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秘密



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【この小説が収録されている参考書籍】
秘密
秘密 (文春文庫)

秘密の評価: 4.07/5点 レビュー 648件。 Sランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.07pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全648件 441~460 23/33ページ
No.208:
(5pt)

最大の秘密

交通事故によって娘の身体に母の人格が乗り移ってしまった家族の物語。夫が妻としてみるあまり、娘の等身大の成長に嫉妬をするところがなまなましい。五年間二人が三人の生活をしていた後、娘の身体に娘の人格が現れだす。嬉しさと妻の人格が消えてしまうという哀しさがそしてとまどいがせつなく交差する。最後にわかるもっとも大きな秘密は、妻の人格が思いやりに溢れていて、目頭が熱くなった。被害者の立場と加害者の立場からのアプローチも取り入れているところがさすがだと思う。
秘密Amazon書評・レビュー:秘密より
4163179208
No.207:
(2pt)

違和感。。。

ラストで泣いた、共感できた、感動したという方には「一体何に対して?」と問いかけたくなります。「家族愛に対して」という答えならば「本当にそうか?」と疑ってしまう。
この物語に対する違和感は何かと考えた時、やはり第一に直子の藻奈美への愛情の希薄さ。自分の意識が娘の体に宿り、そのまま生活していかなくてはならない戸惑いは理解できます。しかし直子にはどの場面においても「死んだ藻奈美にとって最善の選択をしよう」だとか「藻奈美が喜んでくれるような行動を心掛けよう」という気持ちが欠片も見受けられない。それどころか愛娘の体すら大切にしない。
巻末にある皆川裕子氏の解説には「この躰に娘がもどってきたときのために、最善の器を」つくるべく直子があれらの行動を取ってきたとありますが、私にはそのように感じられる部分はなく、女性としては賛否両論あっても母親としては最低だと思いました。
二点目は家族(娘以外)に対する愛情の希薄さ。平介に対しては言わずもがなですが、なぜ平介だけでなくせめて自分の家族には直子が生きていることを打ち明けないのか始終疑問でした。特に姉をおばさんとして接することを楽しむ彼女の気持ちには全く共感出来ませんでした。あんなに素敵な家族なのに。父親の蕎麦で泣いたんじゃなかったの??
女性のいやらしさの描写は☆5つですが、やはりもう少し家族愛、親子愛を深く描いて欲しかったという点でこの評価となりました。
また他の方も書かれていますが、この本の感想によってその人のものの考え方がある程度判断出来る作品だとも感じました。
秘密Amazon書評・レビュー:秘密より
4163179208
No.206:
(4pt)

面白かったです。

ミステリー以外の東野作品に触れるのは初めてでした。
娘の肉体に母親の精神が宿るという設定は結構ありきたりかなと
思いましたが、その後の生活がリアリティにあふれており著者の
実力の高さがうかがえました。
内容としては著者の得意とするミステリーではなく、
普通の小説ですが、所々で平助(主人公)が日々の生活の中で、
疑問に思ったことをを解き明かす描写が出てきます。
その論理的な思考方法が、さながらミステリーのようであり、
著者のミステリー小説家としての色が出てます。
内容は面白いのですが、私としてはもう少しミステリー要素が
多いほうが好きなので☆4にしました。
秘密Amazon書評・レビュー:秘密より
4163179208
No.205:
(5pt)

結婚してから

正直、夫の立場からしたら残酷すぎるお話ではないかと思います。
感動的でもあり、読後には(いい意味の)やるせなさが残りました。
僕はまだ独身なので断言はできませんが…。
男性と女性とで印象が変わってくる本だと思います。
僕が結婚して子供が出来たら、もう一度読み返したいと強く思いました。
秘密Amazon書評・レビュー:秘密より
4163179208
No.204:
(5pt)

最初に接したのは・・・

映画だった記憶があります。小林薫、岸本加代子、広末涼子。全くの予備知識もなく、なにもすることがなかった日曜日の午後にテレビでやっていた映画だったと思います。その後に本を読みましたが、どちらもよく出来てました。
平凡な家族に突然襲った悲劇。奇想天外なストーリーでしたが、とてもよく出来ていたと思いました。終盤の妻の意識が遠のき、娘の意識が復活し、結局、妻は夫婦の思い出の場所でその意識を封印し、新しい人生を始める最終段階を演出する。今後のこの夫婦のとって妻の選択は正しかったと思います。最後の結婚式の場面では、妻が思わずとってしまった夫に対する愛情表現で全てが解かってしまう辺りの演出がとてもにくく、それでもその環境を許容しようとして娘のフィアンセに渾身のパンチを浴びせるところがどうしようもなく切なく感じました。
秘密Amazon書評・レビュー:秘密より
4163179208
No.203:
(3pt)

話は面白い

設定も面白いし、最後には考えさせられる部分もあるが、登場人物の思考や言動が少々俗っぽくて浸りきれない。また好みもあるだろうが、短くて歯切れのいい文体が俗っぽさを助長させていて、個人的にはあまり好きになれない。話は面白いのでもったいないという印象。
秘密Amazon書評・レビュー:秘密より
4163179208
No.202:
(5pt)

はじめて本を読んで泣いた

男目線、女目線で考え方は様々だと思うけど、それぞれの気持ちを考えると胸がつかえる。僕は彼らの選択は最善の選択だったと思う。それでもあーしていたら、こーしていたらと考えてしまう。そしてやはりあれしかなかったのかなあと思う。でもせつないよ。何度読んでも涙が出る。親になって読んだら更に泣けた。
秘密Amazon書評・レビュー:秘密より
4163179208
No.201:
(5pt)

人間の弱さと強さ

もう、参った、としか言いようがありません。
東野圭吾はどうしてこんなにも人の気持ちをうまくつくのか。
観察力が鋭い、というか、とにかく人間のやわらかい部分をつかまえるのが本当に上手い。
書き方は、感情に訴えかけるような心理描写は全く無く、実際の動きや、言葉のみなのだが、それが逆に読者の想像をかきたたせる。あぁ、あの時のこの仕草はそういうことを意味してたのかと、読み終わってから、再び前のシーンを読み返して、裏に秘められた真の意味を改めて確認しました。
タイトル「秘密」の本当の意味を知るとき、人間の強さにふれることができる。愛する者の幸せのために、心の奥の奥に秘めた葛藤と戦い続けながら生きるということ。
本作以外でも、そのような人間の強さ、弱さを表現し続けてきた著者ですが、この作品は最高傑作と称しても過言ではありません。
良い作品をありがとうございました。
秘密Amazon書評・レビュー:秘密より
4163179208
No.200:
(4pt)

文庫本の帯には・・・。

帯には、「愛する人を2度奪う」と言った内容のことが書かれていたので、悲しい結末を想像していましたが、明るいエンドでほっとしました。
秘密Amazon書評・レビュー:秘密より
4163179208
No.199:
(5pt)

人格の重なり

主人公は二重人格のように人格が分かれているわけではない。
分かれているのではなく、二つの人格が重なっているのだ。それはある意味、二重人格よりも辛いものなのかもしれない。
脳が作り出す二つの人格の重なりによって生まれる葛藤に主人公は苦しむ。
それも、前例のない、世界でただ一人、唯一無二の孤独な存在。
故に、自分の気持ちを分かってくれる人など誰もいない。
でも、分かろうとしてくれた人が一人だけいた。
良くも悪くも改めて人間の人格、言動というものは脳によって決まってしまうのだと思わされた作品でした。
秘密Amazon書評・レビュー:秘密より
4163179208
No.198:
(4pt)

秘密

読んでいるとなんとなく結末はわかってしまうが、それでも最後には心温まる思いがある。
普段小説を読まない人には読みやすいしお勧めです。
秘密Amazon書評・レビュー:秘密より
4163179208
No.197:
(5pt)

物事を秘密にする意味とは

東野圭吾といえばミステリー。
凄まじい数の複線とその回収の見事さは素晴らしい、とそういうイメージのまま読み始めたこの小説。
蓋を開けてみると、家族愛で満ちていました。それは真っ直ぐでもあり、見方によっては歪んでいる。
読み手によって感じ方は全く違うでしょうが、読み終えた後必ず何か心に残るものがあると思います。
私の場合、主人公の娘、藻奈美と年が近いためか、成長していく上で感じる父親像というものに共感する部分が多く、
そう思わせる東野圭吾の文章力と想像力に感服するばかりです。
ラストについては色々と意見が述べられていますが
ひたすら言葉にできない切なさが漂う感じで、私はこれが正しい終わり方だと感じました。
どれを取っても面白い小説が読める、東野さんの本の魅力にさらに気付いた一冊です。
秘密Amazon書評・レビュー:秘密より
4163179208
No.196:
(5pt)

秘密。。。?

東野圭吾さんの作品で最も好きな作品の一つ。
でも。。。
大好きなのに、何回読んでも直子の気持ちが分かれない。。。私も同じ女性なのに。。。
「秘密」ではなくって「裏切り」と捉えてしまう。。。
何回読んでも平介側の気持ちで読んでしまう。。。
いつか直子の気持ちが理解出来る強い女性になりたい。
秘密Amazon書評・レビュー:秘密より
4163179208
No.195:
(4pt)

傑作だがつらすぎる

東野作品の傑作のひとつに位置付けられると思います。ただラストの部分はつらすぎます。読者の性別によっても読後の印象が違うかもしれませんが…ただ他のかたも指摘しているとおり、伏線もよく練れていて完成度が高いと思いますが、作品の性質上失恋直後は絶対読まないほうがいいと思います。読後の夜は悶々とした複雑な作品です。
秘密Amazon書評・レビュー:秘密より
4163179208
No.194:
(4pt)

心が震えました。

評判を聞いて読んでみましたが、やられました!もう最後の方はそれこそ息をするのも忘れて、という感じで小説世界にのめりこみました。そして最後は心が震えました。読了後もしばらくはその余韻から抜け出すことができないくらい。深夜のファミレスで読んでいて、涙でしばらく顔を上げることができませんでした。小説で泣いたことがなかったので自分でも驚くほどの体験でした。
最後については賛否両論なようです。私は肯定派です。確かに主人公の夫にとっては残酷なのかもしれません。ただ、人生とはそれ自体が残酷なものなのではないでしょうか。彼は、また自分の新たな人生を歩いていく以外にはないし、そうすることになるでしょう。辛いですが、こうするしかなかったのですよね。私には説得力のある結論でしたが。
あと、これってミステリというよりもSFチックな設定ではあるんだけど、それを陳腐と感じさせない筆力もまたすごいよなあ〜って感じです!
星一つ減点なのは、文体が説明調でそっけなく、文章を読むことそのものの楽しみは味わえなかったな、という思いが残ったからです。でも文句なくの傑作であり賛辞を惜しみません。
秘密Amazon書評・レビュー:秘密より
4163179208
No.193:
(4pt)

ありえない話なのだが…

姿は娘でも、心は妻。事故によって入れ替わってしまった母と娘。そういえば最近のテレビで父と娘が入れ替わるドラマもやってましたっけ。
娘として生活を始める最初のほうは、ちょっとコメディータッチで軽い印象。でも、「東野圭吾がまさかこのままなわけがあるまい!」次第に妻直子が、娘として生きることで自分の2度目の人生を取り戻そうと躍起になり、夫との関係も複雑でギクシャクしたものになっていく。
そして、衝撃のラスト。この本は絶対途中でやめてはならない本。
読後感、ズシリと重いです。
秘密Amazon書評・レビュー:秘密より
4163179208
No.192:
(3pt)

生まれ変わるって楽しくて幸せなことだけじゃないんですね

過去の記憶をもったまま他の誰かに生まれ変わるなんて
可能であれば私も一度体験してみたいです。
直子と平介のように、互いに誠実であるために葛藤することもあるだろうけど、
私が直子だったらどうするだろうって
私なりのストーリーを頭の中で描きながらこの本を閉じました。
久し振りに本を読む楽しさを感じたような気がします。
秘密Amazon書評・レビュー:秘密より
4163179208
No.191:
(2pt)

胸糞悪い話、、、。

 愛の欠片も感じられない。
素直に感動などできない。結局、主人公である父、平介にとっては残酷すぎる話だとしか思えない。
「事故で妻を亡くし、1人で娘を育て上げて結婚式を迎える」といったごく普通の人生を歩んだほうがどれほど良かったことか!
 事故で妻を亡くしたが、その魂は娘に宿る。娘の姿をしながら心は妻。妻の心をもった娘の成長と共に様々な葛藤をする父、平介。
娘の魂が戻り、妻の心は消えたかと思わせておきながら、妻・直子が最後にとった行動により真実を悟る父、平介。
筆者は何を伝えたかったのか?
秘密Amazon書評・レビュー:秘密より
4163179208
No.190:
(5pt)

秘密を知った後の苦しさに耐えられるだろうか

読後感が重たい作品だった。
読み進めている内に感じていた心のザワザワ感が、最後の最後で苦しくなった。
結局、妻子を二人失ったのだ。この喪失感が重たく苦しい。
「人生をもう一度やり直せる」という妻の言動が、夫である主人公の気持ちを乱れさせる。
居ても立ってもいられない主人公の疑心暗鬼な気持ちは、妻の浮気を感じている夫と同じだ。
だから、「おまえは俺の妻なんだぞ!」と言って爆発した夫の気持ちは良くわかる。
その心苦しさから逃れる一つの方法が、妻ではなく娘として対するという決断だろう。
しかし、本当に主人公が救われるのは、妻が消えて娘が戻ってくることだ。
それぞれが「愛する人に対する最善の方法」を取ったということだと思う。
それが「秘密」の正体だ。
秘密Amazon書評・レビュー:秘密より
4163179208
No.189:
(4pt)

解釈の難しい物語

少々、解釈の難しい物語だと感じた。この解釈の難しさは、おそらく、妻・直子の心情がいまいち掴みきれないからだと思う。
物語は、常に主人公・平介の視点で進む。平介の妻・直子の決意,苦悩,秘密…読者がこれらを知るのは、常に平介の視点からである。決意に至るまでの妻・直子の心情は、想像を膨らますしかない。妻・直子の心情の汲み取り方によって、この物語の解釈が変わってしまう。そして、妻・直子の心情の汲み取り方が、読了後の後味に繋がる。
「妻・直子の心情をどのように汲み取るか?」それが読み手に課せられた問題なのかもしれない。
良い作品である。是非とも読んで、妻・直子の心情に、思いを馳せていただきたい。
秘密Amazon書評・レビュー:秘密より
4163179208

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