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(短編集)
その日のまえに
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その日のまえにの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.34pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全309件 181~200 10/16ページ
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死という重いテーマを扱いながら、 そこに向かって生きる人たちの有り様を 静かに、美しくまとめあげた連作集。 自身の死と、あるいは愛する者の死と 向かい合う現実はもっと厳しく過酷なのだと 仰る方もいらっしゃると思います。 しかし、それはまた別の作品に譲るとして、 切り取られているのが「死」と向かい合う心情の ごく一面であったとしても、 この作品のあり方としては、それで十二分に完成 されていると感じます。 「その日の前に」「その日」「その日のあとに」 と続く流れは素晴らしく、 最後にすべての短編が絡み合う手法も見事です。 表題作である「その日〜」はもちろんのこと、 ストリートミュージシャンにはまってしまう母と 息子の母子家庭を描いた「ヒア・カムズ・ザ・サン」や 余命3ヶ月を宣告された主人公が、 同級生を事故で亡くした海岸を訪れる「潮騒」も とてもよい作品です。 死に向かう人たちの悶絶や苦悩を 真っ向から捉えるわけではなく、 その心の「凪」のような部分を捉えながら、 命の尊さ、愛する人の大切さを 静かに訴えかける良作です。 | ||||
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短編を書かせたら、現在、彼の右に出る人はいないでしょう。 深さが違います。 この本でも「ひこうき雲」は絶品です。「朝日のあたる家」も「潮騒」も素晴しい。ただなぜか肝心の「その日のまえに」「その日」「その日のあとで」で感動できなかった自分がいたのです。おかしいな。読んだ時の体調が悪かったのかな。日を改めてもう一度読み直します。 しかし、それでも五つ星です。 重松さんは別格です。 | ||||
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市の図書館 少しくたびれた背表紙 棚から抜いた 「その日のまえに」 ひこうき雲というタイトルから決め 壁際の椅子に座って読み始めた・・・・ 後半 涙がぽろぽろ 他の人もいるのに ハンカチで涙を拭きながら 鼻をすすりながら・・・ なんの知識なく 読んだ方がいいと思います。 | ||||
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短編集に見えて実は連作集。最後の一篇ですべてがつながる。 みんな「その日」が見えている人がいて、周りの人がいる。私も祖父と義父はガンで「その日」を見ながら生きた。そんな日々を思い出させて少しだけ泣いた。 特に「ヒア・カムズ・ザ・サン」は名作。かぼちゃのようなお母さんに言いたい。息子さんはあなたににてとてもまっすぐ育っていますよ。少しだけ表現が下手なだけで、とても優しくていい息子さんですよって。 今度帰省したとき、すこしだけ両親に優しくなれそうだ。 | ||||
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「その日」のことを前もって準備しておけるのはある意味幸せなのかもしれない。 涙!涙!涙!って帯に書いてあった分、構えてしまって思ったよりは泣けなかったのが残念。 | ||||
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評判通り感動。 というよりも しろ、するよね? と言われているようなお話。 普段あまり読書をしない方が 『たまには読書でもしようかな、 ジャンルはしいて挙げるなら感動する物語が良いな』、 というような場合にはとてもお勧めできる作品 間違いなく涙するでしょう。 普段から読書に嗜んでいる方や 人情の機微のようなものに普段から接している方には あまりお勧め出来ません。 癌+死〓感動 という安直さは 深みが無いと感じてしまうと思います。 各短編が実は微妙に繋がっている、 という仕掛けは少し素敵でした。 | ||||
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「病気で悲しいのは当たり前である」と思う僕は傲慢なのだろうか。 プロの悲しませ屋が、理由を病気にするのはずるいと僕は思う。 重松清さんはディティール」の天才で、本作も書き出しから、 涙への助走を始める。しかし、と、僕は思う。トップスピードになったあたりで、 またかと思ってしまうのである。 宮本輝さんの時もそうだった。 大好きで大好きで。この作家の書くものは全部読もうと思っていた矢先にぱったりと興味がなくなる。 それが重松さんでも起こったのである。 以上個人的事情で、好きな人はきっとこの小説が愛おしくてならないだろう。 | ||||
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涙で文字が見えなくなった。 こんなことちょっと記憶にない。 後半は人前で読まない方がいいと思います。 生涯何度も読みたい作品。 家族や友人を大切にしたくなる一冊です。 | ||||
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私は、兄が若くして突然他界しているのですが この本のいつまでも届き続けるダイレクトメールに対して 感じる気持ちに同感しました。 一度登録してしまうと自動的に永遠と届き続けるダイレクトメール。 私は、多少違和感を覚えていましたが、両親は、兄の死を認めたくないのか 届くことが嬉しかったようです。 残された家族は、皆複雑な気持ちを持っています。 それでも、日常が待っている。 そんな気持ちを綴った本だと思いました。 | ||||
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生きることの意味を考えさせられます。日々を漫然と生きていて, 当然のように明日はくると思っているのに,その現実が突然大きく 転換する。本当は何も変わっていないのに,自分の心の持ちようが 変わるだけなのに・・・。 生まれた瞬間から死へのカウントダウンが始まっているのに,そ れを知らずに無駄使いの人生。それがある日突然そのカウントダウ ンが見えてしまうことの怖さと弱さ。 あまりに切なくて本当に泣きっぱなしでした。生きることについて 考えてみたいときにお勧めです。 | ||||
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短編集ですが、すべて愛するものの死にまつわる話です。 恐怖、絶望、悔恨そして希望。 誰もがいつかは経験する近しい者の死。暗く切ない話ですが文章を追う目がとまりません。 登場人物の言葉に 「愛するものの死の前、または自分が死に直面して出来ることは考えること」 というのがありました。かなり意訳してますが、とにかく答えはないということ。 涙は出ませんでしたが、死の悲しみに直面する前に読んでおきたい本だと思います。 | ||||
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流星ワゴンの重松 清さんの短編集(しかし実は違うのだが…) 短編集で、「その日のまえに」という題名で、中に「その日のまえに」・「その日」・「その日のあとに」というタイトルと、それ以外のタイトルが4つくらい並んでいて、「ああ、全然関係ない短編集が4つくらいと、連作的なものが3つあるのだなぁ」と思って読み始めたのだが、なんと関係ないと思っていた最初の短編が後から大きく関係してくるという大変面白い展開だった。 メインは奥さんが癌にかかり、余命1年とか半年と告知を受け、ご主人と男の子二人とでその死をどのように迎え、乗り越えていくか…という事がテーマになっているのだが、前半の短編でそのメインのテーマに出てくる登場実物の背景などが書かれている。 奥さんの看病を真摯にしてくれた看護婦さんは、中学時代に自分のクラスの子のお見舞いに鳩の絵を書いて「死んだら天国に行ってね」と書いたようだったというトラウマを持っている看護婦さんだったり、夫婦が新婚時代に最初に住んだアパートを見に行ったら、郵便受けの表札に二つの名字が書かれていて、それは前に出てくる同級生が家庭内暴力の反動で万引きして駆け落ちしているという二人だったり…、花火の仕事の依頼が主人公のご主人に来た相手が、前に出てきた癌を宣告された男の同級生だったり…と書いていて何を書いているのか全く分からないと思うが(笑)、とにかく人生というのは、やはり一人ではなく色々な関わりで生きているのだ…と思わせてくれる。 この本の中だけでも癌で死ぬ人が3人も描かれており、何かガンと言えば恐ろしい不治の病…というイメージから、普通に日常的に誰でもかかってしまう病気…という感じに変わってしまっているのが良くわかる。 先日読んだ「約束」も本当に日常を描いた良書だったが、これはその上を行っていると思う。しかも小癪なテクニックまで使って。 重松さんの本は今後も読み続けたい。 | ||||
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短編集で、「その日のまえに」という題名で、中に 「その日のまえに」・「その日」・「その日のあとに」というタイトルと、それ以外のタイトルが4つくらい並んでいて、「ああ、全然関係ない短編集が4つくらいと、連作的なものが3つあるのだなぁ」と思って読み始めたのだが、なんと関係ないと思っていた最初の短編が後から大きく関係してくるという大変面白い展開だった。 メインは奥さんが癌にかかり、余命1年とか半年と告知を受け、ご主人と男の子二人とでその死をどのように迎え、乗り越えていくか…という事がテーマになっているのだが、前半の短編でそのメインのテーマに出てくる登場実物の背景などが書かれている。 奥さんの看病を真摯にしてくれた看護婦さんは、中学時代に自分のクラスの子のお見舞いに鳩の絵を書いて「死んだら天国に行ってね」と書いたようだったというトラウマを持っている看護婦さんだったり、夫婦が新婚時代に最初に住んだアパートを見に行ったら、郵便受けの表札に二つの名字が書かれていて、それは前に出てくる同級生が家庭内暴力の反動で万引きして駆け落ちしているという二人だったり…、花火の仕事の依頼が主人公のご主人に来た相手が、前に出てきた癌を宣告された男の同級生だったり…と書いていて何を書いているのか全く分からないと思うが(笑)、とにかく人生というのは、やはり一人ではなく色々な関わりで生きているのだ…と思わせてくれる。 この本の中だけでも癌で死ぬ人が3人も描かれており、何かガンと言えば恐ろしい不治の病…というイメージから、普通に日常的に誰でもかかってしまう病気…という感じに変わってしまっているのが良くわかる。 先日読んだ「約束」も本当に日常を描いた良書だったが、これはその上を行っていると思う。しかも小癪なテクニックまで使って。 | ||||
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人の死を、本人,家族,友人等様々な視点から見た作品。 自分はその様な近い関係の人の死を経験したことが無いから、共感はできない。 人間にとって、最重要なテーマということは頭では理解できる。 しかし、これだけは体験が無いとわからないものだと思う。 自分に置き換えてみる、という想像力は働かなかった。 死とは簡単に想像したり、考えたりできるような、軽いものではないと思う。 その立場になって初めて、重く、のしかかってくるものではなかろうか。 | ||||
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大切に思う人には、 その気持ちを素直に伝えておこう。 うちと出逢ってくれて、ありがとう☆ うちに幸せをくれて、ありがとう☆ 愛する家族や彼を、 ぎゅって抱きしめておこう。 大好き☆(*^−^*)って。 そんな気持ちがあふれてくる 数々のお話が綴られた本です。 | ||||
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自分自身や自分にとって大切な人を失う「その日」。 連作短編集と書いてあったので、 最初の話から読みました。 最初の作品から 目ん玉が涙でてんこ盛り状態だった。 表題作を読んだ時、 涙のダムは決壊し、 鼻水のダムも決壊し、 クシャクシャに泣き、 文字も涙でぼやけ、 鼻水は滴り落ちそうで、 涙を拭きながら、 鼻水をかみながら、 読み終えた。 表題作は連れ合いが若くして亡くなる悲劇ですが、 夫婦の愛が深くて独り者の小生には、 ある意味うらやましい話でした。 思いっきり泣かされたけど・・・。 | ||||
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死という状態とその事態に関係する生存者をリアルに描いている。人間が避けては通れない「死」をイメージできる書です | ||||
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俯瞰して、登場人物を見守っている気持ちになってしまいました。 主人公に感情移入するというより、 重松さんの、人間の感情・感覚を掘り下げていくフィルター越しに 物語を見守るというか、そんな感じです。 なので、短編が5つ収録されていましたが、 登場人物の違い・個性はあまり際立たず、一気に読んでいける作品。 5つの短編のうち4つが病と命にまつわる話です。 病により命を意識する場合、人間はどんなことを考えるのか、ただ泣いて悲しむだけでは、 対処できないことを教えてくれます。 妻を失い残された夫が、『その日のあと』のいつもの日常を生きていく姿が、 人の死を乗り越えるひとつの形を示しています。 いつもの通り、暖かい気持ちになる重松本。 しかし、たまには悪いヤツの話も読みたいかも。登場人物が良いヤツばっかり(笑)。 | ||||
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自然な優しさ、表面的な優しさ、不器用な優しさ、自分勝手な優しさ、愛のある優しさ。優しさにはいろんなカタチのものがあると私は思います。 本書ではこういったいろんな優しさが散りばめられていて、読んでいて色々考えさせられます。特に後半に出てくるたった7文字の言葉には誰もが熱くなってしまうでしょう。 物語自体はとても穏やかで平坦な感じですが、中身はとても良いので是非多くの人に読んでもらいたい一冊です。 | ||||
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1作1作が独立して連作になっていて最後にそれぞれが繋がりをもって納得! というような 最近ありがちなパターン そつなくまとまっていているのだが、内面描写がもっときめ細かくあるかな と 期待していたのだが 残念 さらっと読むにはいいかも | ||||
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