妃は船を沈める

【この小説が収録されている参考書籍】

評判

妃は船を沈めるの評価:

3.92/5点 レビュー 26件。 C ランク

Amazon書評・レビュー点数毎のグラフです

平均点3.92pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全55件 1〜20 1/3ページ
No.55
(4pt)

妃沙子という人物をどう感じるかで印象が違うでしょう

毎度おなじみ火村とアリスが大阪を舞台に活躍するお話ですが、作りがちょっと凝っています。前半はある殺人事件と、英国の作家ウィリアム・W・ジェイコブス作、怪奇小説の古典名作である「猿の手」に関する解釈の話。そして幕間をはさんで、2年半後の後日談ともうひとつの殺人事件が描かれています。

この作品の中心は妃沙子という女性です。生保レディで稼いだお金を投資して莫大な財産を築き、40代だけれど30代半ばにしか見えず美しく、いつも若い男性たちを取り巻きとして集めている裕福な女性です。このように要約されると、年下男性からも愛されるカリスマ性のある美魔女が思い浮かぶのですが、「ある種の魚類を思わせる大きすぎる口」と言ってみたり、「家具はどれも高そうだが、さほど洗練された趣味でもない」とけなしてみたりで、だんだんと何かしらいびつなものが浮かび上がってきます。なにかにつけて「おお!」とおおげさな感嘆詞を使う不自然な話し方、それに実際、その若い男性たちの中でも特に気に入って養子縁組までした潤一は”ママ”にうんざりしている様子(その本当の理由は後でわかってきますが)。
若い男性たちは、彼女の取り巻きというよりは、言わば若さをお金で釣っているだけで、彼らにとってはただ得だから彼女のそばにいるにすぎないのでは?というように見えてしまいます。結婚せずにそうした生活をしていることについては、彼女自身に「自由でいたい、男女が結婚して縛りあうのは好きではない」と言わせています。
そんな彼女が後半では一転して、年上の夫を愛する貞淑な妻になって再登場します。以前はかわいい猿顔の年下男性を寵愛していた彼女が、一見”猫科の猛獣”のようなお金持ちで大柄な年上男性を熱愛する、このあたりの変化がどうも不自然で・・・どうしてなんだろうと考えてみたら、夫の描写が少なく、人物像があまりよく見えてこないからでは・・と思ってしまいました。夫とラブラブの様子を描写されても、年下男性キラーだったと書かれても、どうしてもちょっとイタイおばさんのようで、魔性の美魔女には見えてこないのです。もしかしたら作者は、意図的にその異様さを浮かび上がらせることで妃沙子のいびつさを表現し、ゆえにこのような事件を2つも引き起こす原因になったと言いたかったのだろうかと思ってしまいました。

前半では、「猿の手」の解釈の仕方をめぐって火村とアリスが論争しますが、これは有栖川氏と北村薫氏の間で実際にあったことだそうです。この怪奇短編小説は既読だったので、こんな解釈の仕方もできるのか、と驚き、楽しめました。

また、後半では事件の背景になったのは大阪府北部の地震です。この本は2008年の作ですが、自分が読んだのが2018年の7月で、偶然6月に大阪北部地震が起きたばかりでした。アリスが大阪市内で揺れを感じるシーンや、「ブロック塀が壊れたりして5人も死者が出ている」「大阪北部で地震が発生するとしたら、有馬ー高槻断層帯や京都西山断層帯が震源になることが予測されていた。しかしこの度の地震はそれらとはまた別の未知なる活断層が動いたために起きたらしい。」と書かれているあたりがまるで予言のようで、大阪北部在住の自分にはとても小説の中の話とは思えず、ぎくりとさせられました。

前半の事件の真相は意外なもので、後半では犯人探しが二転三転しますが、最後には納得のいく説明になり、どちらもよかったと思います。中心になる妃沙子像をどう感じるかで小説の印象が変わってくると思いますが、全体としてはかなり好きな作品でした。相変わらず、火村とアリス、それに大阪府警の鮫山と森下のかけあいもおもしろいです。
妃は船を沈める (光文社文庫) Amazon書評・レビュー: 妃は船を沈める (光文社文庫)より
4334764045
No.54
(4pt)

妃沙子という人物をどう感じるかで印象が違うでしょう

毎度おなじみ火村とアリスが大阪を舞台に活躍するお話ですが、作りがちょっと凝っています。前半はある殺人事件と、英国の作家ウィリアム・W・ジェイコブス作、怪奇小説の古典名作である「猿の手」に関する解釈の話。そして幕間をはさんで、2年半後の後日談ともうひとつの殺人事件が描かれています。

この作品の中心は妃沙子という女性です。生保レディで稼いだお金を投資して莫大な財産を築き、40代だけれど30代半ばにしか見えず美しく、いつも若い男性たちを取り巻きとして集めている裕福な女性です。このように要約されると、年下男性からも愛されるカリスマ性のある美魔女が思い浮かぶのですが、「ある種の魚類を思わせる大きすぎる口」と言ってみたり、「家具はどれも高そうだが、さほど洗練された趣味でもない」とけなしてみたりで、だんだんと何かしらいびつなものが浮かび上がってきます。なにかにつけて「おお!」とおおげさな感嘆詞を使う不自然な話し方、それに実際、その若い男性たちの中でも特に気に入って養子縁組までした潤一は”ママ”にうんざりしている様子(その本当の理由は後でわかってきますが)。
若い男性たちは、彼女の取り巻きというよりは、言わば若さをお金で釣っているだけで、彼らにとってはただ得だから彼女のそばにいるにすぎないのでは?というように見えてしまいます。結婚せずにそうした生活をしていることについては、彼女自身に「自由でいたい、男女が結婚して縛りあうのは好きではない」と言わせています。
そんな彼女が後半では一転して、年上の夫を愛する貞淑な妻になって再登場します。以前はかわいい猿顔の年下男性を寵愛していた彼女が、一見”猫科の猛獣”のようなお金持ちで大柄な年上男性を熱愛する、このあたりの変化がどうも不自然で・・・どうしてなんだろうと考えてみたら、夫の描写が少なく、人物像があまりよく見えてこないからでは・・と思ってしまいました。夫とラブラブの様子を描写されても、年下男性キラーだったと書かれても、どうしてもちょっとイタイおばさんのようで、魔性の美魔女には見えてこないのです。もしかしたら作者は、意図的にその異様さを浮かび上がらせることで妃沙子のいびつさを表現し、ゆえにこのような事件を2つも引き起こす原因になったと言いたかったのだろうかと思ってしまいました。

前半では、「猿の手」の解釈の仕方をめぐって火村とアリスが論争しますが、これは有栖川氏と北村薫氏の間で実際にあったことだそうです。この怪奇短編小説は既読だったので、こんな解釈の仕方もできるのか、と驚き、楽しめました。

また、後半では事件の背景になったのは大阪府北部の地震です。この本は2008年の作ですが、自分が読んだのが2018年の7月で、偶然6月に大阪北部地震が起きたばかりでした。アリスが大阪市内で揺れを感じるシーンや、「ブロック塀が壊れたりして5人も死者が出ている」「大阪北部で地震が発生するとしたら、有馬ー高槻断層帯や京都西山断層帯が震源になることが予測されていた。しかしこの度の地震はそれらとはまた別の未知なる活断層が動いたために起きたらしい。」と書かれているあたりがまるで予言のようで、大阪北部在住の自分にはとても小説の中の話とは思えず、ぎくりとさせられました。

前半の事件の真相は意外なもので、後半では犯人探しが二転三転しますが、最後には納得のいく説明になり、どちらもよかったと思います。中心になる妃沙子像をどう感じるかで小説の印象が変わってくると思いますが、全体としてはかなり好きな作品でした。相変わらず、火村とアリス、それに大阪府警の鮫山と森下のかけあいもおもしろいです。
妃は船を沈める (カッパ・ノベルス) Amazon書評・レビュー: 妃は船を沈める (カッパ・ノベルス)より
4334076971
No.53
(4pt)

妃沙子という人物をどう感じるかで印象が違うでしょう

毎度おなじみ火村とアリスが大阪を舞台に活躍するお話ですが、作りがちょっと凝っています。前半はある殺人事件と、英国の作家ウィリアム・W・ジェイコブス作、怪奇小説の古典名作である「猿の手」に関する解釈の話。そして幕間をはさんで、2年半後の後日談ともうひとつの殺人事件が描かれています。

この作品の中心は妃沙子という女性です。生保レディで稼いだお金を投資して莫大な財産を築き、40代だけれど30代半ばにしか見えず美しく、いつも若い男性たちを取り巻きとして集めている裕福な女性です。このように要約されると、年下男性からも愛されるカリスマ性のある美魔女が思い浮かぶのですが、「ある種の魚類を思わせる大きすぎる口」と言ってみたり、「家具はどれも高そうだが、さほど洗練された趣味でもない」とけなしてみたりで、だんだんと何かしらいびつなものが浮かび上がってきます。なにかにつけて「おお!」とおおげさな感嘆詞を使う不自然な話し方、それに実際、その若い男性たちの中でも特に気に入って養子縁組までした潤一は”ママ”にうんざりしている様子(その本当の理由は後でわかってきますが)。
若い男性たちは、彼女の取り巻きというよりは、言わば若さをお金で釣っているだけで、彼らにとってはただ得だから彼女のそばにいるにすぎないのでは?というように見えてしまいます。結婚せずにそうした生活をしていることについては、彼女自身に「自由でいたい、男女が結婚して縛りあうのは好きではない」と言わせています。
そんな彼女が後半では一転して、年上の夫を愛する貞淑な妻になって再登場します。以前はかわいい猿顔の年下男性を寵愛していた彼女が、一見”猫科の猛獣”のようなお金持ちで大柄な年上男性を熱愛する、このあたりの変化がどうも不自然で・・・どうしてなんだろうと考えてみたら、夫の描写が少なく、人物像があまりよく見えてこないからでは・・と思ってしまいました。夫とラブラブの様子を描写されても、年下男性キラーだったと書かれても、どうしてもちょっとイタイおばさんのようで、魔性の美魔女には見えてこないのです。もしかしたら作者は、意図的にその異様さを浮かび上がらせることで妃沙子のいびつさを表現し、ゆえにこのような事件を2つも引き起こす原因になったと言いたかったのだろうかと思ってしまいました。

前半では、「猿の手」の解釈の仕方をめぐって火村とアリスが論争しますが、これは有栖川氏と北村薫氏の間で実際にあったことだそうです。この怪奇短編小説は既読だったので、こんな解釈の仕方もできるのか、と驚き、楽しめました。

また、後半では事件の背景になったのは大阪府北部の地震です。この本は2008年の作ですが、自分が読んだのが2018年の7月で、偶然6月に大阪北部地震が起きたばかりでした。アリスが大阪市内で揺れを感じるシーンや、「ブロック塀が壊れたりして5人も死者が出ている」「大阪北部で地震が発生するとしたら、有馬ー高槻断層帯や京都西山断層帯が震源になることが予測されていた。しかしこの度の地震はそれらとはまた別の未知なる活断層が動いたために起きたらしい。」と書かれているあたりがまるで予言のようで、大阪北部在住の自分にはとても小説の中の話とは思えず、ぎくりとさせられました。

前半の事件の真相は意外なもので、後半では犯人探しが二転三転しますが、最後には納得のいく説明になり、どちらもよかったと思います。中心になる妃沙子像をどう感じるかで小説の印象が変わってくると思いますが、全体としてはかなり好きな作品でした。相変わらず、火村とアリス、それに大阪府警の鮫山と森下のかけあいもおもしろいです。
妃は船を沈める Amazon書評・レビュー: 妃は船を沈めるより
4334926185
No.52
(4pt)

安心して読めます。

二つの話をつなげていますが、あまり必要性を感じません。しかし、キャラクターの存在感、テンポのよい流れ、事件解決のロジック、さすがです。安心して読めます。
妃は船を沈める (光文社文庫) Amazon書評・レビュー: 妃は船を沈める (光文社文庫)より
4334764045
No.51
(4pt)

安心して読めます。

二つの話をつなげていますが、あまり必要性を感じません。しかし、キャラクターの存在感、テンポのよい流れ、事件解決のロジック、さすがです。安心して読めます。
妃は船を沈める (カッパ・ノベルス) Amazon書評・レビュー: 妃は船を沈める (カッパ・ノベルス)より
4334076971
No.50
(4pt)

安心して読めます。

二つの話をつなげていますが、あまり必要性を感じません。しかし、キャラクターの存在感、テンポのよい流れ、事件解決のロジック、さすがです。安心して読めます。
妃は船を沈める Amazon書評・レビュー: 妃は船を沈めるより
4334926185
No.49
(3pt)

う〜ん、やっぱイマイチ

どうも私は火村シリーズの作品には(江神シリーズの作品に比べ)評が辛くなりがちなのだが、本書についてはレビュータイトルどおりイマイチに思う。

読みやすいが、物語としての起伏が(江神シリーズに比べ)乏しく面白みに欠ける。ジェイコブの「猿の手」の引用は面白かったが、しかしこれは文字通り引用で、本書そのものの面白みではない。
前半の「猿の左手」は、メイントリックはまずまず満足できるもの。しかし、それを火村が看破するのがジェイコブの「猿の手」の解釈談義からというのは、かなりこじつけくさい。

後半の「残酷な揺り籠」については、巻末解説でも述べられているとおり、誰が犯人かについての興味は乏しい。犯行はどのようにして行われたか、そして火村がそれをどのように推理するかが焦点となるが、結論はイマイチ。
火村の推理(犯人はなぜ窓ガラスを割ったか)は唯一無二の解釈というほどのものではなく、他にもこじつけようと思えば何とでも出来そうなものだが(それこそ地震で割れたとか)、にも関わらず犯人がそれで降参するというのも何だかなぁ。

作者がまえがきで本書の執筆の経緯をいろいろ書き並べており、結構気に入っているようだが、単に自己満足なだけではないかと思う。
妃は船を沈める Amazon書評・レビュー: 妃は船を沈めるより
4334926185
No.48
(3pt)

う〜ん、やっぱイマイチ

どうも私は火村シリーズの作品には(江神シリーズの作品に比べ)評が辛くなりがちなのだが、本書についてはレビュータイトルどおりイマイチに思う。

読みやすいが、物語としての起伏が(江神シリーズに比べ)乏しく面白みに欠ける。ジェイコブの「猿の手」の引用は面白かったが、しかしこれは文字通り引用で、本書そのものの面白みではない。
前半の「猿の左手」は、メイントリックはまずまず満足できるもの。しかし、それを火村が看破するのがジェイコブの「猿の手」の解釈談義からというのは、かなりこじつけくさい。

後半の「残酷な揺り籠」については、巻末解説でも述べられているとおり、誰が犯人かについての興味は乏しい。犯行はどのようにして行われたか、そして火村がそれをどのように推理するかが焦点となるが、結論はイマイチ。
火村の推理(犯人はなぜ窓ガラスを割ったか)は唯一無二の解釈というほどのものではなく、他にもこじつけようと思えば何とでも出来そうなものだが(それこそ地震で割れたとか)、にも関わらず犯人がそれで降参するというのも何だかなぁ。

作者がまえがきで本書の執筆の経緯をいろいろ書き並べており、結構気に入っているようだが、単に自己満足なだけではないかと思う。
妃は船を沈める (光文社文庫) Amazon書評・レビュー: 妃は船を沈める (光文社文庫)より
4334764045
No.47
(3pt)

う〜ん、やっぱイマイチ

どうも私は火村シリーズの作品には(江神シリーズの作品に比べ)評が辛くなりがちなのだが、本書についてはレビュータイトルどおりイマイチに思う。

読みやすいが、物語としての起伏が(江神シリーズに比べ)乏しく面白みに欠ける。ジェイコブの「猿の手」の引用は面白かったが、しかしこれは文字通り引用で、本書そのものの面白みではない。
前半の「猿の左手」は、メイントリックはまずまず満足できるもの。しかし、それを火村が看破するのがジェイコブの「猿の手」の解釈談義からというのは、かなりこじつけくさい。

後半の「残酷な揺り籠」については、巻末解説でも述べられているとおり、誰が犯人かについての興味は乏しい。犯行はどのようにして行われたか、そして火村がそれをどのように推理するかが焦点となるが、結論はイマイチ。
火村の推理(犯人はなぜ窓ガラスを割ったか)は唯一無二の解釈というほどのものではなく、他にもこじつけようと思えば何とでも出来そうなものだが(それこそ地震で割れたとか)、にも関わらず犯人がそれで降参するというのも何だかなぁ。

作者がまえがきで本書の執筆の経緯をいろいろ書き並べており、結構気に入っているようだが、単に自己満足なだけではないかと思う。
妃は船を沈める (カッパ・ノベルス) Amazon書評・レビュー: 妃は船を沈める (カッパ・ノベルス)より
4334076971
No.46
(4pt)

大人な雰囲気の変則長編

一応長編作品という体裁だが、前半と後半で別々の事件が起こり、それらに同一人物が絡むという連作といった方が良いような構成。事件や殺人トリック自体は比較的地味な展開だが、有名過去著作のネタを絡めたりと趣向を凝らしてあり、なかなか楽しめる。火村シリーズの最初の1冊にはやや地味だが、シリーズのファンなら納得の出来である。
妃は船を沈める Amazon書評・レビュー: 妃は船を沈めるより
4334926185
No.45
(4pt)

大人な雰囲気の変則長編

一応長編作品という体裁だが、前半と後半で別々の事件が起こり、それらに同一人物が絡むという連作といった方が良いような構成。事件や殺人トリック自体は比較的地味な展開だが、有名過去著作のネタを絡めたりと趣向を凝らしてあり、なかなか楽しめる。火村シリーズの最初の1冊にはやや地味だが、シリーズのファンなら納得の出来である。
妃は船を沈める (光文社文庫) Amazon書評・レビュー: 妃は船を沈める (光文社文庫)より
4334764045
No.44
(4pt)

大人な雰囲気の変則長編

一応長編作品という体裁だが、前半と後半で別々の事件が起こり、それらに同一人物が絡むという連作といった方が良いような構成。事件や殺人トリック自体は比較的地味な展開だが、有名過去著作のネタを絡めたりと趣向を凝らしてあり、なかなか楽しめる。火村シリーズの最初の1冊にはやや地味だが、シリーズのファンなら納得の出来である。
妃は船を沈める (カッパ・ノベルス) Amazon書評・レビュー: 妃は船を沈める (カッパ・ノベルス)より
4334076971
No.43
(5pt)

アリスはいい!

火村、アリスシリーズの2つの短編がみごとに1つの長編かのようになっていました。
ほんとに見事ですね。やっぱりこのシリーズはいいですね。楽しめました。
妃は船を沈める Amazon書評・レビュー: 妃は船を沈めるより
4334926185
No.42
(5pt)

アリスはいい!

火村、アリスシリーズの2つの短編がみごとに1つの長編かのようになっていました。
ほんとに見事ですね。やっぱりこのシリーズはいいですね。楽しめました。
妃は船を沈める (光文社文庫) Amazon書評・レビュー: 妃は船を沈める (光文社文庫)より
4334764045
No.41
(5pt)

アリスはいい!

火村、アリスシリーズの2つの短編がみごとに1つの長編かのようになっていました。
ほんとに見事ですね。やっぱりこのシリーズはいいですね。楽しめました。
妃は船を沈める (カッパ・ノベルス) Amazon書評・レビュー: 妃は船を沈める (カッパ・ノベルス)より
4334076971
No.40
(4pt)

どんでん返しの推理にやられた感

有栖川による火村英生もの(作家アリスもの)の長編。前書きを読むと、もともと中篇だった第一部「猿の左手」と、後から別に執筆していた中篇を途中から合体させたもの、というものらしい。

例によって舞台は大阪。かなり特異な人間関係を維持している「妃」こと妃紗子の周囲で事件が発生。関係者一同、アリバイがあったり、歩行困難であったりなど、誰にとっても犯行は不可能だったように思えるのだが・・・。終盤、火村により古典「猿の手」の暗示をもとにしたどんでん返しの推理が披露される。これはなかなかのスカッとやられた感。

さて第二部は舞台を大邸宅に移す。これまた奇妙な状況でおきる射殺事件。第一部との関連が暗示されつつ、有力な容疑者が浮上するのだが・・・。またまたやられましたという感じだ。説明を聞くと、確かに状況からそれしかありえないので、その状況を必要とする理由を考えていけば必然的に犯人はわかるはずなのだが。本作は、のんびり読んでいると途中であれあれということに成りかねないので、なるべく一気に読んだほうがよいだろう。

閑話休題。第二部から登場する女性刑事、いまのところ、この人でなければ!という活躍描写でもないのだが、今後の作家アリスシリーズでの展開に期待、というところなのだろうか。
妃は船を沈める Amazon書評・レビュー: 妃は船を沈めるより
4334926185
No.39
(4pt)

どんでん返しの推理にやられた感

有栖川による火村英生もの(作家アリスもの)の長編。前書きを読むと、もともと中篇だった第一部「猿の左手」と、後から別に執筆していた中篇を途中から合体させたもの、というものらしい。

例によって舞台は大阪。かなり特異な人間関係を維持している「妃」こと妃紗子の周囲で事件が発生。関係者一同、アリバイがあったり、歩行困難であったりなど、誰にとっても犯行は不可能だったように思えるのだが・・・。終盤、火村により古典「猿の手」の暗示をもとにしたどんでん返しの推理が披露される。これはなかなかのスカッとやられた感。

さて第二部は舞台を大邸宅に移す。これまた奇妙な状況でおきる射殺事件。第一部との関連が暗示されつつ、有力な容疑者が浮上するのだが・・・。またまたやられましたという感じだ。説明を聞くと、確かに状況からそれしかありえないので、その状況を必要とする理由を考えていけば必然的に犯人はわかるはずなのだが。本作は、のんびり読んでいると途中であれあれということに成りかねないので、なるべく一気に読んだほうがよいだろう。

閑話休題。第二部から登場する女性刑事、いまのところ、この人でなければ!という活躍描写でもないのだが、今後の作家アリスシリーズでの展開に期待、というところなのだろうか。
妃は船を沈める (光文社文庫) Amazon書評・レビュー: 妃は船を沈める (光文社文庫)より
4334764045
No.38
(4pt)

どんでん返しの推理にやられた感

有栖川による火村英生もの(作家アリスもの)の長編。前書きを読むと、もともと中篇だった第一部「猿の左手」と、後から別に執筆していた中篇を途中から合体させたもの、というものらしい。

例によって舞台は大阪。かなり特異な人間関係を維持している「妃」こと妃紗子の周囲で事件が発生。関係者一同、アリバイがあったり、歩行困難であったりなど、誰にとっても犯行は不可能だったように思えるのだが・・・。終盤、火村により古典「猿の手」の暗示をもとにしたどんでん返しの推理が披露される。これはなかなかのスカッとやられた感。

さて第二部は舞台を大邸宅に移す。これまた奇妙な状況でおきる射殺事件。第一部との関連が暗示されつつ、有力な容疑者が浮上するのだが・・・。またまたやられましたという感じだ。説明を聞くと、確かに状況からそれしかありえないので、その状況を必要とする理由を考えていけば必然的に犯人はわかるはずなのだが。本作は、のんびり読んでいると途中であれあれということに成りかねないので、なるべく一気に読んだほうがよいだろう。

閑話休題。第二部から登場する女性刑事、いまのところ、この人でなければ!という活躍描写でもないのだが、今後の作家アリスシリーズでの展開に期待、というところなのだろうか。
妃は船を沈める (カッパ・ノベルス) Amazon書評・レビュー: 妃は船を沈める (カッパ・ノベルス)より
4334076971
No.37
(5pt)

単純に面白い

最後、犯人を追い詰めようとする火村と
シラを切り通そうとする犯人の対決が楽しかった。
他の作家アリス作品では火村は余裕の態度を
崩さないことが多いように思うけど、
今回は犯人に若干ふりまわされているようにも見えました。
そこが面白かった。
火村にはこういう「食えない」性格の犯人と
また対決してほしい気がします。
妃は船を沈める (光文社文庫) Amazon書評・レビュー: 妃は船を沈める (光文社文庫)より
4334764045
No.36
(5pt)

単純に面白い

最後、犯人を追い詰めようとする火村と
シラを切り通そうとする犯人の対決が楽しかった。
他の作家アリス作品では火村は余裕の態度を
崩さないことが多いように思うけど、
今回は犯人に若干ふりまわされているようにも見えました。
そこが面白かった。
火村にはこういう「食えない」性格の犯人と
また対決してほしい気がします。
妃は船を沈める Amazon書評・レビュー: 妃は船を沈めるより
4334926185