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妖異金瓶梅



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妖異金瓶梅の評価: 4.67/5点 レビュー 27件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.67pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全27件 1~20 1/2ページ
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No.27:
(5pt)

あふれ出るエロティシズム

このあふれ出るエロティシズムよ。素晴らしい!!かつて官能小説にはまったことがあるのだが、官能小説はどれも描写が赤裸々であり、リアルに徹しているが、山田風太郎氏は、リアルに徹さずともわれわれ読者の想像力を存分に掻き立ててエロを生み出す。エロよりエロティックなのだ。脳の前頭葉にある性ホルモンがどっと漏出してくるような感じなのだが、かといってグロテスクなところがない。残虐な殺戮シーンや虐待シーンがあるにもかかわらずだ。天才だと思う。
妖異金瓶梅 (角川文庫 緑 356-28)Amazon書評・レビュー:妖異金瓶梅 (角川文庫 緑 356-28)より
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No.26:
(4pt)

カバーイラスト=佐伯俊男!何物にも代えがたき魅力

今は亡き"月刊プレイボーイ"の記事で
ヘレン・ユースティス『水平線の男』や
都筑道夫『猫の舌に釘をうて』と
一緒に紹介されたのを見て、
探求書してたら、本屋に新刊並んでた。
推理小説としての出来はモチロンのこと、
前掲書に負けずとも劣らぬアクロバティックな趣向が楽しめる逸品。
時代は流れ、版元やレーベルを変え今も健在なれど、
作品そのものの魅力をストレートに表現できてるのは
角川文庫版の"佐伯俊男"のみといって過言でない!
必読にして必見!
妖異金瓶梅 (角川文庫 緑 356-28)Amazon書評・レビュー:妖異金瓶梅 (角川文庫 緑 356-28)より
4041356288
No.25:
(5pt)

レビューを読まずに買え!

他のレビューを見ていると、書評家気取りで酷いネタバレかましているものをチラホラ見かけます。是非そんなネタバレを仕入れてない状況で堪能していただきたい一品です。
『金瓶梅』という中国の古典小説を題材にしているため、とっつきにくく感じる方もおられるかと思いますが、金瓶梅の人物を使っているだけで、原作知らなくても特に問題はありません。
妖異金瓶梅  山田風太郎ベストコレクション (角川文庫)Amazon書評・レビュー:妖異金瓶梅 山田風太郎ベストコレクション (角川文庫)より
4041003431
No.24:
(5pt)

ぶれない女

西門慶は女は誰でもウェルカム。
二枚目に金持ちで話術もプロ。
動画配信からコミック47ではまりました。
文庫を探しまくってようやく手に入り小説の中に引き込まれ魔術の作品。

妖艶で気の強い金蓮。
小説であまり気にならなかった瓶児。
年齢が50女。小説の方が良い。
西門慶を一番愛していたのは金蓮。
一途で可愛い女性。
絶世の美女だけど彼女の魅力はそれだけではない。
小説の方が泥々生々しさがストレートに感じた。
エロチックさ?感じなかった。むしろ純愛小説。
金蓮にとり武松は初恋。
最後は成就しこの世から。思いがけない結末に涙が。善にも悪にもなる迷いない金蓮。女から見たら格好いい。
自分らしく生きる。

死を覚悟しないと生きられない場所…嫉妬狂い無残な死体の女達。 
金蓮の最後は彼女らしい。
妖異金瓶梅  山田風太郎ベストコレクション (角川文庫)Amazon書評・レビュー:妖異金瓶梅 山田風太郎ベストコレクション (角川文庫)より
4041003431
No.23:
(5pt)

読後感

西門慶、潘金蓮を中心に人間の業について、女性の執念深さの描写で描かれていました。
妖異金瓶梅  山田風太郎ベストコレクション (角川文庫)Amazon書評・レビュー:妖異金瓶梅 山田風太郎ベストコレクション (角川文庫)より
4041003431
No.22:
(4pt)

生死を考える思索の時

忍法帖の乗りで古本で購入しました。
噂にたがわず、奇想天外で残虐無恥なエログログロで、それは間違いないのだけど、読んでいる自分は少しも卑猥な気持ちにはならず、ピカレスク的展開に心奪われてしまったのです。
そして、読み終えた後、人の生死とは何ぞや、などと、似非哲学的思索に興じてしまいます。
ま、私は、ワトソンのごとき(笑)名脇役、いや、孤高に頭脳明晰な応伯爵が心に残りました。
妖異金瓶梅  山田風太郎ベストコレクション (角川文庫)Amazon書評・レビュー:妖異金瓶梅 山田風太郎ベストコレクション (角川文庫)より
4041003431
No.21:
(5pt)

巨匠の手練れぶりを存分に味わえる作品

元ネタの金瓶梅自体が水滸伝からのスピンオフ作品だが、それをさらに山田風太郎が換骨奪胎して推理小説にした逸品。山田風太郎が手練れの作家だということは、忍法帖シリーズを読めば誰でもわかることだが、比較的初期の本作でもその手練れぶりが際立っている。そもそも、金瓶梅は中国の四大奇書だが、それを応伯爵を探偵に、潘金連をヒロインに据えた連作短編の推理小説に仕立て、終わってみれば純愛小説、しかも3人の登場人物の純愛小説に昇華させるなど、並みの作家にできる手並みではない。金瓶梅の原作者が本作を読めば、仰天することは間違いない。

山田風太郎と言えば、とにかく忍法帖のイメージが強いが、もともとは推理作家である。だから、毎回探偵と犯人が同じという信じられない設定で、一歩間違えばマンネリに落ちかねないのだが、それぞれのトリックに遺漏がなく、独立した短編としても読ませるつくりとなっている。また、山田風太郎のように理系出身の作品は、往々にしてオタクめいたトリックに終始するあまり、人物の造形に難があることが少なくない。しかし、本作のヒロインである潘金連、探偵役の応伯爵、そしてハーレムの主人である西門慶のキャラが立っているので、読んでいて楽しい。

元ネタが金瓶梅であるため、当然本作でも性愛のシーン、それもかなり露骨な、場合によってはグロくすら見えるシーンがふんだんにある。そのため、一般の読者、特に女性が読むには少し抵抗があるかもしれない。しかし、本作でもそうだが、山田風太郎のエロ・グロというのは、カラッとしていて不思議と淫靡ないやらしさはない。話題になることの少ない作品ではあるが、巨匠の手練れぶりをこれでもかというほど堪能できる、とにかく面白さ抜群の本作なので、そうしたいわゆる食わず嫌いは脇に置いて、子供を除く読書好きにぜひ手に取ってほしい。きっと、めったに味わえないような強烈な読後感を得られるだろう。
妖異金瓶梅  山田風太郎ベストコレクション (角川文庫)Amazon書評・レビュー:妖異金瓶梅 山田風太郎ベストコレクション (角川文庫)より
4041003431
No.20:
(5pt)

忍法帖前の傑作連作ミステリー

この作品と忍法帖の関係について『死言状』に書いてある。原稿料替わりにもらった「金瓶梅」を元に書いた本作品が存外好評だったので、今度は金瓶梅のスピンオフ元の「水滸伝」日本版を書いてみないかという話が来る。百八人の豪傑が登場するのに、出てくる武術は十数種類しかないのを不満に感じた作者が、百八種の武術を考案しようとして「忍法」が誕生、のちの忍法帖シリーズのヒットにつながる。
本連作、個々の話は独立しているけれど、犯人と元となる動機は全て一緒ながら、そして読者もそれが分かっていながら、それでも読ませるストーリー、隠微な性愛が究極の純愛に終わるというひじょうにユニークな傑作。
妖異金瓶梅  山田風太郎ベストコレクション (角川文庫)Amazon書評・レビュー:妖異金瓶梅 山田風太郎ベストコレクション (角川文庫)より
4041003431
No.19:
(4pt)

山田風太郎の必読三冊ってか…。

甲賀忍法帖、妖異金瓶梅、明治バベルの塔。確かこの三冊が山田風太郎必読作品って、誰か書いていたような気がするが、それじゃあ山田風太郎に可哀そうだ。わたしなら『八犬伝』『明治警視庁草子』『室町少年倶楽部』の三点を挙げる。ま、それはそれとして、この連作は出来不出来の差があって、推理小説としての質がどうであるとかいう問題でなく、読み手の趣味とか好みの問題だと思う。明代の奇書の一つ『金瓶梅』の名を冠して登場人物こそ踏しているものの、キャラクターは作者のオリジナル。だから、決して主役ではないひとりの女性に、ライバルを殺すこともいとわぬ絶世の美女に、心奪われてしまった。そうして、この作品が映画化されるならば、きっとあの女優が演ずれば似合うだろう…などと考えたりもした。
妖異金瓶梅―昭和ミステリ秘宝 (扶桑社文庫)Amazon書評・レビュー:妖異金瓶梅―昭和ミステリ秘宝 (扶桑社文庫)より
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No.18:
(5pt)

空前絶後の超絶趣向

ちょっと、どころかかなり官能的なシーンがあり(それが山田風太郎の筆力で描かれる)、それゆえにマニア以外でネタにあがることが少ない作品。
しかし間違いなく傑作中の傑作。金瓶梅という特異な空間で、ミステリーとして超絶的ともいえる展開が待ち受けている。
空前絶後(少なくとも自分は類型を知らない)のこの趣向を成立させているのは、ヒロイン?潘金蓮の素晴らしさ。
悪女とも妖女とも言える彼女の独特の魅力抜きにこの作品は語れない。
山田風太郎の鬼才ぶりが発揮された作品。
妖異金瓶梅  山田風太郎ベストコレクション (角川文庫)Amazon書評・レビュー:妖異金瓶梅 山田風太郎ベストコレクション (角川文庫)より
4041003431
No.17:
(5pt)

ああ面白かった~~~!!!

って読んだ後に素直に思えるので、すべての方にお勧めしたい、そんな一冊です。
妖異金瓶梅  山田風太郎ベストコレクション (角川文庫)Amazon書評・レビュー:妖異金瓶梅 山田風太郎ベストコレクション (角川文庫)より
4041003431
No.16:
(4pt)

中国古典文学を背景にしたおとなのための連作ミステリ

ある対談の中で日本ミステリ界の大御所おふたりが絶賛していらしたので読んでみました。 豪商のハーレムを舞台にしたトリッキーな作品集です。 チェスタトンのブラウン神父シリーズを思わせるような機智に富んだトリックが多いです。 ミステリファンのみならず中国文学好きな方も楽しめるでしょう。 ただ、どぎついシーンも多いので年少のミステリファンや女性にはおすすめしづらいですが(笑)。
妖異金瓶梅  山田風太郎ベストコレクション (角川文庫)Amazon書評・レビュー:妖異金瓶梅 山田風太郎ベストコレクション (角川文庫)より
4041003431
No.15:
(5pt)

美しい悪魔とはこの女

まともに考えたら、とんでもない女です。単純にとんでもない殺人鬼で、動機も同じで、読むのも退屈しそうなのに、しない。また、彼女が何故かだんだん愛おしくなる。カッコよく思える。絶世の美貌の持ち主で、閨のスキルが半端なく高いとのことなので男性なら、こういう女、愛おしいでしょうが、女性である私も愛おしくなる。それと、女性を賛美する山田風太郎の豊富な語彙にため息です。女性なら、言われたい形容のオンパレードでした。いいなぁ~

山田風太郎の作品は、やはり「八犬伝」が大傑作です。で、他の小説は男性向きの趣向が濃いですが、是非女性も読んで頂きたいです。第一、昨今の流行作家と違い力量がすこぶる高いです。独創的な発想で、知的で、文章が厚く、ストーリーが滑らかで豊かです。

こんなに分かりやすいミステリーを最後まで読ませるのも凄いな、とまた山田風太郎に感心してしまいました。キンドル化が進み、有り難いです。もう少し安くしてもっと山田風太郎ファンの裾野を広げて貰いたいものです。
妖異金瓶梅  山田風太郎ベストコレクション (角川文庫)Amazon書評・レビュー:妖異金瓶梅 山田風太郎ベストコレクション (角川文庫)より
4041003431
No.14:
(4pt)

妖異金瓶梅を読んで

明代の長編小説「金瓶梅」四大奇書のひとつと言われるこの物語を、山田風太郎氏独特の話しの進め方で展開、各々の登場人物を生き生きと活写して、飽きさせない無いのは、流石!!富豪階級の退廃を見事描いている。
妖異金瓶梅  山田風太郎ベストコレクション (角川文庫)Amazon書評・レビュー:妖異金瓶梅 山田風太郎ベストコレクション (角川文庫)より
4041003431
No.13:
(4pt)

怪奇・妖艶

読み出したらとまらぬ小説。山田風太郎の奥深さを見せつけられる。
妖異金瓶梅  山田風太郎ベストコレクション (角川文庫)Amazon書評・レビュー:妖異金瓶梅 山田風太郎ベストコレクション (角川文庫)より
4041003431
No.12:
(5pt)

この作品には忍法は一切出てきません。

著者の作品としては珍しいかもしれない
忍法が一切出てこない作品です。
ただし、エロスに関してはきちんと出てきますので「
そこのところはご注意。

作品は水滸伝のスピンオフ作品を下地にしています。
ある淫靡な女性を奪った男と、それに付き従う
遊蕩の男。

そんな愛人たちをはべらせてすむ
家で起きる事件を描いたのがこの作品です。

やはり女性がたくさんいると
それはそれは争いの種はたくさんです。
いやというほど女性の騒々しさを思い知らされるはずです。
それぐらいに寵愛を求めるわけで。

ただし、事件の真相には
ある人がメインに関わります。
そしてその罪深い人ゆえに
最後はあの結末へと至るのです。

その結末はやはり
山田作品らしい終わり方と言えましょう。

少しハードな表現が絡む作品があります。
読書の際は注意です。
妖異金瓶梅 (角川文庫 緑 356-28)Amazon書評・レビュー:妖異金瓶梅 (角川文庫 緑 356-28)より
4041356288
No.11:
(5pt)

山田風太郎最高の一冊

中国四大奇書の1冊金瓶梅を下敷きとして見事な連作ミステリに仕立て上げた山田風太郎の傑作。
近年山田風太郎ベストコレクションにて取り上げられた。
他作品とはことなった16世紀中国を舞台とし、酒池肉林の世界が繰り広げられる。
ミステリとしても超一流。
表紙も角川版より味があって良い。
妖異金瓶梅―昭和ミステリ秘宝 (扶桑社文庫)Amazon書評・レビュー:妖異金瓶梅―昭和ミステリ秘宝 (扶桑社文庫)より
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No.10:
(5pt)

妖女金蓮

この表紙絵はいったいどうしたことか…と思いつつも、それをうまく誤魔化す装丁と「妖異金瓶梅」というタイトルに惹かれて買った。結果からいうと当たり。原典はまだ読んでいないが、そちらの金蓮はこれほど魅力的だろうか?と思った。いそうでいなかったタイプの悪女?いや、やはり妖女。どちらにせよ徹底している。酔える。浮き世を忘れて美と無残とに浸りたかったらお勧め。おまけ。『ボーナストラック』が巻末に付いていて、本編と読み比べられる。私は断然、巻末のが好きだ!!
妖異金瓶梅  山田風太郎ベストコレクション (角川文庫)Amazon書評・レビュー:妖異金瓶梅 山田風太郎ベストコレクション (角川文庫)より
4041003431
No.9:
(5pt)

☆がいくつあっても足らない・・・

犯人も、動機も、常に同じという大胆な設定で描かれる破天荒な連作ミステリ長編。
中国古典『金瓶梅』を下敷きに究極の悪女(ファムフェータル)を描き、なおかつ驚愕のトリックを駆使した不可能犯罪ミステリ。
著者の女性に対するロマンティシズムとニヒリズムが複雑に絡み合って、官能性が最もストレイトに現れた作品としても興味深く、同時に究極的な純愛小説でもある。
同時に復刊された『明治断頭台』と並ぶ風太郎ミステリの最高峰であり☆がいくつあっても足らない傑作中の傑作。
妖異金瓶梅  山田風太郎ベストコレクション (角川文庫)Amazon書評・レビュー:妖異金瓶梅 山田風太郎ベストコレクション (角川文庫)より
4041003431
No.8:
(5pt)

とにかくおもしろい

山田風太郎の作品でもっとも面白いものを一つ、といわれたら、個人的には本書を選ぶ。ミステリー性、エロティックさ、人の感情の理不尽さ、とてつもない無い深い愛情というか熱情。みごとに一体化して短編集としてもよし、続き物としてもよし。何度読んでも面白いのが風太郎小説だと思うが、なかでもこれがとにかく面白い。
妖異金瓶梅―昭和ミステリ秘宝 (扶桑社文庫)Amazon書評・レビュー:妖異金瓶梅―昭和ミステリ秘宝 (扶桑社文庫)より
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