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消えた少年



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【この小説が収録されている参考書籍】
消えた少年 (創元推理文庫)

消えた少年の評価: 3.40/5点 レビュー 5件。 Cランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.40pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全1件 1~1 1/1ページ
No.1:
(3pt)

登場人物の愛憎は見事に伝わってきますが、核心に至る展開には、もっと深さが欲しかったです。

舞台はスウェーデンの離島、ゴッドランドで発生した、少年の失踪事件がストーリーの主軸です。
小さな地域の中での、数組の家族のやや鬱屈した人間関係や生活事情を背景に、最初のうちは押さえ気味にストーリが進行します。若干じれったい感じを持ちつつ、中盤で2件目、3件目の事件が発生するあたりから、少しずつ、展開がスリリングになって行きます。
ですが、核心までのつながりが、ちょっと唐突な気がしました。
それなりに伏線が張られていますが、中盤から終盤、核心に至るところは、もっと深く、多く書いてあった方がよかったような気がします。
社会事情や歴史上の問題を背景を描かれるのが、北欧ミステリ(に限らないかもしれませんが)の楽しみですが、本作では、ゴッドランドが旧ソ連諸国に隣接することから生じる、不法入国や密貿易の問題が描かれています。
ゴッドランドの地理的な位置ならではのことであり、この部分は興味深く感じましたが、全編を通して、より色濃く描かれていれば、ストーリーの展開がより説得力が高まったと思います。
上述のとおり、ストーリーの展開には、もっと深さと量があればと思いはしましたが、それぞれの家族が、親子関係、家族関係の悩みを抱えており、日々苦悩する様子が巧に描かれており、登場人物に感情を移入させれたところは良かったと思います。
消えた少年 (創元推理文庫)Amazon書評・レビュー:消えた少年 (創元推理文庫)より
4488175058

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