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笑う怪獣



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笑う怪獣の評価: 3.62/5点 レビュー 13件。 Cランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.62pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全2件 1~2 1/1ページ
No.2:
(2pt)

"ロジカル"の部分を大幅に欠いた単なる<ルール無用の悪巫山戯>

私は「念力密室!」を代表作としたSF的設定とロジカル・ミステリとを組み合わせた作者の作風を愛好しているのだが、本短篇集には失望させられた。別に、怪獣、宇宙人、幽霊等が作品に登場しても一向に構わないのである。与えられた状況下でのルールの枠内で"ロジカル"に謎が解かれるというミステリ的趣向が凝らされていれば。

本作はその"ロジカル"の部分を大幅に欠いている。全体が緩い設定なので、"ロジカル"の部分も緩くて良いとの言い訳は成り立たない。トリック自体は前例があるが、怪獣を利用するという突飛な発想でそれを飛躍させた「怪獣は密室に踊る」、H.ケメルマン「九マイルは遠すぎる」を意識した、犯人が残した「今日晴れてさえいれば...」との言葉を基に謎が解かれる「女子高生幽霊綺譚」のみがかろうじてミステリ的に読めるだけで、後は単なる<ルール無用の悪巫山戯>と言って良い。

気楽に読んで貰えれば良いとの構想で執筆された作品なのだろうか ? 私を初め、作者のロジカル・ミステリに大いに期待を持っているファンが多いと思うので、その期待に応える様な作品の発表を待望する。
笑う怪獣 (実業之日本社文庫)Amazon書評・レビュー:笑う怪獣 (実業之日本社文庫)より
4408551651
No.1:
(1pt)

三流安物怪奇小説?

私は西澤保彦さんの推理小説が大好きなのですが、この本の内容はあまりにもひどいと思います。何か「汚い」「気持ち悪い」という印象を受けました。西澤作品が好きなだけにとても残念です。エロイ内容で無理矢理読ませる三流雑誌の安物怪奇小説、とでもいったら良いでしょうか。怪獣が登場する場面にしても、なぜここで怪獣なんだと理解に苦しむ展開ばかりで(作中でも主人公が「なんで怪獣なんだ!」と叫ぶシーーンがあるわけですが、それでもなお、この展開はいただけない。)、怪獣でなくても良いような場面の連続で、怪獣好きの息子が寝る際のお話のタネ本にでもしようかとも思って読んだのですが、あまりに情けな内容で、そんな役にも立ちませんでした。本当に残念です。
笑う怪獣―ミステリ劇場Amazon書評・レビュー:笑う怪獣―ミステリ劇場より
4104608017

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