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容疑者Xの献身



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【この小説が収録されている参考書籍】
容疑者Xの献身
容疑者Xの献身 (文春文庫)

容疑者Xの献身の評価: 4.19/5点 レビュー 891件。 Sランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.19pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全891件 801~820 41/45ページ
No.91:
(1pt)

現実世界の警察の捜査手法はこの小説よりも精緻なはず。

 高校の数学教師・石神はアパートの隣人・花岡靖子に思いを寄せていた。ある日、靖子の前夫が現れ、事件は起こる。石神は花岡母娘を救うため一計を案じるのだが…。
 本来あるべき捜査手続きを都合よく省いてミステリーをこしらえた、そんな荒さばかりが目立つ小説です。未読の人の興を削がぬように、かといって読了者には私が言わんとしていることが明確に伝わるように、努めて書くと以下のようになります。
 他殺体には警察の検死解剖が行なわれるはず。直接の死因以外に外傷の有無の確認は必須ですし、過去の病歴や死亡直前の健康状態・栄養状態・衛生状態が身元確認につながる可能性もあります。被害者がレンタルルームに暮らしていた可能性がある人物ならおそらく外食をしていたでしょう。現場周辺で胃の内容物に合致する料理を出す飲食店へ聞き込みに行くのは捜査のイロハ。ひょっとしたら飲食店主が被害者を目撃しているかもしれないのですから。
 したがって本書で警察が検死解剖をしていないのは奇妙です。作者は登場人物たちにわざとその手順を省略させて、トリックが露見するのを不自然に先延ばししたと思われます。この不自然さに行き当たった途端、つまり57頁のところで、私はこの事件のカラクリがあらかた見えてしまいました。
 また様々な登場人物が「電話をかけた/かかってきた」と証言しますが、警察は通話記録を入手しようとしません。通話記録から、いつ誰がどこから何分間電話をかけたりかけられたりしているかが判明し、いくつかの証言の虚実を明らかにできるはずです。それをしないがために物語は様々な証言のウソがいつまでたっても暴かれぬまま展開してしまいます。
 私のような一介のサラリーマン読者ですらこの程度のことに思いが至るのですから、職業作家たるものもっと警察捜査の現状を取材した上で本を書いてほしいものです。
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No.90:
(5pt)

二本の交わらない直線

ミステリーとしては結構面白い設定だなと思いました。ミステリーと言う性格上、そのトリックについて詳細に書けないのですが、この本に登場する刑事といっしょで、終盤に読み進むまでそのトリックに気がつきませんでした。序盤に提出されている証拠なども今ひとつぴしっと決まらず、すっきりしないまま終盤になりますが、そこで見事にすべてが辻褄があってきます。流石としかいいようがない構成です。
ミステリーと言うことを除けば、物語自体は堅物の数学者の一途な「愛」がすべてで、そこまで出来るのかと言うところを是とするかどうかで、この小説に価値を認めるかどうかということになろうかと思います。
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No.89:
(5pt)

せつなかった

一気に読んでしまいました。感動しました。ただただせつなかったです。
こんなにも人を想える主人公の数学教師みたいな人間は果たしているのか?
殺人事件なのでハッピーエンドというわけにはいかないけれど、救われることはないのか?と考えてしまいました。
いつの間にか引き込まれてしまった作品でした。
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No.88:
(5pt)

何か問題でも・・・

泣いてしまいました。
人はこんなにもひとを愛せるのでしょうか。
同じ作者の「手紙」のお兄ちゃんの姿と石神が重なりました。
「朝に道を聞かば夕べに死すとも可なり」
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No.87:
(1pt)

これで直木賞?

何やらやたら評判がよく、期待半分、不安半分で読んでみましたが、言葉も出ません。脇役はともかく、主役の二人は作者の練り上げたプロットに沿って踊らされる繰り人形のようで、とてもまともな人間とは思えません。いくら思い入れているからといって、そこまでするか? 正直、怖さを通り過ぎて不気味です。これを小説と呼びたくない。直木賞も地に堕ちたものだ、と言いたくなります(というか言います)。
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No.86:
(4pt)

東野圭吾ワールド

物語のトリック自体は単純なものでした。
しかし、この作品はトリックよりも、主人公の数学者の愛情を描いたものです。全体的な雰囲気は読みやすい、軽くも重くもない作品だったと思います。
私の中では白夜行と似ているものがあるなと思いました。この作品で直木賞なら、白夜行で直木賞をとって欲しかったかもしれません。
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No.85:
(3pt)

東野版『シラノ・ド・ベルジュラック』

直木賞受賞作。
「このミステリーがすごい!」「本格ミステリ・ベスト10」「週刊文春ミステリーベスト10」で三冠を獲得。
これだけ聞くと、どんなに面白い本かと思うし、僕もそれでこの本を買ったんですが…。
この作品の重要な登場人物、石神に共感できるかできないか、
それによって読後感が大きく分かれる作品だと思います。
正直、僕はダメでした。
意外と、読者を選ぶ作品だと思います。
作者はあるインタビューに答えて、「この作品を「シラノ・ド・ベルジュラック」みたいにしたかった」と答えています。
確かにその狙い通りの作品だと思います。
感動する人はそこにグッと来るんでしょう。
でも、そこがダメと思う人も多いと思います。
「純愛」って一歩間違うと難しいですよね。
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No.84:
(5pt)

またまた・・・・

泣かされてしまいました。
このところ、「手紙」「さまよう刃」と、涙なくしては読めないものが続いていたのですが
今回は泣きそうもないなって思ってたら・・・・
またまた、東野圭吾にしてやられました。
表題の「献身」の意味が、ラストになってようやく本当にわかります。
淡々と始まり、ラスト近くまで激しいシーンはほとんどないのに
まるで取り憑かれたように一日半で読み終わってしまいました。
やはり、東野圭吾はすごい人です。
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No.83:
(5pt)

読んで後悔はない秀作

国内三冠にして直木賞受賞作。普通読むぜ? のノリで久しぶりにこの著者の本を読んでみた。
うん、読んで後悔はまずまず無いと思う。悪口から先に出すと、論理は細かいところでいささか破綻しているし、話の展開にやや偶然のめぐり合わせが目立つ。専門用語では(?)「ご都合主義の展開」というものだ。
高村薫ほど知的文章のギッシリした詰まりも無いし、横山秀夫ほど警察のことなら何でも知っている風な自信溢れる専門性も無い。ややあっさりしすぎて物足りないくらいに、スラスラ楽に読める本。サスペンスがゴンゴン盛り上がるという程のこともない。
しかし、石神がイイ。その知性、恋への覚悟、隣に住む思いを寄せる母と娘を守る決意を固めてからの俊敏で緻密な、ある意味「武士道とは死ぬことと見つけたり」的な行動。理解してくれる人はいるが、生きベタで、経済的理由から大学も去った可哀相な男。…彼の心は、ホームレスよりも乾いているのかもしれない。(←作品にほんの少しつながる含意ある表現なのだけど)。
この小説は、本格推理小説ではなく、悪漢小説やハードボイルドや社会派小説でもなく、石神という(読者が感情移入してしまう)男をめぐる、おとぎ話のように読めると思った。
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No.82:
(5pt)

直木賞

湯川シリーズの最高峰と言える作品だと思います。
冷静沈着な湯川も、友人の前で見せる顔は別にあり、この作品はそんな湯川の描写が、非情に楽しめます。
直木賞受賞作として注目を集めてますが、個人的には湯川シリーズを最初から読んで頂きたいと思います。
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No.81:
(4pt)

読み易さはさすが

サラッと読めてしまう読み易さにビックリ。数学教師のトリックも斬新で面白かったが、主要人物の女性の描き方が少し軽くないかと言う気もしなくは無いが・・・。
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No.80:
(3pt)

トリックはマル

東野さんの文章は、すらすら読めます。文章力が確かなのだと思います。
献身がテーマの本作品、最後のほうまで存在に気がつかない巧妙なトリックが仕掛けられ、最後には重いエンディングが待っています。
くれぐれも何ページあるのかなと最後のほうをめくらないほうが良いです。
作品の評価のほうは、主人公の献身を違和感なく受け入れられるかで評価がわかれると思います。そこまで愛していたのかと共感できれば、
とても感動できるのではないかと思いますが、ストーカーみたいで気持ち悪いと感じてしまえば、
感動も薄れてしまうと思います。私は、トリックには感心しましたが献身のありかたにすこし怖いものを感じてしまったので星は三つです。
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No.79:
(4pt)

天才もやはり人間

 天才であるがゆえに編み出せたトリックを、これまた天才であるがゆえに暴けてしまった物語・・・。 
 
 突き詰めればこういう話だが、根底にあるのは様々な愛の形である。石神は「一筋の光明」を拠りどころに日々生活し、であるがゆえにあのような犯罪を起こした。
 それは彼にとっての究極の愛情表現であり、事実完遂されるかに思われた。しかしラストで完全犯罪は、彼が全く予想だにしなかった親子の決断で暴かれるが、それは読者にとっての救いでもある。
 東野先生の愛の描き方にはいつも感服させられる。この作品は究極の自己犠牲であり、無償の愛である。ああすることでしか愛する人を救えなかったのだ。愛は命よりも重いということか・・・。
 ラスト石神の号泣。ハッピーエンドと捉える向きもあるが、わたしにはわからない。名作「秘密」ともども「その後」に思いを馳せる作品である。
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No.78:
(3pt)

もう少し面白くなりそうな気がします

直木賞を取る直前に読んでいました。
いい設定だと思いますが、もう少し面白い展開もあるのではないかと思いました。
数学者が偶発的に知ってしまった殺人事件を隠すのですが、それを暴くのが同じレベルの数学者でした。
最後に暴かれるトリックは斬新だと思います。
でもこれほど天才的な数学者同士の闘いという設定が、とても非現実的なように思えました。
主人公の純愛度も私には今ひとつ伝わらず、あまり感情移入が出来ませんでした。決められたボリュームに無理やり入れ込んだような作り方だと思いました。
著者の力量ならもう少し面白く出来たのではないかという気がします。
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No.77:
(4pt)

直木賞ということで・・・

直木賞ということで読みました。東野さんのははじめてです。
やはり最後は泣いてしまいましたが、でも女からすると「こんな男いないよ」
と言いたくなってしまいます。いたとしてもなんだか腹立たしいです。よく知らないような人によくもまあという感じです。
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No.76:
(3pt)

ミステリーファン以外の方には

 おすすめできません。
 お決まりのどんでん返し的なものはありますが、読み終えて、それはないだろうというのが率直な感想です。
 倫理上の欠陥や(人物)描写の浅薄を論難するのは無い物ねだりだとしても、喧伝されている「天才数学者と天才物理学者」の両者ともが、
せいぜい数万人に一人ぐらいの秀才にしか思えないのは、当方の理解力不足はさておき、いただけません。
 不遜な物言いと受け取られるかもしれませんが、これを読んで素直に感動できる方々の弥栄を祈らずにはおられません。
 文章は読みやすく、期待を先送りにする一定の力はあるので、暇つぶしにもならないということはありません。
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No.75:
(5pt)

数学者の「論理」と女の「情」

 本格ミステリには違いないのだけれど、トリックが途中でぼんやり察せられてしまった(少なくともトリックに使用されたモノは割と早くにピンと来てしまった)。
 読了後の重量感は、個人的には『秘密』や『白夜行』の方が上だった。
 けれど、ミステリと胸を打つ物語を融合させ、多面的な読み方を許すこの小説が、これまで多彩なジャンルに意欲的に挑戦して来られた著者の到達点であることは間違いないでしょう。
 とは言え、この作品を待たずとも、もっと早く直木賞を授賞すべきだったですよね。その直木賞の選考でもなお「これは恋愛なのか」と難色を示す声があがったとか?
 ・・・・・恋愛に違いないでしょう。どこまでも隙のない「論理」でもって靖子に献身し、守り抜こうとする石神(そこまで考えるのか!と圧倒されました)。これに対し、靖子の「情」(じょう)はどう動かされたのか。そのギャップがもたらす結末に胸を衝かれる限り、やはりこれは切なさ極まる恋愛小説とも言えると思うのです。
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No.74:
(3pt)

そんなに傑作でしょうか。

そんなに傑作でしょうか。まして泣けるなんて。数学の世界のはなしを絡めるるのは多少面白みがありますが、謎解きもそんなに難解ではありませんし。まあ、直木賞は功労賞的な意味合いが強いので対象作品そのものの純粋な評価でないといつも私は思いますが、このミスのベスト1がこれといわれると小粒だなあというのが実感です。ほかの作品もいくつか読みましたが、登場人物の造形が薄いように感じます。ひいてはそれが作品の全体に薄っぺらさを感じてしまいます。今回の湯川さんなど特に・・もちろん読みやすいのは歓迎ですが、筋がおもしろい作品が多いだけに惜しいです。
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4163238603
No.73:
(4pt)

シンプル イズ ベストです

すごいシンプルなミステリーだと思います。
動機もシンプル、トリックもシンプル、謎解きもシンプル
そして、シンプルなゆえに強いインパクトを感じます。
「いや、理屈はわかるけど・・そんなことできるの?」って感じで。
そして、犯人の数学教師が
全てを投げ打ってもいいと思えるようになった瞬間、その部分に
強い共感を覚えました。
詳しく書いちゃうとよくないので言いませんが
彼のように恐ろしいことに手を染めないまでも
何でもないことで救われることってあるよな、としみじみしちゃいました。
容疑者Xの献身Amazon書評・レビュー:容疑者Xの献身より
4163238603
No.72:
(5pt)

これは面白い

先日直木賞受賞を知り、初めて読んでみた。
これはかなり面白い作品です。
数学にのみしか興味を示さなかった一人の男が愛した犯罪を犯してしまった女性と娘。
普通ならば誰もが考えそうな事の裏をかく手法を明かすラストは見事につきる。
ある意味彼を知る、大学時代の友人である湯川だからこそ、否彼も刑事が何気なく持ち込んだ情報がなければ直ぐには気づかなかった程のトリックは斬新である。
悲壮なまでのラストを迎えるドラマも秀逸。
容疑者Xの献身Amazon書評・レビュー:容疑者Xの献身より
4163238603

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