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容疑者Xの献身
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容疑者Xの献身の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.19pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全856件 681~700 35/43ページ
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単行本化されるにあたり、タイトルに「献身」と入れたそうだが それがあまりに残念すぎる。 読み進めていくと、タイトルの意味から結末が読めてしまう。 できればタイトルを知らずに読みたかった。 そうすればもっと楽しめたはず。 ストーリーは面白かった。 人物描写が良くできていて、頭に描きながら読むことができる。 東野作品の中ではあっさりと読める一冊かと思う。 | ||||
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宮部みゆき「火車」中での登場人物の関西弁の使い方にアドバイスをしていたのが東野圭吾氏であることから、 なんとなく「火車」にヒントを得て書かれたのかな、と勘繰りたくなってしまった。 全く接点のなかった他人の運命を殺人によって弄ぶような点では似通っていると思った。 「火車」で直木賞確実とされた宮部氏が惜しくも逃し、この本で直木賞受賞された点に皮肉を感じたのは当方の穿った見方か。 その後、宮部氏は「理由」で受賞された。勿論、双方とも負けず劣らずの文才の持ち主だと思う。 東野氏の著書を幾つか拝読したが、「白夜行」「赤い指」そしてこの「容疑者Xの献身」も、 いわゆる「動機」がどうも私的には薄いと思われる。 あのような大事をやってのけるそれだけの深い理由がどうも感じられなかった。 「白夜行」「容疑者Xの献身」も、それだけの好意からそこまでするだろうか、 という疑問が沸き起こり、結果辻褄が合わない感が否めない。すっきりしないのである。 いずれもラストまでぐいぐいと引き込まれる疾走感があるだけに、この点が残念でならない。 | ||||
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文学作品ではないけれど、ミステリーとしてはよくできていると思います。 個人的には、最後の種明かしが気に入らないのですが、それは作者の自由なので、あまり言及することはありません。 文章力に関しては、文系の作家と比べると劣りますが、プロットとトリックでカバーできていると思います。 暇な時に気軽に読んだり、通勤・通学の電車の中で読むのに、ちょうどよい作品ではないでしょうか。 | ||||
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密かに思いを寄せる隣人が起こした殺人の隠蔽工作を完璧に作り上げる天才数学教師。 「緻密さ」というものへのこだわりは、東野作品の中でも随一か。 何故、この作品まで、直木賞が取れなかったのか。 何故、この作品で受賞できたのか。 工学部出身、エンジニア経験あり、という彼のバックグラウンドまで考えると 最も「東野圭吾らしさ」を映し出した作品だから、なんだろう。 最後の最後は、逆の結末でもおもしろかったかな〜。 | ||||
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数学だけが取り柄の、恋に不器用な男と、ホステス経験のある女の物語。 取り返しのつかないことをしてしまった女を守るために男は方程式のような犯罪隠蔽を考える。 ラストはあまりにもあっけらかんとしていて期待していたほどの驚きは無かったけれど・・・ 愛の形についてはものすごく考えさせられました。 人を愛する形に決まりきった型はないのだと・・・。 手に汗握る展開とまではいかないけれど、それなりに楽しめる良い本だと思いました。 | ||||
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P≠NP問題。数学の問題に対し、自分で答えを出すのと、他人から聞いた答えが正しいかどうかを確認するのとでは、どちらが難しいか? クレイ数学研究所が懸賞金をかけて出している問題だそうです。ご存知でしたか? これに倣うかのように、「人は時に、健気に生きているだけで、誰かを救っているときがある。」と、救われた想いを持つ数学者が、隣の母子の幸せのため、嘘をつくことなく証言が出来るよう作った完璧なアリバイを旧友の物理学者が検証してゆく。彼は2重3重のトリックで守る、が・・・。解明された事件の底にあったものは数学者の底知れぬ孤独。最後の彼の叫びは、胸が潰れる程苦しくさせます。 | ||||
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全体的な感想から言えば、よくできた推理小説です。はらはらもするし、ラストまで結末が見えないところも面白い。しかしほかのありきたりの推理小説と少し違うところは、ひとつは犯人がはじめからわかっていて、犯人がどのように逃げ切るかを読者に犯人側の気分でにはらはらさせたところ、そしてもうひとつは靖子、石神、刑事の3つの視点から書くことによってそれぞれの立場に立って考えさせるという手法をとったところです。でも最後にわかります、これも作者が読者に犯行についての経緯を明らかにしないための作戦だったのだと。天才数学者の正体はまさに作者本人である。 しかし私は後半部分の種明かしに納得できない。確かにストーリーは作者の自由だけど、ある意味反則技だ。もっとほかに犯行の方法があったはずなのに結局あんな方法を使ってしまったのではないかという気がしてならない。読めばわかるが、この作品としては似つかわしくない最後だと思う。それに最後の最後の展開が作者の作品である「秘密」とほとんど似ている。どことなく、大衆向けに書かれているという印象がぬぐえない。最後にどんでん返しをという考えであんな最後にするのなら、どんでん返しなど要らないから作者独自の辛口のスパイスで物語を締めてほしかったというのが私の希望である。 しかし、彼の文章はミステリーでも人間ドラマでも、(読みやすいだけに)文学的とはいえないまでも、人をひきつける魅力があるのは確かだ。文章全体に作者自身が見え隠れているような感じを与え、どことなく親密感を覚える。深刻な話なのにユーモアがあるのもこの人の魅力だ。作品を読み終わった後にすぐほかの作品を読んでみたいと思わせるのも、そんな理由からかもしれない。 | ||||
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冴えない風貌だけど、天才だといわれていた数学教師。 愛すべきキャラです。 彼の高校での生徒たちへの教え方、見え隠れする愛情もなんかいいです。 ラストは心がかなり痛くなりますよ。 | ||||
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読みやすくて、面白くていっきに読んた。しかし、ラストがあまりにも奇想天外すぎて、純愛とは言えないような気がする。純愛なら、あくまでも自分が罪を犯したように装えばそれでよいのではないか。愛する人を守るために、どのようにして自分に疑いを向けさせるかというふうに。ラストが面白いと思う人と、あまりにも創り過ぎと思う人とに別れるだろう。 | ||||
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これが純愛と呼べるかどうかはわからないけど… でも、こういう愛の形があってもいいんじゃないか?と 私は思いました。 いわゆる「泣ける本」で なかなか泣けない私ですが この作品のラストでは泣いてしまいました。 直木賞受賞、おめでとうございます!! | ||||
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私がこの投稿をする時点で、170件ものレビューがすでに合ったことが、この小説が広く関心を集めていることを物語っているでしょう。 殺人事件のなぞを巡るミステリーとして、愛情のために人はどこまで出来るのかを問う恋愛小説として、あるいは犯罪を通して倫理観を問う物語としてなど色々な読み方が出来るところが、この小説の魅力なのだと思います。 観かたによって唐突とも思える幕切れも、ひとつの読み方に読者を縛りたくないという作者の計算と思えます。。 いずれにせよ読者はこの小説の読書体験を通じて、答えの出ない問いに向き合うことになるではないでしょうか。 小説家 東野 圭吾の技巧の冴えるこの作品。読んで損は無いと思います。 | ||||
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文系の作家の本を読むと特定の登場人物に肩入れするあまり会話が冗長になったり、ひょっとして自分のこと書いてるんじゃないのと思うような表現によく出くわします。でも、東野圭吾の作品の登場人物と作家の距離は常に一定。理系作家特有のさめた目で相対化された人物の会話も、効率的というかいたずらに読者を惑わすような無駄な部分というものがあまり見当たりません。一気読みする読者が多いのもうなずける、読み手のことを考えたシンプルかつ丁寧な作風が魅力です。 本作品で激突するのは、ガリレオ探偵シリーズでおなじみの湯川教授と大学時代の同級生・石神。ひそかに好意を寄せる隣人親子が犯した殺人を隠蔽するために、数学の天才・石神が完全無欠なトリックを仕掛ける。担当刑事の草薙から依頼を受け事件に興味をもつ物理学の天才・湯川。まるで数学の難問を解決するように、両天才が殺人事件を読み解く、静かなる攻防が本作品の読みどころとなっています。 文中に無二の親友と説明されているわりには湯川と石神の仲の良さが伝わってこなかったり、どうせ身寄りのない仏なんだからバラバラにして海に捨てるだけでよかたんじゃない、なんて声も聞こえてきそうですが、変な横槍はやめておきましょう。Mixiや携帯メールで友達を作る時代に、ドロドロとした人間関係の説明などおそらく不要なのです。ある意味、文系ミステリー作家・横山秀夫の対極にいるような人なんですよ、東野圭吾は。 | ||||
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ミステリーとしての仕掛けはさすがだと思います。それほど難解ではなく、 人によってはトリックを見抜くことができるでしょう。 恋愛ものとしても評価されているようですが、そこまで愛する理由と、 愛されるだけの理由に十分説明が与えられていない為、その方向に私は ピンときませんでした。ミステリー一辺倒よりはいい程度。 直木賞に異存はありませんが、各種ランキングでここまでぶっちぎり なのは、相対評価である事と過去の実績を加味されたからでしょう。 作中の容疑者Xにそこまでさせる必然性をもっと書き込んでもらえれば、 良かったのですが。文庫版で加筆なんてないですかね。 | ||||
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比較的スラスラと読める。ただずば抜けて面白いというわけではない。本の構成がうまいからだ。 この作品は予め犯人がわかるようになっていて、普通のミステリ小説とはまた違った面白みを持っている。また最後に明らかになるトリックは誰も想像することはできないだろう。 惜しいのが、犯人が行なった献身に相応する動機がないということである。これには疑問が残った方も多いかもしれない。 しかし、私はこの作品が好きである。ここまで書くことができた作者はすばらしい。 | ||||
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直木賞受賞作。ミステリーとしては傑作に違いないが、恋愛小説として読むと、いくつかの課題が残るのではないかと思った。主人公の愛した女性の性格や個性を描きだすことに成功していないと感じた。しかし、本作品の構成や謎解きの巧妙さ、そして全体的な完成度の高さについては流石だと思った。難解さは一切なく話しの展開も早いので、最後まで一気に読みきれた。 | ||||
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恋愛とミステリーをあわせた内容。 面白く、読みやすく、2日間で一気に読破してしまいました。 私は「白夜行」キッカケで著者の作品を読み始めたのですが、 それとは経路が違う感じで、これはこれで楽しめました。 「白夜行」ほど重くなく、サラリと読めてしまう感じです。 | ||||
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これは純愛物語です。私はそうおもいます。登場人物の関係がどうこう言うより、もし、自分がそのような状況におかれたら。。。。。やはり、純愛です。最強の愛がなければこのシナリオはありえません。みなさん、過去に感じた愛の感覚をこの東野作品で思い起こしてください。ただし、違った意味でね。 | ||||
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2日で読んでしまいました。 直木賞をとっていなくても、 傑作だと思います。 ただ、ラストが・・・。 賛否分かれると思います。わたしは納得できないな〜。 殺人は本当に悪ですか? 殺したくなるほど何かに追い詰められても、 全く役に立たない法律しかなく、 事件にならなければ絶対に動かない公務員(警察)しかいない世界で。 逃れたければ、自分を殺すしかないのでしょうか? 救われない気持ちでいっぱいです。 この後、あの二人はどうなるんだろう。 少なくても、誰も救われない。 おそらく何人か自殺するでしょう。 ただ、”法律様”の自己満足が残るだけ。 罪と罰というなら、等しく誰しも裁かれる、または評価される世の中であるという前提がなければ意味が無いのではないだろうか? | ||||
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私は、東野圭吾作品は3作しか読んだことないのでなんともいえませんが、この作品を読んだとき、真っ先に『白夜行』を思い出しました。やっぱり、同じ作者だなあというか、結末までの進み方、主人公と、その思い相手との関係のあり方が似てるなあと思いました。東野圭吾の作品が全部、またほとんど好きだと感じる人には、きっと読み応えのある作品になっているだろうと思いますが、私自身は『白夜行』でインパクトを受けすぎたので、あんまり・・・ただ、それでも読んだ当初は、刺激を受けましたし、東野圭吾作品が愛される理由は分かる気がしました。 | ||||
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論理的に組み立てられた心理小説で力量が充分認められる作品であるけれど、石神はほんとにそれでいいのかなあ、と、読後感が、すっきりしない。事の本質はどこにあるのか、人を愛するということはどういうことなのか、もっと突き詰めてくれれば、登場人物も読者も、もう少し救われるものがあったのではないだろうか | ||||
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