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容疑者Xの献身
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容疑者Xの献身の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.19pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全856件 561~580 29/43ページ
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最初から犯人はわかっているのに・・・みごとなラスト。 中盤あたりまでは、そう面白いと思わなかったのですが、最後にやられた!!そういう結末か!!と。映画も見たくなりました。 | ||||
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平素、学術書ばかり読んで味気無さを感じたせいかたまには昔のように推理小説を読もうと気軽に手にとり、文学的にどうとかミステリとしてどうとか世間の評価がどうとか、そんな無粋なことは抜きにして感情移入しつつ流れにまかせて読みました。その結果自然に涙が出ました。湯川の言葉からもわかる通り、石神のしたことは「そんなこと」であり、普通の人の感覚ではやはり歪んでいるとしか捉えられないかもしれません。しかし無機質な天才石神が、ちっぽけな幸せのために不器用な愛(私を含め普通の人からすればこんなのは狂った自己愛にすぎないというかもしれませんが、彼にとっては間違いなく愛だったと思います)を貫きました。そのためにあれほどの自己犠牲をできる者は、虚構でなければ有り得ないから、現実の世界では有り得ないから、一人の天才のあわれな「献身」に私は涙を流しました。 | ||||
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映画化されるということもあってその前に見ておきたくて購入。 作品は400ページ弱ということでボリュームは程よい。 タイトルの意味というのは作品中にわかります。 深いですね、いろんな意味で。 ドラマのガリレオを見ていた人はその人物が浮かんだりして違うところで楽しめるかもしれません。 「映画では誰がこの役をやるんだろう」といったことを考えながらも見てました。 登場人物も少なめで時間軸が目まぐるしいところもなく 非常に読みやすい作品だと思います。 物語もシンプルです。 と思いきや「なるほど、そういうことか」と思える後半戦。 東野圭吾ファンにはもちろんのことサスペンス好きや ドラマを好きだった人にもお勧めできます。 それにしても最後・・・あの人はどうなったんだろう? 気になります。 | ||||
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隣人の靖子が前夫を殺害したことを知り、高校教師の石神が組み立てた完全犯罪への仕掛け。予想もしないトリックがあるのだろうと思いながら読み進めていてもそれを上回る舞台が用意されていたことに驚かされる。しかし、その舞台は単なるトリック、ミステリーではない。 とっても切ない心の重なり、そして、それを解き明かした湯川学の苦悩。謎を追い、またそれを隠す人、それぞれの胸が、謎が解けるたびにぐっとしめつけられる。 「人は時に、健気に生きているだけで、誰かを救っていることがある」 登場人物たちの鋭い観察力、洞察力に感嘆するとともに、圧倒的な切なさに心しびれる作品である。 | ||||
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日本のミステリーは、ミステリーとは名だけで、何の謎解きもなくだらだら続くものも少なくないが、本書は最後までの伏線、キャラの描写、謎解きの爽快感が全て最高クラスに面白い。一読の価値あり。 | ||||
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ネタバレ含みます。 話の大筋としては、隣に住む母子家庭が殺人を犯してしまい、それを偽装工作して 何とか罪にならない様にしようとする主人公容疑者Xというものですが、これがあまりにも悲しい。 Xは、女に惚れたは良いが、とても不器用でアプローチの仕方が分からない。 出来ることと言えば、毎日女が働く弁当屋に行って弁当を買うことだけ。 ささやかだが、Xにとっては女の顔が見れるだけで十分だった。幸せだった。 そんな中、女が殺人を犯してしまいとても困っているらしいということで、Xは全力を賭して 女を守ることを決意する。 しかし、Xが自分の人生さえも賭けているというのに、肝心の女は他の男とデートに行ったりして良い関係になっているときている。 報われない、全く報われない。 でも、それで良いんだ。自分で選んだ道だから。 何より女が幸せになってくれればそれで良いんだ。 話の中で刑事が、「家族でも、恋人でさえもない女を庇うために罪を肩代わりする人間がこの世にいるのか?」と疑問を投げかけるが、Xこそがその人間だった。 Xが取った行動は絶対許されることではないが、モテない男として色々共感出来るところがあった。 「恋空」とかいう小説なんかより余程「愛」について深く書かれていると思う。 読んだ後、色々考えさせられる小説でした。 | ||||
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タイトルの語呂が良いので、非常に好きな作品です。それだけじゃないけど。いつも冷静沈着な湯川が、同級生であり、尊敬出来る友の罪を解いていく。湯川の人間らしい一面が描かれており、新鮮な作品でした。石神の献身振りには、初め私には理解し難い行動で、何でそこまでやる必要あんの?と疑問だらけでしたが、愛の形は十人十色。人を好きになる。その感情だけで、見返りを求めずに行動する石神に涙が出ました。ラストの湯川の一言も、とても心に染みました。 | ||||
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05年末ミステリー賞「このミステリーがすごい」「傑作ミステリーベスト10」「本格ミステリ・ベストテン」すでてにおいて堂々の第一位 3冠を達成し、さらに直木賞受賞のミステリーファンだけではなく、楽しめる1冊がついに文庫化。嬉しい。 裏の裏をかく容疑者X。ラストの感動シーン。10月公開の映画ではどのように表現されるのか、楽しみだ。 | ||||
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この作品を根底で支えている面白さは、天才たちへの憧れかな。もちろん想像を超えたトリックの凄さもあります。全く予想できませんでした。伏線もうまく張られています。ただ、難点をいえば、細部が練られていなくて残念です。石神は何故靖子親子に肩入れをしたのか。作者の説明では納得できません。もう少し人間を描いてくれればうれしいのですが。もし、天才は皆こうなんだよといわれてしまうと、なんだか味気ない気がします。それと、刑事の質問にたいして、大学図書館の司書が、湯川先生が閲覧していたものを答えるシーンがありますが、これには不自然さを感じました。相手が刑事だろうが、総理大臣だろうが、職業倫理上、司書は絶対に答えないと思います。特に湯川先生が勤めているような大学の図書館ならなおさらです。まあ、そもそも刑事が大学の先生に私的に助言を求めるというのもあってはならないことなので、それを言ってしまうとエンターテイメントとして成り立たないかもしれませんが。いくつか気になるところがありましたが、トリックで一本取られたので、星は4つにしました。 | ||||
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非常に面白く、一気に読みました。はじめは通勤の途中のみで少しずつ読もうと思ったのですが、物語に引き込まれ、結局一気読みでした。 ・文体は軽快でさくさく読めます。 ・ミステリー/推理小説としてではなく、「小説」として読むことをお勧めします。 ・非常に優れた心理描写を感じることが出来ます。 映画も見てみたいなぁと思いました。 | ||||
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理論的で完璧な計画を立てた石神。その指示通りに従っていた靖子。 それが最後に人間の「想い」ですべてがくずれてしまった。 いや、この計画を作り出した力も「想い」であり、どんなに理論的に完璧なものでも、 それの前には無力になってしまうのか・・・なんて思ってみたりしました。 最後に石神が叫んだのは、計画が破綻したため?殺人の後悔?靖子の気持ちに触れて? すべての想いが爆発したシーンだと思いました。悲しくてせつない。。。 あと気になったのですが、アパートって石神と靖子親子しか住んでなかったのかな笑 富樫とのもみ合いのシーンの物音を聞いている住人っていると思うけど・・・。 ・・・もう一度よんでみるか! | ||||
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最初は淡々と読み進めていました。 情景がすぐに頭に浮かぶ文章だからすごく読みやすく、一気に読んでいきました。 でも淡々とあまり心が動かなかった。 ただ情景を思い浮かべながら読んでいました。 でも、後半になりどんどん感情があふれ出して涙が止まらなくなりました。 とても人間味のある切ない話でした。 | ||||
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純愛ものなのかは微妙ですが、自分にとっては恋愛ものでした。 そう感じたのは、主人公が容疑者を疑うきっかけになるエピソード、その一点です。 なんか恋の神髄を見た気がして良かったです。 ミステリーの展開自体は「そんなに都合良くいくかな?」と思ってしまう箇所が多く、いまいち入り込めなかったです。 | ||||
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05年08月の単行本の文庫化,第134回直木賞の受賞作になります. はじまりからすぐに『事件』は起き,その様子や犯人,手法や動機と, すべてが読み手の目の前に晒され,そこから物語は進められていきます. そのため,どう犯人に落とすのか,『アリバイ崩し』の作品かと思いきや, よい意味で期待を裏切られる展開に,あっという間に引き込まれていきます. その真実とトリックについては,一瞬,アンフェアかとも思えるものの, それまでの情報を整理すれば,しっかりと導き出されるようになっており, やや冗長にも感じられた日常の描写が,伏線であったことに気づかされます. 反面,その『不自然さ』に「なにかあるのでは?」とも思えてしまうのですが. 主人公自身の登場が少なく,事件に関わった人たちが中心になっていますが, 事件を解決することになる彼の心境は,偏屈に映った序盤とはまったく異なり, そのイメージを覆すような情にあふれた言動は,大きな読みどころだと思います. ガチガチのミステリというより,登場人物の心理描写に重きが置かれており, それぞれの思いと,誰の思いどおりにもならない結末がなんとも言えません…. | ||||
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どなたかもお書きのように、読後すぐに再読したくなるトリックは見事の一語に尽きる。 それに、もっとメランコリックな書き方も出来たであろうに、 あえて抑えた書き方も見事。 私は、ガリレオシリーズは読んだこともないし、テレビも見たことがない。 もちろん映画も見ないつもりだったけど、原作を読んで、レンタルなら見てもいいかなという気になっている。それは、主人公を誰がやるんだろうと気になっているから。 でも、主人公の頭の毛がふさふさだとげんなりするかも。 東野圭吾モノは、昔のものはよく読んだけど、 名作と呼ばれるものは読んでいないので、 いかな直木賞とて、あまり期待せずに・・と思っていたが、 かなりいい出来だと思う。 やっぱり、昔と比べて一皮むけたのかなぁ。 老若男女とわずおすすめです。 | ||||
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この作品の題名を初めて見たら誰でも推理小説かミステリー小説などと思うと思います。 個人的にこの作品を読んだところ推理小説として素晴らしい出来でした。(悪魔でも私的にですが)しかしそれを超えるほどの複雑な人間心理が生々しく描かれています。 私はこの作品を読み終わったとき、少し呆然としてしまいました・・・・ やはり東野圭吾はすごいです。もしこの作品を「推理小説ならいいや」などと思っている方、 絶対に読んでみてください。後悔は絶対ないと思います。 | ||||
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天才数学者石神さんが奇跡的に拾った小さなシアワセ、そのために自分が破滅するなんてことはなんでもない・・ 最後のトリックには「感心」し、石神さんの「献身」には、やりすぎでは?と思いつつも涙しました。 涙した大きな理由は、それだけじゃなくて、かわいそうなくらい小さなシアワセに対してさえ自分を捨てきることができるというのに、今の自分はなんてナサケナイ、チビた考えの中で生活してたんだろう、ということを認識したからかもしれません。そしてやっぱりみんな生きなきゃいけない、誰かを幸せにしている可能性だってあるんだ、そんなことも作者は言いたいのかな?と考えています。 | ||||
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内容はもちろんのこと、登場人物の視点の切り替え、場面展開が読む者を飽きさせません。あまり小説を読まない僕でさえ1日で読んでしまいました。読んだ人ならわかると思いますが、まさに盲点をつく結末にビックリです。 ガリレオvs悲しき天才数学者、必見です! | ||||
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娘と二人暮らしの花岡靖子は、離婚した夫に暴力をうけたため抵抗し、はずみで夫を殺害してしまう。 アパートの隣に住む数学教師石神が気がつき、この親子が『殺人犯』とならないように綿密な計画を立て実行する。 この物語の探偵役「若き天才物理学者」湯川学は 大学で同期石神を「数学の天才」として認めていました。 お互いに尊敬しあっていた二人が問題をつくる立場と解く立場に分かれました。 『「シュミレーションを得意とする」石神の仕掛けを「観察を得意とする」湯川が解く』 という推理の過程の他に、 『アパートで隣り合っただけの親子を自分を犠牲にしてまで助けようとする石神の心の動き。 ほとんど知らない人物にかばわれていることに動揺する花岡靖子。 事件を捜査しながら、方向が間違っているような気がしている草薙刑事。 「強く親しみを感じていた同期の天才石神」の犯罪行為に気がついて悲しむ湯川。』 といった 各人物の心理描写も巧みで、夢中になって読みました。 とても、面白かったです。 あまり面白かったので、徹夜してしまいました。 | ||||
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ミステリーものを読んで泣いたのは初めてです。石神にとって、二人の親子は光だった。明日を生きるための源だった。その二人を守るため、彼が犠牲にしたものは・・・。石神と草薙の間で揺れる湯川の苦悩も手に取るように伝わってきます。何より、トリックに脱帽。証されたとき、「あっ!!」と声が出てしまいました。 | ||||
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