもかわいそう。 小説としてはなかなか面白かったけど、(なんといっても読みやすい) エグい表現も多くて娘的にはさすがに気持ち悪いだろうナァ…なんて… あとは、いらないと思う表現も多くていわゆるナナメ読みできてしまう作品です。 ラストは、泣くところなんでしょうか。。。 どうしても泣けませんでした… 私はいわゆる妻の立場ですが、だんなと子供が事故にあって、 子供の中にだんなの精神が入ったら… その人は子供としてもだんなとしても愛せそうにありません。 | ||||
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平介の妻と娘が事故にあい、妻は死に、娘は植物状態になった。 ところが死んだはずの妻が娘の肉体に乗り移り妻は娘として生活することになった。 これは、もし妻が娘になったらどうなるか、を細かく描写することによってそれを シミュレートする形式の小説である。 シミュレートなので当然面白さは妻がどう変わっていくか、平介がどう変わっていくかというところにある。 徐々に変わっていく姿を事細かに記述しているので次第に彼らに感情移入していく。 作中にはユーモアもあるが、全体的には重い内容となっている。 感情移入しているため、無駄に心を痛めることになる。 恋愛の苦しいほうの疑似体験をしたいならお勧めの一冊である。 ちなみに、ジャンルとしては恋愛小説である。 さて、いかに感情移入のため、および読者が平介と同じ結論に到達するように仕組むためとはいえ、 中盤は長い。端折ってもいい気がする。 しかし、終盤、つまり平介が結論に達したあとは感動的である。 妻の決断。妻が決めた「秘密」。平介とのつながりの証。 終盤は2回読むと効果的である。 | ||||
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好き嫌いがはっきりしそうですね。性別、年齢、環境等に左右されそうです。いままで読んだ著者の作品の中でも、解釈の振り幅が最も大きな作品でした。映像作品は見ていませんが、おそらく感動作になっているのでしょう。私の解釈は真逆でした。とてもおぞましい読後感でした。それも著者の狙い通りなのでしょう。私をこんな気分にさせた、その力量に☆四つ。追伸 この本を読んで感動した、等とノタマウ女性とは交際しない事をお勧めします。その意味でこの本は相当使えます。 | ||||
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主人公は、事故で妻を亡くしてしまう。 が、実は亡くなってしまったのは、妻と一緒に事故にあった娘の心の方だった。 妻と娘の心(体)が入れ替わってしまうという、小説などによくありがちな テーマに思われるものの、描かれているのは、切ないまでの夫婦愛。 ある意味、究極の恋愛小説だと思った。 娘の体を持つ妻との、異様な夫婦生活。 性的な関係を持つことは許されるのか? 様々な葛藤に苦しむ主人公の気持ちに、思わず感情移入してしまった。 ラストは、涙が止まらなかった・・。 「失う」ということの真の意味を考えさせられた。 | ||||
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主人公の妻子が事故に遭う。 その結果、妻は死に、娘は生き残る。 しかし驚くことに、生き残った娘のなかに存在する意識は 娘の意識ではなく、妻の意識だった。 妻は「娘」として、再び人生を歩むことになる。 大人の意識を持ちながら。夫との思い出を内包しながら。 妻の夫に対する思いは本物だった。 外見は「娘」でも、中身は「妻」。 外見がどうあれ、妻は妻として、夫と生きていくつもりだった。 しかし、「娘」という若い肉体の情動を逃れて、その思いを維持するのは 相当に困難な道だった。 そして、妻は、とても悲しい「秘密」の決断を貫くことを決める。 読み始めたうちは、「娘」が実は「妻」であることが「秘密」なのだと思っていた。 しかし、最後に「秘密」の本当の意味が提示される。 とても切なく悲しい。 孤独感、喪失感が伝わってくる切ないラストだった。 素晴らしい作品です。 | ||||
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事故で家族を失なうところから始まるこの作品はいくつかのテーマがあるように思える。 軸となるのは家族の喪失であり、それによって露わになる親子愛だ。家族によって喪失の悲しみの表現方法や克服方法に違いがあることが、被害者や加害者の関係者の立場で表現されている。 もうひとつは人生をリセットすることの意義である。誰もが感じる「あの時もっと〜しておけば」という気持ちが、ある時もう一度チャンスを与えられたらどう行動するか、と言うことだ。この部分は親子の情の発露という意味もあるが、重要なテーマである。 そして最大のテーマは、日本の文学作品では異常と思えるぐらいの夫婦愛だろう。それは驚くぐらいの深さであり、かつ双方向性のものであった。 途中、加害者の家族を捜す辺りでは作者ならではのミステリ的な展開が楽しめる。また本書でキーとなる現象について、最初に主人公が図書館で調べた原因の可能性と、最後に当人から明かされた説明とが呼応しているところに、律儀なミステリ作家らしい癖が出ているように思えた。しかもその現象自体が本書のタイトルに結びついて、もうひとひねりされているところは、作者の技ありという感じだ。 事故後の主人公の日常生活に漂う喪失感転じた不安定さと一種の「甘美さ」が何とも言えない魅力のある作品だ。 | ||||
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バス事故で妻子が瀕死の重傷を負い、母はその時の怪我が元でなくなり、脳死したと思われた娘のみが九死に一生を得る。しかし目が覚めた娘の体に宿っていたのは妻の心だった。 娘の肉体をもつ妻に手を触れられない夫と、娘として再び青春を謳歌し始める妻。 夫は妻と娘を両方とも完全に失っていない分、哀しみは増していく。 色々なことを考えた小説であったが、前にも後ろにも進めない夫が最も残酷な運命を背負ったと思う。 バス旅行を起こした運転手の家族とのふれあいや他の犠牲者達との出会い、それぞれがあまりにも大きな深い哀しみを送った事をよく描いている。 東野さんの加害者に対する寛容さは人を責めたり批判したりするばかりでは何も解決しないという事を教えてくれる。 | ||||
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僕は「秘密」を読み終えて、その場から動けずにいました。しばらくして、落ち着き、お風呂に入り、寝ました。いや、寝ようとしました。しかしすぐには寝れませんでした。 それで、ついに泣いてしまいました。 読んでみてください。心に残る作品です。 | ||||
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読み進むにつれて、だんだん読むのが辛くなった。この本を買ってきたことを後悔した。どうしてこんな残酷な設定を思いついたのだろう。愛し合う主人公夫婦を、普通に愛し合うことを困難にするような仕組みの中に入れ、その愛がどうなるか見ようというのだ。二人にとっては、精神的拷問にかけられているのと同じだ。二人の気持ちを思いやり、読むのに耐えられなくなった。この作品が良いと言って褒める人は、本当に心底から愛し合う相手を持たない人ではなかろうか。 140ページほどまで来たとき、もう読めないと思って一旦本を放り出した。しかし、読了しないで、この本の評価をするのは、作者に失礼だと思い直し、再び読み出した。しかし、320ページほどまで進んだところで、また先へ行けなくなった、止めようと思った。しかし、日を置いて、再び、いやなのを、無理に気を奮い立たせて読み、やっと読了した。作者の用意した結末は私としては、感心できなかった。 設定自体残酷な上、結末も残酷だった。 感動などまるでない。愛し合う平介と直子の痛切な悲哀だけが身に沁みた。 | ||||
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何度も読み返したくなる作品ってなかなかめぐり合えませんが、 そのうちの一つにやっとめぐり会えたような気がします。 衝撃のラストにただ涙しました。 映画の主題歌になっていた「天使のため息」をその後に聴くとなおよし☆ | ||||
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