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(短編集)
ハル
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ハルの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.82pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
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読んでいてちょっと悲しくなってしまったのだが、もはやロボットをネタにしてもSFにはならないのだ。ロボットそのものにはもう驚きの要素はなくて、現在の状況から演繹できる技術でしかない。本書は2002年に出た単行本の文庫化であるにも関わらず、ロボットを取り巻く状況を描いた普通小説になってしまっている。それが良いとか悪いとかではないのだが、ちょっと寂しい感じがした。 瀬名秀明と言えば、デビュー作の『パラサイト・イヴ』を読んで、せっかくハードSF風に進んでいた話が最後はオカルトになってしまってかなりガッカリしたのだが、本書でもその傾向は変わっていない。すごく調査取材をして、細部までしっかり描きこまれているにも関わらず、肝心の主題がスピリチュアルな方向に進んでしまい、拍子抜け。しっかりした土台だけ作ったところで予算が尽きた建物を見ているようだ。ただし、ロボットを介在にしたラブロマンス(?)「亜希への扉」と、ロボットを作る人間の情熱に焦点を当てた「アトムの子」はそういう「逃げ」がなく、収穫だった。 | ||||
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