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ペテロの葬列
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ペテロの葬列の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.29pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全207件 121~140 7/11ページ
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宮部先生絶対に続編を書いてください このシリーズ大ファンです 二人が別れたのはショックでしたけど~ | ||||
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この物語の主人公は罪そのもの。 登場人物もバスジャックも主人公が動くための道具に過ぎない。 人間を中心に読んでしまったら変な話となってしまい、何人かが書いておられるように作者も耄碌したかと思うだろう。 | ||||
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本を、読んでからドラマも見たのですが、やっぱり本のほうが、おもしろい。 | ||||
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名著『火車』においては、クレジット。使い方をよく知らないままに若者が使いまくってカード破産に陥っていく過程が克明に描かれていました。 今回『ペテロの葬列』においては、老人介護の問題に加え、研修による人心コントロールの手法が、人格改造セミナーやら、ネズミ講といったものに時代に合わせ、形を変えて受け継がれていく恐ろしさに警鐘が鳴らされています。 バスジャック犯のみっちゃん老人は、改心したけれど、結局はその枠から抜け出せず、間違った形での償いをする事になってしまいました。唯一の心の救いは、迫田老婦人が幾らかでも救われた事でしょうか。 最後に、「何度も寝ました」という 菜穂子の衝撃的な告白。 これは、コンツェルンという壁に囲繞されて育ったお嬢様 菜穂子さんにとっての、遅ればせながらの反抗期だったのではないでしょうか? 時代物が好きでよく読みますが、社会派の宮部みゆきさんも大好きです。 | ||||
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ラストの後味の悪さが評価を下げているようだが、私としては三郎・菜穂子夫婦にシリーズ最初から感じていた微かな違和感が、本作のラストでようやく決着を見てむしろスッキリした感じがする。 この夫婦は宮部ワールドに流れる価値観とは、少しというかかなりずれている。 父の財力をほしいままにし、天衣無縫に振る舞うお嬢様菜穂子。その可愛らしい言動や三郎、桃子への愛情表現の可憐さに騙されそうになるが、困ったことはすべて父の金で決着させ自分の欲しいものは必ず手に入れる。周囲の人間は、皆自分を愛してくれていると信じて疑わない。とんでもないモンスターお嬢様だ。 一方の三郎。やさしくて少しボンヤリしている好青年の位置づけだが、事件への対処ぶりなど見ると、どうしてどうして相当に頭の回転は早い。一方で菜穂子との結婚のため、実の親兄弟と絶縁してもさほど悩む風でもなく、多少の屈託はあるにせよ妻と義父の言いなりである。一部の噂通り、財産目当てで取り入っているとしか思えない。表面はボンヤリのお人よしを装って。 義父は、財界の大物ながら正義感が強く、知性的な人物とされているが、とにかく横柄で上から目線。 これら主要な登場人物のキャラクターが、宮部みゆきが他の膨大な作品群で築いてきた価値観とはあまりにも異質なのだ。宮部ワールドでは、いつも平凡で弱い立場の人たちが懸命に生きる姿を描き、多くの人々の共感と支持を得てきたのではなかったか。 この夫婦の浮世離れした会話や金銭感覚で、これ以上このシリーズを続けて行くことはもはや限界だろう。宮部さん自身もそれがわかっていて、あのような結末にしたのではないか。 私は、今までイイコチャンの仮面をかぶっていた菜穂子の本性がむきだしとなり、三郎がその呪縛から逃れたこのラストにむしろ爽快感を覚える。大方の人は探偵となった三郎によるシリーズ継続を予測しているが、私はこのシリーズは本作で打ち止めで良いと思う。 なお、他の方も書いておられるが、会話文がよみづらい。今までの宮部作品のように一気に読み進めることができなかった。ということで星は3つとしたい。 | ||||
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衝撃的なラスト。一言でいうならこの言葉以外ないと思います。読者としてはこれで完結ではなく、その後の三郎の足跡を語っていただきたいと思っております。 | ||||
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菜穂子が橋本と浮気して離婚なんて、前2巻の今までの描写とかけ離れすぎていて違和感がありました。 作者が不倫で病んでた時期に最悪のタイミングで重なったのでしょうか。 自己肯定でもしているようなひどい内容でした。 これじゃ作者も一生独身でしょう。 | ||||
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菜穂子がとった行動は理解できる。自分に興味がなくなった男はいらない。菜穂子は、子供も女の子だし、財産もあって生活に困らない。お金の心配がないなら、夫はいらない。杉村三郎だって、自由を手に入れた。この人が本当に欲しかったものは、自由だと思う。いいじゃないですか、現実には、庶民はできないことだけれど、みんな、それぞれ、欲しいものを手に入れたんだから。女は恋に生き、男は自由に生きる、ということで。 物語はあいかわらず、いっきに読めてしまいます。結末、よかったと思いますが、それぞれにとって。 | ||||
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悪は伝染する。 まさにこの一言に現れた今作品。 もともとこのシリーズは、第一弾から日常に潜む毒を取り上げてきました。 平々凡々な善人、杉村が事件に巻き込まれ捜査をする羽目になる。 そして日常の裏に隠れる悪を見つけ、どうすることも出来ない自分を葛藤するのがお決まりのパターン。 しかし宮部みゆきはその黄金パターンの定着化を許さない。ついに主人公たる杉村自身の牙城に 踏み込んでゆきます。 暖かな、必ず彼を待っててくれるはずの家庭が既に綻びてしまっていた。 よく考えれば当然ともいえるのですが、出来すぎた生活環境を丸ごと抱えてやってきたお嬢様であった菜穂子に、 家でひたすら夫を待ち続ける妻が出来るほどのスキルは無かった。 これは出来て当たり前、と思われる向きが多いスキルですが、残念ながら情報過多の現代において 大変難しいのです。かえって仕事をしていた方が良いという程に。 絵に描いたモチのような、菜穂子という存在にやや疑問を持っていたのですが、今作では納得の行動に出ました。 まるで暗喩するような3人の魔女といい、杉村もまた愚者と聖者を行き来する人生の旅人なのでした。 私などはアーサー王伝説のグィネヴィア王妃を連想してしまったのですが・・・。同じ方いらっしゃいますか? 人の奥底に隠れる闇をあぶり出すのが現代もの宮部作品の特徴でもあります。 読了感がよろしくない方々には、ぜひ時代物をお勧めしたい。善良なる江戸の市民を前提に描かれる為、 どの作品も爽やかです。これは山本周五郎作品からの系譜ともいえるでしょう。 ともあれ、次作で一皮むけた、自由な杉村に会えそうです。 今までは首輪のついた犬、と言った側面ばかり目につきましたが、首輪の取れた彼がどのように走り出すのか 楽しみにしたいと思います。 ※ドラマは小泉孝太郎さんのハマリ役になったようで、良かったです。 | ||||
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宮部みゆきさんの本が好きで、いつも楽しみにしています。 中古品ですが、とても丁寧に扱ってあって、日焼けもしていませんでした。 また、買いたいと思います。 | ||||
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何時もながら、いっきにのめり込むように読破してしまいました。 | ||||
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何というか。今多菜穂子はこんなにも愚かな女であったのかと思うと全くもってやるせなく。。 体が弱いので父の傘の下で世間知らずに生きてきていたけど、家族を愛する『許せる我儘娘』といった感覚であったのが 結局はただの『自分勝手な我儘性悪娘』でしかなかった。 もっと体が弱くても働いている人もいる。分かっているなら、夫に自由を与える方法は今多の傘から出て互いが我慢する 本当の夫婦になる事だろうが!と怒りの感情が。 杉村がどれだけ大事なものを犠牲にしてきたのか、そうまでして何を求めていたのか。 「開放してあげるけど失ったものは自分で取り戻してね」と言っているかの様な口ぶりや態度は悪女以外の何者でもない。 おそらく自分が娘から離される可能性など想像もしていないであろう。 他の方が書かれていましたが、拘った家をあっさり捨てた価値観の異常さは複線であったと言えなくもありません。 ですが、読んだ後のこの哀しい気持ちは何の為にこの本読んだのかなと考えずにはいられません。 ドラマも結構楽しみに観ていたのに観たくなくなってしまった。どうしよう。 この結末、何の為だったのですかね?探偵物にしたい? 今多会長との接点を無くすのならメリット薄い訳で、そうであるなら一から新たなシリーズ作って欲しかった。 | ||||
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夢中になって読んだのにこの結末。 はぁ??? わがままお嬢さんに振り回されたお人好しのお話ですか。 最後の章でガックリきました。 前半がよかっただけにマイナス度は激しいです。 | ||||
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ま、予告してたしね。 悪は、伝染するって。 -- 毒に耐性の無い人、優しく弱い人は、近寄らない方が身のため。 ざらっと、斜め読みしましたが、「悪意」がテーマだから、 のめり込んで、特定の人に共感して、真剣に読むと、ダメージを受けます。 普通のいい人が、ささいな事で「悪」に向く事を書きたかったんですね。 -- この本の読後感は、読者ご本人の性質が表れてしまうのだと思います。 「受付けない」。当然です、毒・悪意ですから。 「読後感が良くない」。爽快感など無いです、劇物ですから。 「すぐ売った、捨てたくなった」。とても、善良な正義感のある方ですね。 分かっていて、仕掛けてくる作者は、まぁ、そういう事の出来る人ですね。 -- 悪を書ける人は、基本的に「悪」に慣れている、「毒」が平気な人ですね。 フィクションと切り分けて、書き続けられて、自分の毎日を維持できる人です。 優しく、基本的に善人で、辛そうな人には、手を貸すような人は、 そういう作品を、長く書き続ける事は、出来ないんですよ。 自分自身が、一番傷つくから。で、この作家は、耐性がある人のようです。 -- 読者に、「嫌だ」「不快だ」「なんだこれは!」「可愛そうだ」「理不尽だ」と、 そう思わせたら、作者の目論見は成功です。 なので、この低評価は、作者としては、満足で、現代日本人が持つ、 優しさ、善良さ、正義感、などの美点と、若干の弱さ、問題意識を持って言うなら、 若年層読者のライトティスト好み、ストレス耐性の弱さを証明したとも言えます。 -- 辛い思いをした人が、報われる話を、多かれ少なかれ、 望む人が多いんですよね。生きることが、辛くしんどいから。 -- この方は、計画して作品を量産できる人ですね。 ストーリーテラーとしての能力は、認めますが、 文芸作品のカテゴリーには、入れたくないですねぇ。 | ||||
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注意☆ネタバレ含みます ラストについて酷評が多いが、私にとっては納得のラスト。菜穂子との寒い車の中でのやりとりも、義父とのレストランでのやりとりも、なるべくしてそうなったと思える。最後のシーン、北見親子らと別れてあずさに乗り込んだ杉村は、特急のシートに背をもたせかけ動き出す窓の景色を見ながら穏やかな笑顔だったのではないかと思う。 内容もドラマから気になって小説を手にしたが、読みやすく面白かった。 なにより、杉村や編集長、その他キャラクターの魅力が優れており、彼らにまた会いたいと思える。 ぜひ続編に期待したい。 今度は北見氏の後を継いだ探偵杉村にぜひ会いたいと思った。 ドラマもとても丁寧に作られており、小泉孝太郎の杉村、室井滋の編集長はイメージ通りでまれにみるはまり役だ。 | ||||
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ドラマで見るのと違った続々感は、活字からしか伝わってこないものがあります。想像のつばさでしょうか。。。 | ||||
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すでにいろんな方がレビューしていますので、いまさら私が書くことではないと思いますが、それでもレビューせずにいられないこの作品のラスト。近著がいろいろ受け入れられない中、このシリーズは大好きだったのですが、完全に私の中で終わってしまいました。このシリーズの魅力である、優しくおせっかい焼きな主人公、やっかいな事件に巻き込まれつつ、たくさんの悪意にさらされながらも、彼の周りや家庭は優しく暖かい、ほのぼの癒されるシリーズ、そういうところに魅力を感じていました。同じような理由でファンの方は、3作目には手を出さないでください。私も読みたくなかった、こんな3作目…。最近の宮部さんの話はどれもついていけません。昔は大好きだったのにな…。 | ||||
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ドラマの第1話の録画の途中、本屋に駆け込み購入し、じっくり読みました。 主人公の杉村氏の本はすでに何年も前に読み、前回のドラマももちろんみました。 基本、宮部みゆきワールドが好きですので、もちろん他のものも読んでいます。(時代ものは除く) しかし、最後のエピローグに至るまで・・・・つらいです。「理由」の中の社会現象とも違うし、こんな結果を呼び寄せるとは、さすがに今回は・・・いや、今回も脱帽です。 ただのバスジャック事件かと思いきや、違う展開が一つも二つも待っている。 ドラマの中での「橋本氏」の目線で察してはいたが、そう来るか!と。 私は杉村氏が好きなので、こんな最後を迎えるのは本当にいいのかと、悩む・・・いや、悩んでも仕方ないのだが、購入する前にここでの評価をほぼ読み切っており、どうなるかがわかっているにもかかわらず、本当に苦しい。 登場する人物の日常的心理というか、人間の奥深いところでの危うさと反する正義、同時に書かれており、「悪は伝染する」というセリフと、人間の本質のようなもの、最後の最後まで、考えさせられます。 最後は行をなぞるように読み、思わず胸が熱くなる思いもしました。 本を読んでこんな気持ちになるなんて、久々です。 ぜひ、このページに辿りついた方は、読んでみてください。この本を。 多分、続編は出ると思いますが、私にとって、今年忘れられない本の一冊となりました。 | ||||
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この作品の最後の50ページの思わぬ展開で、それまでの約600ページの大きな話の流れを一瞬忘れてしまうほどの衝撃と切なさを感じたと言 えば言いすぎであろうか。 「誰か」「名もなき毒」そしてこの作品を通じて、ある程度は杉村三郎と菜穂子夫婦に感情移入をしてきた多くの読者はそういう感想を持った に違いないと勝手に思っている。 イエスの弟子の中で最後までイエスに従っていくペテロ、だが、イエスが予言したように、最後はイエスを否認する発言を一晩に三度もしてしまった彼 はその「罪」ゆえに死を選び、後世の人間に良き人間の限界という大きなテーマを残すことになる。この作品は、言葉巧みに人をだまし続けて 来た詐欺集団の中で、中心的存在であった老人がバスジャックをすることでその幕を開ける。警官のバス突入で自殺を選んだ老人が約束した ように、人質たちに「慰謝料」と称した金が送られてくることで人間の持つ弱みがいろいろな人物を通して浮かびあがってくる。大きな詐欺集 団で自分も被害者ぶっている加害者は如何罰するべきなのか、誰が被害者で誰が加害者なのか、作品はそういった問いかけを絶え間なく しながら、最後はその老人の過去を描いて幕を閉じる。 いや、閉じたはずであった。だが、主人公の杉村三郎にはそれ以上の衝撃が待っていた。宮部もここまで育て上げた杉村に酷なことをしてく れるものだ。逆に次回作がこの展開で描きやすくなったかもしれない。いずれにせよ、「いい人」の杉村の今後の幸せを祈らずにはいられ ない。 | ||||
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杉村三郎シリーズは、宮部みゆき作品の中で一番大好きで、今回も新刊ヤター!で即買い。なのに。 主人公もその家庭の描写にもとても癒されて、それもこのシリーズが好きな理由でした。基本、主人公の周りは善良な人々で、浮世離れした主人公達の暮らしもちょっとファンタジックで好きだった。だから中盤からの嫌な伏線、気付かないように流していたのに、なんだあのラスト…めちゃショックです。 言いたいことは分かるけど、でも納得できない。お城育ちのお姫様がちょっと火遊びしてみたくなっただけなのに、嫉妬しただの、貴方が可哀想でだの、確かにこういう自分は悪くない言い方で美化する身勝手な女性はよくいるけど、奈緒子さんの口からそういう汚い言い訳は聞きたくなかったな。。。同じ幼い子供がいる母親としても生理的に気持ち悪い。 結局、なんだかんだ言ってもお父様の財産があるから簡単に離婚も出来るわけで… 仮に彼女が世の中に出てみたいと決意して、今多コンツェルンの傘の下から出て1人で子供育てながら働いてみるなら理解出来るけど、身体が弱いからそれは無理、ってデコピン百発くらいお見舞いしてやりたい。桃子ちゃんが大きくなって離婚の原因が結局は母の浮気て聞いたらどんな気持ちになるか、子供にとって母親の浮気って受け入れがたいものだとおもうのだけど。 と実在しない人にここまで真剣に腹を立ててしまうくらいにはこのシリーズが好きでした。涙 もう2度と読みたくないからすぐ売ってしまおうとおもうけど、また新刊出てたら。。。買ってしまうんだろうなあ…。 | ||||
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