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秘密
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秘密の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.07pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全648件 401~420 21/33ページ
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ラストは切なすぎて泣けますが、こんな捉え方もできるのかなと思います。 客観的な事実としては、「直子」は事故で死んだのです。 しかし、「平助」のためか、自分たちの家族のためか、一時的に「藻奈美」が「直子」を無意識のうちに演じてくれていたのです。 基本的には「藻奈美」はずっと「藻奈美」だったのではと思います。 「藻奈美」が単に「藻奈美」であれば、彼女の巣立ちは喜ばしく、おめでたいことですよね。 そういうことでいいような気がします。そうでなければ、この結末は切なすぎて消化できません・・・ 家族の絆と愛が「直子」の人格を引き出したのだと思います。 そして、「妻」=「母親」の死を力強く乗り越えたんですよね。 「平助」や「藻奈美」が「直子」の死を受け入れる気持ちの準備ができたから、「直子」の人格は引き出されなくなったのだと思います。 そう考えると、とても愛にあふれたやさしい物語に思えてきます。 家族っていいですね。 | ||||
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普段小説はあまり読まないが、友人のブログを読んでいたら東野圭吾が面白いと絶賛していたので、ネットで評価の高かった「秘密」を買って読んだ。が・・・読んでも読んでも話が面白くならない。一体これはいつ面白くなるんだ?と思っていたらすでにラストに来ていた。 途中主人公の妻への執着心に辟易するところもありどうもいまいちだった。ラストの落ちも、ああそのパターンで来たか。って感じでそんなに驚くような感じではなかった。 ちなみに、そのことをブログを書いた友人に言ったらセレクトした東野圭吾のものを貸してくれるというのでそれを読んだらまたレビューしてみたい。が、あまり期待していないw | ||||
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東野圭吾の本はガリレオシリーズ、レイクサイド、手紙、怪笑小説、毒笑小説などを読んだけど秘密は一番感動した男ならこの小説の主人公の杉田平介の気持ちは少なからずわかるのではないかと思う格好悪いけど凄い自分と重なる部分が多々あった普段はこういうレビューとか使わないけど、面白い面白くないを別にして、この本を読んで他の人がどのように感じたのかを知りたい。曲がりなりにも色々本を読んできたけど、これは是非色んな人に読んでもらって意見を聞きたいと思う一冊。よかったら皆さん読んでみてくださいちなみに俺は徹夜で読んでしまったけど、そんくらいおもしろかったです。 | ||||
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結末は悲しい結末。 それも、青春時代の恋愛のような青臭い、そしてほろ苦さも感じる「失恋」に近い感覚を覚えた。 事故死したと思われた妻が娘の体を借りて生きるところから始まる。互いに娘の将来を考えながら、複雑な状況の中で新しい生活を育んでいく。 夫婦の愛は永遠と思われたそのときに、夫婦間の将来が娘の将来への障壁となる。そしてまた別れが訪れる。 男目線で読んだ私は冒頭の通り、夫目線での悲しい感覚が先走った。しかし最後の決断をした妻の行動にも、文面では読み取れない深い複雑な葛藤があったと思われる。さらにこの妻の「妻」「母親」「娘」「女」のそれぞれの立場を同時に歩んできた生き方に決別したことには、「母親」と「娘」の立場で選択したと思いたいが、一方で「女」としての選択も内包していたのではと思わせるところに、女性の目線での意見が聞きたいと感じた。そして、この先どうなったのかが非常に知りたくなる作品である。 私の妻は女性目線でどう思うのか率直に聞きたいと思い、すぐに薦めました。またレビューをします。 | ||||
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男性と女性で意見の別れるお話ではないでしょうか。ただ、あまりに切ない。読み終わると胸が締め付けられるような感じ。娘の意識が妻。二人の葛藤が、特に平介の苦しさが強く描かれていると思います。本当に直子は消えたのか… | ||||
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東野圭吾の本はほとんど読んでいますが、 この本もその中でも良作だと思います。 読んで損はないでしょう。 非常に泣けるシーンもあります。 ただ、どうしてもお父さんに感情移入してしまい、 最後はどうしてもやるせない気持ちになりました。 最後の秘密は個人の発想にお任せと言う感じでしたが・・・ う〜ん、思い出しただけでもモヤモヤする。(笑) | ||||
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皆さんのレビューを見てて自分は感覚が違うのかと思いました。最後にバレてしまうきっかけになった指輪の件ですが、あれは直子の平介に対する愛の証だと思います。平介があの懐中時計さえ受け取っていなければ、バレなかったのでは?。そうなった時一番辛いのは直子自身になる筈です。藻奈美の意識が戻って無事に嫁いでハッピーエンドなんて結末を誰が東野圭吾に期待するのでしょうか?確かに切なすぎる結末ですが、私は流石東野圭吾と思います。文句なく☆5つです! | ||||
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読む前にまず必ず荒井由実の“翳りのある部屋”を用意して下さい。 男性の方は平助に感情移入しすぎるでしょうし、ロジカルに考える傾向 があって、ずいぶんと損な読み方がされている方が多いようです。 特殊な事態が発生したのですから、実は直子が本来は一瞬で消えてしまう ことや、藻奈美の肉体でさえも突然助かったかに見えて死んでしまうこと も起こりうる事ですが、人間は常に都合の良いようにしか楽観的な考えを もたない傾向が、この夫婦にもみられます。 結論を言ってしまえば、一般世間で『愛する』と言うと、ともすれば「お前は 俺のものだ」と実は自己の満足を求めるだけの結果になっている事が少なく ありませんが、「愛するその人が一番幸福になれる選択をする」事の重要さ、 しかし、そこに気付いた時の行動は、殆ど自分にとって認めがたい勇気と、失う ものの大きさの覚悟が必要である。この点ではないかと思います。 これは自己犠牲とは違います。自分の献身さや内助で出世した主人を自分の 事のように幸福に感じることが出来る妻のような崇高な境涯といえるでしょう。 作者はこの物語で、とどのつまりはここを伝えたかったのだと感じました。 男性に多い独善的な愛と女性に多い献身的な愛の傾向性の違いとも言えます。 森村誠一をして「『放課後』は世界に出しても恥ずかしくない傑作」と言わ しめた東野圭吾。ミステリーの構造を幅一杯をつかった『手紙』と同様、 ミステリーの魅力的な構造をこの『秘密』で間違いなく堪能できます。これが 東野圭吾作品の醍醐味と言える作品です。 女性の方のほうが感性に任せて読めるので読後感は感動の涙を流されるのでは ないでしょうか。 私もラスト60ページから終わりまで涙っ放しでした。 | ||||
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映画化もされていて評判もよかったので読むことにしました。 オチがちゃんとつくのかな?と思って最後まで読みましたが、なんだかあれ?って感じで終わってしまいました。 東野圭吾の「ダイイングアイ」とか受けつけれなかった人(僕みたいな人)はこれは苦手でしょうね。 ほとんどの方が☆5をつけている反面、☆2以下の人もけっこういるのもうなずけますが、もうこれは多分好みの問題でしょうね。 | ||||
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今回はバスの事故で脳死した娘の身体に母親の意識が入ってしまったというシチュエーションです。 人格交換ってまあ使い古された話だけど、それによって変化する夫婦関係とそれでもかわらない部分とで前半は引っ張ります。 ありえない状況下でも日常的に対応してしまっている夫婦の会話がなかなか楽しい。 タイトルの「秘密」の意味は最終章あたりでわかります。 秘密を知ってしまうと、それまでずっと引っ張ってきた親子や夫婦の絆が女性のしたたかな強さに変わる。 良くも悪くもそこがポイントなのかと。 そうすると主人公は踏み台みたいに思えてしまった。 最後まで読んでストーリーを振り返ると、人生をやり直すチャンスを有効にいかして新しく伴侶も得てっていうおいしい人生にも見える。 誰が一番不幸なのでしょうか。 | ||||
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結末については賛否両論ありますが、妻と子を持つ身としては、主人公・平介の気持ちが痛いほどわかります。思春期の娘が次第に離れていくところなど、妻・直子の気持ちも離れてしまう事になり、普通の親子以上に辛い事でしょう。 後半は読んでいるうちに本当に胸が痛くなり涙が出ました。家族を大切にしようと本気で反省しました。 最近、家族への愛情が薄れてきたと思っている方、是非読んでみてください。 しかし、この作家の恋愛観は誠実でまっすぐなものが多いですね。現実はもう少し歪んでいたりするものですが。 | ||||
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私はただの小説として読むことができませんでした。 本書では人が日常生活で感じる様々な心の葛藤を、主人公とその周りにいる人たちを通じて伝えています。 小説としてはもちろん、1日で読みきるほどおもしろいですが、家族のあり方、恋人とのあり方などを深く見つめるきっかけになる1冊。 家族に問題を抱える方、恋人と問題を抱える方、自分自身に悩みを感じている方、必読です! | ||||
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笑い話にしたかったけど読者が泣いたっていうんで手に取りました。 ラスト付近で一人タリーズで涙を抑え切れませんでした。 バス運転手の事故をおこしてしまった深い深い理由にも泣きました。 藻奈美さんが最後まで出てこれなかったのも、一母親として泣きました。 直子の苦労も平助の愛も、すごく感動、いろんな気持ち。 結婚指輪の件がなければ「秘密」が成り立たなかっただろうけど、 直子のわりにはわかりやすいポカをしたなと思ってしまいました。 映画も観たいと思っています。 | ||||
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秘密をかかえて生きていくというのは、 誰にとってもつらいこと。 時が経ち暴露される秘密と、未来永劫暴露されない秘密。 登場人物たちのそんな多くの秘密が交じり合い、 この切ない物語を形作っています。 主人公・平介が最後まで暴露しなかった秘密は… そしてその妻・直子が最後まで暴露しなかった秘密は… 読者はラストシーンでそれに気付かされます。 秀作。 | ||||
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東野圭吾さんの作品を初めて読んだのがこの「秘密」でした。 評価が低い方もいますが、私はそれまで読んだ本の中で一番の衝撃を受けました。 こんな本との出会いがあるから読むことをやめられないんでしょうね・・・ タイトルの本当の「秘密」がわかったるのは最後まで読んでからです! まだの方は是非!お楽しみ下さい。 | ||||
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最初はファンタジーな感じで始まり。 よくある展開になるかなーと思って読んでいくうちに、 どんどん話に引き込まれていきました。 ファンタジーなんだけど、しっかりリアル。 いろんな人が、いろんな立場で様々な“秘密”を抱えて生きていく。 そこに切なさや葛藤、現実がある。 そして最後まで全く結末の予想はつかなかった。 ラスト数ページで何が“秘密”だったのか分かった時は、 ほんとに切なくて号泣しました。 こんなに本を読んで泣いたのは久しぶり。 広末涼子主演での映画版はラストが違うけど、私は断然本の方が好き。 ただ人によってラストの感じ方の違う作品だと思います。 | ||||
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(すみません、ネタばれになるので未読の方は読まないで下さい。) 平介の決意を受けて、直子は選択をしました。それはどうにもならない自分たち二人の今後の為の決断だったのでしょう。 しかし、直子は平介へ自分の選択を気付かせるヒントを敢えて残します。伯父さんには深刻だとは理解できない話を口止めするということから解ります。 そのように考えると選択をした後の直子の心の変化はどのようなものであったのでしょうか。 平介は直子の選択後、娘として接しています。 直子はその後、結婚相手となる人物とお付き合いをしたのでしょう。 しかし、親子程に年の違う男性と結婚するのはやはり心の奥底ではしっくりいかず悩んでいたのでしょうか。 それとも自分一人では選択を支えきれなかったのでしょうか。 どんな心の変化があったにせよ、直子は自分自身で行った選択(秘密)を全うできなかった。 それなのに結婚を取りやめない理由はなぜでしょうか。 理由 1.数年経った今でも平介のことを愛しており、自分が苦しいので平介も傷つけたくなった。 2.安易に時間が経ったので真実を打ち明けても問題がないのではと思った。(平介が幸せな再婚でもしていれば、わかりますが・・) どのような理由であれ、平介の事を考えない身勝手な対応ではないでしょうか。 では直子が身勝手ではなく、話の大半を占める夫婦の気持ちの葛藤に絞った結末を想像してみます。 1.直子の意図しないところで平介が直子の選択に気付く。(こうしてほしかった、これならば☆5つでした。直子の気持ちのやりどころが一見ないようですが、高校生の先輩と恋をするくらいだから結婚相手ともそれなりにやっていけそうだし、女性のしたたかさも表現できる。そして先生に抱いていた気持ちを封印している男性平介との対比がわかりやすい) 2.直子は結婚間際で婚約を破棄し、医者としての生甲斐を見つけ、平介と暮らしながら先に逝ってしまう平介を看取る。平介も直子と暮らすことを選んだ。 3.平介、直子二人で暮らしてゆこうと一旦は決断をするが、やはり別々の道を歩くことになる。 4.平介、直子二人は一度は離れるが10年後位に一緒に暮らすようになる。 それにしても作者は作中で互いを思いやる夫婦を基本に心の葛藤の経過を描いていますから、1.の結末も当然視野に入っていたはずです。そうしなかったのは何故でしょうか。 ・女性の身勝手さを表したかった(なんか唐突すぎませんか) ・他の作品にもありますが(幻夜、容疑者Xなど)、経過はどうあれ結末を単純に男性の極Mな姿(状態)にしたかった。 それにしても選択(秘密)に気付いてしまった平介と直子はその後どうなったのでしょうか。 直子は結婚相手と上手くいったのでしょうか。 平介は正気を保っていられたのでしょうか。 ちなみに妻に感想を求めたところ(わざわざ読ませて)、「男が書いた話って感じ・・・・・」 との事で、それはそれで逆に考えさせられました。 | ||||
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確かに結末は残酷かもしれないが、そこに至る経緯なども繊細に描かれていて十分納得できる選択だったのではないだろうか。 それにしても序盤から最後までどうしても不自然に感じてしまったのが、主人公の、娘に対する感情の描写の少なさである。いくら外見が娘だからといって、事故以来何年も娘の人格(魂)とは接していないわけである。いつか戻るかもしれないと考えていても、あまりに娘のことを気にしていなさ過ぎだ…どちらに生きていて欲しいのかと苦悩してはいるが、初めから最後まで明らかに「妻」を望んでいるではないか。そして、娘に対する気持ちの薄さは、父だけでなく母にも感じた。この点だけもう少し改善していただければ、文句なしに★5つの作品であろう! | ||||
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一言で表すなら、切ない。とても哀しい話。妻子を事故で亡くした男と死んだはずの妻の夫婦の物語。母親としての強さ、人はこんなにも自分が愛した誰かのために生きられるということを教えてくれる作品。是非、読んでほしいです。 | ||||
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エンジニア出身の作家に人間が書けるのか、なんていう偏見を持っていて、今までこの作家を避けていた。けど、それはおもいっきり間違っていた。冒頭の平介と直子の別れの場面でいきなり泣かされた。 中盤は、「娘の体に妻の心」という危うさともどかしさがサスペンスになり、ぐいぐい引き込まれる。 でも、そんな生殺しのような状態でいい人でいるなんて、どだい無理だ。平介が変わってしまう……。盗聴を始め、「今日は少し寒いから『ゆきんこ』あたりか―。」と彼が呟いた時は本当に怖かった! 彼が、娘をストーキングする、忌まわしい存在に成り下がったのがわかった。こんな、残酷な展開をする作者を呪いさえした。 けれど、ここからが終盤。「頼むからマジックを見せてくれ」と祈りつつ、最後まで一気に読む。 ラストは、作者の仄めかす真相(秘密)はあまりにも切なすぎて……。主人公と一緒に騙されたままの結末を選んだ。 | ||||
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