■スポンサードリンク
我が心の底の光
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
我が心の底の光の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.82pt |
■スポンサードリンク
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全33件 1~20 1/2ページ
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
救いようもなく絶望的な結末であり、読後は気持ちが暗くなるほどなのだが、ぐいぐいと読み進ませる引力はさすが貫井徳郎作品である。 幼少時に両親に見捨てられ、餓死寸前で救出された凄惨な経験のトラウマを抱える主人公。成年になっても他人との関わりを断ち、周囲の状況にも無感動なままに歪んだ独自の思考だけを頼りに生きている。孤独な彼が生きる原動力として心密かに育んできたものは、生の終焉に向かう復讐の実行である。それが彼の生き抜く希望の光である。 誰にも心を開かない彼に、救いの手が差し伸べられたことが二回ある。しかし彼は二回とも自らその手を払いのけて、衝撃的な結末へと突っ走る。 これほど暗いストーリーにする必要があるのか、どこかで救ってほしかったと願うほど衝撃的な結末である。だが、命の根源に降り注ぐ光を最初に根こそぎ奪われた者にとっては、暗闇の深淵こそが安住できる場所ではないだろうか。それを真正面から問いかけたのが、この作品なのだと思う。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
悪い事を続ける晄 正しい事をしているような描写だけれど 知能の高い行動をしているけれど 決してほめられないような事を続ける晄 その目的は何なのか なぜこんな事を続けるのか それが解るとき、あなたは驚愕します これで晄は幸せだったのかな? 人並みの幸せを経験して欲しかった でもトラキチに出会えた事は幸せな事だったのかな? どうか安らかに 眠ってください | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
主人公の幼児期は悲惨。以前に実際に同じような事件があり痛ましく、母との小さな世界しか知らないであろう幼児を思うと言葉が無かった。どんなに酷い親で例え1週間に1度の食事でも与えてくれるのは親、その子は親の帰宅がどんなにか嬉しかったことだろうと想像すると胸が痛い。題名の(光)とは主人公の先の人生の(光)かと読む前には思っていたのですが、、、最後は号泣しました。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
この作者の作品を初めて読んだが、とにかく重い。 主人公の感情が一切表現されていないからだ。 ただただ、救いの無い環境に育ち、世の中に対する諦めの中で、たった一つ、これだけは譲れない思いを知った時、このタイトルの意味が読者の胸を締めつける。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
予想できない結末で面白かったです。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
主人公の 心の底にある そのものに気付いた時 あー 普通の人生 普通の 生活 愛 信頼 楽しみ 他意のない笑い 送らせてあげたかった | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
人間の子どもらしく親に育てられずに来た主人公。心の支えは一緒に暮らした子ネコだった。 その子ネコをめぐる話だとわかるのは、最後に。ネタバレかもしれません。 人として育つには、親や身近な人に大切に育てられてこそ育つのだと、心底感じました。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
今もこの世の中で、主人公と同じ思いをしている子供がいると思うと胸が、心が、体がすべてが・・・・・・。どうしていいのか、わからない。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
主人公の肝心な部分を「描かない」事自体がトリックを形成するミステリは、我孫子武丸の「弥勒の掌」を彷彿とさせる。 ただ、(ネタバレ)「弥勒の掌」は主人公の「行為」を、本作は「心情」を描かないことで成り立っている。後者のほうが、小説の枠組みの中では遥かに高い技量を求められることは想像に難くない。なぜなら、主人公の心情を描かず、事象のアウトラインだけで物語を牽引することは通常不可能だからだ。 村上龍のデビュー作「限りなく透明に近いブルー」でも、最終に至る9割の場面で主人公は(一人称小説にも関わらず!)心情を吐露しない。それは、離人感とも言うべき独特の清冽さを生み出した。本作はある意味それと同様の空虚さを内包するものであるが、「心情の不在」がトリックに直接結びつくという離れ業を成し遂げたという点において、日本の小説史上祈念すべき傑作であると言える。・・・決して爆発的ヒットはしないだろうが。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
程よいリアリティもあって復讐劇としてはよく出来た内容だと思う。ただ、ラスボスの人物設定がその筋の人というのはありきたりで、ラストも予想がついてしまった。このあたりに工夫があったら★5個をあげられたかな。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
手ひどいネグレクトを受けて、なお、かろうじて生き残った子ども。虐待サバイバーというらしい。 おびただしい数のニュースの中で、死んでしまった虐待児のニュースはかなりの時間が割かれて、人の記憶に残る。 しかし、被虐待児が生き残り、大人になった後、ニュースで我々が知るのは、加害者になったときでは無いだろうか? 心に刻まれた傷は、人間不信や精神不安定となってでてくる。 小説の中で、主人公がたどる人生は一つの想像上のサンプルである。しかし、リアルだ。 最後に、この主人公が何を支えに生きていたかに衝撃を受ける…。 路上に捨て置かれた花は、太陽のもとで、いち早く枯れる。生殺与奪の権利をすべて持つ親の影響は絶大である。 悲しき物語であるが、自分だけを頼りに、強く生きる人間の強さも感じた。 最後は、あれ、それか?と感じたが、結末としてはいいのかもしれない。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
とても悲しい物語だった 凄惨な過去を持つ人間はいると思うが、心を救ってくれるような相手に出会えるかで人生が変わると思った。ただ、悪く言えばその人達は絶望により捻くれてしまうので周りから煙たがられてしまうのが現状だ。そんな方たち一人ひとりが腹蔵なく気持ちを伝えられる友人でも恋人でもが一人でもいたらと思わずにはいられない物語だった | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
幼いころからネグレクトをされている子供。 ここ最近、世間を騒がすニュースが散見されている。 その心。 いじめ。 その後の人間形成の成長過程を追い続けていく。 孤独。 重苦しく辛くて深く沈みこんでいく小説。 その傷は心の奥底に深く刻み込まれていた。 抱き続けてきた光は。 衝撃のラストに結びついてくる。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
主人公の生い立ち(ネグレクトな幼少期)の部分以外は、冒頭からの調子でほとんど、 これどこに向かっている物語なのかな?というくらい淡々と進行していく感じが、 小説の最終盤(せいぜい十数ページ)で全てが瓦解するというか・・・鳥肌モノです。 是非とも映像化されたものを見てみたい。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
この作品は主人公の14歳、16歳、19歳、21歳、25歳、29歳と6章から構成されている。この作品は、ところどころに幼かった時の記憶が散りばめれており、ネグレクトが主人公に大きな印象を与えているように読み進めていく。ただ、これほど違和感を感じる作品はない。ただ、著者の読ませる力で、ドンドンページを進めるのだが、これが単調に話が進み、話の主体が全く見えてこない。そして、この主人公に対して、何かを感じれない。この小説の主人公の目的がわからないために、ページは進むが何かおかしい。それは、この物語が主人公の感情を一切、見事に描いていない!彼が何を思い何をしようとしてるのか、これほど主人公の気持ちを記載せず、読ませるのには圧巻である。この6章が、続いているのも、最後の最後までわからない。そしてラストは間違いなく裏切られる!タイトルの意味が鮮明さを放つ。その光に救済は存在したのだろうか。この作品は、異彩を放っている。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
貫井徳郎らしい作品である。幼いころに母親から放置虐待で死を覚悟する経験をする峰岸晄。その後の人生も虐めで万 引きを強制させられたり、職に就いてもサラ金業や詐欺師。彼も自分で未来がないことは分かっているし、行動も虚無的 である。その彼の人生を14歳から29歳まで6編に分けた連作短編で構成されている。そして、巻末近くになって分かる が、これらの短編で描かれるそれぞれのエピソードはすべて彼なりの復讐劇なのだ。「貫井らしい」と冒頭に言ったのは、 その復讐劇がちょっと予想しない形で終わること。つまり、普通こういう終わり方はしないだろうという読者の予想を 見事に裏切ってくれることだ。そういう意外さを求めるというのが、貫井の本を読む一つの動機であることは事実であ り、それはそれで評価すべきだとも思う。だが、この作品をもっと読者にとって興奮して読むためには、復讐される人 間がそれに値する人間であるというエピソードをもっと盛っておいて欲しかった。これもある意味貫井らしく状況設定の極 端さはこの際我慢するが、もう少しこの復讐劇で読者をワクワクさせて貰いたかったと思う。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
貫井さんの本はほぼ読んでいます。 さすがとしか言いようがない。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
読み終えてから改めてタイトルを見返し、涙が溢れて止まりませんでした。 読み進めながら、この暗いストーリーにおいてタイトルがどう絡んでいるのか…また、すべてに対し執着心を失っているかのように思われる晄の、生きることに対する気持ちはどういったものなのか?などと思うことがしばしばありましたが、最後の方で理解しました。その瞬間に何ともやるせなさすぎる胸が締め付けられるような思いが押し寄せ衝撃を受けました。晄を支えてくれた心の底の光の存在、そしてそのために生きてきた復讐の人生だったのかと、、 年齢ごとに描かれる晄の行動は無感動・無慈悲な心理でもって淡々と進められているように感じますが、その根幹には純粋な感情があったのだともわかり切なすぎました。 作品全体の構成や描写・トリック?(解説でも触れられています)など、素晴らしいとも思います。貫井さんの作品、昔はとても引き込まれていたのですが「新月譚」とかの頃はすみませんが全然いいと思えなかったので読まなくなっていました。今回これほどに衝撃を受けられたことが大変嬉しかったし久々に読んでみてよかったです。なので実はレビューを今まで書いたことがなかったのですが、初めて書いてみようと思ったほど揺さぶられました(笑) 余談ですが何となく途中から、晄は佐藤健さんのイメージで読んでいました。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
皆さんの評価される星4つぐらいです、特にこの本わとゆうこともありません貫井さんらしいかな。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
母親によるネグレクトで孤独のうちに命果てそうになった主人公は 一切の感情から超越したかのような性格を形成する。 皮肉にも「晄」という名の主人公が闇の中で得たたった一つの光、 その光が奪われた時、深い絶望に沈む。 物語は、晄の成長とともに淡々と進むが、最終章で、その行動のすべての意味が明らかになる。 そして、あまりにも悲しい終焉を迎える。 晄の生き様に引き込まれるように一気に読了。そして虚しさが残った。 | ||||
| ||||
|
■スポンサードリンク
|
|
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!