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我が心の底の光
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我が心の底の光の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.82pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全49件 1~20 1/3ページ
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救いようもなく絶望的な結末であり、読後は気持ちが暗くなるほどなのだが、ぐいぐいと読み進ませる引力はさすが貫井徳郎作品である。 幼少時に両親に見捨てられ、餓死寸前で救出された凄惨な経験のトラウマを抱える主人公。成年になっても他人との関わりを断ち、周囲の状況にも無感動なままに歪んだ独自の思考だけを頼りに生きている。孤独な彼が生きる原動力として心密かに育んできたものは、生の終焉に向かう復讐の実行である。それが彼の生き抜く希望の光である。 誰にも心を開かない彼に、救いの手が差し伸べられたことが二回ある。しかし彼は二回とも自らその手を払いのけて、衝撃的な結末へと突っ走る。 これほど暗いストーリーにする必要があるのか、どこかで救ってほしかったと願うほど衝撃的な結末である。だが、命の根源に降り注ぐ光を最初に根こそぎ奪われた者にとっては、暗闇の深淵こそが安住できる場所ではないだろうか。それを真正面から問いかけたのが、この作品なのだと思う。 | ||||
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悪い事を続ける晄 正しい事をしているような描写だけれど 知能の高い行動をしているけれど 決してほめられないような事を続ける晄 その目的は何なのか なぜこんな事を続けるのか それが解るとき、あなたは驚愕します これで晄は幸せだったのかな? 人並みの幸せを経験して欲しかった でもトラキチに出会えた事は幸せな事だったのかな? どうか安らかに 眠ってください | ||||
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こちらの小説は文庫本を持っておりすごく面白くて単行本も欲しくなったのですが、行ける範囲の書店になかったのでAmazonで購入しました。 新品と記載されていたので注文しましたが、開封して真っ先に思ったのは「本当に新品??」でした。 写真では分かりづらいかもしれませんが、表紙の3辺(上左下)が擦れて所々破れています。保管状態が悪いのか配送の際にこうなったのか、そもそも新品ではないのか分かりませんが、大変残念な気持ちになりました。 小説自体はとても面白く、ラストかなり感動したのを覚えているので読むのは楽しみです。 小説は星5ですが状態のせいで3です。 追記 こちらの単行本は価格1,500円(税抜)ですので書店で購入することをお勧めします。 欲しい本は金額を気にしないタイプですが、中古みたいなボロボロの本が書店で買うより高かったことに気づいてさらにガッカリです。 | ||||
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主人公の幼児期は悲惨。以前に実際に同じような事件があり痛ましく、母との小さな世界しか知らないであろう幼児を思うと言葉が無かった。どんなに酷い親で例え1週間に1度の食事でも与えてくれるのは親、その子は親の帰宅がどんなにか嬉しかったことだろうと想像すると胸が痛い。題名の(光)とは主人公の先の人生の(光)かと読む前には思っていたのですが、、、最後は号泣しました。 | ||||
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こういう人が今の日本にいるかも知れず、終始暗い気持ちでした。彼の人生に幸せだった時はあったのか… | ||||
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この作者の作品を初めて読んだが、とにかく重い。 主人公の感情が一切表現されていないからだ。 ただただ、救いの無い環境に育ち、世の中に対する諦めの中で、たった一つ、これだけは譲れない思いを知った時、このタイトルの意味が読者の胸を締めつける。 | ||||
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予想できない結末で面白かったです。 | ||||
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主人公の 心の底にある そのものに気付いた時 あー 普通の人生 普通の 生活 愛 信頼 楽しみ 他意のない笑い 送らせてあげたかった | ||||
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生い立ちによる人間形成は何となく理解出来るが、各年齢に至る過程つまり何を目的にその様な目的を持ち過ごしたかが見えないので唐突感が有り若干全体の膨らみに欠ける印象を持った作品でした。 | ||||
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人間の子どもらしく親に育てられずに来た主人公。心の支えは一緒に暮らした子ネコだった。 その子ネコをめぐる話だとわかるのは、最後に。ネタバレかもしれません。 人として育つには、親や身近な人に大切に育てられてこそ育つのだと、心底感じました。 | ||||
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復讐だけってリアルかもしれんけど読み物としてはつまんないね。 | ||||
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今もこの世の中で、主人公と同じ思いをしている子供がいると思うと胸が、心が、体がすべてが・・・・・・。どうしていいのか、わからない。 | ||||
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主人公の肝心な部分を「描かない」事自体がトリックを形成するミステリは、我孫子武丸の「弥勒の掌」を彷彿とさせる。 ただ、(ネタバレ)「弥勒の掌」は主人公の「行為」を、本作は「心情」を描かないことで成り立っている。後者のほうが、小説の枠組みの中では遥かに高い技量を求められることは想像に難くない。なぜなら、主人公の心情を描かず、事象のアウトラインだけで物語を牽引することは通常不可能だからだ。 村上龍のデビュー作「限りなく透明に近いブルー」でも、最終に至る9割の場面で主人公は(一人称小説にも関わらず!)心情を吐露しない。それは、離人感とも言うべき独特の清冽さを生み出した。本作はある意味それと同様の空虚さを内包するものであるが、「心情の不在」がトリックに直接結びつくという離れ業を成し遂げたという点において、日本の小説史上祈念すべき傑作であると言える。・・・決して爆発的ヒットはしないだろうが。 | ||||
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完全にだまされたラスト、これはいい。父親が出所してきてからの主人公とのからみで物語が推移していくとの予想もはずれました。 | ||||
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程よいリアリティもあって復讐劇としてはよく出来た内容だと思う。ただ、ラスボスの人物設定がその筋の人というのはありきたりで、ラストも予想がついてしまった。このあたりに工夫があったら★5個をあげられたかな。 | ||||
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貫井さんの作品ということで楽しみにしていたのに…、読み終わったあとの救われない感は何なのでしょうか。 悲惨で孤独な境遇なって主人項なのに、どうしても彼に感情移入できず、それが最後まで続きました。物語が主人公の歳で章区切りしていましたが、私が読みたかったのは、この悲惨で孤独な境遇の主人公がどうやって生きていったのかを追いたかったのであって、このような書き方で間が空いていたので、もうそこでもう読みやめてしまおうかという程度のものでした。どのようなことをいいたいのか、どういう方向へ進もうとしているのかがまったく見えませんでした。最後になってようやく復讐だということがわかりましたが、それも最後が彼の最愛?の従兄弟が巻き込まれるということで、そしてその果てには幼少期の救いであったものが損なわれてしまうという…まったく救いのないもので、ここまで来て、主人公がそれほど○○を愛してたの?そのために幼少期に大事だったものを棄権にさらしてしまうというちぐはぐさ。あまりにも救いがなさ過ぎて、もう貫井さんの小説は読みません!ちょっと怒りがわきます。これはないでしょう。 | ||||
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手ひどいネグレクトを受けて、なお、かろうじて生き残った子ども。虐待サバイバーというらしい。 おびただしい数のニュースの中で、死んでしまった虐待児のニュースはかなりの時間が割かれて、人の記憶に残る。 しかし、被虐待児が生き残り、大人になった後、ニュースで我々が知るのは、加害者になったときでは無いだろうか? 心に刻まれた傷は、人間不信や精神不安定となってでてくる。 小説の中で、主人公がたどる人生は一つの想像上のサンプルである。しかし、リアルだ。 最後に、この主人公が何を支えに生きていたかに衝撃を受ける…。 路上に捨て置かれた花は、太陽のもとで、いち早く枯れる。生殺与奪の権利をすべて持つ親の影響は絶大である。 悲しき物語であるが、自分だけを頼りに、強く生きる人間の強さも感じた。 最後は、あれ、それか?と感じたが、結末としてはいいのかもしれない。 | ||||
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とても悲しい物語だった 凄惨な過去を持つ人間はいると思うが、心を救ってくれるような相手に出会えるかで人生が変わると思った。ただ、悪く言えばその人達は絶望により捻くれてしまうので周りから煙たがられてしまうのが現状だ。そんな方たち一人ひとりが腹蔵なく気持ちを伝えられる友人でも恋人でもが一人でもいたらと思わずにはいられない物語だった | ||||
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幼いころからネグレクトをされている子供。 ここ最近、世間を騒がすニュースが散見されている。 その心。 いじめ。 その後の人間形成の成長過程を追い続けていく。 孤独。 重苦しく辛くて深く沈みこんでいく小説。 その傷は心の奥底に深く刻み込まれていた。 抱き続けてきた光は。 衝撃のラストに結びついてくる。 | ||||
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主人公の生い立ち(ネグレクトな幼少期)の部分以外は、冒頭からの調子でほとんど、 これどこに向かっている物語なのかな?というくらい淡々と進行していく感じが、 小説の最終盤(せいぜい十数ページ)で全てが瓦解するというか・・・鳥肌モノです。 是非とも映像化されたものを見てみたい。 | ||||
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