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秘密
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秘密の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.07pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全642件 581~600 30/33ページ
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父親の平介が、ホントにやさしい人だと感じました。彼が、一番辛いだろうと思います。母親の直子も、自分を殺して生きていくのは、辛いだろうけど、もう一度人生をやり直すという、有り得ない事が出来る処は、救いでしょうか。娘の体に、嫁の魂が宿って居る。平介の嫉妬も理解できる。もう一人不幸だと思ったのは、バスの運転手の再婚相手。かわいそすぎる。藻奈美の体の直子が、実の父親のそばを食べるところは泣きました。作品自体は、先を読むのが楽しく、どんどん読めるものです。しかし、後味はよくない。最終的な結論は十中八九皆同じ解釈だろうけれど、読者自身がどう捉えるかに因る。作者の作品はそれが、私には合わないと思うが、読んでしまう。それだけ、作品自体は面白い。 | ||||
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生身の男が描かれていたり、精神の入替わりという超常現象がベースにあるので、読んでいるうちはもっと軽い娯楽作品かと思ったが、最初の妙に後味の悪い読後感とも異なり、冷静に読み直すとこれは愛と悲劇の物語りであると確信した。胸を割って見せたいくらいの愛情を抱きながら、それが無償の愛であれ、エゴイスティックな愛であれ、通じないまま非業の死を遂げ、かつ又他の人を悲劇に巻き込んだり、はたまた自分の人生を否定されたような喪失感を味あわせられたり。このように受け取る読者を作者が意識したかどうかはわからないが、この一見突拍子もないフィクションを越えた設定の物語の前景、背景に現れた登場人物それぞれの人生に強い関心を覚えた。ミステリーを読む「態度」ではないかもしれないが、私はそう読みました。結局、真の「秘密」は想像するしかない。秘密の存在を知らずに新たな伴侶となる人間がいることを考えると、かなり不気味な話でもある。現実の人間もそれぞれささやかな秘密を抱えて生活してるとは思いますが・・・超常現象は受け入れるとしても、何点かの必然性のない設定が気になった。未読の人は、作品と作者に翻弄されてください。 | ||||
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東野さんの筆致を一言で表すなら「優しい」でしょうか。どの作品を読んでも人間的な温かさが伝わってきて、非常に心地よいです。この「秘密」は、その観点からも東野さんの代表作といえます。とにかく「優しい」。とにかく「温かい」。衝撃的な「秘密」が明かされるラスト、それは単なるカタルシスではなく、「明日はちょっと人に優しく接してみようかな」と思わせてくれます。ミステリーとしても、タイトルからすべてが計算されていて、前述のラストでは多分ほとんどの人があっと驚かされることでしょう。しかし、この小説がここまで多くの人に支持された一番の理由は、男性と女性、それぞれの立場で感情移入ができるからだと思います。男性なら○○の立場に立って、女性なら○○の立場に立って、それぞれ涙したのではないでしょうか。文句なしの傑作です。 | ||||
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多くの人がすでに語っているように、ラストをどう解釈するかで評価は決まるだろう。緻密なプロットと文章力で星4つは基本点。ラストを是とするなら5つ、非とするなら3つ。しかしまだ自分の中で評価が煮詰まらない僕は4つで逃げるしかない。ああいうラストはありだとは思うんです。それに伴う登場人物の心理も描き込まれてて、序盤の伏線が生かされたりしてて、そりゃあ見事なもんです。でもどうしても、「じゃあ『もう1人の方』はどうなったんだ?」という引っかかりが消えないんですよね。あまり未来を感じさせてくれなかった煮詰まり感に、まだ納得がいかない部分があるんです。しばらく時間を置いて、また読み直してみようと思います。 | ||||
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数ある東野圭吾作品の中でもこの「秘密」こそがナンバー1ではないでしょうか。物語は事故によって亡くなった「妻の心を持つ娘」と夫の奇妙な日常生活での出来事を中心に展開します。読み進めるうちに自然と夫、或いは妻(娘)の心境に入りこみ、それぞれのシーンに悲しくなったり、切なくなったり、うれしくなったりとします。驚きのラストシーンは、読み手によって様々な思いに分かれると思いますが、とても印象に残ることは間違いありません。この作品が感動的なのは、当初は戸惑いを感じていた夫(または妻)が様々な出来事を経験しながらもお互いに愛情を示そうと努力をする点です。切なく悲しいシーンに涙しながらも、夫婦間の深い愛情を感じることが出来、素晴らしい読後感です。是非、おすすめします。 | ||||
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娘の体を持ち、同時に妻の心を持つ女性との秘密の生活。相手の心が妻だとは言え、娘の体を持っているわけだから抱くわけにもいかない。反対に、体は娘で、一般的にも娘であるのに心は妻だから、娘に言い寄る男に対しては妻を奪われたような気分になる。そして、結果的に若さを手に入れた妻への嫉妬・・・。そんな平介の心理描写が面白く、そして切なかった。ラストは2度3度と読むたびに印象が違った。最初は、直子に怒りを感じたが、直子の立場で考えるとまた切なさを感じ・・・と。立場を変えて考えると別の味わいになるというのは、見事ではあるけど、同時にずるいと思った。確かにすばらしい作品だと思う。 | ||||
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これほどの作品にはそうお目にかかれない。素晴らしいものです。間抜けた主人公だと思うがそれがいい雰囲気を醸し出しています。私も執筆をすることが多々ありますが教科書になる内容でありストーリーに悩んだ時は再読してネタ探しに講じることがある。これと『白夜行』は是非読破ください。東野圭吾がわかるようになりますよ! | ||||
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不思議な生活の様子は楽しく読めました。人の心の移り変わりや葛藤・・色々ありましたが最後の最後で、この本の「秘密」が何かを知った時、涙が止まりませんでした。切ない気持ちでいっぱいでした。夫婦や恋人を大切に思える本だと思います。 | ||||
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この本を読んで初めて本で号泣しました。最後の「秘密」が明かされる時は、本当に鳥肌もので、その後、切なくて、悲しくて・・・本当に名作だと思います。映画も見ましたが、大筋一緒ですが、「秘密」が明かされるところは全然違います。本の方が100倍感動的。一人でも多くの人に読んでもらいたい1冊です。 | ||||
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娘が知らないはずの、くまのぬいぐるみに入れた指輪を元に結婚指輪を作った事実を知り、まだ妻の心が娘に宿り続けていた事実を知る。妻の心はある時を機に、消え去ったと信じていたのに。。。このシーンでは鳥肌が立ちました。でも、よく考えると指輪をぬいぐるみの中に隠すという複線が不自然なような気がします。普通そんなことしないです。 | ||||
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大変感銘を受けた話でした。平介がもがき苦しみようやく見つけた優しさは、直子にとってはどんな言葉だったでしょうか。この話は一度読み終わった後、直子視点で読み返すとせつなさが倍増します。そして平介が最後に残した涙の真意がはっきりとします。 | ||||
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読んでいた時、彼女のことがものすごい好きな時だったので、かなり泣けた。平介も直子もお互いに葛藤し合い、互いの気持ちがわかるからこそ苦しみあう。起こり得ないことだが、平介のやきもちを焼く気持ちに共感した。自分もこんなに強い気持ちがあるのかなって思うと不思議な感じがした。印象が強すぎる本なので、読み返すにはいつも決意がいる。平介に共感しすぎて苦しくなる。かなりおもしろいので是非読んでほしい。 巻末の広末涼子のエッセイが必要ない。 | ||||
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この展開とこの結末。男と女、独身者と既婚者、子供の有無などで、感想は千差万別となるでしょう と、とある所に書いてありましたが、きっとそうなのでしょう。女性は、この展開とこの結末に涙すると聞きますし、男性は激怒すると聞きます。私も、あまりに身勝手な直子に激怒すると共に、それはないだろう!と、やりきれない気持ちに。さて、皆さんは? | ||||
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平助は、家族の笑顔を楽しみにしている普通のサラリーマン。けれど『ある事件』をきっかけに、ささやかな幸せが彼にとって一番遠い存在になってしまう。娘が生き残ったと思ったら、実際は娘の形をした妻だった。まるでコメディのような題材。けれど、読み進めていくうちに笑えない自分がいた。進学やボーイフレンドの存在。普通の親ですら頭を抱えるのに、平助の場合は、最愛の妻が当事者なのである。愛するがゆえに、自分の知らない世界の住人になっていく妻を見送る平助の気持ちは、決して穏やかなものではなかったと思う。自分にも家族があって、立場上どうしても平助に肩入れしてしまったが、妻である直子にしても辛いことには変わりはないのだろう。愛するものを、『愛している』と証明するために、自分はどれだけの犠牲を払えるのか…そんな内容に、心が温かくなるのを感じた。 | ||||
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事故を境に妻の魂(?)が娘の体に入り込むという、非日常的な事態と平行して描かれるある夫婦の日常生活。実際にはありえないような題材だが、作中の一家に年齢が近く理解しやすい立場だった事もあり、私にとってはなんともいえない現実味があった。情熱や激情が失われつつある年代の夫婦が送る何気ないはずの毎日。中身は何一つ変わっていないはずの二人に、次第に微妙な変化が訪れていく。夫の視点から見た「半分」の想いが、作中終始淡々と綴られる。妻の想いは言葉になっていないものの、痛いほど感じられる。連れ添った年数もそこそこを数え、相手の気持ちが伝わるからこそ、何もいえなくなってしまう切なさ。動かし難い現実に対峙した時の、あきらめにも似たやるせなさ。ぶつけどころのない気持ちを爆発させた後のお互いの決断。そして迎えたラスト。朝の5時、子どもたちが眠る部屋でボロボロと涙がこぼれてきました。本を読んで泣いたのは十数年ぶりです。☆4.5の佳作。 | ||||
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もしも、自分が平助だったら…そう考えずにはいられない作品でした。平助は事故で最愛の妻を失った…ところが、残された愛娘の体には妻の魂が生きていた。娘の代わりとして生きることを決意した妻は、平助の知らない環境で、一人の人格として生きていく。もしも、生き残ったのが娘だったのなら当然の出来事だが、彼は「はい、そうですか。」と納得できないだろう。事故がなければ、妻は平助の一生の伴侶になるはずだったのだから。新しい世界に溶け込んでいく妻の姿を見つめる平助の置いてきぼりをくらったような虚無感が作品の随所に散りばめられている。愛しているからこそ、許さなければならない…そんな平助の心の葛藤が痛いほど伝わってきて、平助の決意を読んだとき、『頑張ったね』とエールを送ってしまいました。隠されていた『秘密』について映画で知っている人も十分楽しめる作品だと思います。推理小説というより、恋愛小説の香りがする気がしました。ぜひ、一読を! | ||||
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読み終わった後、とにかく悲しくて切なくて・・・2、3日この主人公の事ばかりずっと考えてしまいました。実際この主人公がこの世に存在しているような気さえしてきて・・・。 自分なら直子と似たような選択をしたかもしれません。でもそれは、やっぱり希望にあふれた前向きな気持ちですよね・・・。 主人公との気持ちのギャップを思うとなおさら切ないです。個人的には、二人は結ばれてハッピーエンドを願いました。それが例えば非道徳的でも・・・・。 | ||||
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私はたまたまこの本が原作となっていた映画でこの本のことを知り、あらすじだけで興味を惹かれて東野圭吾作品を初めて手にしました。映画も見ましたが、映画よりも遥かに素晴らしく奥が深い作品でした。最後まで読み終えるとじーんとくる感動と切なさがありました。大切なものを失う辛さ、悲しみ、重み、色々な事を改めて考えさせてくれる本でした。私がこの本を読んだのは高校一年生だったので中学生、もしくは小学生の方から大人の方まで幅広い年代で支持される作品だと思います! | ||||
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映画と違うエンディングを知りたくて読み始めた。今まで真剣に小説を読んだ覚えのない私ではあるが、飽きることなく読み切ることができた。父として、夫として、男として、、、その葛藤が共感させる。あの頃の自分に戻れるはず…大切なものを失う気持ち、忘れたくないです。 | ||||
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僕は、一度読めばもう読む価値がないと思った本は古本屋に売り、何度も読み返したいと感じた本だけを本棚に大切にしまう。この「秘密」はもちろん後者。本当に良かった。実はこの本のラスト近くは新幹線の中で読んでいたのだが「あ、ヤバイ。泣きそうだ」と思い本を閉じた。帰宅して一人になってラストまで読んだ。泣きはしなかったが、胸を締めつけられるような切ないエンディングだった。「自分が愛する者にとって幸せな道を選ぶ-。」という言葉が僕の心に突き刺さった。どんでん返しのエンディングだが、最後の決断を下した時の直子の心情を思うと切ない。自分ならどういう選択をするだろうか?読了後、なかなか余韻から抜けられなかった・・・ | ||||
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