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容疑者Xの献身
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容疑者Xの献身の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.19pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全856件 481~500 25/43ページ
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ドラマも観ていないし、小説もこれが初めてです。 石神のしたことは、他の方が述べているように、押し付けがましい、独りよがりなものだったと思います。 美化しすぎな印象は否めませんが、しかし、そのツケはちゃんと巡っています。 上手な落とし方だったと思います。 その分、後読感はよくないです。トリックは素晴らしい。 石神がシンプルな解法を好む描写がありましたが、自首するのが一番シンプルです(それではミステリーになりませんが)。 次にシンプルなのが、石神が証人になって正当防衛にもっていく解法でしょうか。 天才数学者ならば、物語のような複雑なトリックは使いません。 トリックの複雑さは、石神の心の複雑さを描写している気がします(深読みでしょうか)。 そういったことを考えると、容疑者xとは恋愛感情そのもののような気がしてきます。 | ||||
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探偵ガリレオシリーズってことは,科学トリックものか?と思ったが,本格推理物だったのか。映画見ればよかった。 一休みのお茶のお伴に手に取ったら,途中でやめられなくなり,その日のうちに読了。 面白いです。単純に推理小説として面白い。 謎解きは,最初に犯人が事件を起こすところを見せておきながら, 「思い込み」を利用して,警察と読者の裏をかくという仕立て。 文庫本のオビの「これほど深い愛情に,これまで出会ったことがなかった」というのを見ると,おいおい,ちょっと待て,そうはいっても犯罪でしょ, と少々冷める思いも生ずるが,常軌を逸した形で表現される「純愛」または「献身」が 謎解きのストーリーに怖いような彩りを添えていることは事実である。 | ||||
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本作は人を愛しすぎてしまった人の物語です。私はこれまでにない愛の形で、献身の意味が分かった気がします。この作品は単体でも読めますがやはり、探偵ガリレオ→予知夢→容疑者χの献身の順番で読むことをお勧め致します。 | ||||
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『秘密』以降は本格推理物が少なくなっていた東野作品ですが、この作品のトリックはなかなかのものです。 本格ミステリー大賞受賞に相応しい名トリックだといえるでしょう。 犯人当て形式ではなく、倒叙形式の作品ですが、このトリックはあっと言わせられました。 伏線の張り方も上手い。 このように、“ミステリー”の要素に限れば、文句なしに星5つの評価を与えたいのですが、この作品を「純愛小説」と捉えてしまうと違和感を感じる所が出てきてしまいます。 まず、多くの方がレビューで指摘されておられるように、登場人物(特に靖子)の心理描写が薄い。 相手に対してどのような想いを抱いているかの描写が不足しているため、ラストのシーンに今ひとつ感動しきれませんでした。 『秘密』のラストの衝撃・感動に比べればどうしても見劣りしてしまいます。 そして、これはトリックそのものにも関連することなのですが、犯行偽装のためのものとしては秀逸なトリックのある部分が、「純愛」のためであったとしても一線を越えた所があったと思います。(ネタバレになるので詳しくは書けませんでした。) セールス・大衆受けを意識して「純愛小説」というものにこだわりすぎたため、せっかくの本格推理の傑作になり得た作品が、東野作品の良作群の1つとしての枠内に留まってしまったような気がします。なんだか、もったいないなぁと。 そうはいっても、東野作品の中でも上位に来ることは間違いない出来ではあり、東野氏の作品でなければ星5つにしていたとは思うのですが、『百夜行』、『秘密』、『悪意』といった作者の他の代表作に比べるとどうしても見劣りしてしまいます。 それらの作品に匹敵する名作という期待が大きすぎたこともあって、この評価になりました。 | ||||
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この作品は、映画化され、、ロングラン。既に映画を観た者としての感想。 これだけロングランしているのは、今の日本人が求めているのは、日本社会への怒りと絶望、孤独感。それらからの、解放。少しだけでも良い。人間味があり、納得する愛の在り方と信頼。 涙が少しでもにじんでしまう作品である。 ドラマに比べ、最高。福山雅治と柴崎コウのコンビは健在であるがベタベタさせていない。湯川に匹敵する天才数学者白神を登場させたのはまことにツボをを心得ている。ワクワクさせる。 『怪人二十面相と明智小五郎』 『怪盗ルパンとシャーロックホームズ』 それ以上か。 湯川が危ういという場面あり。今までそのような状況に湯川が置かれたことは無かった。 まさしく、献身。 最後の柴崎の言葉が良い。 「白神さんは○さんによって生かされていたのですね」 納得する映画。 そして、日本の現状況も納得する。 日本国民も捨てたもんじゃないなぁと思ってしまう。 | ||||
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人を愛することはどうしてこんなにも切ないのでしょう。 数学に関しては天才的な頭脳を見せ 行きずりの犯罪をここまで完璧な完全犯罪に仕立てることができるのに。 この作品は推理小説としても楽しめるけれど 恋愛小説としても読み込んでいけます。 決して幸せな結末ではないけれど 誰かを愛することは、もともと、このくらい重みのあることなのかもしれませんね。 | ||||
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東野作品はオチがけっこうあっさりしていて物足りないことが個人的に多かったのですが、この作品はトリックがシンプルゆえに衝撃的です。 かなり綿密に練られた話なので、2回目、3回目と何度も読み直すと石神の行動をより性格に把握でき、さらに楽しめます。 ガリレオシリーズ未読の方でも十分楽しめるので(僕がそうでした)より多くの人に読んでもらう価値があると思います。 | ||||
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これを読んで泣かない人っているのだろうか。あまりにも純粋で、純粋なあまりに悲しい。ミステリー自体も面白い。女性の心理描写云々書いてる人がちらほらいるがその多くは男性なのではないだろうか。少なくとも私を含めた女性友人読者達は泣いた。未だに胸が苦しい…。 | ||||
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最後に謎解きがあり、タイトルの「献身」に、深い意味があったことがわかります。同時に、容疑者に同情すらしてしまいます。こんな人生もあったのか、と。 ただ、数学が随所に出てくるのですが、数学を使わなくても解ける推理だったのでは…。 | ||||
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話題作ということで、遅まきながらチェックしました。 登場人物たちの心理や置かれる状況が切迫していて面白く、読んでるうちにどんどん引き込まれていきます。 大胆なトリックには初読時かなり驚きましたが、しかし、よく考えてみると、もしこれが可能なら第二の殺人などそもそも不要だったのでは? とも思いました。 だって、第一の殺人だって、上手く隠せるわけでしょう。これだけの技量あれば。 そういうことで星四つとさせて頂きます。 面白さは、文句なく星五つです。 | ||||
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数学にしか興味を持たずそれが全てだった彼が、愛する人の為に犯罪を犯し、自分の人生を捧げた。 『皆に分かってもらう必要はない、自分自身が認めれば良いんだ』という生き方に衝撃を受けた。 地位、名誉など、常に人の目を気にして生きる今の日本社会の中で、そうゆう生き方もあるのかな…、と考えさせられた作品。 | ||||
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映画化もされ今や有名になった容疑者Xの献身、しかしそれでは再現しきれないものが、この小説の中にはあると思う。細やかな描写。登場人物たちの心理展開。 映画を否定する気はないが東野圭吾の作り上げたワールドにひたるためには、小説に触れる他ないと思う。ミステリーとしての完成度が高いにもかかわらず、沸き上がる感動、愛情ってなんなのか?と考えさせられる重さ。いろんな意味で深い小説だといえます。これを読んだあとは、その前の自分より少しだけ感受性の豊かな人間になっているようにおもいます。 完成度がたかい。さすがの力量です…… | ||||
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犯人は愛のために自分だけを犠牲として捧げたのではない。何の罪も遺恨もない第三者を完全な道具として犠牲にしている。もちろんそんなことは探偵も作者も百も承知で、むしろ「献身」の重要な要素はこちらのほうなのだと思う。現世の罰ではなく、地獄堕ちの覚悟を決めたうえでの。 犠牲者の身分が●●であることが話を見えにくくしている。これが幼い愛児を抱えた会社員とかだったらトリックは成り立たないわけだが、それだけの理由だろうか。差別的な人物配置としてむしろ作者や作品に嫌悪感を抱く者も出るだろう。あまりに異常すぎる愛の形として犯人にまったく感情移入できない者も多い(私はこれだ)だろうし、逆に、だからこそ感動できる人もいるかも知れない。ただ、この、もうひとつの犠牲のほうをやや軽く見て感動してしまった人も少なくないはずだ。私だったら、お節介にもこう言ってしまうかもしれない。この犠牲者の生活や人生に1章が割かれていたとしてもやはり感動できましたか? 作者はあえてそうしなかったし、犯人の本当の凄まじさを強調することもしなかった。差別的と見られることも恐れずトリック優先の配置に徹した。その結果、どのような形で感動されようとも、あるいは反発されようとも、すべて読者にゆだねてしまったようだ。読後感すらトリックと化すような底意地の悪さともいえようが、むしろすべてを俯瞰するような虚無感に慄然とさせられた。 | ||||
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美しい女性に、献身的な愛を捧げた数学者・石神の犯罪トリックは、実に巧妙で謎が多い。死体が全裸体であること、盗まれた自転車に被害者の指紋が残ること、遺体が惨殺体であることなど、一見普通の殺人事件かとも思える。 だが、無骨な男の繊細な精神によってなされた「完全犯罪」は、数学者ゆえの美しさにこだわった超合理的・理論的解法だった。警察が容疑者のアリバイを崩そうとすればするほど、限りなく白に近づく仕組みだ。 ところで、何れ殺すと心に秘めた相手と川原を歩くシーンがある。石神の異常さは際立つが、愛する人に想いを馳せながらの道路は、憂鬱さも、迷いもなかったはずだ。数学の問題を作るようなもので、殺人は解法の手段にすぎない。 友人として物理学者として、湯川がその謎に挑む。 やがて全てを悟った湯川の感嘆たる無念さが、どうしょうもなく物悲しい。これほどに、人を愛せるのか、献身的になれるものかと読後は自問に駆られ、殺人を犯したものを憎むことができない。 息つく間もなく読み終えた。最後まで読者は、欺かれてしまった。単純にミステリーとして非常に面白かった。 | ||||
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ストーリーはシンプルですが、最後の種明かしは衝撃的。ミステリーを読んでいて久し振りに「すごい」と思いました。終盤に容疑者石神の恋敵が登場し、冷徹な石神の動揺する心を描いているところがうまい。湯川がトリックに気付く過程は、もう少し丁寧で論理的な展開が欲しいところですが、総合的には十分満足できました。 | ||||
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読みながら「これって、なーんか『赤いニシン』っぽいよなぁ・・・」と思いつつ読みすすめ、終盤にいたり、「あの」回答が出て、思わず「うわっ、やられた」と前に戻り、詳しくもう一度読み直すことに。ええ、だまされましたとも。注意深くごまかされてましたよ。 楽しかったのですが、ほんのちょっとだけフェア感を感じられなかったので(私的には)★3つです。 | ||||
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映画から入りました。 映画が(個人的に)あまりにも良かったので、つい買ってしまいました。 読んでみた感想は、人間ドラマとして非常におもしろかったということです。 ミステリとして見て、トリックの追求をするような種類の作品ではないような気がします。 また、ミステリなのに読後感がさっぱりしているのは、石神の犯行動機が「献身」(これは純愛とは違うと思いますが・・・)だったからではないでしょうか。 ミステリで泣けたのは少なくとも初めてです。 あと、原作を読んだからといって、映画を批判する気にはなりませんでした。 映画は映画で2時間で原作のうまみを演出しきっていたと感じています。 | ||||
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なぜ石神は自殺しようとしたのか?自殺を決意するまでの悩みはどのようなものだったのか? その悩みは、誰にも理解できない高度の?異質の?悩みなのか? ひとりの罪のないホームレスの命まで犠牲にして献身に努めた背景となる石神の死の決意は、「自分なんてこの世に存在していても意味がない」などという薄っぺらで、ありきたりでだれもが時に抱くような感情の揺れの描写で片づけられた。 この作品の最も大切な部分だと思うのだが・・・ | ||||
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観てから読むか読んでから観るか、悩んだ結果、やっぱりまず読んでみました。 東野作品としてはまだ4冊目ですが、どれも他と似ていない、というか、毎回よく構想が尽きないなあ、と感心してしまいます。 「容疑者X」も、トリックもストーリー展開も素晴らしく、とにかく楽しみました。 ただ、天才的な頭脳を持つ容疑者Xの行動は、凡人の私には一人の人間として想像しがたい感もありまして、そこは堤真一さんの見せてくれる人物像に期待しつつ、明日映画を観に行きます。(堤さんのファンであります!映画の予告編CMの表情に既に惹きこまれています。) | ||||
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今まで読んだ本の中で一番です!!東野圭吾さんの作品は好きで何冊か読んだことがあるけどもっと好きになりました。最後の最後までトリックがまったく分からなかったです。さすが、直木賞受賞作品!まだ読んでない人にはオススメの作品です!! | ||||
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