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秘密
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秘密の評価:
| 書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.07pt | ||||||||
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全654件 441~460 23/33ページ
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| 主人公の妻で、結婚後はずっと専業主婦をしていた直子。 子供だけでも助けたいと必死にかばって、結局、子供の体を乗っ取る形で生き残った。 直子が藻奈美のことを愛していなかったはずがない。 自分が助かったことに罪悪感を抱きながら、誰にも子供を失った悲しみを悟られてはならない。 しかも、これからどうすればいいのかわからない不安。 きっと、直美は平介の妻として生きていきたかったんじゃないかと思った。 唯一、自分が自分でいられる場所だから。 でも、体は子供の、しかもこれから成熟してゆく娘ものだから、女としての直美の存在は倫理的に許されなかった。 セックスレスの妻が、夫から女として必要されなくなった嘆きというのは巷にあふれている。 しかし、直子はそれを誰かに相談することも嘆くことも許されない。 進路にしても、直子は相当悩んだはずだが、これも誰にも相談せずに決めている。 私立中学や高校なんか進学せずに、家に籠もる事だって可能だった。 世間的には異常な関係でも、二人だけの夫婦生活だって送ることが可能だったのに、それを選ばなかった。 平介の妻として生きてゆけないのなら、娘の人生を引き継いでゆくしかない。 もし、平介が事故や病気で死んでしまったら、直子は何をよりどころにして生きてゆけばいいのだろうか。 娘に恥じない生き方をするため、不思議な今の状況を解き明かすため。 そして、経済的にも社会的にも自立できる、かつ、第二の人生を賭けるに値する進路として医学部進学を選んだのではないかと思った。 直子の孤独感は想像するだに恐ろしい。 夫の平介でさえ、実の両親でさえ、誰にも自分の孤独をわかってもらえない。 その孤独感を誰かに吐露することすら許されない。 直子の心情が語られないだけに何度も読み返しては想像してしまう。 | ||||
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| 面白い。 映画を見たくなりました。(映画の評判は今ひとつのようですが) 確かに最初の設定は、ありそうなものだと思いましたが、 筆者が、なにを描きたいのか、がポイントだと思いました。 性的なものについては、ふだん、自分が読むものに比較すると too muchな感じがしましたが、 それも、いやらしく描いているのではなく、 彼が描きたいものを表現するために使っているように思いました。 自分には妻と娘がいるので、入り込めるような環境もありました。 この後に続いて、(偶然ですが)江くに香織の「神様のボート」 を読んだのですが、この世界との対比が絶妙でした。 東野 圭吾が描こうとしているものは、すごく現実実のある、 夫婦愛であり、家族愛のように思います。 | ||||
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| 東野圭吾さんの代表作(といってもこの方は、ハズレが少ないから、ほとんどの作品を“代表作”と言って差し支えないような気が・・・) 文庫版が発刊されて、もう7年も経ちますが、ここのレビューは途切れることなく、増え続けています。 これって凄いことじゃないでしょうか?遅ればせながら、自分もレヴューを書いてみました。 内容については読んでいただいてのお楽しみとして、この作品は「読んだあとに、誰かと話したくなる」作品です? 「男ってのは愚かだね」とか「女って恐ろしいね」あるいは「女はここまで優しいの?」 あるいは「ここまでお互いのことを想えるのなら、結婚も悪くないかも?(笑)」とか・・・ レビューを書かれた皆さんも、この作品を読んだ後、誰かと語った、あるいは語りたかったのではないですか? 少なくとも私はそうでした。 | ||||
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| 直子さんは、推測をした。イメージした。本人ではないのだ。直子は藻奈美には為りきれなかった。そして、平介は外見に騙され、直子は内面を騙した。嘘と現実が入り混じるそんな本。 内容はいたって、分かりやすく単純な文章であった。其れが彼の持ち味でだと思う。現代文学が哲学をしたような本だった。(大げさです。) ためしに手に取ってみてください。本は軽い。しかし、読み終えたあなたは何かを気付き、ほんの重さを感じるかもしれません。 之を読んでいるあなたさえも、其の一人なんでは? | ||||
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| 江戸川乱歩賞受賞作『放課後』から14年後の1999年に日本推理作家協会賞を受賞したあまりにも有名な作品が本書『秘密』である。前作のラストがあまりに衝撃的であったせいか、本書も最後の最後で「何かがある」という私なりの「構え」が必要であった。 亡くなったと思われた妻の心が娘の肉体に宿るという不可解な事態に戸惑いながらも、平介と直子はこれまで通りの生活を始めてゆく。肉体は事故当時小学校5年生であった娘である以上、当然のように彼女は成長してゆく。彼女は「女として後悔させたくない」という強い決意から、中学受験と高校受験を果たし、そして最終的には医学部に進学してゆく。夫はその成長を静かに見守りながらも自分には決して与えられない(過去の)時間=青春と若さに嫉妬を募らせてゆく。夫婦であっても普通の夫婦ではない。そこに男としての痛いほどの苛立ちや葛藤を覚えずにはいられない。 ラストの部分に至るまでの筆致はこうしたさまざまな人間の本性・感情を生々しく描き出し、正直なところ平板な印象が拭えない箇所がなかったといえば嘘になる。しかし、である。やはり東野圭吾は卓抜した手法と構想力を有していることを遺憾なく発揮してくれた。382頁以降からだ。心は妻の直子だったところに、娘の藻奈美の心が蘇ってくるのだ。そして二人ではあるが、三人で生活をしているような奇妙な家族生活が始まる。以降のストーリー展開は書かないほうがよい。本書のタイトル『秘密』に投影された作者の真意も読者自らが味わうべきである。 とはいえ、一言だけ記しておきたいのは、やはり覚悟を決めたときの直子の深層心理である。むろん複雑であったに違いない。しかしそれは彼女の「宿命」であり「使命」でもあった。彼女の心はいつまでも愛する夫である平介を見守り続けるに違いない。そしてそれを悟った平介の心のなかにも彼女の魂が未来永劫に生き続けるに違いない。感銘の作品だ。 | ||||
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| 小説なんで、ありえない設定でもいいのでしょうが、ありえなすぎて、しかも夫婦間の事なんで共感は得られず。途中で嫌になってしまいました。 事故によって、娘の体に嫁の魂が入り込み、旦那さんと二人父と娘としての生活が始まります。最初は奇妙で面白かったのですが、段々、何が言いたいんだ?と思い読むのがしんどくなりました。娘の姿をした嫁のボーイフレンドが登場したり、その行動を心配になった旦那が盗聴器をしかけたり、ちょっと理解不能。最後も感動は出来ませんでした。何それ?って感じで東野 圭吾の作品は好きだけど、がっかりしました。 | ||||
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| 交通事故によって娘の身体に母の人格が乗り移ってしまった家族の物語。夫が妻としてみるあまり、娘の等身大の成長に嫉妬をするところがなまなましい。五年間二人が三人の生活をしていた後、娘の身体に娘の人格が現れだす。嬉しさと妻の人格が消えてしまうという哀しさがそしてとまどいがせつなく交差する。最後にわかるもっとも大きな秘密は、妻の人格が思いやりに溢れていて、目頭が熱くなった。被害者の立場と加害者の立場からのアプローチも取り入れているところがさすがだと思う。 | ||||
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| ラストで泣いた、共感できた、感動したという方には「一体何に対して?」と問いかけたくなります。「家族愛に対して」という答えならば「本当にそうか?」と疑ってしまう。 この物語に対する違和感は何かと考えた時、やはり第一に直子の藻奈美への愛情の希薄さ。自分の意識が娘の体に宿り、そのまま生活していかなくてはならない戸惑いは理解できます。しかし直子にはどの場面においても「死んだ藻奈美にとって最善の選択をしよう」だとか「藻奈美が喜んでくれるような行動を心掛けよう」という気持ちが欠片も見受けられない。それどころか愛娘の体すら大切にしない。 巻末にある皆川裕子氏の解説には「この躰に娘がもどってきたときのために、最善の器を」つくるべく直子があれらの行動を取ってきたとありますが、私にはそのように感じられる部分はなく、女性としては賛否両論あっても母親としては最低だと思いました。 二点目は家族(娘以外)に対する愛情の希薄さ。平介に対しては言わずもがなですが、なぜ平介だけでなくせめて自分の家族には直子が生きていることを打ち明けないのか始終疑問でした。特に姉をおばさんとして接することを楽しむ彼女の気持ちには全く共感出来ませんでした。あんなに素敵な家族なのに。父親の蕎麦で泣いたんじゃなかったの?? 女性のいやらしさの描写は☆5つですが、やはりもう少し家族愛、親子愛を深く描いて欲しかったという点でこの評価となりました。 また他の方も書かれていますが、この本の感想によってその人のものの考え方がある程度判断出来る作品だとも感じました。 | ||||
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| ミステリー以外の東野作品に触れるのは初めてでした。 娘の肉体に母親の精神が宿るという設定は結構ありきたりかなと 思いましたが、その後の生活がリアリティにあふれており著者の 実力の高さがうかがえました。 内容としては著者の得意とするミステリーではなく、 普通の小説ですが、所々で平助(主人公)が日々の生活の中で、 疑問に思ったことをを解き明かす描写が出てきます。 その論理的な思考方法が、さながらミステリーのようであり、 著者のミステリー小説家としての色が出てます。 内容は面白いのですが、私としてはもう少しミステリー要素が 多いほうが好きなので☆4にしました。 | ||||
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| 正直、夫の立場からしたら残酷すぎるお話ではないかと思います。 感動的でもあり、読後には(いい意味の)やるせなさが残りました。 僕はまだ独身なので断言はできませんが…。 男性と女性とで印象が変わってくる本だと思います。 僕が結婚して子供が出来たら、もう一度読み返したいと強く思いました。 | ||||
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| 映画だった記憶があります。小林薫、岸本加代子、広末涼子。全くの予備知識もなく、なにもすることがなかった日曜日の午後にテレビでやっていた映画だったと思います。その後に本を読みましたが、どちらもよく出来てました。 平凡な家族に突然襲った悲劇。奇想天外なストーリーでしたが、とてもよく出来ていたと思いました。終盤の妻の意識が遠のき、娘の意識が復活し、結局、妻は夫婦の思い出の場所でその意識を封印し、新しい人生を始める最終段階を演出する。今後のこの夫婦のとって妻の選択は正しかったと思います。最後の結婚式の場面では、妻が思わずとってしまった夫に対する愛情表現で全てが解かってしまう辺りの演出がとてもにくく、それでもその環境を許容しようとして娘のフィアンセに渾身のパンチを浴びせるところがどうしようもなく切なく感じました。 | ||||
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| 設定も面白いし、最後には考えさせられる部分もあるが、登場人物の思考や言動が少々俗っぽくて浸りきれない。また好みもあるだろうが、短くて歯切れのいい文体が俗っぽさを助長させていて、個人的にはあまり好きになれない。話は面白いのでもったいないという印象。 | ||||
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| 男目線、女目線で考え方は様々だと思うけど、それぞれの気持ちを考えると胸がつかえる。僕は彼らの選択は最善の選択だったと思う。それでもあーしていたら、こーしていたらと考えてしまう。そしてやはりあれしかなかったのかなあと思う。でもせつないよ。何度読んでも涙が出る。親になって読んだら更に泣けた。 | ||||
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| もう、参った、としか言いようがありません。 東野圭吾はどうしてこんなにも人の気持ちをうまくつくのか。 観察力が鋭い、というか、とにかく人間のやわらかい部分をつかまえるのが本当に上手い。 書き方は、感情に訴えかけるような心理描写は全く無く、実際の動きや、言葉のみなのだが、それが逆に読者の想像をかきたたせる。あぁ、あの時のこの仕草はそういうことを意味してたのかと、読み終わってから、再び前のシーンを読み返して、裏に秘められた真の意味を改めて確認しました。 タイトル「秘密」の本当の意味を知るとき、人間の強さにふれることができる。愛する者の幸せのために、心の奥の奥に秘めた葛藤と戦い続けながら生きるということ。 本作以外でも、そのような人間の強さ、弱さを表現し続けてきた著者ですが、この作品は最高傑作と称しても過言ではありません。 良い作品をありがとうございました。 | ||||
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| 帯には、「愛する人を2度奪う」と言った内容のことが書かれていたので、悲しい結末を想像していましたが、明るいエンドでほっとしました。 | ||||
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| 主人公は二重人格のように人格が分かれているわけではない。 分かれているのではなく、二つの人格が重なっているのだ。それはある意味、二重人格よりも辛いものなのかもしれない。 脳が作り出す二つの人格の重なりによって生まれる葛藤に主人公は苦しむ。 それも、前例のない、世界でただ一人、唯一無二の孤独な存在。 故に、自分の気持ちを分かってくれる人など誰もいない。 でも、分かろうとしてくれた人が一人だけいた。 良くも悪くも改めて人間の人格、言動というものは脳によって決まってしまうのだと思わされた作品でした。 | ||||
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| 読んでいるとなんとなく結末はわかってしまうが、それでも最後には心温まる思いがある。 普段小説を読まない人には読みやすいしお勧めです。 | ||||
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| 東野圭吾といえばミステリー。 凄まじい数の複線とその回収の見事さは素晴らしい、とそういうイメージのまま読み始めたこの小説。 蓋を開けてみると、家族愛で満ちていました。それは真っ直ぐでもあり、見方によっては歪んでいる。 読み手によって感じ方は全く違うでしょうが、読み終えた後必ず何か心に残るものがあると思います。 私の場合、主人公の娘、藻奈美と年が近いためか、成長していく上で感じる父親像というものに共感する部分が多く、 そう思わせる東野圭吾の文章力と想像力に感服するばかりです。 ラストについては色々と意見が述べられていますが ひたすら言葉にできない切なさが漂う感じで、私はこれが正しい終わり方だと感じました。 どれを取っても面白い小説が読める、東野さんの本の魅力にさらに気付いた一冊です。 | ||||
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| 東野圭吾さんの作品で最も好きな作品の一つ。 でも。。。 大好きなのに、何回読んでも直子の気持ちが分かれない。。。私も同じ女性なのに。。。 「秘密」ではなくって「裏切り」と捉えてしまう。。。 何回読んでも平介側の気持ちで読んでしまう。。。 いつか直子の気持ちが理解出来る強い女性になりたい。 | ||||
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| 東野作品の傑作のひとつに位置付けられると思います。ただラストの部分はつらすぎます。読者の性別によっても読後の印象が違うかもしれませんが…ただ他のかたも指摘しているとおり、伏線もよく練れていて完成度が高いと思いますが、作品の性質上失恋直後は絶対読まないほうがいいと思います。読後の夜は悶々とした複雑な作品です。 | ||||
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