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死のドレスを花婿に
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死のドレスを花婿にの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.84pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全8件 1~8 1/1ページ
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今回は、終始、病んだ主人公の気だるい雰囲気の中 物語が進行しながらも、 作者得意のどんでん返しや色んな仕掛けがあり それなりに楽しめました。 でも、フランツの日記が長い。 しつこい。 その割に、オチが弱く、もうひとつの得意技であるグロさも全くなく、、、。 何より、あれだけ追い込まれ、自分の人生や周りの人たちを めちゃくちゃにされたことに対する復讐がこれで終わり? この程度で終わんの?ってかなり突っ込みたくなりました。 全体的にちょっと物足りなかったです。 | ||||
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構成は素晴らしい。よく練ってから、話の骨格を作ったんだと思う。ただ、そこまでするだけの動機が弱く、犯行を重ねる理由がわからない。よく考えられた小説だと思って楽しめばいいかな。 | ||||
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今月、『監禁面接』(文藝春秋)を読んでその出来に感心したことから続けて本書を手に取りました。本書は全4部構成で第2部だけが殺人犯フランツによる一人称形式で意表を突く少し凝った構成となっています。しかしストーリーの流れ自体はこれまでのミステリ小説にしばしばあったものでありそれほどの出来ではないといえます。本書の最大の読みどころであろう第2部は間延びや冗長さはないもののストーリー全体のバランスを考えるとかなり長く感じました。もっと簡潔にしたなら本書は秀作の域にかなり近づいたかもしれません。それにしても作者ルメートルの尋常ならざる語り口は本書でも健在でぐいぐいストーリーに吸引する魅力はさすがの一語に尽きるでしょう。作者は現在67歳、これからそれほど多くの作品は期待できないでしょうが邦訳出版が楽しみなフランス作家のひとりですね。 | ||||
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全体の話はさすがフランス発と思わせる素晴らしさ。 が、2章フランツにおける当人の行動が超人的、超スーパーマン過ぎて現実性を大きく損なっている。 いくら金があったとしても一人でこんなことできるわけない。無人の荒野でもあるまいし。 でも面白かった。米英そしてもちろん日本には無い小説である。 | ||||
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アレックス、イレーヌときて本作。既刊の中ではこれが一番古い作品になるのかな。デビュー作ということもあって前二作に比べると少しパンチが弱い気もしたが、中盤から加速度的に読ませる力はやはりアレックス・イレーヌの作者だなといった感じ。 作品の方向性というか全体像がなかなか掴めない序盤は正直退屈でしたが、徐々にどういう話かわかってくる中盤から目が離せなくなる。直接対峙することなく、じわじわと相手を絡めとって貶めていく過程がまさにサイコホラーといった感じで恐ろしい。 そしてイレーヌの時といいタイトルでネタバレするのはこの作家のお約束みたいなものなのか。中盤まで読めばタイトルで今後のおおよその展開が察せてしまいます。まるで映画のようにその場のシーンが思い浮かぶラストの一連の流れが素晴らしかっただけに惜しい。 差し引き☆3.5。読み手に「ありそう」と思わせるギリギリのラインを描いている良質のサイコホラー小説だと思います。 | ||||
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もう少しスピードが一定ならいいのに。 途中からだらけてしまう。 初めの少しスリリングでハイな感じを最後まで感じたかった | ||||
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翻訳小説が苦手でしたが、友人の勧めで『その女アレックス』を読み、 大変読みやすく面白かったのでこちらも読んでみました。 各章ごとに真実と思って読み進めたモノをひっくり返されて 『え?』『え?』と先が読みたくなり サクサク読めてしまうのはアレックスと 同じでした! そういう大まかな作りはまぁ…酷似しています。この作者さんの技法ですかね。 嫌いでは無いです。 が内容の進み方が…外国舞台の話だから そう感じるのかもですが、おおざっぱ。 大胆?大味?なんだか無理矢理。 まだアレックスの方が丁寧に書き込まれてたかなぁ…という気もします。 ひっくり返し方もこれはちょっと 『う〜ん…』な感じ(笑) アレックスを読まれた方は多分物足りなく感じるのでは無いでしょうか。 | ||||
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セバスチャン・ジャプリゾ「シンデレラの罠」と同様の意匠を通常の警察小説の体裁で成し遂げた傑作「その女アレックス」には本当に感心した。本作は「その女アレックス」以前に執筆された作品で、構成に工夫は凝らしてはあるものの、「その女アレックス」程の衝撃は受けなかった。全体は四部構成。ヒロインはソフィーという女性で、第一部は連続殺人犯として追われるソフィーの姿がマーガレット・ミラー風に描かれる。 問題は第二部で、フランツという男の視点で描かれる(各部毎に視座を変える所は「その女アレックス」の原型か)のだが、これが興醒め。リチャード・ハル「叔母殺人事件」の様な体裁の記述形式なのだが、この記述によって、何故第一部がマーガレット・ミラー風なのか、作品全体を通底する動機は何か、といった事が明白になってしまう。種明かしのパートになってしまっているのである。この後、第三部、第四部と続くのだが、「余程のドンデン返しがないとなぁ~」と思って読み進めると、何と、アイラ・レヴィン「死の接吻」風の展開。(執筆時点の)既存の作品構成や作風を組み合わせただけで、作者のオリジナリティを感じなかった。自身の作風を創造するために試行錯誤している感がある。 また、ソフィーは(アレックス程ではないが)強い女なのだが、何時ソフィーが真相に気付いたのか記述に齟齬がある様に映った。第一部を読むと、既にソフィーがある計画を立てている様に映るし、第三部を読むと、そこで初めて気付いた様に映る。冒頭から強い意志を持っていたとしたら、「その女アレックス」に近い印象となり、その意味で、本作は「その女アレックス」のプロトタイプと言えるかも知れない。「その女アレックス」に興味を持たれた方には、作者を知るという意味において、お薦めかも知れない。 | ||||
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