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容疑者Xの献身
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容疑者Xの献身の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.19pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全856件 581~600 30/43ページ
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最後まで展開が読めないし、もうハラハラ。 まさかまさかの展開でした。 石神の愛の深さに気がついたとき、はっとすると同時に、愛は人をここまでさせるのか…とぞっとするような気もしました。 ラストははーっとため息をつくほど、悲しさというか…けして後味のいい小説じゃないんですけど、やっぱりいいですね、東野さん。 夜中に読み始め、結局朝までかけて1度で読んでしまい、翌日睡眠不足で大変でした。 読み出したら止まらない、東野さんはつくづく罪な小説をお書きになりますね(笑) ガリレオシリーズ初めて読んだので、後の2つも是非読みたいし、映画も見に行ってみたい。 | ||||
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これは新しい推理小説のあり方、という感じがしました。 最初から犯人がわかっていて、 それを主人公の湯川はわかっていない、という 窓から真相をわかっていながら眺めている第三者のような気分です。 そして、東野さんの作品で、おそらくはじめてのことだと思うのですが 登場人物の気持ちに感動した作品でもありました。これは傑作だと思います。 | ||||
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文庫になるのを心待ちにしてました。 残念ですよねぇ… 買ってその日の夜中には読み終わっちゃうんだから… 面白い本は罪だ。いや、マジで。 数学的な天才の天才的な天才たるっていう性格と話し方が堪能できなかったのがやや残念で、 ラストがまたこれ湯川先生いらんことしすぎっていう残念さが沸々と沸くんだけど… 4〜5時間本から離れられませんよ。 寝転がってて腰イタイイタイ さぁ、テレビでやる前に原作を読みましょう。 | ||||
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島田壮司氏の「点星術殺人事件」や綾辻行人氏の「十角館殺人事件」と同レベルの巧妙な物語であると思います。デビュー作であり、乱歩賞受賞作でもある「放課後」よりずっと大胆な作品を、作家として熟練した時期に作り上げた才能は驚異的であると思います。 | ||||
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すんげぇおもしろい。もちろん徹夜。 男っていうのは基本バカなんです。不器用なんです。小さな正義感からちょっとしたことでも女性のためならいろいろしたくなるんです。 今回はものっすごい頭の固い数学者が女性に恋しちゃって「うお」って感じになってるんです。 これについて友人の湯川先生も「お前どうしたんだようそだろ」みたいなこと感じてますから、もう異常事態うぃっしゅ♪です。 若干湯川先生も今回は理屈とか抜きにして楽しそうです。 最後の描き方うまいね!子供のやつ!あれきっと見ちゃってたんだね!ですぐ学校戻ったんだね!そういうところを細かくあえて描かないのがうまいね! うめぇって思わず口に出しました。子供!きみの純粋さがわかるよ!子供! | ||||
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東野さんという作家は、 論理的で緻密な構成の「本格」っぽい縦糸と 恋愛・家族愛・青春・ファンタジーといった「文学」っぽい横糸を、 感情的でなく淡々と、でも丁寧に織り込んで、 ミステリという1枚布に仕上げる名手だと思います。 この「容疑者Xの献身」もまさにそんな小説で、 ミステリでもあり純愛小説でもあります。 その献身の理由(きっかけ)が最後の数ページになって 初めて明かされることこそが最大の謎解きです。 本来ガチガチの本格モノが好きな私にとって、 そこまで夢中で読まされたこと、それ自体が謎解きで あったことに驚かされました。 次の作品もどんな織物なのか、楽しみです。 | ||||
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この作品で東野圭吾が直木賞を受賞したので、以前から気になっていましたが自分は文庫本しか読まない主義なので、文庫化されやっとこの作品に触れることができました。 過去に東野ミステリーをいくつか読破しましたが、この作品が間違いなくナンバーワンです。 数学者石神の作り上げた隣人の母娘の起こした殺人事件を隠すためのトリックは、思わずうなってしまいました。それを、暴いてしまう湯川もさすがです。 とにかく読んでみて損はなしです。 皆さん実際に読んで、このトリックに感嘆してください。 | ||||
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トリックも最後にならないと分からず、誰も幸せになれない内容だから良い小説だと思います。 結局、石神の思いは報われなかった。私には、靖子は石神を思ったから自首したのではなく(深い愛情に感動はしたと思いますが)、娘の為と自責の念からのもの。と、読めました。 犯罪者は犯罪者。 東野圭吾としては、湯川に「素晴らしい頭脳を、そんなことに使わねばならなかったのは、とても残念だ。非常に悲しい。」と代弁させてる気がします。 石神が靖子達によって、生きる事の喜びを得た。これだけでも充分に納得の行く動機です。人間は生きる目的を見失うと、毎日が絶望の惰性で生きるだけだから。 | ||||
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ストーリーは良いですが、表現力に欠ける。直接的な表現ばかりでイライラしました。文字を読みましたって感じです。 | ||||
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冒頭の殺害シーンと主人公の登場からもう一気に物語へと惹き込まれた。そのスピード感は見事。人物設定と間然とする所のないプロット(トリック)も云うことない。文句なしの傑作。それにしても、最後の疑問だが、(1)P≠NP問題はそもそも数学的に解けるのだろうか?(2)哲哉と靖子はいずれ結ばれるのであろうか? | ||||
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この小説のテーマはトリックと純愛?(私は自己犠牲だと思いますが)です。 一つ目のトリックは一流です。 トリックの質は違いますが「葉桜の季節に君を思う」と同じような衝撃を感じました 思い込みがあった私にはこのトリックはわかりませんでした。 そういう意味では十分楽しめました しかし、二つ目のテーマである純愛?に至る過程が今一歩不十分と言うかわかりにくいです なぜこれほどまでに自己犠牲を払うようになったのか、 数学教師の心の変化や心の闇、心の襞といった面の描写が不十分です。 なぜそうなのかがトリックと違ってあまりにチープすぎて 納得できませんでした。 まあ、普通に読んでる分には十分楽しめます | ||||
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東野圭吾の作品を愛読している人なら、序盤でトリックが分かったと思います。 例えば、最初の章の描写は、東野圭吾作品では最後になって最も重要な意味を持っているのが分かります。 後、作者はアンフェアなトリックを使わないことと、アリバイの曖昧な完璧さと、序盤で重要な?情報をそれとなく隠していること、石神の人間描写の部分から、トリックが推察できました。 そういう意味では、従来の東野圭吾の作品の延長上の作品であるといえます。 ただ、それを差し引いても、飽きることなく読み進めることができました。 | ||||
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刑事・草薙がもちこむ不思議な事件を 友人である科学者・湯川が科学的知識で解く 推理小説、シリーズ三作目。 今回は、初の長篇です。 昔の夫につきまとわれ、お金をせびられる靖子。 彼女とその娘・美里は、突発的に前夫を殺してしまう。 靖子にひそかに思いを寄せていた隣人・石神は その殺人の隠匿に手を消すが。。。 石神の隠匿計画はうまくいくのか、 あるいは警察や湯川が、石神の計画を全貌を暴けるのか。 今回、一見不思議な出来事はありません。 湯川がかかわるのは、石神がむかしの同級生で その天才的頭脳を認めていたから。 そんな石神の計画は、細部まで見事ですが このお話はトリックや謎解き以上に 犯人たちや湯川の心情にひきこまれます。 直木賞受賞作。 | ||||
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純愛うんぬんの話はさておき、ミステリーとして傑作だと感じました。 トリックの大胆さ・周到さ、伏線の巧妙さ、さりげない叙述トリック等、 第一級のミステリだと思いました。 作者のミステリ作家としての力量がよく表れていると思います。 | ||||
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「真実の愛」とは私欲を排し、愛する者の幸福のみを希求する感情に基づくものとされている。 その意味で捉えるなら、この数学者は「真実の愛」を知っていた。 トリックは見事だが、天才数学者と称されるほどのトリックではない。普通に読み進めていても、8割は予想通りの内容だった。いささか曲解なのかもしれないが、人生で初めて抱いた恋という感情によって彼の能力が制限されていたとさえ思える。 数学者の数に対する愛情は驚異的だ。代数学をやっている友人がいるが、数字に対する彼の態度は、常識的な感覚からいえば異常である。 もしも、そのような数学者の感情が人間に対して向けられたら、どれほど純粋な愛となるのだだろう…… 確かに彼に犯したことは社会的には許されざるべき行為だ。しかし、それによって彼の愛が否定されるべきものではない。勘違いしている人が多いが、愛は道徳的なものではない。愛は残酷で反社会的なものにもなりうる。しかしそれでもなお素晴らしいと認めざるを得ない。戦争という残虐な行為が完全に否定されえないのは、大切な者を守るという愛が存在しているからだ。誰かを愛するということは、誰かを不幸にするということ。私達の世界では通常目立たないが、これは厳然たる事実である。 どうしようもなく究極的な状況に陥れば、人はいくらでも残虐になるのではないだろうか?そして、そのことを第三者が糾弾することは、少なくとも愛に支配された当人にとっては、(重い刑罰を受けるとしても)何の意味もないのではないだろうか? 少なくともこの数学者はそうだった。そして、彼の心は純然たる愛で満たされていた。 そういった意味では、本作品は世の中に流布する過度な愛の賛美に対して、疑問を呈しているとも捉えられるかもしれない。もちろん逆の見方も可能だ。 | ||||
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私が出来る、あなたの為の行動。 それは論理的で、そして罪深い。 容疑者Xは、傍から見れば異常としか映らない行動を起こす。天才の頭の中の式に当てはめれば、犯罪でさえも瞬時に答えが導き出されたのだろうか。淡々としていて感情が感じられなかった。自分の逃げ道を塞いでまでも成し遂げる偏った愛し方。それを示す方法。その結末・・・。 どういう思いでの犯罪か。本作品の筆者の別作、「白夜行」と似ていて、それでいて結末が異なる。その点も面白かった。どちらの「彼」の方が幸せだったのか考えてみるのも良いかも。 作中に容疑者Xとはまた別の天才登場。彼は名は湯川。別名ガリレオ先生?で筆者の作品に既出らしい。というわけで、、ガリレオ先生ファンにもオススメかも?ですよ。 | ||||
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文庫化されるのを気長に待ってやっと読了しました。 純愛、って云われてたらしいですけど私は純愛では無いと思いました。 その愛の為に何をしても良いのかと。 犯罪が起こらなければミステリにならないのですが、それなら殺人と純愛は別に書けば良いんじゃないかなと云うのが正直な感想です。 期待して読んだのがいけなかったのか、数時間で読めてしまったのは残念です。 一つ気になったのは、湯川が昔は自転車に名前を書いたものだけど、時代が変われば習慣も変わるような事を云っていたが、初めて石神の家を訪れた時に刑事の友人から君のことを聞いてと云うシーンがあるけど、あれって刑事が捜査情報と個人情報を漏らしているって喋ってますね。 迂闊だなと感じました。 | ||||
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文庫になったので早速購入。 内容自体は、読んでいる途中はどうしてこれが直木賞!? なんて思ってしまった。しかし、最後まで読んで納得です。 更に長編のためこれまでの短編とは違い、人物の心情などを 細かく描かれていて、最後はとても切ない気持ちになりました。 | ||||
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まず読みやすさと、構成の上手さに脱帽します。さすが東野圭吾さんと。しかし、帯にある『これほどまでに深い愛情云々……』は正直納得いかない。このどこが深い愛だろうか?まず石神が娘がいる隣人に一目惚れしただけで、ここまでの一生棒に振るような鉄壁アリバイを組み立てるかな?それに靖子に惚れる理由が薄いっていうかない。どこが良いのだろうか?惚れる理由は?もしこのような設定で書くなら長編で、二人の間柄をもっと描いてからが前提じゃないかな?あと靖子の対応もおかしい。他人にしかも隣人にすべて任せるか?(笑)なんか常識ないっていうか……。すべてプロットの上で操られている感が否めない。最後の結末も予想通りだし……。あんな結末にしたからって涙は出ませんよ。でも完成度は高いと思います。 | ||||
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東野圭吾は多作の作家で、青春ミステリでスタートを切って以来、社会派サスペンス、恋愛小説、メタフィクション、ユーモア小説などなど、幅広い作風で傑作を生み出してきた。 直木賞、本格ミステリ大賞、このミステリーがすごい!第一位、週刊文春ミステリーベスト10第一位、本格ミステリ・ベスト10第一位、と数々の栄冠に輝いたこの作品は、これからもずっと彼の「代表作」として語られることになるだろう。 この小説は、完全犯罪を期する数学の天才石神に、物理学者湯川が挑む謎解きを軸とし、愛や友情など人間関係のドラマをからめた複合的なストーリーである。作者の実力が遺憾なく発揮され、それらの要素が全くばらつかず、一つに融けあっている。 視点となる登場人物を入れ替えながら描写することで、謎が解かれるさまがわかりやすく、また登場人物の心情の揺れ動きなども明瞭になる。 無駄なシーンはそぎ落とされ、次々と展開していくので、退屈することなくラストまで通読できる。 「代表作」と「最高傑作」が食い違う創作者は数知れない。確実に東野圭吾の「代表作」であるこの小説に、私は五つ星をつけるが、これを彼の「最高傑作」だと言う気はない。彼には他にも素晴らしい作品が多数ある。 存分な知名度を得たこの「代表作」に、「名探偵の掟」からの東野ファンである私が望むのは、これが彼の他の傑作群を世に知らしめるきっかけとなってくれることだ。 東野圭吾作品をこれで初めて読むという人には、読後、他の作品にも手を伸ばしてみてほしい。もっとサスペンスを楽しみたい人なら「天空の蜂」、愛する人の為の犯罪が描かれる作品ならば「白夜行」、この作品が重すぎると感じる人には「怪笑小説」や「「あの頃ぼくらはアホでした」、といったように。 「代表作」を読んだだけで終わることなく、多くの人が他の東野作品を読み、自分なりの「最高傑作」を見つけてくれることを、一ファンとして祈ってやまない。 | ||||
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