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孤島パズル
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孤島パズルの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.14pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全72件 21~40 2/4ページ
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犯人は解り易く、有栖川さんの初期作らしい素直な推理小説だと感じた。 | ||||
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クローズドサークル状態の孤島で、資産家の縁者たちが集まり、殺人事件が起こる。 そんな本格ミステリの王道展開が、江神有栖川や新たに推理研に加わった有馬マリアにより色付けされ、傑作となりました。 文章もとても読みやすくページ数も手頃なのですらすら読めてしまいます。 トリックもシンプルでわかりやすい! 本格ミステリが好みの方は是非、読んで見てください。 前作は読まれていなくても問題ないとは思いますが、登場人物の人物像など重視される方は前作「月光ゲーム」読了後に読まれるのがいいと思います。 文庫版は解説で微妙に次作「双頭の悪魔」のネタバレ?が含まれているので注意された方がいいかもしれません(解説内でもその旨の注意書きがあるのでわかると思います。) | ||||
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月光ゲームに続いて読みました。 デビュー作の月光ゲームはかなり強引だった感じがありましたが、今回は読後感もとても良くて作品としての完成度も高かったと思います。 トリックは「あっと驚く」というよりパズルを解いていくような感覚で、裏切られ感、わくわく感を楽しむというよりも、細かなしかけを楽しんでいく感じです。 でも有栖川氏の最大の魅力は、文学や芸術の香りが全体にちりばめられ、作品を豊かにしていることだと思います。 日本の推理小説ではなかなか珍しいのではないでしょうか。 作品中には文学・芸術・哲学の知識が江神はじめ登場人物の語りとしてたくさん登場します。 作者の膨大な読書歴が見えるようです。 | ||||
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クイーン風のロジックを、孤島という極限状況で再現するという試みに成功している名作。 アリスとマリアのくだりも好きなのでこの二人はうまくいってほしいなぁ、と今でも思う。 おそらくこの作品を読んでなければ、この作者のほかの作品も読むことはなかっただろう。 | ||||
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有栖川氏の初期の代表作で、これまた読者への挑戦状付きである。この形式だと事件や展開が地味になることが多いが、本書もけっこう地味な展開である。孤島を舞台にした離れた地点での殺害トリックがメインだが、驚愕の結末とかいったものではなく、オチも地味目。まだまだ新人の頃の作品らしく、やや稚拙な雰囲気の作品だが、読みやすさはこの著者ならではで、最後までひき付ける力はこの当時からある。いかにも80年代後期の新本格作品らしい作品。 | ||||
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手がかりを基に導き出される唯一無二の犯人。個人的に「推理小説」に求めるものはこれなので、満点です。 大がかりなアリバイトリック、不可思議な現象、脱出不可能な密室、などは登場しませんが、 「オランダ靴・・」「Xの悲劇」・・等と似た匂いを感じる作品でした。 (自転車の踏み跡は、ラベルのないヨードチンキのビン・・・) | ||||
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犯人当てではなく、トリックを暴くのがこの本の醍醐味だろう。 犯人は100ピースのパズル程度の難易度。 だが、トリックを見破るのは1000ピースのパズルを完成させるより難しい。 ノスタルジー溢れる、有栖川有栖らしい世界観。極上の推理タイムを味わえる。 | ||||
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犯人当てという意味ですと、二時間サスペンスで犯人を当てるのと同じ感覚で出来そうな気がします。 それをマイナスと思う人はそもそも、この手の本格(新本格)と呼ばれるミステリは馴染まないと思うので、手に取らないほうが良いでしょう。 その逆の意味で、本格好きの方には、宝探しの謎と、殺人犯探しの謎のブレンドも心地よく楽しく読めると思います。 | ||||
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私は「月光ゲーム」より好きだ。 「月光〜」はデビュー作ということもあり、かなり肩に力が入っていた。 本作は、良い感じに力の抜けたところが、ミステリとして良い完成度になっていると思う。 もちろん、力が抜けた分、作品のレベルが下がっている、などということはない。 江神の推理とロジックは、さすがクイーン信者の著者である。 著者の江神シリーズはこのロジックだけでも読む価値がある。 それに加えて、本作は孤島ものという本格ガジェットの中で、どこまでできるかという、ある意味では実験をした作品であるともいえる。 また、本シリーズが甘酸っぱい青春小説でもあるという多くの指摘のように、ある程度青春から遠ざかってしまったおじさんにとって、本シリーズは何か琴線に触れるものがあるもの確かだ。 だから、大人アリスのシリーズよりも、私は本シリーズのほうが好きだ。 「女王国〜」までの4作のなかで、本格度が高い本作が一番面白い。 | ||||
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私は「月光ゲーム」より好きだ。「月光〜」はデビュー作ということもあり、かなり肩に力が入っていた。本作は、良い感じに力の抜けたところが、ミステリとしてより良い完成度になっていると思う。 もちろん、力が抜けた分、作品のレベルが下がっている、などということはない。江神の推理とロジックは、さすがクイーン信者の著者である。著者の江神シリーズはこのロジックだけでも読む価値があるのだが、本作は孤島ものという本格ガジェットの中で、どこまでできるかという、ある意味では実験をした作品であるともいえる。 また、本シリーズが甘酸っぱい青春小説でもあるという多くの指摘のように、ある程度青春から遠ざかってしまったおじさんにとって、本シリーズは何か琴線に触れるものがあるもの確かだ。だから、大人アリスのシリーズよりも、私は本シリーズのほうが好きだし、「女王国〜」までの4作のなかで、本格度が高い本作が一番面白い。 | ||||
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「江神二郎シリーズ」の第二弾。 このシリーズの代表作と言えば双頭の悪魔だと思うが、 自分はどちらかといえば此方の方が好きだったりする。 何より、解答編が素晴らしい。 何か一つのワンポイントのひらめきでは無く、 与えられた状況から、一つ一つ「謎」という紐を、 「合理」という手で解きながら、唯一人の犯人に辿り着く過程が気持ちいい。 難点を言えば、ややメタ的な視点で犯人が分かりやすいという事か? つまり、金○一少年の事○簿よろしく「あ〜、この人犯人だったら絵に成るだろうな〜」 と思っていたら、本当にその人が犯人だったことである。 作者もある程度自覚があるらしく、「読者への挑戦状」の文章がやや言い訳臭い。 まぁ犯人だけ当てても仕方がないのは事実ですし、解答編の素晴らしさが無くなる分けでは無いので、 かねがね傑作である。 | ||||
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「江神二郎シリーズ」の第二弾。このシリーズの代表作と言えば双頭の悪魔だと思うが、自分はどちらかといえば此方の方が好きだったりする。何より、解答編が素晴らしい。何か一つのワンポイントのひらめきでは無く、与えられた状況から、一つ一つ「謎」という紐を、「合理」という手で解きながら、唯一人の犯人に辿り着く過程が気持ちいい。難点を言えば、ややメタ的な視点で犯人が分かりやすいという事か?つまり、金○一少年の事○簿よろしく「あ〜、この人犯人だったら絵に成るだろうな〜」と思っていたら、本当にその人が犯人だったことである。作者もある程度自覚があるらしく、「読者への挑戦状」の文章がやや言い訳臭い。まぁ犯人だけ当てても仕方がないのは事実なので、解答編の素晴らしさが無くなる分けでは無いので、かねがね傑作である。 | ||||
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月光ゲームに比べると格段によいと思います。 犯人は分かりやすすぎるきらいはあるものの、 すべての謎の説明をきちんとつけるのはそこそこ難しいです。 犯人が簡単に分って拍子抜け、というようなレビューもありますが、 犯行過程等もすべて説明して初めて作者からの挑戦に勝ったと言えると思いますし、 そこが本格ミステリの面白さと思っているので、私としては本書は合格点です。 | ||||
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月光ゲームに比べると格段によいと思います。 犯人は分かりやすすぎるきらいはあるものの、 すべての謎の説明をきちんとつけるのはそこそこ難しいです。 犯人が簡単に分って拍子抜け、というようなレビューもありますが、 犯行過程等もすべて説明して初めて作者からの挑戦に勝ったとは言えないと思いますし、 そこが本格ミステリの面白さと思っているので、私としては本書は合格点です。 | ||||
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江神さんシリーズの第二作。 今作から男くさい推理研に紅一点のアリスが加わったために、 すこしロマンチックなやり取りが生まれ、もともと有栖川氏の 機智に富みながら、余計なものをそいだ美しい文体もあり、 ミステリーとしてだけではなく、文学としても十分に楽しめる 作品になっている。 例によって江神探偵が注目するのは、非常に些細な手掛かりだが、 そこから論理的に推理を組み立てていく様子は非常にスリリングで 興味深い。 読後感は三谷幸喜の映画を観終わった後と似ている気がするが、 三谷映画と本作最大の違いは、本作の場合、二度目に読み返した ときに、作者の用意周到ぶりにまさに「圧倒」される点にあるだろう。 欲を言えば、江神さんのキャラクターが意外に薄いのがおしい。 個人的には、同じく哲学探偵である笠井潔作品の矢吹駆に比べると、 江神さんはすこしおとなしく映ってしまう。 | ||||
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江神さんシリーズの第二作。 今作から男くさい推理研に紅一点のアリスが加わったために、 すこしロマンチックなやり取りが生まれ、もともと有栖川氏の 機智に富みながら、余計なものをそいだ美しい文体もあり、 ミステリーとしてだけではなく、文学としても十分に楽しめる 作品になっている。 例によって江神探偵が注目するのは、非常に些細な手掛かりだが、 そこから論理的に推理を組み立てていく様子は非常にスリリングで 興味深い。 読後感は三谷幸喜の映画を観終わった後と似ている気がするが、 三谷映画と本作最大の違いは、本作の場合、二度目に読み返した ときに、作者の用意周到ぶりにまさに「圧倒」される点にあるだろう。 欲を言えば、江神さんのキャラクターが意外に薄いのがおしい。 個人的には、同じく哲学探偵である笠井潔作品の矢吹駆に比べると、 江神さんはすこしおとなしく映ってしまう。 | ||||
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海を挟んだ二つの岬に、一軒ずつ別荘がある嘉敷島で起きる連続殺人。 二つの別荘を行き来する手段としては、基本的にボートか自転車が用いられている のですが、それらが犯行時にどこにあったか、そして、人知れず使用できた時間帯 はいつだったかが、犯人を特定するための重要なポイントとなります。 さて、クローズド・サークルとなった島で最初に起きるのが、密室の中で、 あたかも心中したかのようにライフルで撃たれて死んでいた父娘の事件。 父親の遺体の上に、娘の遺体が重なって倒れていたことのホワイダニットが秀逸です。 続く第二の事件では、前述したように、犯人が用いた交通手段が重要なファクター となるのですが、本作の特色ともいえる、アリスとマリアのいかにも青春ものらしい 初々しいイベント(犯行が行われた夜に、二人が乗ったボートが転覆したことや、二人 が自転車に腰掛けて長話をしていたこと)が、図らずも犯人を絞り込む条件を形成して いたというのが、真相を知ると、何とも皮肉で、やりきれません(あと、江神の推理の 起点となる“自転車のタイヤの跡のついた地図”という手がかりも実に印象的でした)。 | ||||
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海を挟んだ二つの岬に、一軒ずつ別荘がある嘉敷島で起きる連続殺人。 二つの別荘を行き来する手段としては、基本的にボートか自転車が用いられている のですが、それらが犯行時にどこにあったか、そして、人知れず使用できた時間帯 はいつだったかが、犯人を特定するための重要なポイントとなります。 さて、クローズド・サークルとなった島で最初に起きるのが、密室の中で、 あたかも心中したかのようにライフルで撃たれて死んでいた父娘の事件。 父親の遺体の上に、娘の遺体が重なって倒れていたことのホワイダニットが秀逸です。 続く第二の事件では、前述したように、犯人が用いた交通手段が重要なファクター となるのですが、本作の特色ともいえる、アリスとマリアのいかにも青春ものらしい 初々しいイベント(犯行が行われた夜に、二人が乗ったボートが転覆したことや、二人 が自転車に腰掛けて長話をしていたこと)が、図らずも犯人を絞り込む条件を形成して いたというのが、真相を知ると、何とも皮肉で、やりきれません(あと、江神の推理の 起点となる“自転車のタイヤの跡のついた地図”という手がかりも実に印象的でした)。 | ||||
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夏休みに宝探しに出かけた南の島で殺人が起きる。 連絡船が来るのは先だし(案の定)無線は壊されているし… というシチュエーション。 学生アリスシリーズの2作目です。 前作よりも推理の切れが良く、特に江神さんが推理を語る場面には疾走するような緊迫感があります。 私はモアイの宝探しも犯人探しもあっさりあきらめたのですが、「読者への挑戦状」で立ち止まってじっくり考えれば分かったかもしれないと思ってしまいました。 解けそうで解けない、でも解答を見たら「なるほど、それなら解けそうだったのに」と思わせる、というのは良いパズル(ミステリ)の条件ですね。 ただ、犯人を論理的に詰めるのは難しそうなのですが、やっぱりこの人か…と思った方は多いかもしれません。 作家アリスのシリーズで、アリスが同僚の作家に「今度の作品は登場したとたんに犯人の目星がついた」といわれるシーンがありますが、もし2つのシリーズにつながりがあるとするとその「作品」は本作かな、と思います。 青春小説としての魅力は本作品でも健在です。とはいえ紅一点のマリアが加入したことで「大学生らしい」というには少し青臭すぎるようになってしまった感じがしました。 | ||||
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夏休みに宝探しに出かけた南の島で殺人が起きる。 連絡船が来るのは先だし(案の定)無線は壊されているし… というシチュエーション。 学生アリスシリーズの2作目です。 前作よりも推理の切れが良く、特に江神さんが推理を語る場面には疾走するような緊迫感があります。 私はモアイの宝探しも犯人探しもあっさりあきらめたのですが、「読者への挑戦状」で立ち止まってじっくり考えれば分かったかもしれないと思ってしまいました。 解けそうで解けない、でも解答を見たら「なるほど、それなら解けそうだったのに」と思わせる、というのは良いパズル(ミステリ)の条件ですね。 ただ、犯人を論理的に詰めるのは難しそうなのですが、やっぱりこの人か…と思った方は多いかもしれません。 作家アリスのシリーズで、アリスが同僚の作家に「今度の作品は登場したとたんに犯人の目星がついた」といわれるシーンがありますが、もし2つのシリーズにつながりがあるとするとその「作品」は本作かな、と思います。 青春小説としての魅力は本作品でも健在です。とはいえ紅一点のマリアが加入したことで「大学生らしい」というには少し青臭すぎるようになってしまった感じがしました。 | ||||
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