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秘密
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秘密の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.07pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全642件 541~560 28/33ページ
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東野さんの文章はとても読みやすく、途中まではそれなりに面白く読むことができました。 ですが中盤、娘の身体にいる母親が夫に対して、抱いてもいいよと、ただ初めてだから優しくして、というシーンにきて、この展開はどうなの…?と思ってしまいました。 たとえ魂が自分であっても、身体はあくまで10代の娘のものです。東野さんはここで「妻や女としての直子」「夫婦」の姿を描こうとしたのでしょうが、自分が直子の立場(=母親で娘の身体にいる)だったら例え衝動的にしてもこういう行動をとるだろうか、と考えると、私はこの場面に不自然さと嫌悪感しか感じませんでした。女性の読者がなぜ共感できるのかが不思議です。 結局最後までこの夫婦、特に直子の娘への愛情(娘だったらどう思うか、娘のために何かをしてあげたいという気持ち)を感じることができず、ラストもしらけた気分が残っただけでした。 東野さんは「男女」は上手に描くことのできる作家さんかもしれませんが、この話のもう一つの核である「親子」を描くことについては完全に力量不足だと感じました。同時に、この作家の限界も感じます。 設定が面白く文章も読みやすかっただけに残念ですが★2つで…。 | ||||
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どんな姿になっても妻を愛し続けるというロマンチックなファンタジー作品 かと思っていたのですが、そんな生易しいものではありませんでした! とても現実的で重厚で、読み応えがありました。 読後すぐ、それまでの伏線を別の人物の視点から読み返したくなりました。 ただ、性的な描写が露骨で気になりました。 成長期の娘の現実や夫婦愛の形を描くために必要だったのかもしれませんが、 少々嫌悪感が残りました。 | ||||
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とにかく切ないの一言です。 運命のいたずらで娘の体に母親の魂が宿ってしまったために、翻弄される父親ととまどう娘。 こんな設定にした東野さんは罪深い人です。 「秘密」というタイトルは全部読みきってしまうと感慨深いものに見えてきます。 荒井由美の「翳りゆく部屋」を聴くたびにこの本を思い出し泣きたくなってしまいます。 | ||||
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切なさの袋小路に押し込められたような、なんとも重い読後感でした。入念に隠された秘密、何年も隠しとおされた秘密、それが最後に明らかになります。主人公は秘密を知ってしまったことを秘密にしてエンディングをむかえます。その後の彼らはどうなるのでしょうか?秘密が明らかになり、新たな秘密ができて終わります。主人公が心にしまった最後の秘密こそ、タイトルの「秘密」なのではと思います。何年後かに主人公が心に秘密をしまいこんだまま、過ごした日々が明らかになるときのことを思うと、心が苦しくなります。なんとも重くせつない愛ですね。 | ||||
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かつて広末涼子が主演で映画化され、話題になりましたが、 はっきり言って映画は駄作だったと思う。 そんな映画のイメージで本作を読むと驚くと思います。 夫婦愛・親子愛が深くからんだ極上の作品です。 サスペンス・推理小説とはかけ離れたものかもしれませんが、 そこにやはり東野圭吾の表現力のすばらしさがあると思う。 夫婦愛は人それぞれで、娘に入れ替わってしまう妻の心情・行動が 理解できないとのレビューもありましたが、すべては 夫のことを考えての妻の愛情がゆえだと思います。 東野圭吾が「推理小説家」という枠から抜き出たことを 示す貴重な作品だと思います。 | ||||
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この作品を読み終えて、何日か経ち、また他の東野さんの作品を読みましたが、今でもこの作品の切なさが消えません。 この作品に怒りを覚えた方は、多分ほとんどが男性だと思います。 ただ、もしこの作品をまだ読んでいない方は、是非読んでいただきたいです。 そして、深く直子の気持ちを考えて欲しいです。 自分は男ですが、決して直子がとった行動は身勝手なもので無いと思っています。父としての平介と、夫としての平介の間にある葛藤。平介の愛情に応える 直子の究極の選択。全てはあの公園での藻奈美(直子)の号泣に込められていると思います。 直子の行動に怒りを覚えてしまっては、この作品の本当に伝えたいものが 見えないのではないのでしょうか? | ||||
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読み終えて感じたのは、まず圧倒的な切なさ。そして「もっと何とかならんかったんかい!」という怒りに似た変な気持ち。さらにこうゆう風な愛の形もあるんだ、という許容心など複雑な感情がどんどんわいてきて、仕事をしてても、ついラストを思い出し、再考する自分がここにいる。また「あのノートには、きっと何も書かれていなかったんだ!」と気づいて驚愕する自分。私も男であり平介の気持ちが痛いほどわかり、素直に感情移入できた、しかしだからこそ「これから平介はどうなるんだ?」という気持ちが強い。妻をただただ愛し、浮気もせず、禁欲的な生活を送って14年・・・。54才になって一人ぼっちだ・・・。再婚だってできないだろう・・・。つらい、つらすぎる・・・わが身に当てはめると尚いっそう切なさがこみ上げ、平常心でいられなくなる。直子の選択は本当に正しいのか?自分にとってはそれが生きていくうえで最善かもしれないが、本気で平介のことを考えてはいないだろうと思う。これから再婚したら?とでも言うのだろうか?今後二度と直子には戻らないであろう藻奈美を見ながら、平介ははたして残りの人生を生きていけるのだろうか?つらすぎるっっ。自分には耐えられないであろうな・・・。と同時にもうひとつ考えたのは、自分も自分のためだけでなく、愛するものの事ももっと考えて生きていこう、やさしくなろうと思えたことだ。最近ちょっとしたことで妻とのけんかが多い。思いやる心をどこかに落としてきたようだ・・・。それを拾わせてくれた本でもある。 切なくて何度も読み返すことなどおそらく自分にはできないが、今後の人生において、このラストのことと、ラストで考えさせられたことは一生忘れないであろう。 | ||||
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映画化などしている作品なので期待して読んだんですが、正直物足りなかったです。 途中までは主人公と妻(娘?)との距離がだんだんできていく様はおもしろくて先が気になったのですが、どうも妻の考え方が私には合わないようで・・・。 最後の展開も思っていたより意外性を感じることができなかったです。今作が初の東野圭吾作品でした。テーマはおもしろかったので、もっと主人公の感情描写があれば最後まで感情移入できたかもしれないのが残念です。 | ||||
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今年1月の直木賞で、候補に上がること6度目にして、念願の受賞を果たした東野圭吾の出世作のひとつ。 その昔、初候補となっていた時の作品が、この「秘密」である。 広末涼子の初主演映画としても映画化された一作。 しかし、一部の傾倒読者を除き、彼の作品を知る読者の多くは今回の直木賞受賞を強く疑問視するのではないかと思う。 この「秘密」に関しても、まぁ受賞しなくて当然だったろうとの読後感が強かった。 主人公の心理描写はきわめて甘く、さらにあいまい。それを取り巻く人物たちの行動やセリフも、まるで朝の三流情報番組のように、とってつけたような典型的なもので、読者の感情を一律に憎しみや悲しみの共感へとたきつける筆致が、週刊誌記事と変わらない印象すら受ける。 そうした陳腐な状況展開が、特異な状況設定で始まる本作だからこそより求められるリアリティを、かえって失わせてしまっている気がしてならない。 フィクションの存在意義を感じさせる秀作は世に多くあるのだが、本作に限って言えば、「所詮、ノンフィクションを越えられないフィクションに、用は無い」。そう感じてしまう作品だった。 ただ、話のオチとしては、やはりセンスを感じさせるところが随所にあったのも確かだ。しかし、それを活かしきれない文章力がやはり、この作家自身の人間力の表れか。 | ||||
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「白夜行」のドラマ化、直木賞受賞など、このごろ再び注目を集めている作家・東野圭吾先生。 「秘密」はそんな先生が執筆し、映画化もされた有名な作品です。 主人公の妻と娘が不運にもバスの事故に巻き込まれ、不思議なことにそのショックで妻と娘の心が入れ替わってしまった。見た目は自分の娘・藻奈美であるはずなのに、中身は妻の直子。そのギャップ、そして若い体を手に入れた妻が自分を捨て、遠くにいってしまうのではないかという不安――。 物語は、そんな主人公・平介の視点から、彼の20年にも及ぶ心の揺れが描かれています。 昔から心と体が入れ替わってしまうという話は多く存在しますが、ここまでリアルに、また、真摯に人の心に肉薄した作品はそうそうないでしょう。平介と直子、彼らがお互いを愛しているからこそ生まれるすれ違いには読んでいるこちらもいつの間にか感情移入し、同じようにせつなくなってしまう。 また、後半で平介が藻奈美を"妻"として扱うべきか、"娘"と扱うべきかで悩むところは「もし自分が平介だったら…」と読みながら考えてしまいます。 結局平介はある決断をしますが、それがまたほんとうにせつない。そしてそれを受け入れる直子の、ある隠された行動も…。 彼の判断が正しかったかどうかはわかりません。 ですが、それを読者に考えさせるのも先生の意図したところではないでしょうか。 物語の中でさまざまな出来事や人物が複雑に絡まりあいますが、先生の確かな文章力で、安定して先を読み進めることができます。 読んでみて、平介や直子の決断に「納得がいかない」という人もいるでしょうが、個人的にはこの終わり方が最良だったのではと感じました。 東野先生に最近注目をしていて、この「秘密」という作品を読んだことのない方は、ぜひ一度読んでみてください。 きっと色々考えさせられる、心に残る、印象深い一冊となることでしょう。 | ||||
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読み手の感情移入の対象によって評価がかなり変わる作品のようですね。私は男なので、男から見ると結末は泣かせると思う(悔し泣き?)。そして直子のことを身勝手と思う人もいるかもしれないけれど、直子はお互いのことを思ってとった行動だと私は思う。まあ、読み手の受け取り方しだいで、どのようにも読める分だけ奥が深いとも言えるし、再読に値するとも言えるわけなので。どういう受け止め方をするにせよ、物語として傑作なので一読をお勧めします。 | ||||
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主人公に感情移入してしまい、どうしてもラストのどんでん返しが悲しかったり悔しかったりです。ただあれがないと凡庸な内容になってしまうかもしれないので微妙です。 私は男性なので主人公の立場から読みましたが女性が読めばまた違った視点から見られるのでしょうね。 | ||||
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一般には正統派の感動もの、という扱われ方をしているが、読んでみると皮肉な結末のようにもとれる。つまり、なんだかんだ言っても直子は平介よりも人生をやりなおすことの方を選んだのだ、という風に。考えてみれば、男が女に振られるということは、客観的に見れば常にそういうことなのだ。それを「何かを守るため」とか「俺のことを思って」とか理由づけしたことは、男なら一度はあるのではないだろうか。そういった男のファンタジーを物語にした美しい小説、という読み方もできるし、それらを客観視して皮肉った大人の小説、という読み方もできる。ただ、後者の解釈ならそれは現実そのものだし、ああやっぱりそうだよね、で終わってしまう。それならむしろ素直に号泣させて欲しかった。というわけで星3つ。 | ||||
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こんなに切ない物語があっていいだろうか。 本当に大事なものは普段はわからないもの。 読み終わった後、本当にこのまま2人は終わっていくことができるのかと感じました。 | ||||
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物語は悲惨な事故で娘の体に妻の意識が入ってしまう所から始まる。 夫と妻兼娘の二人(三人?)のアンバランスな関係が苦笑せざるを得ない。 バス事故という悲劇を下地に、思春期の親子関係のパロディと夫婦の愛情とを絡めて奇跡を描いた感じ。そういう面白さ。 一人称の語りゆえに解釈が多様ですし。そこが巧いです。 最後の結末は、平介が達した結論を疑ってみるのも面白いでしょう。 僕は語り手を疑って読んで、それも含めて面白いと思ったので星4です。 | ||||
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トキオとともに最終的な段階でハッとする作品だ。 トキオはもっと言えば最終ページに感動がある。 本書はそうではないが、徐々に来る。 たぶん身近な女性を見る目が読後にちょっと変わるかも知れない。 「いつだって女性ってやつは、、、、、、」である。 | ||||
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ミステリーとはいえ扱っている題材はありがちな殺人事件の真相究明などではなく「家族」。 妻の魂が宿る娘の成長が丁寧に書かれています。 「家族」をテーマにしているだけに、非現実的な話が身近な出来事のように感じてなりませんでした。 思いもかけず感情移入してしまうのでラストシーンの切なさが倍増します。 文句なしの傑作です。 | ||||
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なんか、すごい複雑な思いになった。なんか、いくら妻が娘の身体にいるとはいえ、娘として生き様とする妻が学校やらで、楽しく過ごすことに異常な嫉妬をみせる父親が気持ち悪かった。お風呂場でのこととか、夜の生活のこと、すごい細かくかいてるんだけど、なんか、男のいやらしさがすごい見えて気持ち悪かった!!小学校高学年になって一緒に父親とお風呂になんか入らないし!低学年でもはいらないよ~いまどき!!なんか、娘の身体に妻の意識がはいるなんて、その発想自体、気持ち悪いって思っちゃった。娘の立場としては。最後は確かに、ちょっと驚いたけど、感動。。。とまではいかないな。面白くはあったけどね。。。 | ||||
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この本にコメントがどこかで載せてあった通り,暖かいけど切ない話だったと思う.5年間も不思議な形で普通よりも長く寄り添ったのに結局別れをむかえることになってしまったところでは本当に胸がツマル思いだった. ここまでで終わっていたら5つ星. 最後結局真実がわかってしまったときにはなんだか寂しい思いをした.捨てきれない妻への愛情を押し殺してスキーに行くことを許すまでになった夫のことを最後は裏切った感じがした.妻の視点に立ってみれば,夫のことを思っての判断なのかもしれないが,やはり結末としてはがっかりしてしまった. そんなわけで星は4つです. | ||||
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ごめんなさい!内容はおもしろかったけど感動はしませんでした、心にも残りませんでした。残ったのは女のいやらしさだけです。 | ||||
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