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ハケンアニメ!
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ハケンアニメ!の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.20pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全132件 41~60 3/7ページ
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ストーリーは一言で言ってしまえば、2組のアニメ制作グループを中心に今年の覇権アニメを 目指す感動のお話。でも作品を産み出そう苦悶する監督と渾身の力で後押しするプロデューサー、 フィギュア、アニメ原画に命をかける人たち、声優たちが、まるでいくつかの水の流れが 川になり、勢いづいて水しぶきをあげて海に注ぎ込む大河のように一気にエンディングに向かいます。 好きな道を思い切り生きている姿が生き生きと描かれています。 作者の意図によるものでしょうか。最初は人間ドラマを見ているような感じが 後半勢いがつくに従い、アニメドラマそのものになっていくようでした。 赤いポルシェから降りてくる美中年。普段は地味な女の子が祭りに浴衣を着て 男性に可愛いと言われエーンと泣き出す、その頭をクシャクシャなでる男性。 美人の声優が川に船を流す祭りの前にアカペラで歌うシーン。 プロデューサー女性にグーで殴られ飛んでゆき鉄棒に頭をカーンと当てる イケメン監督。 読み終わって最初からもう一度読むと。。もう最初から登場人物全員が アニメの映像で現れます。 私が若いころはアニメ制作なんて本当に地味な仕事だったし、声優も ほとんど俳優さんの副業、オタクなんて言葉は卑下かやや嘲笑に使われていました。 時代は変わるんだな~としみじみ思った作品でした。おもしろかったです。 | ||||
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アニメは全然詳しくないので、なんとなく、派遣業界で苦しみながらも前向きに頑張る青春群像劇、のようなものをイメージして読み始めたら、(ダブルミーニングではありますが)「派遣」ではなく「覇権」がテーマになっている作品でした。こういう言葉があるんですね。 監督、プロデューサー、造形師、広報、シナリオライター、声優、アニメーター、自治体職員などなど、アニメにかかわるいろんな職業の人が出てくるので、アニメ業界の職業ものとしても楽しめると思います。 すごいなと思ったのが、劇中劇ならぬ劇中アニメの設定がよく考えられていること。アニメはそんなに見ているわけではないですが、作品に出てくる2本のアニメを実際に見てみたいなと思いました。 「ぺんぺん草もはえないくらい」というセリフが登場人物の口から語られていて、ドラえもん好きの作者らしいなと思ったりもしました。 長編ですが、3つのエピソード(表紙の3人の女性が主人公です)がそれぞれ独立しているので読みやすいです。個人的には、「リア充」を小馬鹿にしていた女性が内省しながらさわやかに成長していく3話目がお気に入りです。デビュー作からずっと読んでいますが、作者さんの人間を見る目線の成長のようなものも感じられる良作です。 アニメが好きだったらもっと楽しめるんだろうなぁと想うと、アニメ好きの人がちょっとうらやましくもなりました。お勧めです。 | ||||
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辻村深月さんをこの本で好きになりました。2人のアニメ制作に携わる方々の日常を丁寧に描写していくので、アニメ制作の現場を何も知らない人でも、グッと引き込まれていきます。 何よりすごいのが、クライマックスの伏線回収。作中に出てくる伏線を全て丁寧に拾い上げる構成もすごいですが、伏線を拾うごとにストーリーがどんどん盛り上がっていくというリズム感も素敵です。 | ||||
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私は納得できる理由による怒りの描写が好きなので、とある場面はお気に入りです。有川浩っぽさを感じる方もいるかもしれません。この作品はプロデューサー、監督、アニメーターの3視点で構成されています。特に主人公が制作進行のアニメではあまり触れられなかった、プロデューサー、監督が何をしているかがわかってよかったです。もちろんこの通りではないでしょうが、このくらいの人物でないと務まらない気がしました。聖地巡礼の話が無理やりに感じられたり、美男美女が多かったり、説明しすぎたりして気になる点もあるにはあります。登場人物の一人である王子はリアルではないかもしれませんが(別に新書でもないしフィクションだから構いませんが)王子‼と笑ったり仕事ぶりや発言に感服したりと面白かったです。覇権を明確に示す指標はないが、一つの指標である売り上げで決められることが多い中、あなたが思う、あなたが決めるハケンアニメがあるという話は、アニメが1クール60本以上ある現在において共感できると思います。 | ||||
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辻村さんの物語は大好きです。 主人公が他の作品にも登場するので嬉しくなります。思わず前に読んだ作品を手にとって確認してしまいました。 | ||||
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アニメーション制作の裏側大変さが垣間見えた気がした。巻末の新房昭之監督との対談も面白い。 | ||||
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お話としてとても面白かったです。終盤のカタルシスは久々にジーンときました。 唯一、唯一ダメだったのが「仕事愛=長時間労働」みたいな書き方になっちゃってるところ。 アニメの現場の現実はそうなのかもしれませんが、そこに誰も疑問を持っていなさそうなのが 個人的にどうしても受け入れられず、★1つ減らしました。 アニメ界を題材に今小説を書くなら、その問題から逃げちゃダメだろーという思いが拭えませんでした。 | ||||
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私はあまりアニメは観ません。メディアで取り上げるのは監督ばかりです。なのでそんな私でも宮崎監督や新海監督の お名前だけは存じ上げております。ところがこの物語を読み、アニメ業界では色々な仕事をしているプロがたくさん いらっしゃるのだなーと認識を新たにしました。この様なプロたちにもっともっと光が当たってもいいのではないで しょうか。 天才といわれた王子監督でさえハワイに行ったふりして地道にコツコツとシナリオを書いていた・・・という個所を 読み、プロの仕事とは何ぞやという事を痛いほど知らされました。香屋子プロデューサーの仕事っぷりも素敵でした。 | ||||
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作者辻村さんの小説の好きなところは、過去の小説に登場した方たちが「あれ、ここに参加している!」 って感じで、それぞれの本にリンクしているところ。 読んでいて幸せを感じる。 このような状況は作者の初期の作品に多く、ネット上では相関図なるものまで見受けられる。 最近ではトンとご無沙汰でしたが、ついにきました。「ハケンアニメ!」 読んでいて涙が止まらなかった「スロウハイツの神様」から2名いやおそらく3名が参加しています。 ただし、話の内容には特に影響はないと思います。気にせずに「ハケンアニメ!」を楽しんでください。 わたしは心が少し軽くなりました。 | ||||
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タイトルがことごとくダサいのに凄い凄い言われても冷めた感じでしか読めんよ!もっとタイトルどうにかならんのかいな。 | ||||
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アニメの世界は詳しくないけど、思わず色々見てみたいと思う良作なお仕事小説。 またCLAMPの表紙が良い期待感を持たしてくれる装丁からワクワクしました。 発行から一年くらいして、書き下ろし短編付きカバーを見つけた時には悔しい気持ちになりましたが、しっかり立ち読みさせてもらいました。笑 | ||||
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初めてタイトルを見たとき、「派遣」とか頭の中で変換してしまって、アニメ界のブラック労働の実態を軽いノリで描いているのか?なんて、思い違いしてた。 労働の実態はおいておくとして。 すごく熱い本だった。 単にアニメの世界に限らない、本気で仕事すること、本気で好きで、本気でそのために何ができるかを考えて全力を尽くすこと。 そんな熱がぐんぐん伝わってくるような本だった。 面白かった!! | ||||
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一言で、たいへん面白い小説でした。 一気に読んでしまいました。 生きていくには、あと1歩現実に踏み出す勇気と、つまらないプライドを捨てることではじまることがたくさんあると。 (これは本当にそう思う。) アニメ業界にはあまり興味がなかったけれど、なにかをつくる仕事は共通するものがあると改めて感じた。 今さらという感じでしたが、やはり期待を裏切らない内容でした。 ある切り口から見ると、現実的ではないかもしれないけれど素直に共感できるし、何より面白い。 辻村深月さんの小説は、中の会話のカッコよさ、最後の終わり方がいつも好きです。 | ||||
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アニメは全く興味ありませんが、辻村深月作で売れているらしいので読んでみましたら、一気に引き込まれて読んでしまいました。辻村さんはやっぱり心理描写が絶妙で後半は思わず涙腺が緩みました。 | ||||
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古本で購入。 アニメおたくによっては、ちょっと薄い内容かな? 労作だとは思うがあまり感動はなかった。 | ||||
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アニメ業界で働く3人の女性主人公とその周りの魅力的なプロフェッショナルの姿を描いている。 女性の心理描写は細やかに、男性はやりすぎなぐらい魅力的に描かれている点に、女性作家による女性誌連載作品であることを強く感じた。 読んでいると、登場人物の人物造形や語られる哲学の端々に、フィクションではあるものの、実在のアニメ関係者を彷彿とさせる描写が多々あることに気づく人も多いだろう。 巻末の謝辞に、取材した業界人が列挙されているが、この人たちに取材したらこうなるよね!と思わず納得できる名前が並んでいてニヤリとさせられた。 | ||||
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お仕事小説と呼ばれるものの一つでしょうか。 とにかくストーリーがとても面白くてハマりました。 | ||||
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そんなにアニメに詳しい訳ではありませんが、本書を読むと無性にアニメが観たくなります。 あとがきで著者が謝辞を送っているアニメーション監督さんの作品は、タイトルだけは聞いたことがあるものの、ちょっと好きなジャンルでないことから観たことがなかったのですが、本書に登場するイケメン天才アニメーション監督のモデルとも思われ、俄然興味がわいてきました。 また、アニメのエンディングロールで流れる監督・プロデューサーなど制作者や関係者の名前などはこれまで全く無関心だったのですが、今では「ああ、これほど多くの人たちが、この作品のために協力してきたのだなあ、と感慨深く観るようになりましたし、気に入った作品だと、この監督が他にどんな作品を作っているのだろうと興味がどんどん広がっていきます。 また、本書はアニメを作る側を描いた「仕事小説」でもあります。 プロデューサーとして、天才アニメーション監督王子千晴の突然の失踪に翻弄される有科香屋子。 そんな監督に翻弄されながらも彼の才能を信じる香屋子は、苦労をしても「作品のクオリティーをあげるためなら喜んでつきあう」との意気込みで仕事に打ち込む。香屋子にとって王子はアニメそのもの。憧れと尊敬のすべてなのだ。 そんな王子も「現実を生き抜く力の一部として俺のアニメを観ることを選んでくれる人たちがいるなら、俺はその子たちのことが自分の兄弟みたいに愛しい。その人たちのために仕事ができるなら幸せだよ」との仕事に対する信念を持っている。 この二人を軸に展開する第一章の次に登場するのが、第一章でちらりと姿を見せた女性監督斉藤瞳。 大学二年のある日に観たアニメによって、それまで貧乏でコンプレックスだった「自分の住んでいた街と団地を肯定していい。自分がそこを好きだったことを認めていい」と気づき、子ども向けだと思っていたアニメが大人の自分にこれまで存在をしられずにいたことに衝撃を受け、アニメ業界入りする決心をした彼女。 アイドル声優とのトラブルや一見ドライな敏腕プロデューサー行城との関係を通しながらも、仕事人として成長していく姿が描かれます。 第三章の主人公は、王子監督や斉藤監督からも一目おかれるアニメ原画家の並澤和奈。 彼女の描く原画は天才的だが本人は他人からの評価を信じておらず、地方の原画会社で黙々と仕事に打ち込んでいる。 そんな彼女がひょんなことから地元で開催されるアニメによる町おこしのため、地元の役場の公務員とタッグを組むことになる。 彼女は「自分が好きな世界に囲まれて、絵を描けていれば、それで幸せ。それがどんなに小さな世界だって、そこで安定してしまえるそういう人間なんだ」と思っており、アニメに無知で現実世界しかしらない公務員宗森に対しては現実だけしか充実していない「リア充」と馬鹿にした態度をとってしまう。 そんな彼女があることをきっかけに自分が何をすべきか、自分のすべき「仕事」に気づきます。 この瞬間が素晴らしい。 このように本書は連作短編の形態をとりながら、部分部分で他の短編とも関連づけながら一つに収斂していき、全体として見事な「お仕事」長編小説となっています。 実はそれほど期待せず軽い気持ちで読み始めた本書ですが、期待以上の面白さと奥行き、力強い言葉のある良質な作品でした。 | ||||
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アニメは好きだけど、アニメの制作過程については全然知らないから楽しめないかも…と思いつつ手に取った本。 三人の主人公が離れたり重なったりを繰り返しながら進む話にどんどん惹かれていきました。 読んだ後に、あー、楽しかったー!と思い、なんかワクワクして元気が出て、自分も頑張っちゃおうかなあなんても思えたりして。 並澤さんのヘタレっぷりには突っ込みたくなりましたが、終わりよければナントカなのでよしとしましょう! アニメの制作にもっと興味が湧きました。 アニメの見方も変わってくるかも。 | ||||
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アニメ業界を舞台に、スタッフさん、監督さん、作画担当さん、各々の話が微妙に リンクしながら描かれます。 みんなまっすぐで、悪い人が出てこない、とてもハッピーな一冊です。 世間からなんと言われても、好きなことを貫き通す姿は尊くかっこよいのだ、と あらためて思いました。 気になったのは、細かな描写のこだわりが有川浩に重なる点と、鳥肌がたった、 というセリフがあちこちで出てくるところかな。 | ||||
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