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秘密



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【この小説が収録されている参考書籍】
秘密
秘密 (文春文庫)

秘密の評価: 4.07/5点 レビュー 648件。 Sランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.07pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全648件 301~320 16/33ページ
No.348:
(1pt)

無理

使い古され、そしてはっきり言って設定がキモい。自分の好きな作家には書いて欲しくないような残念なものです。あくまで個人的にね。
秘密Amazon書評・レビュー:秘密より
4163179208
No.347:
(1pt)

どうしようもない

この直子という人間の考えが自分には全く理解出来ないです。人として終わっていると思います。自分だけ幸せになって要が無くなった旦那はポイですか…有り得ないですね。作者はこんな小説を書いていったいどういうつもりだったんでしょうか。単純にラストでドンデン返しをやれば面白いだろう思って書いたのなら人としてズレてますよ。作者=直子の独りよがりの結末に置いていかれた読者=平介の気持ちを少しは考えてほしいですね。
秘密Amazon書評・レビュー:秘密より
4163179208
No.346:
(4pt)

ドラマをみて原作読んだが直子の本心

普通の夫婦ならどうなるかな。相馬との交際を制限で平介との夫婦関係に対して見方が変わったと思う。ぽたぽたと涙が落ち始めた(忘れてないわよ)いや、忘れている・・・・・驚いた時の発言は本音がでるのてはないのか、裏切っていないならもっと言い方があるはず。この発言は若い女の子がする態度のように思える。藻奈美の脳と若い体をもらい平介との関係・見方が変わった・・直子は良く考え込んでいた、(ただ、どうしていいかわからなくて途方に暮れてるだけ)精神年齢40歳直子は答えが・・・(あれ、しょうか)平介に体をあげる時、平介とは何年もしている子供まで産んだ直子が(わたし、初めてだから)など言わないと思う本当に愛しているならやめるときもっと言い方あると思うし世の中にはセックスできない夫婦をいるのだから他の方法を二人で考えると思う。平介を追い詰める方法なのか・・・・直子は平介に対して主導権を持っていると思うし平介の幸せになるようにな行動をしたことがないと思う。それに対して幸せを思って、平介は苦しめて悪かったといって藻奈美として生きていくことを認めた。直子はすぐ本当の藻奈美だして半年後には直子を消した、平介の幸せをのぞむなら直美は消さないと思う、三人でいたほうが楽しいと思う平介も望んでいた。平介の気に入った根岸文也と結婚したと指輪は、平介に対しての謝罪・愛 ?指輪が直美のだ解ったのは偶然だ時計を修理に行かなかったなら解らなかった、店主にも口止めしているし店の人も何年いるか今日結婚式だから話がでたので、平介は指輪のことは知らすに藻奈美を嫁やることになる、直美が手に入れたもの、11歳から25歳まで扶養・医学校の学費・2回目の若い違う自由な人生ひどい妻だと思う、平介とは離婚すれば良かったのに、離婚したら家と高額な学費が無いかも医師になるくない脳がある直子は平介がどんな行動と人生をおくのか解るはず。藻奈美を嫁にだしてからの平介は消えた直子を妻と思って生きていくと思う。秘密は直子が悪い妻か良い妻かは直子自身のみが知る秘密なのか秘密は直子が生きている事かな(夫婦は嫌いなれば他人だから)直美が藻奈美になった時から、結婚の契約は破綻していだと思う。
秘密Amazon書評・レビュー:秘密より
4163179208
No.345:
(5pt)

当方女性ですが(ネタバレ注意)

直子は何度となく平介に求めていますが、平介は最後まで手を出さず。心だけじゃだめなんです。直子と一線を越えていたら、あのなんともいえないラストもないのだけれど。私が直子でも同じ選択をします。きっと。すべては平ちゃんが導いたラストだと思います。男性のレビューは救いがないというものが多いですが、一主婦の私としては、素晴らしい作品です。
秘密Amazon書評・レビュー:秘密より
4163179208
No.344:
(5pt)

題名が安易

読み終えてショックだった。自分に置き換えて考えると、自分だったら我慢できない。「本当にそういうことか??」と何度かラストを読み返した。やはり、そういうことのようだ。そうだとしたら、趣味が悪いなあと思いつつ、それがあの夫婦にとって良かったんだろうと自分を納得させつつ、趣味が悪いなあと改めて叫ぶ。映画『転校生』のようにすっきりと笑える結末が良かった。
秘密Amazon書評・レビュー:秘密より
4163179208
No.343:
(5pt)

この物語は、純愛の物語である。

昨日ドラマを見終えて、あまりの衝撃に呆然となってしまった。そして、その後どうしても原作も読みたくなり昨日注文してしまった。だから、ドラマを見た感想ということで、本を読んでの感想はまた別物になるかもしれないことを断っておきたい。梶川によって、”自分が愛する者にとって幸せな道を選ぶ”ことが本当の愛だと気付いた平介は、初めて藻奈美に対して、心から詫びることになる。そして、平介の気持ちに気付いた直子は、藻奈美として生きていくことを決意したのだと思う。ではなぜ、この後直子が消えていくような芝居をしたのか?直子がずるい女なら、このまま藻奈美を演じて生きていくだけで良かったはず(もちろん、それでは小説は成り立たないとは思うが)。なぜわざわざ直子が消えていく芝居をしたのかと言えば、それは平介を苦しませないための直子の愛に他ならない、と思う。藻奈美を演じているだけでは、やはり平介は直子として藻奈美のことを見てしまうからである。それを断ち切って平介を苦しみから救うためには、ああするしか無かったような気がする。それでは、なぜ平介を残して結婚したのか?平介は心から藻奈美と信じて暮らしているが、直子は一人で苦しんでいる。本当に平介を愛しているのであれば、直子一人が苦しんででも平介に添い遂げるという選択肢もあったかもしれない。それが、平介に対してのみの直子一人の決断で済むのであれば。直子が藻奈美にとっての本当の幸せは何なのか?と考えると、平介と一生生きることが本当の幸せなのか分からなくなってくる。娘が嫁ぐことが親としての平介や直子にとっても、藻奈美にとっても本当の幸せだと、直子は信じたのだと思うのである。それでは、なぜ平介との結婚指輪を使ったか?それは、やはり平介への愛がそうさせたのだと、信じたい。平介がその指輪で直子が今でも藻奈美の体に生き続けていることを知ってしまうかもしれないと、当然直子は考えたと思う。しかし、それだけならば家の近くの顔見知りの店で指輪を直すはずが無い。やはり、平介を騙していることへの後ろめたさや、苦しみから、平介に気付いて欲しいと心の底では願っていたのかもしれない。小説では、25歳の藻奈美が30?年間本当にありがとうございました、と結婚生活を含めて平介に感謝するセリフがあると誰かのコメントで読んだ。ならば、この指輪は、直子が確信犯ということになる。平介を最後まで騙し通す方が本当の愛なのかもしれない。だが、平介を本当に愛していたからこそ、すべてを打ち明けたのだと、俺は信じたい。小説ではどう描かれているか分からないが、直子が藻奈美の体に生き続けているかもしれないと気付いた平介が結婚式場の藻奈美の控え室に駆け込むシーンがある。「お前は俺を騙していたのか!?」と怒鳴りそうな勢いで血相を変えて部屋に駆け込んだ平介であったが、藻奈美のウェディングドレス姿を見て涙ぐんでしまい、何も言えなくなってしまう。その姿は、やはり娘の幸せを願う父親に他ならない。心の底から娘の幸せを願うなら、心が直子であっても、他に選択肢が無いではないか?そして、ドラマでは、フィアンセを一度本気で殴るが、小説では、2度殴ることになっているらしい。もちろん、一度目は事故で直子を奪われたことに対して、そして二度目は、結婚でもう一度「直子」を奪われることに対して、である。直子を、藻奈美を本当に愛していたから、平介は、直子と別れて、藻奈美を嫁がせる決意をした瞬間であると思う。本当に心の底から愛していれば、別れるという選択肢もありうると思うぞ。添い遂げなかった直子を悪者にしているレビューが多いが、それこそ都合のよい女性像を押し付ける男のエゴではないか?と思った。早く小説が読みたい。また、どのように考え方が変わるか、楽しみだ。映画もあるらしいが、ヒロスエが主人公ということで印象は悪かったが、意外にも評価は高いようである。今度是非レンタルしてみようと思う。最後に繰り返すが、梶川によって、”自分が愛する者にとって幸せな道を選ぶ”ことが本当の愛だと平介は気付いた。そして、平介のこの気持ちに気付いた直子は、藻奈美として生きていくことを決意した。藻奈美として生きていくなら、平介にとっての幸せな道は藻奈美の結婚しかない。直子も苦しかったのだと思う。この物語は、純愛の物語である。それは、指輪で平介が直子の本当の気持ちに最後に気付くことで究極の愛に昇華している。
秘密Amazon書評・レビュー:秘密より
4163179208
No.342:
(5pt)

直子目線

性別、年齢、家庭環境などで解釈の仕方が違ってくると思う作品。 主人公目線で書かれているので直子の気持ちの解釈が様々にできる。 私は主人公目線である為か、最初は主人公の気持ちが強く感じられたが、だんだんと直子の気持ちがわかり、なんとも辛い気持ちになった。 娘の体を手にし、ここからどう生きるか考えなければならない。妻として生きようと体をあずけようとしても、だめだと言われる。娘になりきって生きようとしても、どうしてそんなことをするのだと言われる。どうしたらいいのか途方にくれる。 主人公目線からしたら直子の気持ちが読めなくて辛い、が直子は一生懸命考えたのである。 どれがいい決断か。 娘のふりをしていても平介は辛い。けれど妻にもなれない。そんなの自分だって辛い。 平介が直子の幸せを考え、もなみと暮らすと決めたとき、直子ももうもなみになると決めることしかできなかったのだ。それはもなみの為でもあり平介の為でもあり自分の為でもある愛している者の為に騙し続ける‥。1番辛いのは直子である。正直、本当にもなみがかえってきてくれていたのならそれがよかったけれど。
秘密Amazon書評・レビュー:秘密より
4163179208
No.341:
(5pt)

お互いキツイ

まず、意見にヘイスケだけがかわいそうという意見が結構あることに驚きましたこのふたり、お互い死ぬほど苦しいはず夫婦愛の究極の形ではないかなと思いましたヘイスケは失う、直子は失うだけじゃない一人ぽっちで秘密を持つ苦しさって半端ないいつかどこかで知ってほしい、と心のどこかで願うと思う東野さんは百夜行などしかり、はっきりとした心情の吐露がなくとも複雑な人間感情の描写をされる方だと思います。なので、そもそも「始終身勝手なだけの妻、直子」っていう薄っぺらい人物なんて書かないと思います。敢えて気持ちを吐露する主人公に直子をすえなかったことで、女性の持つある意味強さや潔さ、静かにつらさに耐えるところ、秘密めいた感じを余計に上手く表現出来ていたと思います男の人はなんだかんだと単純だったり少年のようだったりもありますからヘイスケを主人公目線で語ることは素直に心情の吐露で哀愁や葛藤、哀しさを表現するのに適していたと思います描きたかったのは「夫婦の愛」(+親子の愛、周囲のさまざまな愛)でしょう加害者の関係者とうんぬん、娘とのうんぬんはないよね;とは思いましたが、自分は秀逸だなぁと感嘆しましたとりあえずガンっとパンチがある作品です切ないので気持ち健康なときに読まれた方がいいかも・・・
秘密Amazon書評・レビュー:秘密より
4163179208
No.340:
(5pt)

実は平介の勘違いだったのでは?

ドラマしか見ていないのにレビュー書いちゃってごめんなさい!実は「もなみ」はやっぱり戻ってきていて、最後は単なる「平介の勘違い」なのでは?だって、母子で手紙のやり取り、してましたもん!その時に「直子」は「もなみ」に「指輪」のことも伝えていたのでは?本当はどうかなんて、もちろんわかりませんけれども、そう考えた方が、僕は心が穏やかになるので、そう考えておくことにします…☆
秘密Amazon書評・レビュー:秘密より
4163179208
No.339:
(5pt)

綺麗事では終わらせない作家

最後の最後は、自分自身のエゴが勝つ、自分が結局一番大事、という人の弱さをこれでもかというくらいむきだしにする作家さんだなあと思う。白夜行と、秘密だけしか読んだ事ないのだけれど。後味の悪さ、をいかに描くか、で定評のあるミヒャエル・ハネケ監督を、部分的に、彷彿とさせます。(←映画監督)いつも気分をマックスに悪くさせられる。そして作家のねらいはそこ。ならばこの作家さんは満点だと思う。不幸で満ちているけど、作家のねらいがそこであるならば。旦那への愛憎、の意味で、指輪の策略をしてる。知らしめることによって味わえる直子の優越感、そしてその上で旦那の気持ちをぶったぎる。旦那はこの先苦しいだけだけど、直子は関係ないと割り切りたいこその秘密。積み上げてきたもの(信頼や愛)を、ほんのかけら持ち合わせている自分のエゴで、たった一瞬でぶっ壊す。直子の心情がよく解る。愛するが故、なのか、憎しみ、なのか、破壊したくなる、しかも一番傷つく方法で。なんかとてもよく解る。離婚問題から沸き起こる感情によく似ているような気がする。関係がない。私は私。貴方が不幸になろうが関係がない。だって誰しも自分が大事だから。秘密を一人で持つことで、自分の存在が無かったことになりたくない直子の自己顕示欲が顔をみせ、自分を間違いなく愛してくれている旦那を、一番の不幸へと貶めた。彼女はただ黙ってられなかっただけ。秘密って、誰かと共有したいものだから。誰かが知ってくれているからこそ、秘密は成り立つんだと思う。
秘密Amazon書評・レビュー:秘密より
4163179208
No.338:
(5pt)

東野本のレビューは読後に読んだ方がよいと思います

東野さんの本は、最後にどんでん返しがあったり、意表を突いた展開があります。そこが魅力です。あまりのおもしろさ故か、「これだけは言いたい!」とばかりに、ネタばれしているレビューがかなり見受けられます。知ってしまって読んでは、本を読む楽しさが半減してしまいます。TV、映画等で内容を知っている方はいいのですが、そうでない方は、読後、みんなはどんな感想を持っているのか調べるために見るのがよいと思います。最後に、この本はとてもおもしろいです。
秘密Amazon書評・レビュー:秘密より
4163179208
No.337:
(4pt)

物語のテンポは好き。

今更ですが、東野圭吾の小説を読むのはこれがはじめてです。ドラマの続きが気になって読んでしまいました。賛否両論のレビューが連なっていますが、私は最後に泣いてしまいました。信じられない状況に向き合って向き合って向き合った結果、そしてお互いを思いやった結果の末の結末だったと思いました。私にとってこの結末は、なるほどな、という感じ。もしこういう感じのストーリーを他にも書いているのなら、ぜひ読みたいですね。ただ、文章ひとつひとつが素敵だな、言葉の選び方が素敵だな、というような感じはここからは受けませんでした。物語のテンポや進み方とか読みやすさはいい感じ。マンガを読んでいるようなスピード感だったので、TVや映画で映像化されるのもわかるな〜という感じがしました。
秘密Amazon書評・レビュー:秘密より
4163179208
No.336:
(5pt)

「自分が愛する者にとって幸せな道を選ぶ」

最初は、人格が入れ替わる何度か読んだ話と同じ様なものだろうと思っていたのですが、これが読み進むうちにどんどん引き込まれて行きました。 それは、一つには主人公平介の視点で見せられる光景や彼の心情にどんどんのめり込んでしまったと言うことでもあります。 又、一方でこの異常な事態を二人がどう解決して行くのだろうと言う強い興味でもあります。 作者の上手さは、平介の目から直子の心を上手く隠しながら、しかも感動的な見事な結末に持って行っているところにあります。 その結末に至るまでの二人の苦悩に共感しながら、二人の決断に感涙さえします。 それは、二人だけのまさに「秘密」であり、誰にも明かす事の出来ない苦悩です。 作者は、勿論この事故の被害者について、詳細にその苦しみを描いて行くのですが、逆に、加害者の家族の苦しみも描いて行きます。 しかも、その加害者の言葉がきっかけとなって、主人公たちの決断に導きます。 この辺りにも、話の展開の上手さを感じます。 直子の決断、それを知る平介の涙。 「自分が愛する者にとって幸せな道を選ぶ」 この言葉が、胸に響きます。
秘密Amazon書評・レビュー:秘密より
4163179208
No.335:
(1pt)

ビッチ

読後…というか、読んでる最中もとても嫌な気分になった作品。 糞女が新たな体を手に入れ、娘のため、ダンナのためと自分を正当化しながら新たに幸せな人生を作り上げるというお話。 物語は平介目線で進んでいくので、ビッチの考えは深くはわからないけど、まぁ誰しも若い体を手に入れ、人生やり直せるとしたら、年取った自分のダンナなんて捨てて、若い男と一緒になるわな… この手のレビューを見ていて、ビッチの擁護派の意見も多いけど(たとえば、直子は平介を思うがためにこの嘘をなんたら、かんたら…)なんかおかしくないですか? 百歩譲って、勉強、スポーツはしっかりやるのはいいとして、娘がいつ目覚めるかわからないのに、娘の知らない人と結婚しちゃうのとかどうよ? 目覚めたときに知らない男と裸で抱き合ってたら、小5の女子なら頭おかしくなるんじゃない? 自分が小学生、中学生くらいのときはダンナを縛りつけといて、いざ高校くらいになったら若い男と恋愛、社会人になったら娘の意識が戻ったような演技をして平介を騙して若い男と結婚。 平介は一生独り。 しかも、孫できちゃったりしたらと思うとやりきれない。 自分の妻が若い男と結婚して作った子だからね。 最初っから、一生二人っきりで生きるか、お互い別の道を選ぶか、夫婦でしっかり話し合うべきだったね。。。 これ、女性でいい作品だって、言ってる人。 もし、男女が逆のパターンだったら、ボロクソに言うんじゃない?妻帯者で子供のいる男性読者、独身の女性読者では評価は180度違うでしょう。
秘密Amazon書評・レビュー:秘密より
4163179208
No.334:
(2pt)

薄く浅く気持ち悪い

低評価の多くの人が書いている通り、人物の心象描写をはじめ色々な表現が、本の分厚さに反比例して、どうにも薄っぺら。表現が浅い分、斜め読みできてしまうので、400ページを超える本でありながら、かなりのスピードで読み終えた。この物語のような荒唐無稽な設定は浅田次郎さんにもよくありそうだが、もし浅田さんが同じ設定で書いたら、はるかに深いものになっただろう。この設定を終わりに近付いた場面で「世にも不思議としかいいようのない状況」の一言で片付けてしまうのも、随分安易だなあ…(単行本P381)。時々出てくるヌメヌメした性的描写が、何よりも気持ち悪く不快。自分の娘の体に… って、それはまともな神経なら無理でしょう。東野さんが娘さんを持つ身なのか、そうでないのかは知らないが、よくこんな文章書けるなと思った。「このミステリーがすごい!」第9位という微妙な順位に、そんなもんでしょうと納得。◆単行本はカバーを外すと、舞台となる部屋のイラストが描かれているので、イメージをつかむ一助になります。
秘密Amazon書評・レビュー:秘密より
4163179208
No.333:
(4pt)

(T_T)

タイトルの真意を最後の最後で読者に理解させるとは…せつな過ぎてしばらくヘコみました
秘密Amazon書評・レビュー:秘密より
4163179208
No.332:
(2pt)

男の情感たっぷりの本

非常に男性的な本でした。女性でも好きな人はいるかもしれませんが、男性にとってはメロドラマ的な内容で好き嫌いが分かれそうです。連城三紀彦の時もそう思ったのですが、男は本当に自分の事を変わらず愛してくれる女が好きなんだな、と迷わず思いました。直子が平介をどこまでも妻として「好き」でいる事に、非常に戸惑いを覚えました。小学生ならば小学生としての付き合い、中学生ならば中学生として周囲との付き合いを感じながら育っていってい筈なのにずっと、それこそ妻として永遠、炊事洗濯は普通にやっている。その事に対して、全然平介は疑問を抱かない。これが男女逆で、息子の中に夫の魂が入ってきた話ならば必死で働く妻+必死で家事をしながら息子を育てる妻+養育される夫になるわけで妻からしたら、もうその時点である意味割りきりが出てきちゃうと思う。夫じゃなくて完全に息子。けれども、直子はいつまでも妻である役割を捨てる事はできていないしいつまでも夫に気を使っている。平介も実質的に全くやめさせない。お前は妻だろうと平介はずっと思っている。男からしたら、妻なんだから当たり前かもしれないけれど女からしたら、凄くしんどい男のロマンみたいなのを見せ付けられた気がした。結局、平介は最終的に直子を失ったかのような書き方になっているけれどもう一番初めの段階で死んでいるわけだしそうではなくて、いつまでも妻として書いてあるのは妻がいきなり若くなったかのようなそんな状況を書きたかったからなのかもしれないと思った。いずれにせよ、直子は凄く平介を愛していたと思う。でも、自分の生き方を一からはじめている段階で妻である事をあれだけ求められ続けたら、正直鬱陶しくて仕方がない。ああいう状況で、どこまでも相手の事を好きでいられたらそれは本当に運命の恋なんだろうけれど冷静に見れば見るほど、男の書いた小説だと思った。
秘密Amazon書評・レビュー:秘密より
4163179208
No.331:
(5pt)

読後3日経つが、いまだに、ふと気づいた時に、想いをめぐらせている作品。

現実的には、ありえない設定ですが、この本で述べているのはそんな非現実を超えた所に存在する、主人公と直子の愛情、そして二人の藻奈美への想いです。最後の秘密も凄かったですが、個人的には、直子が消える、山下公園のシーンが一番好きです。(まぁ、私はそういう世代の人間です(笑))この作品は男性が主人公で、男性側から見た小説ですが、小説を読んだ私の妻と話をしたら、やっぱり全然、感じるポイントが違ってて、面白かったです。文体は大変読みやすく、特に引っかかりも無く、さらりと読めるので、妻や恋人、家族と、この本を通じて、ちょっとした本音や価値観を知るのも面白いのではないかと思います。間違いなく、お勧めの一冊です。
秘密Amazon書評・レビュー:秘密より
4163179208
No.330:
(3pt)

笑えたけど泣きはしなかった

TVドラマが面白そうなので原作を読んでみた。娘である藻奈美の肉体に母であり妻である直子の魂が宿るという設定の中で、夫であり父である平介が右往左往するという作品。当然そのままで終るわけはないので、話の途中でどういう形で決着がつくのか考えてみた。私は男なので息子と父の関係に置き換えてみると、父である自分の肉体の死を自覚して息子の学校生活に戻る時点で父の魂を封印して息子として生きていくことを決意するだろう。社会的には父である自分は死んでおり、妻の前でだけ夫であるというのはしんどい、ずっと息子をやってるほうが楽なはずだ。またそれが残された妻のためにもなる。よって直子はいつかはいなくなってしまうと思っていた。それは藻奈美の魂が舞い戻ってくるという形かもしれないし、直子を封印して一生藻奈美として生きるという生き方かもしれない。だから、直子の最後の選択は意外ではなかったのだが、藻奈美の肉体で妻をやる期間が長すぎたために作品の大半が男女の愛憎を描くことになり、特に夫婦のエロスは近親相姦的なきわどい描写になってしまった。結局そのあたりは最初から狙っていたんだと思うが、人によってかなり好悪がはっきり出るだろう。
秘密Amazon書評・レビュー:秘密より
4163179208
No.329:
(5pt)

心してお読みください

正直を申し上げて、テレビドラマの影響で購入しました。ドラマは途中ですが、先に読んでしまいました。私は主人公と同じ年の既婚者です。子供はいませんが、この物語はある夫婦の生き方を描き、読者に問いかける秀作だと読んで思いました。主観ですが、一番の犠牲者でかつ過酷な決断をしたのは、平介ではなく直子だと思います。本音をいえば、直子ではなく本当に藻奈美に戻っていてほしかったです。ですが、平介が彼女の姿をラストシーンでみて直子と判断したのですから間違いないのでしょう。山下公園から結婚式までの長い間、直子は藻奈美の中でどのような心情でいたのかと考えると夫に対する深い愛がなければできることではありません。恐らくラストで直子は平介が気付いたこともわかってしまっているのではないでしょうか。平介もそれを共有し、そのうえで最後の藻奈美(直子)の新郎との会話があり、直子と共に「秘密」を貫く平介の決意が感じられました。辛い選択ですが、私は2人の選択が最良と思います。願わくば、平介が知らずにいてくれたら救いがあったかもしれません。男性は脆いと書いたら女性に失礼でしょうか。しかし、直子は藻奈美として次の人生へ進み、平介は直子が消えた山下公園から変わっていないことがまんざらでもないかと思います。読後、放心状態になりました。深い夫婦愛があればこその別離が描かれた作品です。普通の幸せがいかにありがたいものか感じることのできる推薦作品です。
秘密Amazon書評・レビュー:秘密より
4163179208

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