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46番目の密室
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【この小説が収録されている参考書籍】
46番目の密室の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.88pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全34件 21~34 2/2ページ
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少なくとも僕の読んだ有栖川有栖の作品の中では、BESTワンです。 有栖川有栖に関しては、本格ミステリーとしては日本随一だと思うのですが、文章そのものが無味無臭な感じで、意識して読んでいないと集中力が散漫になってしまうという致命的欠点が感じられます(あくまで主観)。 それに人物描写に,どうもリアリティがなく、30代独身という この「ホームズ&ワトソン」コンビ?にしても、登場する数多の女性ヒロインにしても、生活臭やセクシャリティを感じることがまずないです。 そんな中にあって、この作品は「長編推理クイズ」だと思って読めたせいか、印象深い一作になりました。 | ||||
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さいきんでは、例えば京極であるとか宮部とか、それらの影響でかただの本格では受けないご時世となってきたようです。たとえば叙述トリックを大幅に取り混ぜるとか、なんか小細工を仕掛けだしてます・・。それもいいけど、あんま凝りまくったのより、本書みたいなガチガチの正統派本格ミステリーは読みやすいし、純粋に楽しめる。 おもえば、有栖川がこれを書いたころは、ちょうど新本格ムーブメントで、こういったゴチゴチミステリーがたくさんでてたねぇ。懐かしい香がします(綾辻の十各館とかそれらです、ね) 密室の巨匠んちに集ったミステリー作家たち、そこで密室とかしたところで殺人が起こった!!なんで密室にしたのか!!?? 有栖川の密室へのこだわりが垣間見えるのではないでしょうか?正直、密室自体のトリックはうんこでしたけど、プロットは秀壱ですし、いやぁ、やっぱ正統派はゆみやし!!! | ||||
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犯罪心理学者の火村&推理作家の有栖川によるシリーズ第1弾。記念碑的な作品。本格好きには堪らない設定の数々で、スッキリと、そして一気に読破することができる。登場人物の過去と現在がリンクし、事件に含みをもたらせてくれる。作家アリスを読むことで何が面白いんだろうと再考してみると、やはりアリスの一人称による影響が強い。火村の存在感を際立たせ、またアリス目線(事件に巻き込まれた第三者目線)で事件に挑むことが可能である。火村同様、アリスも心強い見方だと分かるだろう。その辺が作者の「読ませる文章」の巧いところ。 | ||||
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1992年に講談社ノベルスとして出たものの文庫化。 著者の第五長編で、トリックがしっかりとつくられており、満足できる一冊だった。のちの作品になるとトリックがめためたになってしまうので… 雪の山荘、鍵のかかった地下書庫と、密室の道具立ては完璧。クリスマスの悪戯や何気ない失言にも意味がある。 トリックが出尽くしたと言われる密室ものだが、工夫次第でまだ何とかなることを感じさせてくれた。 | ||||
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本書は、有栖川先生&火村教授作品です。長編です。非常にテンポよく、面白く進んでいきます。ミステリー(謎解き)も、面白かったですよ。本書で、有栖川先生&火村教授のファンになるんじゃないでしょうか? | ||||
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正統派の良くできた推理小説である。文章も構成も非常に明快で、ストレスなく読める。登場人物や舞台もなかなか魅力的で、おすすめできる作品である。ただ、少々物足りないのは、題名や最初の方の議論で煽っておきながら、密室という概念への切り込みが甘いことである。もっとも、密室についての議論が続いても肩が凝るだけかもしれないが、その点が、この小説を普通の良質な推理小説で終わらせてしまっているような気がして、残念である。 | ||||
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有栖川有栖の本を読むと、何となく安心します。沢山の本を読んできた中で、一番好きな作家はと聞かれると、迷ってもやっぱり有栖川有栖かなと思うのは、そのためです。 これはシリーズ第一作なので、人物紹介が丁寧ですね。それに、この後沢山の密室殺人に出会う火村先生が、この時しかできない密室談義を披露しています。 本格推理というジャンルになるようですが、かといって難しいわけでもなく、普通に読める本だと思います。それに、本格推理でよく言われる人物が描けていないというのも、当てはまらないと思います。 要は、面白いし難しくない本だからどうぞというか、さっさと読めよと言いたいわけですが。 | ||||
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まず舞台がいい。雪に閉ざされた軽井沢の別荘で、親しい人たちだけを招いて大推理作家がクリスマスパーティを開く。年齢も様々、職業も文筆家のパーティだけあってインテりジェンス高めの御仁が多い。おいしい料理とうまい酒。メインテーマは殺人。 正統派の、カーやクリスティに通ずるうきうき感が味わえる作品。登場人物の、殺人発生の前の日常の楽しさ、面白さがきちんとせりふで体感できる作家作品はあまりないのではないだろうか。暖炉の前で、ろうそくの火がほのかにゆれるのを感じながら、お気に入りのソファに身を預けながら読みたい本。 | ||||
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「特徴」1.本書は作者自身が登場人物として、臨床犯罪学者の友人と謎解きを進めていくスタイルである。2.後半になるまで殺人が起こらないという構成。また論理的な言葉のやり取りと、小気味よい軽快なテンポが心地よく感じられます。さらに 生来性悪人説/無神論的不可知論権力論//命の尊厳/推理小説論に深く切り込んでおり、論理的な考察を好む人には、楽しめるものだと思います。 | ||||
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私は火村シリーズが大好きで、これはシリーズ中で一番好きな作品です。本格と言えば密室、というくらい、もうネタはつきているであろうと言われようとも、”密室”という言葉がつくと読まずにはいられない。本格推理としてはもちろん面白いですが、有栖川氏の作品はキャラクターや文章の面白さに何と言っても魅力があるのです。火村教授とアリスの掛け合い漫才のような(本人たちはそんなつもりはない!?)推理の過程を楽しんでほしい。アリスの推理は的を外れてることも多いんですけど、この小説を面白くしてるのはなんといっても彼の存在です。とはいいつつ、私は火村教授のファンですが。 | ||||
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…といっても私は推理小説と一般に言われる区分けをきちんと理解していないのだけれど。登場する有栖川と火村の掛け合いのような関係が面白く心地よいので、さくさくと読み進められます。推理をしつつ読んでいくタイプではない、または推理小説(とよばれるもの)が苦手だという人にとっても読みやすいものだと思います。氏の作品の中で作家編と区分けされるものの第一冊目。有栖川作品に触れるきっかけにするに最適だと思います。 | ||||
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ロバート・アーサーの「五十一番目の密室」のパロディなんだろうタイトル、設定等が似ているからでも、トリック等は全くの別物楽しく読めます第一この本が最初出たとき、元ネタの本を読んだことがあるのはマニアだし | ||||
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よく耳にしていた評判に違わない、すぐれた本格推理だ。この作品で誕生した有栖川&火村のコンビは学生時代からの友人ということで容赦ないボケツッコミ合戦で楽しませてくれるのはもちろん、犯罪研究に携わり始めたきっかけが「人を殺したいと思ったことがあったから」という火村の、まだまだこの先でも明らかにはならない彼の心の謎が興味をかきたてるのもにくい。雪に閉ざされた軽井沢の別荘で、売れっ子推理作家が「密室からは足を洗い、新しい推理小説を書きたい」と語って周囲に波紋を巻き起こした直後に殺される。居合わせたのは上記のコンビに編集者、推理作家というクセモノ揃い。人物の書き分けも無理がないし、最後まで楽しめた。 | ||||
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推理作家のアリス&犯罪学者の火村ものです。クリスマスに推理作家の家に集まった推理小説に関わる仕事の男女……。こんなわくわくする舞台で何かが起こるのは当たり前です。エラリー・クイーンを思わせる雰囲気です。シリーズ一作目ということもあって二人について少し詳しく書かれていますが、会話の端々からうかがわれる二人の距離の取り方がよいです。こういう本筋とはあまり関係ないサイドが面白いっていいですね。もちろん本筋が面白いことが前提ですが、その点はご心配なく。 | ||||
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