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パレートの誤算
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パレートの誤算の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.84pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全64件 41~60 3/4ページ
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生活保護係のケースワーカーを主人公にした、本格的な生活保護ミステリーである。映画「虎狼の血」が面白かったので読んだのであるが、舞台津川市は、明らかに広島県呉市をモデルにした映画(呉原市)と同じ場所と思われる。山陽方言圏の私としては、親しみのある内容(作者の出身は岩手県らしい)。 生活保護受給者の何人かを知っている私としては、興味あるテーマであり、どのように料理したのかを見守ったという感じ。結果は、大枠では正しいが、部分的には「この作者もそうか」とがっかりした、という感じ。 ミステリー部分は、大枠では予想通りに進んだので、ここでは述べない。テーマ部分について書く。書いても別に面白さは減少しないと思う。 最後にある登場人物が言う。 「たしかに生保のあり方には、問題が多い。不正受給やら貧困ビジネスが、あとを絶たない。でも、生保という行政の制度があったから、育つことができた子供がいたことは確かだ。さまさまな理由で、自分の力で生きていけない人は、いつの時代にも必ずいる。そういう人を救うために生保は、必要な制度だ。言うなれば、生保は自分の力で生きていけない人のー社会的弱者と呼ばれている人たちの最後の命綱だ。その命綱を、悪用する奴らを俺は許せない」(420p) そのことに異論は一切ない。しかし、作者はかなり生保について調べているはずなのに、私でさえ知っていることに言及しない。ここに出てくるケースワーカー(専門家)の言葉を借りて反論しないばかりか、彼ら自身がそのように認識しているかの如く、ミスリードするように物語を構成している。 曰く。(1)生保の金を受け取ったその足で、パチンコに並んだりする者がいる。と書いているが、パチンコ依存症だった場合は、アルコール依存症と同じ「病気」であることの認識がない。(2)テーマ的に「不正受給」について延々と書いているが、あることを書いていないから普通に読んだら不正受給は全体の1割から2割はいる印象を受ける。実際は、0.5%にも満たないし、そのほとんどは家族の子供のバイトの申告漏れ等の制度無理解によるものが多いのである。(3)生保受給者に同情してお金を立て替える場面を美談的に描いているが、規則的にもやってはいけないことであるが、受給者の自立を促すということでも「絶対やってはいけない」悪影響しか及ばさないことである。 建前は正しいけど、本音の所で、この作者生保制度のことをホントにわかっているのか?わかってないだろうなあ。 | ||||
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出てくる、市の職員の行動が全く勉強不足。 ケースワーカーの仕事や市の職員の勉強不足。 ケースワーカーが、保護者に金とか絶対貸さない。 思いっきり違和感続出の物語でした。 | ||||
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テンポがよく飽きずに読めた。 ただ最後の所は都合良く出来過ぎていたように 思えた。 | ||||
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初めての作家の初めての作品です。市役所の生活保護の関係者と受給者をテーマにしたミステリー。文章は読みやす買ったのですが生活保護を引っ張り過ぎの印象です。また、動機が薄く、犯人にも意外性がなく、最後の盛り上がりに欠けた気がしました。 | ||||
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本当に彼女が書いたの?これに尽きる。 彼女の作品は大好きで、すべて読んでいるが 全くこれは納得ができない!社会派ミステリー? まず骨格が弱過ぎ、登場人物に全く共感が持てない。 この時点で私は普通だったら読むのを止める。でも 彼女の作品なので何とか最後まで読んだ。まるで 二時間ドラマの脚本のようだ。ハラハラドキドキの サスペンスならそれも良いが、そういう意味では 全く状況の描写が上手くないし、途中の中弛みが 抜けないままラストまで適当に流した感じである。 これほどガッカリしたのは初めてだ。彼女には 得意のリーガル物でまた感動させてほしい。 | ||||
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そもそもパレートの法則は冪乗則だし、最近は怠け者が無駄ではないという意味に使われる。本書を「生保を集めたらその20%は働く」とすればパレートの法則が適用されると考えるべきだろう。 山川は知った内容を自分で処理する限界を超えると思わなかったか、若林熱過ぎ、小野寺に対して聡美鈍感など、柚月さんを知ってるだけにもう少し練っても良かったのでは。勿論、取材はしっかりしてるし社会問題を告発し楽しめる作品である事には違いない。 | ||||
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本屋さんで見て気になっていたのですが、 やっばり読みたくなって購入。 最後まで飽きずに読みきれました。 | ||||
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弧狼の血が、あまりにも、面白かったので、この作品も、よみはじめたが、中盤以降、最終が、少し物足りない、他の作品に期待して、読みつづける、つもり。 | ||||
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設定が面白いが多少流れが強引というか突飛に感じた でも勉強になる内容で面白かった | ||||
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生活保護の闇という帯に惹かれて読みましたが、生活保護の闇はあまり出て来ませんでした。犯人も序盤でわかる。ミスリードの部分(主人公に心の中で言わせている台詞)が棒読みすぎて、すぐにわかります。後半も、まるで刑事ドラマの台本読まされてるのかってくらいのクサさ。話もありがちな単調さ、ラストもよくある終わり方なので、読後何も残りませんでした。 | ||||
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テーマは凄くいいですしリアルな内容だと思います。が、繊細さがやや足りないように感じました。そこが惜しいなと思いました | ||||
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やはり、柚月裕子は期待を裏切らない。何よりもストーリー展開のテンポが良く、ミスリードの使い方も非常に上手く、全く飽きることなく一気読みした。 生活保護受給者のケースワーカーとして市役所で働く牧野聡美は職場の先輩、山川の変死事件をきっかけに社会の闇に絡め捕られていく。生活保護を巡る事件と社会の闇。闇の底に巣くい、生き血を啜る輩の正体は… 女性作家としては珍しく、本作では暴力団と警察の迫真の描写が描かれている。非常に思い切った挑戦であり、柚月裕子の意欲を感じる。この暴力団と警察の描写が、傑作『孤狼の血』につながったのかも知れない。 | ||||
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生活保護世帯の多いアパートの火災でケースワーカーの他殺死体が発見された. 生活保護に関わる不正や暴力団が見え隠れする中,2人のケースワーカーが真相に迫る. 生活保護の不正受給や保護費の不適切使用,貧困ビジネスなど, 生活保護制度に関わる問題をテーマにしつつ,制度や受給者批判だけでない内容に好感が持てる. 結末の意外性もまあまあで,バランスのよい社会派ミステリーと言える. とはいえ,扱っている生活保護の問題点がやや紋切り型な印象も否めない. もう一歩,踏み込んだ個別の事例への対応や, 制度をうまく活用した解決が盛り込まれていないと, 生活保護とケースワーカーを扱った必然性が薄い. | ||||
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あまり期待せず読んだ一冊でしたが,意外に面白く,出張中の移動時間を楽しく過ごせました.柚月さんの作品は他にも幾つか読んでいますが,コンスタントに高水準の作品を発表されているように思います. 生活保護に関わる福祉担当者が主人公のミステリーですが,殺人事件の謎も生活保護の問題も扱いは割と軽め.謎解きとして読むと少しがっかりしますし,また生活保護の扱いも表面的なように思います.しかし最後まで破綻なくまとめてあり作家のうまさを感じます. ただ登場人物が皆魅力に乏しいのが残念.最後まで主人公の二人に感情移入ができませんでした.もっと人が描けると,社会派のミステリー作家として成功できるように思います. | ||||
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今話題の生活保護支給を題材にして、殺人事件を一人の役所職員という立場から書かれた作品で、題材もいいし、視点もよいので楽しめました。 ただ、グイグイ引き込まれる感じがなかったのが、残念。 検事シリーズの方が話にのめりこめる感じでした。 他の作品が面白いので、高望みしてしまっているのかもしれません。 普通に面白いと思います。 | ||||
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「もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーのマネジメントを読んだら」と同じ路線です。 登場人物は浅くて類型的、真相は「ふ~ん」という程度で、30分で斜め読みしてしまった。 | ||||
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生活保護費の不正受給という社会問題や、受給者を担当するケースワーカーの仕事への苦悩や情熱をミステリーに絡めた社会派サスペンス。 ケースワーカーの日常業務も詳しく書かれており、生保システムが抱える問題点等が、登場人物の言葉や気持ちを通して、簡易な文章で分かり易く浮き彫りにされます。 肝心のミステリーの方はオーソドックスで、展開やラストも予想がつき、純粋にミステリーを楽しみたい方にはやや物足りないかもしれません。まずタイトルに題材を結びつけ、それにミステリーを肉付けした印象です。 | ||||
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「パレート最適」を使ったミステリーかと思ったら、使っているのは(パレートの論旨とはズレている)80:20の法則。 題材は貧困ビジネス。時流に即しているのかもしれないけど、早いうちに共犯者もわかってしまう。ヤクザが重刑の放火を選択するのも無理があるね。 題名から期待する程ではない。誤算といえば誤算かもしれない。 | ||||
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生活保護受給者の家を訪問している途中に殺害されたケースワーカー。生活保護と貧困ビジネスを絡めたミステリー。 物語自体は丁寧に描かれており読みやすいのだが、ケースワーカーの仕事の苦悩や、生活保護に対する掘り下げもなく、全体的に内容が浅く感じられた。 主人公の聡美と小野寺が事件の真相を確かめようと思う動機も弱かったし、心理描写もいまひとり足りなかったのも残念だった。 | ||||
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生活保護について今迄ずーっと偏見の目で見てたのですが、止むに止まれぬ事情の人たちがいることを知る良い機会となりました。 | ||||
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