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侵蝕 壊される家族の記録(寄居虫女)
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侵蝕 壊される家族の記録(寄居虫女)の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.97pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全29件 21~29 2/2ページ
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洗脳ってこうやってされていくんだなぁっと思いました。監禁や暴力など読むのがツライ場面もありますが面白く一気に読んでしまいました!! | ||||
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怖いからどんどん読めるよ。面白いよ。ただ、読み終わっても何も残らないけどね。 | ||||
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櫛木氏の作品は、ほとんど、拝読しております。この作品はある親子が見知らぬ家に寄生するという、どこかで、聞いたことが有るような話ですが 視点が素晴らしく、一気読み致しました。 | ||||
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いつの間にか他人が家族の中に入り込んでその家族一人一人を支配し、崩壊させていくという、北九州監禁殺人事件や尼崎事件を彷彿させる物語。 実際の事件なら一家皆殺しで終わるがそこは小説の醍醐味か、最後は被害者、支配者 ほとんど全ての登場人物がある意味で救われる話になって事に作者の力量を感じた。単行本発行時の「寄生虫女」も以前読みましたが、今回改題するにあたって加筆 修正した部分があるようで とても丁寧に書かれた小説という印象を受けました。実際の事件のノンフィクション物もとても面白いですが、この本はこの本で小説なりの面白さがあります。ついつい読み終わるまで夜更かししてしまいました。 | ||||
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単行本の時は「ヤドカリ女」だったらしいが、ありきたりなタイトルになって文庫化。 内容は実際の事件にもあったような一家洗脳+乗っ取りであり、子供を盾に入り込むあざといやり口から始まって、ネチネチと粘着質に進む。 娘を嫌う母、無責任な父親、頼りにならない教師、無能警察とムカつく登場人物が揃い踏みで主人公は追いつめられていく。 やがて訪れるどんでん返し。葉月が××××している所までは予想できたが、そう来たか!と驚かされた。 面白かったが、この内容ならやっぱり元のタイトルの方が良くないか? 最近のカドカワはそういう部分のセンスが悪くなった気がする。 | ||||
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ポッドキャスト番組「新刊ラジオ」で紹介されたラジオドラマを聞いて、購入。 読めば読むほど、怖いもの見たさからページをめくられずにいられなくなる。そんな作品。 2002年に小倉で発覚した一家監禁連続殺人事件を彷彿とさせる。 マインド・コントロールで、家族間で互いの不満をぶつけ合わせ、傷つけ合わせ、家族を崩壊させる。 自分の手は汚さず、家族同士にそれをさせる。 これを読むと、なぜ、あんな虚しくおそましい小倉事件が現実に起きたのかを少しだけ理解できる。 幼い頃に封じ込め、見なかったことにしている、自分でも気付かないような、家族へのねたみ、恨み、不満。 それが恐ろしい事件のきっかけになっているが、同時にそれは家族が互いを理解するきっかけにもなっている。 最後まで読むと、それがわかる。 | ||||
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感想としては「うーん気持ち悪い」。 グロくはない。精神的な気持ち悪さです。第三章は主人公に感情移入しながら読むと胃が痛くなる。 好き嫌いは分かれるだろうな。気持ちが安定してる時に読んだ方がいい。 | ||||
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櫛木理宇さんの作品は初めて読みましたが、あっという間に「寄生」されました。4時間ほどが瞬く間に過ぎ去ってしまう吸引力のある作品です。特に、「ケモノの城」のようなサディスティック感のある、支配的恐怖が漂う作品が好きな人はお勧めです。 「人はみな、自分の身にだけは法外な不幸など起こるまいと思って生きている。なんの根拠もなく楽観的にそう信じ、いたって無防備に危険だらけの往来を闊歩している。」 小説の一説です。聞きなれた文句かもしれませんがそれだけに本質的な匂いが漂います。この小説を読んでいると、まるで自分がその場所、場面に存在して、この物語のいつ、どこで間違いに気付けるかと背筋を凍らせている自身がいました。作品設定では登場人物の殆どが大きな欠陥を抱えているように思えます。しかし、そんな欠陥に近い弱点を自分が責められる恐怖が私の手を動かしていました。 「読めるのに、意味がとれない。公式も年号も、脳味噌の表面をうわすべりするだけだった。」 こんな状況が生み出される状況は何かに囚われていることを示しますね。これも小説の一節ですが、これほど人を追い込むものがこの小説にはあります。脳味噌をうわすべりするという表現が全く頭に入ってこないことを示す表現として、頭に残りました。気に入りました。うわすべりしませんでした。 最後にヤドカリされる人は、ヤドカリされる才能があると思います。それは、主体性のなさです。この本を通して、主体性という言葉が人生賛歌の言葉としてだけでなく、人生の防御力にもつながるのだと思いました。 | ||||
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「赤と白」、「避雷針の夏」につづく、同作者の少女物第三弾。 この作者の描く少女はつねに孤独で、無理解な親や、閉鎖的な社会を相手に一人戦う運命である。 前二作と違うのは、「幕間」という章で出てくる男の存在だ。 男は家の外から葉月を追い詰める役目で、いずれ少女の味方になることが匂わされながら進んでいく。 前二作にはこういった希望になる存在がいなかった。また今回は主人公の少女に想いを寄せる男子生徒も登場し、話のあちこちに希望や救いの伏線が敷かれているので、前ほど閉塞感がない。 北九州事件や尼崎事件といった実際の事件をモチーフにしている重い作品ながら、この幕間が多少息抜き(?)になっている。 幕間で語られる内容も陰惨なのだが、外部から葉月を追い詰める存在がいることで心強さのようなものが生まれる。 結末も、ひたすら悲惨だった「赤と白」や、破壊で終わった「避雷針の夏」とは違いハッピーエンドである。 前二作の暗さが好きな人には物足りないかもしれないが、どんでん返しの仕掛けもあり綺麗にまとまって終わっている。読後感も悪くない。 新境地と言うより、いままでの作風をやや一般受けする方向に行かせた作品だと感じた。 一番恐ろしいのは洗脳ではなく、人は誰しも加害者にも被害者にもなり得るという事かもしれない。 | ||||
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