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ビッチマグネット
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ビッチマグネットの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.13pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全7件 1~7 1/1ページ
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ジャンルを一言で表すなら家族小説。マイジョーにしては至って普通の物語だ。フツー過ぎて却って戸惑ってしまった。 父親が愛人と出奔した家庭の、姉弟の関係を中心にストーリーが展開する。弟は、生来よりタチの悪い女(つまりビッチ)を引き寄せる磁石(マグネット)を持っている男子、という設定。 だいたいビッチマグネットというタイトルは、作品のテーマなり世界観なりを表していないんだよなぁ。如何にもな家族小説っぽいクライマックスに、何か読み落としがあったのか不安にすら駆られてた。道に迷ってしまったよ・・・ | ||||
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破天荒な芸風を持ち味とする舞城だけど、本作は良くも悪くもこじんまりとまとまっている。 | ||||
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芥川賞142回候補作。 この回に受賞作は無く、 選考委員の一人の池澤夏樹は、選評で結果を特に惜しんでいた。 中身は、私がこの作品の前に読んだ、「阿修羅ガール」の様に、 女子高生の一人称で語られ、その思考の様、自問自答のゆらぎの様子がダラダラかつストレートに語られている。 共感を持てなくなる部分も有るが、テンポや語り口が面白く、 そこに乗っかれると、一緒に思考を辿っている様な感覚になれて面白い。 「阿修羅ガール」は飛び過ぎていたが、 そこでのゲッっとなる様な、エログロや、滅茶苦茶なストーリーの挿入でのインパクトが抑えられていて、 キチンとしている感じが、芥川賞狙ったのかな?と思えた。 なので、良くも悪くも、作品のうねりは少なめだけれど、突拍子が無くて嫌悪を感じるという事も無くなった。 しかし十分、舞城作品の、テンポや語り口の面白さは感じられると思う。 「阿修羅ガール」とか、「熊の場所」とかで、よくわからなかった人に、 もう一度チャレンジして貰う作品としては勧められるかも。 | ||||
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主人公が進学したり、恋人ができたり、弟と別居したりという、生活の節目が、同じ章の中で、下手をすると段落の区切りもなしで突然やってくるので、読んでいてい再三まごついた。編集者は何も言わなかったのだろうか。 | ||||
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父親が出て行って残された家族の、母、弟、そして姉の私。それぞれに問題を抱えているけれど、私と弟はそれなりに仲が良い。それでも実は・・・というのが冒頭です。 いつもの、舞城作品と同じように、調布辺りが舞台でその口語調の独特の語り口、そして描写の面白さ、物語の展開の早さ、擬態語の特殊さ、いつも通りの読後感です。が、以前ほど強く受け手を揺さぶってこなかったです。段々受け手である私が慣れてきてしまったのかもしれませんけれど。 どことなく「阿修羅ガール」の頃のようなシュールさが奥に引っ込んでしまったかのような印象を受けました。時間軸の推移が突然で面白いのですが、物語の突飛さだけでない『何か』が、以前の舞城作品にはあった『何か』が足りなくなってきているかのような感じです。それなりに楽しく読んだのですが。 もう少し、いつもの舞城作品にある肝の部分のカタルシスがないと、と感じるのがもう慣れてきているということなのだと思います。でもタイトルのネーミングは流石。 男と女の間の話しに興味のある方、舞城作品が好きな方にオススメ致します。 | ||||
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感想は…つまらなくもなく、面白くもなく。 事実か空想か分からないような部分や、いつの間に主人公(や弟)が成長しているので「えっ!?あの人、そしてあの話はどうなったの!?」って部分もあったり…。 今までに読んだことのない作風のせいか(?)、なんか全体的に『ついていけない』感じがありました。 | ||||
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デビュー以来一貫した独特の饒舌体と飛躍するストーリーで熱狂的なファンを持つ作者。今回はストーリーがどんどん飛躍していかず、ときどきスタート時の設定に戻ってくる。今にも子供の手を離れそうな風船がぶらぶらしているような浮揚感がある。 この長く読みにくい一人称文体は独特だが、好き嫌いが分かれる。上手いのかどうかの評価も、人によって両極端になる。一般的には読みにくい部類に入るだろう。 今回、芥川賞候補になったので久しぶりに彼の作品を読んでみた。やはり会話と思念だけの一人称小説はクセがある。行動描写や情景描写がほとんど無いところは、日本伝統の文学からは、はずれる。阿部和重や磯崎憲一郎と同じカテゴリーに入るだろう。ちなみに残念ながら芥川賞は今回受賞作無し。 読み終わって、面白かったかどうか自問してみた。うーん、微妙だ。 | ||||
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