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容疑者Xの献身
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容疑者Xの献身の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.19pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全856件 821~840 42/43ページ
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【このミステリーがすごい!】の1位に輝いた作品なので読んでみたいと思い、手に取りました!すッごく、気に入りました。前半はミステリーにありがちな、多面的な方向から事件に挑んでいます。それで「はい、事件解決!」と、行かない所が本当に読んでいて楽しいです。 殺人を犯し、生きた心地がしない毎日を過ごす女性と、その女性を守るため自らの頭脳を駆使する天才数学者。本当にこの人には数学しかないから、一生懸命、彼女を守るために頑張る姿が実に感動的です! また、それと同じくして天才物理学者湯川が出てくるのも、読みどころ。そして、彼に敬意を持って取る湯川の行動は「あぁ、こういう人がいなきゃ彼の想いは報われないのよ」と、思わせてくれるはずです。 数学者はそれに似合った行動をとろうとしますが、果たして数学が苦手そうに見える彼女の行動は・・・ 本当に読んでよかったと思える本に、出会えました! | ||||
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年の瀬ですね。 という訳で,2005年を振り返るミステリ番付が発表されていますが, 圧倒的な高評価が本書です。 最高の理系頭脳の2人が 誰も解けない問題をつくり 誰も解けない問題を解きます。 一方は守るために,もう一方は明かすために。 詠み終わった次の日は,思い出し泣きができるぐらいに心に物語が深く刺さります。 | ||||
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いや〜すばらしいの一言です。 理数系作家ならではの実によく計算された(いい意味で)絶品ですね! 手法は「刑事コロンボ」や「古畑任三郎」のようにはじめに犯人ありきで醍醐味は完璧な犯罪をどう崩して犯人を追い詰めていくかなのです。 謎をとくコロンボ、古畑任三郎役はもちろん東野作品でおなじみの物理学者湯川(大学教授)。 対する犯人は数学者石神(高校教師)。天才対天才しかも両者とも相手の手の内をよく知った同じ大学時代の宿命のライバルなのです。 しかも動機は「刑事コロンボ」や「古畑任三郎」のような「うらみ」「つらみ」ではなくこれがなんと「無償の愛」なんですよ。 これだけの設定を作り上げただけでもすばらしいのに、それにあの東野圭吾の天才肌の発想と文章が加わったら・・・・・・。 もう言うことは何もありません。皆さんあとは黙って作品を読むだけですよ。 | ||||
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2005年このミスbPに選ばれた本書。 ミステリーとしての展開も緻密にしっかりと読者に提示を行いつつも、そのほかの要素として人としての高い志と人としての心のあり方を描いている点にも注目したい。 ひとつの物語としてじっくりと楽しみたい一冊。 | ||||
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東野圭吾は、多面的な作家だ。 守備範囲が広いし、パターンにはまらない作風だ。 読者に常に新鮮な驚きを与えてくれる稀有な作家だ。 その彼が真正面からのミステリーを書いた。 これは彼の最高傑作だ。 最初は論理だけで押し切るエレガントなミステリーかと思った。 しかし、これは誤解だった。 巧妙に仕掛けられたトラップに、私たちは常識という殻から抜け出られないため、はまっていく。 その嵌っていく謎に加えて、登場人物の、気持ちの動きなどが、 丹念に描かれている。 そして、最後には、究極の献身的な愛とはなにかを教えてくれる、切ないミステリーだ。 途中から、無償の愛について、考えさせられ、目頭が熱くなった。 ラストには、とうとう涙がこぼれてきた。 東野圭吾は一番切ないラストを選ぶ、罪な人だ。 | ||||
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それにしてもとても、ミステリーとだけでは片付けられない作品です。人生の目標を失いつつある人物へ唯一つの生きがいが存在したとき。じぶんがもしも、このような境遇に出会ったらどうなるのだろうって、頭をめぐらせることをそうぞうさせた作品です。後味も良くて、ありがとうって感じです。そしてとっても読みやすいので本当にお勧めの一冊です。 | ||||
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登場人物も最小限に留めて小気味よいテンポで進んでいきます。 事件としては全く単純ですが、ここまで魅力的にするとは、流石です。 もちろんミステリーですからちゃんとしたオチも用意してありますが、 それ以外の部分も素晴らしい。特に最後は感動必至です! ミステリーばかり読んでいたので久しぶりにグッと(←感動のグッ)きた一冊です。 | ||||
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今まで極力感情を抑えてきた石神が、最後の最後で、背を向けまるくなり、いつまでも慟哭する姿。 私たち読者のココロを、二度と戻ることがないかのように、くしゃくしゃにする瞬間であった。 どうして、こんな数式を東野はつくれたのだろう。人を惑わすだけではない。人を、究極的に悩ませ、心をしめつける方程式を。 上っ面の男女関係を、SEXを交えて書かれたそんじょそこらの恋愛小説すべてが、まったく陳腐にみえる。それほどの引力を秘めた作品だった。 「秘密」「白夜光」「分身」そして「容疑者Xの献身」……。 東野の新作が出るたびに悩むことがある。 彼の最高傑作を、一つに絞れなくなることだ。 | ||||
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かねての評判の通りの傑作でした。「このミス」でも1位を獲った事といい年明けの「白夜行」のドラマ化といい東野さん大活躍でしたね。 石神の行動の成功率に多少の疑問は残る部分はあるものの(詳しくはネタバレになるが)、 情と理のバランスが取れていることから東野氏のファンのどの層にも受け入れられると思います。ただ、泣けるかは疑問ですがね。 | ||||
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本書は’東野圭吾がデビュー20年にして書き上げた、卓抜なトリックを使った「本格パズラー」と哀しくも美しい「純愛小説」が融合された傑作である。 読者は容疑者Xの企てた罠に見事にはまり、著者が展開する物語世界のミスディレクションにまんまとだまされる。少なくともメイントリックは相当のミステリーファンでも10人中10人があっと驚くのではないだろうか。 そもそもこの物語は、著者が生み出した石神という、これ以上ないほどに純粋な天才数学者なくしては成り立たない。彼の存在とキャラクターが、この作品では本格パズラーとしてのトリックそのものであり、この純愛物語の核である。 天才数学者石神に対抗し、すべての謎を解明できるのはこれまた天才と称される人物だけである。ここでかつて二つの短編集『探偵ガリレオ』と『予知夢』で活躍した帝都大学物理学科第十三研究室助教授、湯川学が登場する。彼は石神のトリックを見破るが、かつての同窓生である彼を熟知しているがゆえに、いつものようにコンビの草薙刑事に全面的に協力してスパッと解決というわけにはゆかず、ひとり悩み苦しむことになる。 ともあれ’05年、数々のミステリーランキングで第1位に輝いた本書からは東野圭吾の若き「本格パズラー」スピリットと最近の円熟したストーリーテラーぶりが充分にうかがえた。 | ||||
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愛してやまない相手を必死に庇う数学者の偽アリバイ造り、それに立ち向かう名探偵の名推理。本格ミステリー小説の面白さを基本に、稀代のストリーテラーが描く本作は、まさに痛快である。面白い本格物を読みたい、探している方には、絶対お勧めであろう。 「宿命」「秘密」「白夜行」「時生」「さまよう刃」など等、まさに 東野多重人説。いったいどこにこんな傑作を、連発できるのだろうか? 東野流本格物も、本作でここに極めたり。でも今後もすごい作品を、どんどん書いてくれるのだろうなー。 | ||||
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数学だけを生きがいにし、恋になど縁のなかった男・石神。 彼はひそかに愛する女性・花岡靖子が殺人を犯してしまったことを知って 協力を申し出、完全殺人を目論む。 犯人である花岡親子が警察に証言することはすべて 石神からの指示による“嘘のアリバイ”。 しかし、か弱い女性・子供であるはずの彼女達は 自信満々と迷うことなく証言する。 それがとても不思議で違和感を感じていたのですが 最後の最後で私達読者もすっかりだまされていたことに気づきます。 石神の緻密なトリック。 「思い込みによる盲点をつく」 完全に思い込んでいました。 これには読者も完敗です。 靖子に対して石神が見せた“気持ち”はあまりにも重い。 靖子は石神を“なぜここまでしてくれるんだろう・・・”と不気味に感じていたはず。 こんな秘密を共有してしまったら どんなに愛を見せても、石神の気持ちが成就する事は決してないのに・・・。 それがとっても切ない。 ミステリーとしても純愛小説としても傑作と呼べる作品です。 | ||||
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読み出したら途中では辞められない面白さでした。数学は苦手なのですが、実は数学とはとっても面白いものなんじゃないか?と思いながら読みました。単なる探偵ものとはいえない深さを感じます。石神のような頭の良い人が本当にいたとしたら、やっぱりこんなことではなく、社会のために役立てて欲しいと思わずにいられません。 彼の献身が、あまりにけなげで、ラストは涙しました。論理だけでは解決しない事項は実はたくさんあるのですよね。 東野氏の「湯川シリーズ」、読んでみたくなりました。 | ||||
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物語が始まり、あっと言う間に殺人事件が発生する。衝動的に起こしてしまった殺人を隣に住む高校の数学教師が巧妙に隠蔽する。執拗に迫る警察の捜査すべてを計算しきった男を動かすのは純粋な献身だった・・・・。テンポの良さ。ほどよい人物描写。主人公が人生を掛けて守ろうとする女性の風貌も性格も、最小限しか描写されずそれがかえって読者の想像をかき立てます。絶対に映像化されるでしょう。2時間ドラマでなく、ちゃんとした映画で映像化されることを願ってます。 | ||||
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無償の愛とは何かを考えさせられ、尚且つ、推理小説としても両立していて、いやいや参りました。弁当屋で働く靖子の元に、別れた夫が訪ねてくる。復縁を執拗に迫る元夫を、はずみで殺害してしまう。靖子に恋心を抱く、さえない数学教師の石神は、靖子が起こした殺人事件を、完全犯罪に仕上げようとする。ラストはこれで良かったんだよね。切ないけど。「さまよう刃」といい、考えさせらますね。 | ||||
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大学時、数学の天才として名を馳せた男・石神。運命のいたずらか、ある転機により今は高校の数学教師をしている。数学に人生を捧げていた男石神が愛した女・花岡靖子。女手1つで娘と懸命に暮らす靖子が警察から容疑を掛けられる。石神はどうやって守り抜こうとするのか?崩れそうで崩れないアリバイ。読者である私達にも石神が計画したトリックにかけられる。この本はラストまで読みきることで醍醐味が得られます。愛した女を人生まで捧げ守ろうとする男。トリックの解明と、男の愛に満喫して終わる1冊。 | ||||
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私にとって、東野圭吾と言うと、どうしても、まず思い出されるのが、あの切ない“愛”の物語である「秘密」なのであるが、今作は、ミステリーの形を借りた、ストイックで、ピュアな、至上の“愛”が、深く、静かに、描かれる。ミステリーの為、どこまで紹介して良いか難しいが、①登場人物で、悪人は1人しか出ず、冒頭であっけなく殺される、②衝動的に、殺人を犯したのは、彼の元妻と娘である、③隣人の数学教師の石神は、彼女を密かに慕っており、ふたりの窮地を救うべく、かって、数学界の天才と呼ばれたその頭脳を駆使する、④捜査は難航するが、大学時代、石神の同期でお互いを認め合う物理学者の“ガリレオ博士”湯川学が登場し、論理的に構築された犯罪のパズルに挑む、と言う処ぐらいまでは良いだろう。とにかく、緻密に組み立てられたアリバイ・トリックにも唸らされるが、どんな状況に対しても、極めて論理的に冷静に対処出来る石神のキャラクターの造形が見事で、一歩間違えたら、極めつけのストーカーになりかねない処を、善悪を超越し、“無償”の行為を貫徹する一途で孤高な研究者として、説得力ある人物として、描いている。それだけに、終始理知的な彼が、物語のラストに見せる慟哭は、極めて人間的な感情の吐露で、胸を打つが、同時に、あまりに切なくて、涙が出る。 | ||||
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クライマックスで明かされる緻密に組立てられた主人公の「数学的思考」と湯川が解き明かす「物理的思考」、まるでコンピュータでつくられた推理小説のようです。 推理小説でありながら、これほど感動を与える恋愛小説があるものでしょうか。東野圭吾の衛星のドラマ作品を見て感動し泣いたことがありますが、この作品は、映画化されたらそれ以上の作品になると思います。 | ||||
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本書は草薙刑事と湯川助教授が活躍するシリーズ。今回は、いわゆる倒叙式の展開。まず殺人が起きて、犯人がトリックを使って完全犯罪を目論むが、そのトリックを見破られ、追い詰められていくという流れだ。 湯川が大学時代に一目置く存在だった石神は、隣に住む女性に心を奪われていた。そして、ある日、その女性が犯した殺人を目の当たりにした石神は、彼女のために得意とする数学的論理を駆使して殺人の隠蔽工作をする。数学のスペシャリストである石神が創り出す、緻密に練り上げられた犯罪隠蔽の方程式とは!? そして石神を数学者として認めながら、彼が築いた犯罪隠蔽工作をあばいていく湯川の心境や如何に!? | ||||
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この本は純愛小説だ!下手に純愛をアピールする作品よりぐっとくる。見えてないのに登場人物の表情、風景がリアルに見える、さすが東野先生!! | ||||
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