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我が心の底の光
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我が心の底の光の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.82pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全49件 21~40 2/3ページ
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この作品は主人公の14歳、16歳、19歳、21歳、25歳、29歳と6章から構成されている。この作品は、ところどころに幼かった時の記憶が散りばめれており、ネグレクトが主人公に大きな印象を与えているように読み進めていく。ただ、これほど違和感を感じる作品はない。ただ、著者の読ませる力で、ドンドンページを進めるのだが、これが単調に話が進み、話の主体が全く見えてこない。そして、この主人公に対して、何かを感じれない。この小説の主人公の目的がわからないために、ページは進むが何かおかしい。それは、この物語が主人公の感情を一切、見事に描いていない!彼が何を思い何をしようとしてるのか、これほど主人公の気持ちを記載せず、読ませるのには圧巻である。この6章が、続いているのも、最後の最後までわからない。そしてラストは間違いなく裏切られる!タイトルの意味が鮮明さを放つ。その光に救済は存在したのだろうか。この作品は、異彩を放っている。 | ||||
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貫井徳郎らしい作品である。幼いころに母親から放置虐待で死を覚悟する経験をする峰岸晄。その後の人生も虐めで万 引きを強制させられたり、職に就いてもサラ金業や詐欺師。彼も自分で未来がないことは分かっているし、行動も虚無的 である。その彼の人生を14歳から29歳まで6編に分けた連作短編で構成されている。そして、巻末近くになって分かる が、これらの短編で描かれるそれぞれのエピソードはすべて彼なりの復讐劇なのだ。「貫井らしい」と冒頭に言ったのは、 その復讐劇がちょっと予想しない形で終わること。つまり、普通こういう終わり方はしないだろうという読者の予想を 見事に裏切ってくれることだ。そういう意外さを求めるというのが、貫井の本を読む一つの動機であることは事実であ り、それはそれで評価すべきだとも思う。だが、この作品をもっと読者にとって興奮して読むためには、復讐される人 間がそれに値する人間であるというエピソードをもっと盛っておいて欲しかった。これもある意味貫井らしく状況設定の極 端さはこの際我慢するが、もう少しこの復讐劇で読者をワクワクさせて貰いたかったと思う。 | ||||
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貫井さんの本はほぼ読んでいます。 さすがとしか言いようがない。 | ||||
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読み終えてから改めてタイトルを見返し、涙が溢れて止まりませんでした。 読み進めながら、この暗いストーリーにおいてタイトルがどう絡んでいるのか…また、すべてに対し執着心を失っているかのように思われる晄の、生きることに対する気持ちはどういったものなのか?などと思うことがしばしばありましたが、最後の方で理解しました。その瞬間に何ともやるせなさすぎる胸が締め付けられるような思いが押し寄せ衝撃を受けました。晄を支えてくれた心の底の光の存在、そしてそのために生きてきた復讐の人生だったのかと、、 年齢ごとに描かれる晄の行動は無感動・無慈悲な心理でもって淡々と進められているように感じますが、その根幹には純粋な感情があったのだともわかり切なすぎました。 作品全体の構成や描写・トリック?(解説でも触れられています)など、素晴らしいとも思います。貫井さんの作品、昔はとても引き込まれていたのですが「新月譚」とかの頃はすみませんが全然いいと思えなかったので読まなくなっていました。今回これほどに衝撃を受けられたことが大変嬉しかったし久々に読んでみてよかったです。なので実はレビューを今まで書いたことがなかったのですが、初めて書いてみようと思ったほど揺さぶられました(笑) 余談ですが何となく途中から、晄は佐藤健さんのイメージで読んでいました。 | ||||
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皆さんの評価される星4つぐらいです、特にこの本わとゆうこともありません貫井さんらしいかな。 | ||||
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壮絶な過去から生き残った主人公がどのように生きていくのか楽しみでしたが、結末があっけない。 少々カッコ良過ぎるかな? もう少し足掻いても良かったんじゃないかと思う。もう少しフクザツな心理的葛藤が見たかったです。 登場人物の一人の日野さんを見習って欲しいですね。少し変化が垣間見れたんですけど、話を終わらせちゃった。悲惨な体験をしてきた主人公にはもっとしたたかにギラギラと生きて欲しかったです。 一気に読めましたけど、個人的には、残念ながら何度も読み返したくなるほどの話ではなかったです。 | ||||
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母親によるネグレクトで孤独のうちに命果てそうになった主人公は 一切の感情から超越したかのような性格を形成する。 皮肉にも「晄」という名の主人公が闇の中で得たたった一つの光、 その光が奪われた時、深い絶望に沈む。 物語は、晄の成長とともに淡々と進むが、最終章で、その行動のすべての意味が明らかになる。 そして、あまりにも悲しい終焉を迎える。 晄の生き様に引き込まれるように一気に読了。そして虚しさが残った。 | ||||
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晄にはふさわしくない最後の行為に「それは駄目!」と叫びたい。 だから本当は★4にしたかった。 しかし、晄を作り上げたものってこれだったんだ!!と最後の最後、腑に落ちた。 晄の光の存在、それは十分共感できる光だった(行為には反論するが...)。 また、途中で登場する友人、颯太の次の言葉は印象に残った。 「ほんとにいつもそうだった。泣きそうに辛いときでも笑ってれば何とかなるんだ。だからおれ、おふくろのこと恨んでないでむしろ感謝しているんだよね。。。。」皮肉なことだ。 母親と子...これは幸せだったり、不幸を生む場合...いろいろあるよね(-_-;)。 だからって、子供を不幸にしないで!と簡単にはいかない。 弱い生き物故、皆が皆マニュアル通り健全な道を進めるとは限らない。 途中から路線を外れてしまう事も決して他人事ではない。 それぞれのドラマがある親子、きっとそれは太古の昔から永遠なのだろうな。 | ||||
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ラストにささえがなにだったか明らかになった。 ハッピーエンドでないところが現実的でいいが、悲しくもある。 | ||||
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恵まれていない主人公の人生の物語。色々な年齢のときに起こったことが短編のように出てきます。 とにかく一気読みでした。よくある派手に成り上がっていく物語というよりは、裏社会に身を潜めて地味にひっそりと復讐していくというような展開。予想通りに展開が進まないのも面白かったです。ただあまりにも可哀相で暗すぎて、少ししんどくはなりましたが…。 個人的には最後の2行が特に良かったです。 | ||||
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主人公(峰岸晄)は実母を亡くし、父は殺人者。 実母から壮絶な虐待(ネグレクト)を受け、5歳で伯父夫婦に引き取られそこでも不遇な生活を送る。 また、学校でも陰湿ないじめに遭い、心を閉ざす毎日。 そんな暗い少年時代を過ごしていた主人公が年齢を重ね暗い過去の復讐を果たすストーリー。 この著者の作品は、暗いものが多い記憶があるが、本作品も例外ではない。 ただ、虐待され続けた少年が成長するにつれて、(主に裏社会ではあるが)成り上がっていく姿に強く惹かれた。 読了まで一気読みしページを閉じた際には、主人公に共感できる部分と共感できない部分が複雑に絡み合ってかなり複雑な気持ちになった。 貫井さんの作品は、過去に数点読んだが、「症候群シリーズ」など有名なシリーズもあるので読んでみたいと思った。 | ||||
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前半から主人公が、ドンナ人生をおくるのか、どのような、展開で、物語は進んでいくのか、興味シンシンで、読む手が止まらない、そしてラスト悲惨な結末が、 | ||||
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私事ですが、この頃視力が落ちてきて、活字などを読むのが難儀…ましてや小説なんか!という状況なのですが、その大切な目を酷使しながら、夢中になって読み入ってしまった…ほどの名作だった。 惜しむらくは最後の章=29歳のエピソードだ。 この小説は全編通して3人称として書かれているが、当然主人公というか、視点は「胱」として物語は進んでいく。 そのはずなのに、29歳時点になって、急に「あれ?晄ってそういうヤツだっけ?」と違和感を覚える。 だいたいNOIR系と言っても、あまり晄にヤクザの存在は似合わないし、なによりラストの結末に、「そんなのアリ?」と、うれしく思わない読者も少なくないのでは? このままでは「完成度」において、やはり大きく疑問が残りそう。ただ逆に「続編」に上手につなげることで、上記の「違和感」を含めの疑問点は、複線として大いに重要になってくるかもしれない。。。 でも続編、、、作者は書く気 ないんだろうなぁ~ | ||||
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余りの酷さに黙っていられず、レビューを書きます。 これ本当に貫井さんが書いたの?と思うほどに酷い。 「乱反射」を引き合いに出すのは抵抗がありますが、あの重厚な構成も無ければ リアリティーさも無い。 本当に同じ作家さんの作品とは到底思えません。 途中ギブアップしそうだったが、帯の謳い文句に釣られて最後まで読みましたが、ギブアップしとけば良かった。 | ||||
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とても考えさせられる本です、周りの友人にも貸して回し読み・・・作者に興味がありますね | ||||
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これは、面白かった…苦しい中を生き抜いてき た少年が大人になった時に、とんな大人に…どんな感情を持つか…もっと違う形で、生きてこれたら…と考えるだけで胸が痛くなるラストシーンでした。 | ||||
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貫井さんの本は最後に予想外の展開を持ってくることが多いですが、今回もそうかと思います。 この小説で書きたかったのは実際にあった虐待と、最後の結末ではないかと。 良い終わり方でした。 | ||||
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余り評価が高くないようですが、私は良かったと思います。 ラストまで読んでタイトルが示すものがわかったし、その光が小さい頃の凄惨な体験をした晄にとって、どれだけ大切なものだったのかが伝わってきました。 文章の巧拙などはわかりませんが、ダレることなく最後まで読めましたし、私が単純なのかもしれませんが、ラスト2ページで涙が出てきました。 次回作にも期待しています。 | ||||
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序盤主人公の壮絶な幼少時代の描写などはさすが貫井節健在!と思ったが 中盤でなんだか都合良すぎる展開になり、それでも貫井だからと読み続けたが 終盤の急展開に思わずすっこけた。 急に中学生に代筆してもらったような文章、セリフ、展開そのスゴさに思わず笑った とにかくあまりに都合よい展開、Vシネマの脚本みたいなセリフや文章。 真相がわかるのも「ここでかい!」と思わず突っ込んだ。 どうしたんだろ、締切りにゴルフの予定が重なってチャチャっとすませて出かけたのか 体調悪くなった作者にみかねてた奥さんが「私が書く!」と筆を取ったか。 いやはや知ってる人にはネタバレになるかもしれないが 子供の頃テレビでよく見たアランドロンやピーターフォンダの映画を思い出す。 クールに計画練って遂行してたのにポン!と呆気ないラストに「あんまりだろ」と 呆然としたものだが、本作の投げっぷりはそれを通り越して見事としか言いようがない。 貫井さんのいつも「惜しい」ところを愛してましたが、これはもぅ・・・。 最近突飛なラスト狙ってませんか貫井さん、それはもうやめましょう。勿体ないです。 | ||||
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誰からも愛されず、実の親に餓死させられそうになり、あげくの果てに父が母を殺してしまう家庭で育った峰岸晄の生き様を描いた物語。 晄が二十一歳になるところまでは晄の心の闇が深く描かれていて楽しめた。特に、晄の幼少期のあまりに酷い生活ぶりは印象的だった。 ただ、二十五歳以降はよく分からない展開となり失速してしまったのが残念だった。小料理屋のお上さんとITで成功したベンチャー企業の社長への仕打ちは、今までの晄の経験を生かしたものではなく唐突で中途半端だったと思うし、幼馴染が事件に巻き込まれる展開もちょっと無理があったと思う。読後感もよくなかった。 ただ一人味方でい続けてくれた木下怜菜との関係や、晄の父親のその後のことなどをもっと深堀りしてほしかった。 | ||||
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