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消えた少年
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消えた少年の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.40pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全3件 1~3 1/1ページ
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前半、独特の表現に慣れず、読み進めることがやや辛かったです。ですが、後半、話の展開が加速し一気に読み終えました。読み終えてみると楽しめる作品でした。 | ||||
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同名でちょっとまぎらわしいですが創元推理文庫から先に邦訳されたフィンランドのマリア・カッリオ刑事ではなくスウェーデンの女性警官マリア・ヴェーンの活躍を描く人気シリーズの第8作目で日本初紹介作です。「マリア」という名前は作家にはとても人気があるのでしょうか、これからもまだまだ続々と同名のヒロインが出て来ても少しも不思議ではない気がしますね。さて、これが第8作目という事で本当なら当然第1作から読みたかった所ではありますが、今や多くのシリーズ作品の紹介ラッシュが続く中で訳される方も読む方も同じく大変でしょうから、最近では一部の代表作でも読めれば幸運と考えるべきなのだろうなと思う様になりましたね。 共に配偶者に不満を抱く幼馴染の既婚男女が不倫に走り、偶然に戸外で愛し合う二人の姿を見てしまった少年がその後に行方不明となってしまう。離婚し二人の子供と離れて暮らす犯罪捜査官マリアには消えた少年の母親の苦悩する心情が痛い程に良く理解できる所為もあって事件を熱心に追いかけるのだった。 本書の推理は謎解きと呼ぶべきではない様な気がしますが、最後の最後まで「少年の身に一体何が起こったのか?」の謎や事件の動機がさっぱり見えて来ずに五里霧中の状態を持続させて興味を募らせる著者の腕前は誠にお見事だと思いますね。冒頭部分での不倫夫婦の現場の目撃や年上の子供達からの暴力という手掛かりめいた物はあるのですが、それが直接に真相へと繋がるという程に単純ではなく著者ならではの手の込んだ捻りが効かされていますね。妻と離婚して少年とは離れて暮らしていた父親の不審な死亡事件をきっかけにして、子供の失踪との明確な関連性は不明ながらも根気強く調べを続ける内に次第に悪党がいぶり出されて来る事や、マリアがプライベートで悪質な男と遭遇した出来事(偶然にしては出来過ぎではありますが)が示しているのは、やはり悪事を働く者は決して無事安泰では済まず何時かは露見する運命だという事なのでしょうね。また事件の真相についての感想は、こんな突拍子もない出来事はまず誰にも予想出来なかったにせよ、現代はどんな事でも起こり得る危険と隣り合わせの物騒な世の中ですから、日頃から注意を怠って孤独な少年の行動を十分に把握していなかった大人の責任は大きいと思いましたね。それから事件関係者の3人の女性エルヴィーラ、スサンヌ、シャルロッタについては、それぞれに別々の事情からお気の毒だなと思いますね。エルヴィーラは不誠実で自業自得とは言え夫とも不倫相手とも結局は理解し合えない運命が痛ましいですし、スサンヌは信じた夫から裏切られ全く真心が伝わらないのが哀れで、そしてシャルロッタは異常な過保護ぶりの全てが思い込みではなく一片の真実があるのに結局は空回りして子供達への愛が良い方向に向かわず不幸を招いてしまう悲惨さが最も可哀そうだと思いますよね。まあこの家族の悲劇は不可避だったのでしょうけれど、何とかこうなる前に夫婦間で十分に話し合いを持つべきで常に冷静を保つ心構えが必要だろうなと思いますし、現代に生きる私達はこの物語から「明日は我が身」の危うさを自覚して何らかのヒントと教訓を得るべきなのでしょうね。さて、今回もまたもやかなり長くなってしまいましたがマリアの上司ハートマンや同僚のイエクはどちらも良い人で好感が持てましたし、マリアも今回元同僚ペールが別の女性と結婚した事に傷つきますが、でも深刻に思い悩まずに悲しみを上手に遣り過ごす術を持ち楽天的な性格なのは好ましい長所だなと感じた次第で、本職の犯罪捜査官としての実力は本作では十分に示されたとは言えずまだまだ未知数ですが、そちらは今後の作品を読んで追々と確かめて行きたいと思いますね。 | ||||
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小さな島が舞台のシリーズ。 女性らしい作品で、謎解きだけではなく、主人公の人生模様も併せて楽しむことができます。 タイトルの通り、ホームパーティの夜に、ある少年が消えてしまいます。 すれ違う夫婦や親子。 狭い人間関係の中で起こる男女の過ち。 最後の方に出てくる犯人のセリフ。 こういうこというよね~~と思わず唸りました。 馬鹿みたいな言い訳。安っぽい言い方で味方につけようとするのもよくあるなと。 昔、自分の娘を愛人に誘拐され殺された男(死体遺棄かな?一部共犯になって逮捕されたんだよね)が、 事件発覚後、奥さんに言ったと報道されてた言葉を思い出してしまいました。 現実は奥さん、味方になっちゃうんだけどね。 | ||||
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