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容疑者Xの献身
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容疑者Xの献身の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.19pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全856件 721~740 37/43ページ
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これは・・・ 「純愛」ではなく「オタクの妄想」ではないですか? 正直、あの親子にここまで尽くす 石神氏の心根が理解出来ませんでした。 一目見た瞬間に愛情を持ち、 自分の全てを捨てて尽くす・・・ って、それはミステリーでは使っちゃあ いけない手だと思います。 そこまでの行動に至るミステリーならではの トリックがある筈・・・ と思いながら読み進めてるのに、 思わず膝カックン。 石神氏=オタク男ってこんなに妄想激しいんだろうか?! と思いっきり困惑してしまいました。 それに、夫や愛人、付き合ってる彼氏が 尽くしてくれたのなら分かるけど、 挨拶程度しか認識がない相手にここまでやられると 普通なら喜ぶどころか戸惑って怖がるでしょう。 気味が悪いと感じるに違いないのに、 相手は感謝するっていうのが不思議。 女側のシビアな視点が全然描かれてないから、 感情移入するのが非常に難しい。 男の都合のいいように話が進んでしまってる感じがします。 何だか色々疑問が沸いてしまってすっきりしないけど、 さーっと読めて途中まではまぁまぁ楽しかったので星は2つにします。 | ||||
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レイクサイドやゲームの名は誘拐も読みましたが話題の作品で興味のままに一気に読みました。親子の存在によって生きがい見つけ最後まで押し通そうとした主人公に熱いものがこみあげました。淡々としていただけに最後の叫びが本当に痛々しく印象強かったです。 | ||||
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この本は凄い、と噂を聞いたが、まさにその通りだった。 物語は、母親と娘が元夫の殺害を最初に進展していく。 犯人を愛し、犯人の手伝いをする高校教師、最強の数学者 石神。 事件を解き明かしていく、石神の大学時代の友であった好敵的存在、物理学系の 湯川 。 高度に仕組まれた難解な推理の過程を、淡々と描いている――。 人物像もかなりはっきりとしていて、綺麗な文体。 やがて行き着く結末は読者を「まさか」と言わせる。 推理小説の絶頂だとも思えるほど、素晴らしい作品だと評価したい。 最高の威圧感が堪能できる。 手にとって、損はない。 | ||||
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確かに面白い作品ではあるんですが、 騒がれ過ぎなように感じます。 賞をとった作品への対応ってのは 否が応でもこんなもんなんでしょうが | ||||
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雑誌連載時には『容疑者X』というタイトルだったものが『容疑者Xの献身』というタイトルに改題された本書。最後まで読むと、献身という意味がよく分かると思います。登場人物それぞれのキャラクターのおもしろさ、ストーリーの充実さ、トリックの深さをそれぞれ存分に楽しめる作品だと思います。 | ||||
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秘密、レイクサイドに続いて直木賞受賞作容疑者Xの献身を読みました。主人公の数学教師の中盤の気持ちの悪さが最後まで続いたらどうしよう…。そんな心配もしましたが、東野圭吾さんにはそんな心配は無用でした。まだ3冊しか読んでいませんが、読んでみて読者の期待を絶対に裏切らないのが東野圭吾さんかなとこの作品を読んで思いました。ただこの暖かさはミステリーにはもったいないなと感じました。秘密のような作品をどんどん書いてほしいと思います。 | ||||
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世間とある種隔離されて生活する主人公の切ないほどの片思いが感じ取れました。 高嶺の花に恋焦がれるのに一歩が踏み出せない、踏み出しても続かない、空回り・・共感してしまいました。 ですが直接の言葉としては書かれてないので、人によっては気持ちが見えにくいかもしれません。 人の心理描写がうまく、私は特に物理学者の“一目置いていた人のあまりにもあっけない最期”への嘆きとやるせなさに胸打たれました。 感動できる作品だと思います。 | ||||
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連休中に家でごろごろしているかたには、是非とも読んでいただきたい作品。単なる推理小説でも、ミステリーでも、恋愛小説でも、ない。読み終わったあと胸にこみ上げる熱いものは、なんなのだろう・・・。なにげない一日が、感動の一日に変わる、名著!! | ||||
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最近のドラマ「白夜行」で東野圭吾に興味を持ち、直木賞の話題からハードカバーで割高なのを覚悟して本作品を読むことを決意。読後の感想、タイトル通り、「マジか!?ヤラれた!!」。白夜行に続き、テーマは「自己犠牲」。現実の世界には難しいかもしれない、けど、フィクションとして感動はできる。ハードカバーの割高感は払拭された。。。 | ||||
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善意のストーカーの話です。相手の罪まで追いかけるという行為は新しいのかもしれませんが。登場人物は頭が良いという設定ですが、結末を予想できないほど愛は人を盲目にすると言いたいのでしょうか?頭が良いという設定の登場人物の頭の良さが表現できていないように思います。少なくとも優れたストーリーでは無いように思います。これを純愛と言う人の倫理観が理解できません。 | ||||
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初めに断っておくと、私は恋愛小説をいうものは読まないので、純粋にミステリーとして評価します。 まず、トリックに特筆すべき点はありません。ある程度ミステリーを読んでいればすぐに解ります。島荘あたりなら短編にするでしょう。 そして、この物語には2人の「天才」が登場しますが、彼らの行動の合理性については極めて疑問をもたざるを得ません。 冒頭の描写からすれば、靖子は石神の計画に乗るよりも、自首をし、裁判で正当防衛ないし量刑で争った方が法的にも精神的にも圧倒的に楽なはずです。「天才数学者」は明らかに計算ミスをしています。 また、詳しくは書けませんが終盤の湯川の行動も明らかに不合理です。石神に対する友情が彼の行動の原点なのだとすれば(彼の行動がいわゆる社会正義に基づいているのではないことは、彼の草薙に対する発言から解ります)、沈黙を保つのがベスト(ないしベター)な選択であることは明らかで、特にラストの方はもう何をしたいんだかサッパリ解りません。「天才物理学者」も案外結末を見破って浮かれてしまっただけなのかも知れませんね。 著者のアンチミステリー的な作品群は嫌いではありませんが、この作品ははよく分からなかった。 | ||||
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白夜行、幻夜、宿命、変身・・・それぞれに惹かれる作品ではあった。本作は、どなたかが書いていた「本格派」というのとは、やや違う向きはあるかもしれない。しかし、そうしたミステリとしての評価とは別に、大衆に受け入れられやすい、読みやすいというくくりで言えば、本作が東野圭吾の作品の中では、(全部読んだわけではないが)もっともバランスが取れた作品なのではないか、つまり直木賞をこれで取ったのもうなずけると感じた。 主人公がなぜ、あそこまで献身的に彼女を守らねばならなかったか、その動機が私にはわかる気がする。人生に数学以外には何もなかった男が、ある日、生きる意味を見出した。それを守るためなら、どんなことでもできると思った。 こうしたあっさりした作品も嫌いじゃない。しかし一読者としては、白夜行のような、魂をえぐられるような、悲しくて切ないものを、また書いてほしいと期待している。 | ||||
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『容疑者Xの献身』このタイトルだけで、ストーリーの全貌が・・・。 過去のレビューを見て分析してみると、本格的なミステリーを期待して、大どんでん返しにワクワクしていた人ほど、評価が低いようだ。 確かにアリバイのトリックは見事だが、途中からばれてしまう。 また、物語の出だしは、あれよあれよとスピーディだが、中盤だれてしまった。 本来、この部分が文学チックな要素で、ラストを盛り上げるためには必要不可欠なのだろうが、私のような偏屈なミステリーファンにとっては、非常にかったるい。 物理学者湯川のキャラクターも、アクが強そうでいながら、健全な常識人だった。 | ||||
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やさしさ(本当は違うけど)を、やさしさって周りに気づかせなければ、行った本人以外無かったものになるんですね。それがせつなかったです。 | ||||
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白夜行や秘密にくらべるとインパクトは弱いが、ガリレオシリーズの中では段違いに面白い。他のガリレオものが、トリックを説明されてもいまいちピンとこないものばかりだったのに比べると、これは読みながら仕掛けが少しずつわかってきて面白かった。東野圭吾は登場人物の心情描写が天才的に上手く、一人一人の登場人物が丁寧に生き生きと描かれている。 | ||||
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天才物理学者湯川シリーズにあたる作品で、湯川と刑事の草薙の完成された人物像が作品の土台を支えている。 さらに湯川のライバルとして登場する天才数学者の石神の存在感は大きく、湯川との駆け引きがおもしろい心理戦として描かれている。 社会性を欠いてまで学問に対し崇高な愛情を注いでいた男の孤独と煩悶、そして献身的な情愛。そうしたいっさいが淀みなく活写されており、それがこのような心理描写の卓越した傑作を生み出したのだと思う。 物語の終盤、怒濤のごとく解明される事件の真相は、読み終わったあとで読者にやるせない感慨を残すだろう。 | ||||
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一部本格シーンに物議をかもした作品。 読んだ感想は面白かったです。よく手の込んだ作品で、これは下手に批評なんか読まなきゃ良かったなと思いました。それでも読ませてくれるし、下手に内容を知っているからこそ、作者の手の入れ方も分かって違う意味で楽しめました。また今作で直木賞を受賞されましたが、他の方も言っているように、東野さんの作品にはまだまだ面白い作品が一杯ありますよ!! | ||||
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恋愛とは儚いものかもしれない。しかし、それこそが生きている証だともいえるのだろう。そういう感覚が無ければ、この話は成り立ちはしない。このトリックを人間性から考えると、やはり純愛から考えなくてはならない。僕はやはり問題を解くより、問題を作る人間に敬意を表したい。そもそもミステリーが無ければ、これほど感情的に楽しむことはできなかった。必ずしも読後感の良い話ではないかもしれないけれど、見事にしてやられたものである。 それにしても残酷な話を作るものだ。人間の想像力は恐ろしいと思う。翻弄されたのは架空の人物かもしれないが。彼らは著者の想像力から逃れられない。これほどの思いをさせられるために生み出されたことを考えると、同情を禁じえない。そして、僕はただ泣くより仕方が無いのであった。 | ||||
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直木賞の受賞対象作品に推理小説はあまり含まれないらしいので、同賞受賞作品を久しぶりに読んでみた。 文学には軽薄な知識しか持ち合わせてないが、作者の東野圭吾の文体とアリバイ崩しは、どことなく松本清張に似ている気がしてならない。小生の頼りない直感であるが。それに文章は流麗(りゅうれい)で、物語構成の骨格もしっかりしている。 天才数学者でありながら一介の高校教師に甘んじている主人公の石神は、隣に住む女を密かに愛していた。 彼は女とその娘が元主人殺しを察知し、その遺体処理に自ら積極的に加担する。その後も親子のアリバイ作りに献身的に尽くし、女を必死で守るために完全犯罪を目論む。 アリバイ崩しは単純で、さほど難しくはないように見えるが、犯行を隠蔽(いんぺい)するために主人公は、死体処理に絡めて別の殺人を犯していたことには驚愕(きょうがく)する。そのトリックは、いつどこでなされたのか、、、、。結末は主人公の単なるはかない愛だったのか、、、。 著者は理系の出身なので、物語展開の随所に数学理論が出てきて読者には理屈っぽく感じる向きもあろう。 どこの本屋を垣間見ても著者の諸作品が単行本であれ、文庫本であれ、書棚はいうに及ばず,客の目につきやすい所に平積みされているのは壮観ですらある。著者の力量には感服する。読みやすいので週末の読書におすすめしたい一冊だ。 | ||||
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普段は文庫にならないと読まないのですが、直木賞受賞作ということもあり購入して読みました。私は大学で数学を学んでいるので、親しみやすく一気に読めました。数学というのはエレガントで誰が見ても分かるような答えを良しとする。その単純さ故に答えに辿り着くことが途轍もなく難解になり得る学問だと思います。そんな数学者が愛する者を守るために導き出した解法は... また、二人の天才が描き出す緻密な理論対決も見ものですよ。 | ||||
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